通常国会での菅直人首相答弁。
話し方に力は入っているが、
やろうとする内容に説得力が足りない。
何をやるのか。
どうやるのか。
いくら力こぶを入れても、
伝わりにくい。
ベンジャミン・ブルームの「期待理論」には、
方程式がある。
「モチベーション
=インセンティブの魅力度×達成期待度」
魅力度と達成期待度が掛け算であることが鍵。
国民にモチベーションをもってもらうのが、
一国の首相の役目。
社員のモチベーションを上げるのが、
社長の役目。
リーダーの役目は、
モチベーションに集約される。
さて、発表されました。
2011年の「働きたい企業ランキング」。
米国『FORTUNE』誌の調査、
“100 Best Companies to Work For 2011”
トップ10は以下。
1位 SAS 雇用拡大率 3% 雇用者数 5,629
昨年に続き、トップ。
統計分析のソフトウェア会社。
2位 Boston Consulting Group 2% 1,713
コンサルティング・カンパニーとして有名。
3位 Wegmans Food Markets 6% 39,255
今年もトップ3に入りました。
我らの「ウェグマンズ」。
ブラボー!
今年、10月の商人舎スぺシャル・コースは、
ウェグマンズを中心に訪れる。
だからワシントン⇒ニューヨークのルートを入れた。
林廣美先生のマーチャンダイジング・コースと合流し、
その上、特別ゲストも講師として参加の予定。
凄いことになってきました。
そしてランキングは、4位 Google データなし
マイクロソフト⇒グーグル⇒フェイス・ブックと、
主役は移る。
5位以下は、
5位 NetApp 9% 5,455
6位 Zappos.com 37% 1,843
7位 Camden Property Trust 0% 1,719
そしてこれも我らがナゲット。
8位 Nugget Market -2% 1,240
今年の2月末から、私たちは、
ナゲット・マーケットを徹底的に見る。
9位 Recreational Equipment (REI) -1% 9,380
小売業がベスト10に3社。
21世紀は商業・サービス業の時代であることは間違いない。
10位 DreamWorks Animation SKG 10% 1,994
トップ10に小売業が3社。
ウェグマンズは昨年と同じく3位。
ナゲット・マーケットが5位から8位となったものの、
9位にアウトドア用品店のREIが入ってきた。
あらためて100位までのランキングをみると、
小売業・フードサービス業のランクインは、
昨年の12社から15社に増えた。
18位 Stew Leonard’s -7% 1,991
21位 Container Store -3% 3,338
24位 Whole Foods Market 3% 52,915
34位 QuikTrip 5% 10,936
48位 Build-A-Bear Workshop 5% 10,936
53位 Four Seasons Hotels データなし 11,729
67位 Publix Super Markets -1% 141,217
74位 Nordstrom 19% 49,447
87位 Men’s Wearhouse -1% 14,548
94位 Aéropostale 7% 16,589
97位 Darden Restaurants 21% 167,537
98位 Starbucks -5% 103,425
この中でスチュー・レオナードが、
昨年の64位から18位へ大躍進。
パブリックスも86位から67位へ順位を上げた。
離職率をみると、ウェグマンズとパブリックスは3%。
今まで従業員を解雇したことがない会社は、
ウェグマンズ、ナゲット、スチュー、パブリックス。
そして鍵を握る女性雇用率。
ウェグマンズ53%、
パブリックス49%、
ナゲット・マーケット45%、
ホールフーズとスチューレオナード44%。
1998年のこのランキング開始以来、
毎年ランクインしている企業は、
ウェグマンズ、ホールフーズ、パブリックスの3社。
いかがだろう。
この調査は、フォーチュン誌が400社の企業に協力を得て、
10万人の働く人々にアンケートをとる。
それを毎年、指標化してランク付けをする。
日本の大学生の就活先ランキングとは、
リアリティが違う。
女性雇用率もこのランキングには、
大きく影響を与える。
だからスーパーマーケットや小売業、
フードサービス業がランクインしてくる。
私にとっては、毎年、
このランキングの発表が、
年の初めのようなもの。
日本国の通常国会のようなもの。
うれしい。
だから今年も私は、アメリカ詣でをする。
もちろんヨ―ロッパも、中国も、
場合によっては南米も、アジアも。
アメリカの第1陣は2月終わりから3月初め。
サンフランシスコ・サクラメントに居座る。
第2回は、商人舎ベーシック・コース。
これは公募。
もう参加メンバーの半分は埋まっている。
だからバス2台に拡張。
早めのお申し込みを。
第3回は、MDD会のラスベガス・サンフランシスコ編。
第4回は、コーネル・ジャパンの卒業旅行。
ニューヨーク州イサカとマンハッタン。
そして第5回が、重箱スタイル。
商人舎スペシャル&マーチャンダイジング編。
スペシャルはテキサス・ワシントン・ニューヨーク、
マーチャンダイジングがロス・ワシントン・ニューヨーク。
こちらもバス2台。
ホーム・ファッション・チェーンの㈱ニトリ。
社長は似鳥昭雄さん。
「おねだんいじょう♪ ニトリ♪」
このコマーシャルは今や、
「お口の恋人! ロッテ」につぐポピュラーさ。
その似鳥さんは、
年間に800人も社員をアメリカに送る。
先週の朝日新聞の囲み記事。
1人100ドルずつ、
値札を見ずに買い物させて、
アメリカの生活の豊かさ、楽しさを実感させる。
故渥美俊一先生が必ず実感させた手法を、
似鳥社長自ら指導し、実体験させる。
それがあのニトリの組織イノベーションの原動力となる。
見て、聞いて、体験する。
渥美先生がそうだったように、
写真をとって記念を残す必要はない。
記録には残すが。
家族旅行でもない。
あくまでも、
厳しい仕事の場である。
体で、肌で、目で、耳で、心で、
体験する。
学習する。
調査する。
アメリカは特別のところではない。
仕事する場である。
それを経験豊富な講師陣が、
「鳥の目、魚の目、虫の目」で解説する。
私たち商人舎は、この面では、
まったく似鳥さんと同じ考え方。
そんなアメリカ研修を展開する。
なによりも、働きたい企業を訪れる。
その2011年版が発表された。
ウェグマンズもナゲットマーケットも、
スチュー・レオナードも、
今年も高い評価を受けた。
ありがとう。
感謝しつつ、2011年、
本番に向かう。
<結城義晴>