大寒真っただ中だというのに、
東京、横浜は驚くほどの暖かさ。
晴天続きで、むしろ花粉が飛ぶぐらい。
今年のスギ花粉は昨夏の猛暑によって、
観測以来、二番目の多さになると予測されている。
ところによっては昨年の10倍の飛散ともいわれる。
花粉症の私は、そんなニュースを聞くだけで、
鼻がむずむずしてくる。
花粉症対策は早期治療に限るといわれるが、
売場での花粉症対策も、
早めの仕掛けが必要になる。
さて、昨日、今日と、立教大学。
手前のシックな建物が私の研究室がある3号館。
その2階に研究室や打ち合わせ室がある。
。
打ち合わせ室1を借りきって。
結城ゼミの面談。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科大学院生は、
2年次にゼミに属して、
修士論文や調査研究レポートを仕上げる。
院生はその指導教官を選ぶ。
私のゼミは昨年5人、今年6人と、
ちょうどよい人数で、
みんな立派な論文を仕上げた。
ちょうどよいというのは、
私の経験から出たもの。
それは月刊の経営雑誌の編集部の人数。
私は㈱商業界で25年間、
編集部に属し、あるいは編集部を率いた。
さらに11年間は編集部門を統括してきた。
立教ビジネスデザイン研究科結城ゼミも、
その頃の編集部のごとき運営をしている。
その編集部時代、
私が率いた最大人数は、6人だった。
私を加えた7人態勢の1996年が、
㈱商業界の史上最高の販売部数を記録した年だった。
今年の結城ゼミはちょうどそのころと同じ。
すべてに私の目が行き届くし、
互いにコミュニケートし、研鑽することもできる。
しかし来年度は、結城ゼミへの志望者が多い。
そこで一人ひとり面談をして、
私なりの論文の書き方やテーマの設定の仕方をレクチャーしつつ、
私が指導できるテーマかどうかを確認する。
そのうえで、研究科の先生方と相談して、
メンバーを選ぶ。
そのための面談。
2日間、14人にも及んだ。
それでもひとり一人の問題意識が良く解ったし、
全員が、貴重な研究をしようと志を持っていることがわかった。
私は立教ビジネスデザイン研究科を誇りに思った。
さて昨日は、面談を終わらせてから、夕方、
東京赤阪見付へ。
ホテルニューオータニ鶴の間で、
日本チェーンストア協会の平成23年新年賀詞交歓会。
日本チェーンストア協会は昭和42年(1967年)に発足。
その目的は、
「チェーンストアの健全な発展と普及を図ることにより、
小売業の経営の改善を通じて、
わが国流通機構の合理化、近代化を促進するとともに、
国民生活の向上に寄与する」。
現在、通常会員62社、賛助会員482社。
会場入口では、会長をはじめ、理事の皆さんがお出迎え。
開会のあいさつは協会会長であり、
イトーヨーカ堂代表取締役社長の亀井淳さん。
「小売業はお客様と流通産業を結ぶインターフェイス。
お客様の暮らしのために、どのように貢献できるかを考え、
製配販が協働し、ムダ、ムラをなくしていかなければならない」
亀井さんの挨拶、実に見事だった。
小売業・チェーンストアの代表として、
気合のこもった年頭の挨拶だった。
私はうれしくなった。
来賓挨拶は二人。
ひとりは、経済産業省の池田元久副大臣。
「日本経済の再建のために、
チェーンストア産業が元気を出してほしい。
そのための支援を行いたい」
乾杯の音頭は三井物産㈱代表取締役社長の飯島彰己さん。
ここのところ私は、三井物産づいている。
コーネル・ジャパンの合宿は、
物産の湯河原人材開発センターをお借りしたばかり。
簡潔なごあいさつに会場から盛大な拍手。
そして懇親・交流。
結城義晴怒涛の懇親模様は、来週月曜にご報告。
ところで、日本チェーンストア協会の最新の販売統計。
2010年11月の総販売売上げは、1兆0137億円。
前月比100.5%だが、前年同月比では98.2%とマイナス。
もうひとつの総合業態、百貨店の売上げは12月度が発表されている。
91社261店舗の総売上高は7246億円。
前年同月マイナス1.5%。
重衣料の不振はあるものの、
クリスマスのギフト需要、ファッション雑貨などが好調で、
12月は回復の兆しを見せた。
来週は日本チェーンストア協会の12月度の販売月報が発表され、
さらにスーパーマーケットやフードサービスの12月の成績発表がある。
はたしてどれだけ回復したのか。
そんな興味を抱きつつ、
今週もご愛読に、感謝。
よい週末を。
<結城義晴>