昨日の横浜の雪は、
凄かった。
立春の後の大雪。
都会の人間は、
びっくり。
しかし今日は一転、
カラリと晴れて、好天気。
無残な雪は残らず、
美しさを楽しませてもらった満足感だけが、
すっきりと残る。
さて今朝、
横浜市西区北幸の商人舎オフィスで、
うれしいニュースが三つ。
第1に、商人舎の5月のアメリカ視察研修会の件。
「第9回Basic視察コース」は、
5月20日から25日まで、
ラスベガスで開催される。
チェーンストアの原理原則、
スーパーマーケット基礎基本を、
ラスベガスに居座って、
集中的に、徹底して、学ぶ。
昨年から始めたら大好評で、
今年はバス2台になった。
70名定員の予定だが、今朝段階で、
63名まで申し込みが寄せられた。
まだダイレクトメールも打っていないし、
特別のアナウンスもしていない。
それでも、最初の打ちだし定員には、
あと7名で満員御礼。
そこで至急、増員のために、
航空便・ホテルなどの手配を始めた。
まだまだ20名分ほどは、
枠を用意しようと考えている。
お申し込みは、お早めに。
よろしく。
第2は、今朝、
商人舎オフィスに届けられた宅急便。
開けてみると、
「茨城のほしいも・雪の華」
これ、ほんとうに、おいしい。
原料には茨城産さつまいも「玉豊」が使われている。
そのさつまいもも「干し芋」に適切な土壌づくりから研究され、
できた芋を「じっくりと手間を掛けて天日で乾燥」させる。
食べてみると、
懐かしさがこみ上げてくる。
そのうえ、ヘルシーで、
現代的な味を備えている。
毎年お送りいただくが、
事務所の全員が「ワーッ」と歓声を上げるほど、
人気がある。
送って下さったのは、加藤勝正さん。
茨城県潮来市に本部をおく㈱セイミヤ社長。
加藤さんとセイミヤに、
心より、感謝。
さて今朝は忙しい。
第3に、株式会社文藝春秋の和田泰明記者が、
商人舎オフィスを訪れてくれた。
『週刊文春』のインタビュー。
特集記事の中に、
小売業・流通業を取り上げてくれる。
こういった企画には全面協力。
小売サービス業の現代化のためには、
マスコミの理解と協力が不可欠。
私は、どんなことにも、
労を惜しまず力を貸す。
『文春』の問題意識は「企業統合」。
「クリティカル・マス」
「範囲の経済」
「寡占・三占・複占」
「コモディティ化現象」
持論を展開させてもらいつつ、
流通事情に関する質問に答えた。
1時間20分ほど。
和田さんは、35歳のジャーナリスト。
これまで政治の世界の取材が多かったそうだが、
「小売業はおもしろいですねぇ」と、
何度も繰り返した。
うれしいことだ。
小売流通業・サービス業は、
政治に比べても、
面白くて、
理論的・体系的で、
前向きで、
しかも社会貢献度が高い。
我田引水かもしれないが、
それは一般マスコミにも、
訴え続けていかねばならない。
和田さんとの話の最後の方に出した概念が、
いくつか。
「小売業における大動脈と毛細血管」説。
合従連衡が進んだり、
M&Aが進行したり、
合併吸収や企業統合が断行されて、
それらが人体の大動脈や大静脈になっても、
それだけでは人間は健康にはならない。
人間には毛細血管も不可欠だ。
拠点産業の小売業やサービス業には、
この毛細血管のような企業や店があり、
消費産業全体をみると、
それが重要な役割を果たす。
これは、全日食チェーンの田中彰会長の持論。
私は「新しい巨大な森」のようなものだと思っている。
森には巨木、大木もあるし、
雑木、雑草もある。
戦前から戦後の昭和30年代までは、
百貨店という巨木とあとは雑草しかなかった。
ここに総合スーパーや食品スーパーマーケット、
コンビニや家電チェーン、ファッションチェーンなど、
様々な大木が誕生、登場してきた。
しかしそれでも、雑木、雑草や、
一輪のきれいな野の花は必要だ。
どれも、厳しい風雨や天変地異、
自然界の変化に耐えられる強い生物ばかり。
すなわち経営品質の高い企業や店ばかりが残る。
かつての森とは次元の異なる「新しい巨大な森」。
それが商業の現代化の姿である。
今朝の政治欄には、
玉虫色の意思決定への批判が並ぶ。
小沢一郎元民主党代表の「党員資格停止」処分。
これは「除籍」、「離党勧告」に次ぐ最も軽い処分。
まさに玉虫色処分。
停止が終了したら、即時に復帰できる。
当然、民主党岩手県第4区総支部の支部長資格は剥奪、
企業団体献金の受け皿が、表面的にはなくなる。
その半面、国会採決は党の決定に従う義務を課せられ、
党費も支払わねばならない。
小沢一郎代議士にとっては、
屈辱的な処分ではある。
そんな政治の面白さと商業の面白さとは、
まったく異なる。
和田さんが「おもしろい」と、
興味を広げてくれた商業の世界。
不思議な世界でもあるが、
私も、ここに魅了されて35年目に入る。
これからもずっと、
この魅惑的な世界の改善・改革に邁進したい、
そのために「知識商人」の輩出に尽力したいと、
決意を新たにした。
突然の雪に、心が、
影響されたのかもしれない。
雪にも、感謝。
<結城義晴>