結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年02月28日(月曜日)

成城石井・三菱商事系ファンドに売却のニュースと「ゲルソンの幸せ」

Everybody! Good Monday!
[vol9]

とはいっても、もう月曜日が終わりそうな時間。
疲れきって、眠り込んでしまった。

今、サンフランシスコのホテル日航。

今回のUSA視察研修会は、
充実している。

ゆったりと日程を組んでいるが、
中身は濃い。

㈱阪食常務の松元努さんではないが、
「アドレナリンが出っぱなし」

その上、来る時の飛行機の中で、
ほとんど寝ないで、原稿書きをした。

それが響いて、眠り込んでしまった。
このブログ[毎日更新宣言]の危機。

ジジに心配をかけてばかりの罰があたったのかもしれない。

さて、日経新聞の特ダネニュース。
「成城石井、三菱系ファンドが400億円で買収へ」
見出しが躍った。

前社長の大久保恒夫さんが、
セブン&アイ・ホールディングスの古巣にもどって、
セブン・レストランシステムズ副社長のポストに就いたが、
その大久保さんが高めた企業価値を、
オーナーのレックス・ホールディングスは、
三菱商事系投資ファンドの丸の内キャピタルに売却。
その「方向で最終調整に入った。売却額は400億円を超える見込み」

「成城石井は三菱グループの流通網を生かし、
海外を含めて出店を加速する」

現在の「成城石井は首都圏や中部、関西の都市部に約80店を展開」
もう定評のあるポジショニングを築き、
そのマーチャンダイジングと店舗運営は、
日本の都市型アップグレード・スーパーマーケットの中で、
唯一といってよいほどの成功事例。

原昭彦社長はコーネル大学RMPジャパンの第二期生で、
私も応援しているが、頑張ってほしいものだ。

レックス・ホールディングスより、
三菱商事系のほうが利点は多い。
その利点を活かしつつ、
大久保さんがつくった社風を失わず、
原さんの個性をつけ加えつつ、
さらなる成長を企図してもらいたい。

私は「ゲルソンの幸せ」を説いている。

理解のある資本のもとで、
「着実に自分のポジション」を確立していくこと。
カリフォルニア・ロサンゼルスの「ゲルソン」が、
その道を歩んできた。
それを、成城石井もやってほしい。

さて、2011年第9週。
2月最後の週にして、3月の始まり。

2月末決算の企業はもう新年度。
3月末決算の企業は、あと1カ月が勝負の時。

私はアメリカ視察研修のまとめの週。

みんな頑張ろう。

「最初にすべきことから始めよ」
今、気付いたが、
こちらの方が語呂がいい。
「初めにすべきことから始めよ」

そして、
「一時に一つのことを実行せよ」

迷ったら、これ。

そして現場では、
「桃の節句」一色。

こちらでは、ひな祭りはないから、
当然、そんなプロモーションはやっていないが、
日本は「あかりをつけましょ、ぼんぼりに~♪
お花をあげましょ、桃の花~♪」

いいですね。

木曜日まで「ひな祭り」
そして、週末。

ほんとうにすぐに終わってしまう今週。
そしてそのスピード感の中で始まってしまう新年度。

この緊張感がいい。

さて、今日の記事はサクラメント視察。
2月25日に遡るが、
サクラメントに来た目的は、
当然ながら「ナゲット・マーケット」
そのナゲットは、スーパーマーケット9店舗、
スーパーウェアハウスストアの「フード4レス」3店舗を展開する。
その半分の店に訪れる。

まず、初日の最初の訪問はフード4レス。
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アシスタントマネジャーにインタビュー。
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誇り高き「ナゲット・マン」
「ナゲットに働く喜び」を語ってくれた。
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ナゲットというインディペンデント・スーパーマーケットの強みの一つは、
このフード4レスにある。

そしてナゲット・マーケットのバカビル店。
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さらにデイビス店。
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サービス&クオリティ・スーパーマーケットでありながら、
低価格で負けない店舗。
それはすなわち「インポッシブルな店」

なぜ可能なのか。

理屈で考えても理解できないし、
気合と根性でできることでもない。

しかし論理はある。
その論理を夜の講義で。
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今日のブログはこの段階で一応、アップする。
さらにつづく。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2011年02月27日(日曜日)

ジジと引っ越し・その3[2011日曜版vol9]

ジジです。
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2週間前のおはなしのつづきです。

ユウキヨシハルのおとうさん、
とつぜん、引っ越ししてしまいました。
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おうちのなかからは、
なにもなくなった。
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そのうえ、雪がふってきた。
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ボクは、ベランダの雪を、
たしかめた。
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雪は、やみそうもない。
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だんだん、うちのなかも、
さむくなってきた。
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これから、どうなるんだろう。
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ひるまは、お寺のヘイをなおしてた。
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夜には、お寺のヘイに、
雪がふりかかる。
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ボクは、ますます、
心配になってきました。
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そのうえ、おとうさんは、
アメリカに出張してしまいました。
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ボクだけ、おいていかれた。
もちろんボクが、
ついていくことはできないけれど。
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おとうさんは、
シゴトだからです。
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おおきなお店のなかで、
おかあさんとこどもが、
買い物。
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おてつだい。
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いつもいっしょで、
いいですね。
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ボクも、おとうさんといっしょがいい。
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こんなにたくさん買い物して。
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とても、たのしそう。
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おとうさん、はやく、
かえってきてください。
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ボクは、さみしい。
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ないちゃいそう。
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とにかく、はやく、
かえってきてください。

そして、ボクたち、
どうなるのか、
おしえてください。
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まってます。
はやく、ぶじに、
かえってきてください。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2011年02月26日(土曜日)

スーパーマーケット1月販売統計と商人舎「春の特別視察研修会」サンフランシスコ到着

2月25日金曜日、午後2時成田空港集合。
5時の便でサンフランシスコに発つ。

ちょうどそのとき、新日本スーパーマーケット協会で、
1月のスーパーマーケット販売統計調査の速報値発表。

総売上高は対前年比プラス1.8%で、
7464億3551万円。

1月の他の業態の動向は、
百貨店マイナス1.1%、
総合スーパーマイナス0.1%、
コンビニはプラス5.1%。

やはりスーパーマーケットは安定しているというか、
百貨店や総合スーパーとコンビニの間。
ただし百貨店の食料品は0.1%のマイナス、
総合スーパーの
食料品もマイナス0.4%、
スーパーマーケットはプラス1.8%。
これをどう考えるか。

内訳は、食品合計がプラス2.2%の6312億7000万円。
非食品合計はプラマイ0%の1151億6552万円。

百貨店協会の家庭用品、
日本チェーンストア協会の総合スーパーの住関連品、
日本フランチャイズ・チェーン協会のコンビニの非食品、
揃って、前年対比アップ。

スーパーマーケットは非食品が動いていない。
しかし昨年の10月以降、非食品はずっとマイナスだった。
だからプラマイ0でも健闘したということ。
インフルエンザや大雪対策商品の影響で、上向いた。

一方、生鮮3部門はプラス2.4%の2407億4867万円。
そのうち青果が良くて、プラス3.9%の930億1251万円、
水産はプラス0.5%で、706億0524万円。
畜産はプラス2.4%、771億3093万円、
惣菜もよくて、プラス2.6%の652億7699万円。
そして一般食品はプラス2.0%の3252億4434万円。

すべての項目で対前年比を上回った。
「私が発表するたびに前年を上回る数字が出ている。
とても発表しやすい」

笑顔で語ったのは、
新日本スーパーマーケット協会の増井徳太郎副会長。20110225162647.jpg

1月の数値で特徴的だったのは、水産。
4月にスーパーマーケット統計調査の発表を開始してから
ずっと前年比マイナスだった水産が、
ここにきて、ようやくプラスに転じた。

しかし、目先の不安感は増大している。

不安の種は「原材料価格の高騰」
食用油、小麦粉、砂糖、コーヒーなど、
投機マネーが関連しているからだけではない。
最近これらを大量に消費するようになった新興国(中国やインドなど)に、
原料が流れているからだ。

需要と供給の関係で、高値がつく。

しかしこればかりは日本がいくら金を積もうが、
解決できない問題。
国内でも海外でも、
食糧に対する不透明感が増している。

続いて、今月のゲストスピーカーは
㈱あおきの榎本太治代表取締役社長。20110225162715.jpg
河津桜で有名な静岡県河津町に本社を置く。
静岡の東部地域を中心に11店舗を展開している。

ただ、地方の衰退を肌で感じたあおきは、
4年前に山越えをして東京に進出した。
それがららぽーと豊洲に出店した噂の「フードストアあおき東京豊洲店」。
順調に売上げを伸ばしている。

あおきは個店主義を貫いている。
店長自ら経営者の感覚を持ち、
お客のニーズにあった品揃えをする。

1店舗に3~4台の冷蔵トラックを置き、
各店舗ごとに青果や鮮魚を市場に買い付けに行く。
すると、粗利益率が高くなる。

しかし、あおきでは特売商品が売れない。
なぜか。

お客はほぼ100%、
何を買うか決めて来店している。
しかもそのうえで買い回りをしている。

お客の中に、
位置づけがなされている感がある。
「安い商品は他のスーパーマーケットで、
良い商品はあおきで買う」

このためか粗利益率は1.5%高くなっている。

そんなあおきでも「先行きは不安だ」という。
今回の原料値上げは、
今までの値上げとはレベルが違うからだ。
しかし値上げに対応するには、
品揃えを多くすること。

「スーパーマーケットに大事なのは
とにかく“人と商品”。
それが原点」

榎本さんは何度も何度も、
“人と商品”を強調した

さて商人舎企画「春のUSAスーパーマーケット特別視察研修」。

今回はスーパーマーケット4社のトップ・幹部が参加するクローズド企画。
総勢25名のツアーとなる。
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成田空港会議室でいつもの通り、結団式。
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参加の皆さんに、
出来上がったばかりのテキストを渡して、
今回のツアーの目的とスケジュールをガイダンス。20110226170026.jpg
「ポジショニングとは何かを学ぶ研修会。
この4社の化学反応で、必ずや、
それぞれに新しいフォーマットが創造されるに違いない」
私の直感。
それを率直に語った。

この直感は、当たる。

参加していただいた企業トップの方々から、
出発に先立ち、一言ずつご挨拶いただく。

はじめに㈱阪食社長の千野和利さん。
阪食からはグループ企業を含め6人の参加。20110226170039.jpg

次に㈱サンシャインチェーン本部社長の川崎博道さん。
サンシャインからは4名が参加。
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㈱エブリイ社長の岡崎雅廣さん。
同じく4名の皆さんとご一緒に参加。
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そして最後に㈱ハローデイ社長の加治敬通さん。
笑いを誘いながら挨拶してくれた。
ハローデイからは7名の参加。
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商人舎ツアー恒例。
無事成功を祈念してビールで乾杯。

いよいよ出発です。
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9時間のフライトでサンフランシスコに到着。20110226174055.jpg

フライト中も原稿執筆で、
やや疲れ気味。
でも、楽しみだ。
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専用バスの前で、
阪食常務の松元努さんと㈱エブリイの皆さん。
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早速、サクラメントに向けてバスで移動。
雨の予報が覆って、よい天気になった。
少し肌寒いが、サンフランシスコのダウンが美しい。
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金門橋を渡り、10分間だけ展望台で観光。20110226174116.jpg

サンフランシスコ湾は素晴らしい眺めだった。
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一服組も満足げ。
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名残惜しい景色だが、いざサクラメントへ。20110226181115.jpg

皆を乗せたバスは一路、
ナゲット・マーケットの待つサクラメントへ。
GO! GO!

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今回の事前テキストの冒頭に載せた。

「模倣と創造」


あなたには何か、成功体験がありますか。
そのサクセスストーリーを思い浮かべることができますか。
そして次の瞬間、それをすべて捨て去ることはできますか。

しかしなぜ、過去の成功体験を捨てなければならないのか。
時代が変わり、環境が変化したことに対応しなければならないからか。
あるいはそれが経験法則の列に加えられるべき成功体験ではなかったからか。


「ベストプラクティス」とは、最良の実践成功例を意味します。
だからベストプラクティスは常に、必ず、
その手法を、さまざまな他者から学びとられてしまいます。
学ぶ側は、最良の実例と同じ手順を踏むことで、
同じような結果を享受することができます。

ノウハウの学習と蓄積によって、
時間短縮と経費削減の成果が生まれます。
しかし、成果獲得の結果主義に頼りきってしまうと、
今度は停滞と後退が訪れます。

突き詰めればそれは、模倣だからです。

模倣には、失敗の経験がありません。
創造の苦しみもありません。
百を目指している限り、決して千にも一万にもならないのです。


それでは私たちはなぜ、歴史が好きなのでしょう。
なぜ歴史を学ぶのでしょう。
そこには経験的法則と進化の軌跡が存在するからです。


そうです。
まず、現状を否定してかかる。
現状を肯定的に支えている成功要素を拒否してみる。
同時に、身近な事例の歴史に学び、小さな経験法則を探る。

すべては現状を客観化するために、
過剰に現実を評価するところから始まる。
そのうえで、模倣によって、スピードアップとコストダウンの改善を果たす。
創造によって、市場の拡大と技術の革新を図る。


模倣と創造。
イミテーションとクリエーション。
そしてイノベーション。
経営のスピードと運営のコスト。
成功体験と経験法則。


進化とは、階段をひとつ登っては、
しばらく停滞することの繰り返しによって、
成し遂げられるものです。

そのために私たちは、模倣を過度に恥じることはないし、
創造だけをことさらに尊ぶこともないのです。
<『メッセージ』(商業界刊)より>

こんな姿勢の中から、
必ず画期的なイノベーションが生まれる。

<結城義晴>

2011年02月25日(金曜日)

「大相撲興業論」とイトーヨーカ堂「キャッシュバックセール中止」

ニュージーランド地震、
次々に報道される。

しかし何よりも、
可能な限りの人命救助を優先することだ。
世界中の力と技術を総動員しても、
人命救助に全力を挙げたい。

国会は、ねじれているし、
審議は進まない。

その打開策は、
政策丸のみ?
解散総選挙?

それとも大連立?

なんとも苦しい状況。

民主党にとってだけではない。
自民党にとっても、
他の野党にとっても、
そして国民にとっても。

私はずっと、
長期にわたる強い政府が、
今の日本には必要だと思っている。

やることは決まっている。
極めて難しいけれど。

難しいということは、
ねじれているから、
様々な意見の対立があるから。

しかしやるべきことははっきりしている。

まず国家財政の立て直しだ。

そのために長期的に強いリーダーシップをもった政府が誕生して、
粘り強く、丁寧に、それでいて堂々と、淡々と、
政策を実行していく。

これは企業経営にも、当てはまる。

組織が硬直化してくるとき、
強い力をもった者たちが、
粘り強く、丁寧に、堂々と、淡々と、
組織をリードしていく必要がある。

力をもつ者たちが、
自分の意見でねじ伏せるのではなく、
説得し、納得させ、
総意をつくっていく。

いま、そんな局面が、
政治にも経営にも現れている。

さて、今朝の朝日新聞「オピニオン」欄。
私の信頼する二人の人物が、
「大相撲のない日本」と題して語っている。

劇作家の山崎正和さんと、
東大教授の松原隆一郎さん。

論点は相撲はパフォーマンスかスポーツか。
山崎さんは「両者は対立する概念ではなく、
なだらかな関係性をもっている」
という。

まさに大相撲がそれだ。

「賭博と結びついていない限りは、
面白ければそれでいいんです」

「あまり露骨に八百長をやれば、
真剣勝負を楽しんでいた人は去っていき、
それでも好きだという人は残る」

「市場原理に委ねればいい」
この点、私も大賛成。

「お客を楽しませるのがプロスポーツですから、
相撲協会が真剣勝負が魅力だというのなら、
そうすればいい。
一方で、八百長があったとしても、
お客が楽しんでいるなら、
またそれでいいのです」
これにも賛成。

「相撲は今も生きている興業営業なのです」

山崎さんの「市場原理」で相撲をみるところ、
私は大好きだ。

一方、松原隆一郎さん。
「スポーツの要素を取り込みながら
興業でも成功しているものとしては、
大相撲はかなり究極の形なのです」

松原さんもスポーツと興業という視点。
「純粋なスポーツとしての格闘技を
興業として成り立たせるのは難しいことです。
見ていて、面白い試合になるとは限らないからです」
これも本当に当を射た発言。

「ボクシングで勝てる選手は、
パンチを受けない高度な技術を身につけます。
しかし、見る側には防御よりも攻撃のほうが面白い」

結果、
「興業として広く愛されるためには、
スポーツを貫くことは難しい」

「大相撲の魅力は真剣勝負ということだけではない複合的なもので、
変ないじり方をすると壊れてしまいかねない」

「つまらない相撲はつまらないと、
バッサリ認定するくらいのことをすればいい」

「八百長よりも、
見ていてつまらない相撲をなくす方が
建設的だと思います」

ごもっとも。

山崎正和さん、松原隆一郎さん。
ありがとう。

小売業、サービス業の店も、
見ていてつまらないものは、
バッサリと認定されてしまう。

そのためにこちらには、
「市場原理」が働いている。

商売も大相撲も、
同じ原理で動いている。

なぜか。
商売も大相撲も、
興業の一種だから。

大相撲だけが、
「権威化、神格化」したことが、
禍根を残した。
これも山崎さんの究極の指摘。

さて、イトーヨーカ堂の2011期2月決算が、
日経新聞によっていち早く報じられた。

取材に応じたのは、
セブン&アイ・ホールディングス社長の村田紀敏さん。
「イトーヨーカ堂は営業黒字を確保できそう」
同社は、2010年3月から11月までの3四半期で、
74億円の営業赤字を計上していた。

それを第4四半期で取り戻し、
なおかつ黒字化した。

その理由。
まず「キャッシュバックセールの取りやめ」。
3~11月に数十億円を投じていたが、
それを止めることで、損益が改善した。
つまりキャッシュバックしなくても、
売上げはさほど変わらなかったということ。

これは重大な問題を投げかけている。

「書き入れ時の12月にキャッシュバックを止めるのは
恐怖感もあったが、吉と出た」

この記事に、そのほかには、
これといった理由が書かれているわけではない。

だとすると、これまでの不振の元凶は、
「キャッシュバックっセール」
だったということか。

まさかイトーヨーカ堂にかぎって、
数字をつくることはないだろうが、
12月1月の商戦で、
現場が相当、頑張ったのだと思う。

私はこのブログで、「膿を出し切れ」と言ったが、
その「膿」とは、
『キャッシュバックセールに象徴されるもの』
だったのかもしれない。

大相撲も商売も、
その意味で、
目先、小手先の「しのぎ」ではなく、
長い目で見て、
顧客にどう映るかに、
襟を正さねばならない。

私は、今、成田空港に向かっている。
今日、17時のユナイテッド航空838便でサンフランシスコへ。

今回は今までよりも、さらに充実の旅。
どんどん中身が尖鋭化されているように思う。
小売業の「ポジショニングの正体」を明らかにする。

乞う! ご期待。

<結城義晴>

2011年02月24日(木曜日)

日経MJ記事のサミット社長田尻一「情緒的価値の訴求」と元社長・荒井伸也「作演システム」と結城義晴の解釈

ニュージーランド・クライストチャーチの地震。
心よりお見舞い申し上げます。

私のSIALの友人ピーター・フィリップさんは、
元出版社オーナーで消費産業ジャーナリスト。
オークランドに住んでいて大丈夫なようだが。

ところでニュージーランドの首都はウェリントンで、
オークランドではなかった。
この地震であらためて勉強。

それからフィリップさんと話していてよくわかるが、
ニュージーランドの人々は美しい英語を話す。

オーストラリア人は訛りが激しい。
比較的に若くして亡くなってしまったが、
バリー・フラナガンさんも、
食品流通ジャーナリスト。

大男で、訛りはすごかった。

ニュージーランド人は訛らない。
だから日本人もニュージーランドに語学留学する。

それにしても日本のレスキュー隊の実力を、
今こそ発揮して、人命救助してもらいたいし、
その力を世界に示してもらいたい。
お願いします。

さて、今日発売の『週刊文春』。
週刊誌にしては8ページの大きな特集を組んだ。
「『大合併時代』生き残りウォーズが始まった!」

この中にちょっとだけ、
私のインタビュー・コメントが出ている。
小売業・流通業を体系的に話したが、
こういった週刊誌が好きなのは「派手な話」。
それも仕方ない。

だから小売流通産業で最も派手な業態の、
派手な合併予測話のコメントの一部だけ、
拾って載せた。

まあ、それも仕方ない。
でも和田泰明記者は、
よく書いてくれた。

一方、日経新聞の会社人事欄。
大久保恒夫さんが、
セブン&アイ・フードシステムズの副社長に決まった。
正式には取締役兼執行役副社長。
3月1日付。

頑張ってください。
変わらぬ応援をします。

さて、今週月曜日の日経MJに気になる記事。
もう少し丁寧な解説が必要な記事ではある。
「商品の販促 店舗に裁量」
見出しにはこうあって、サブタイトルは、
「サミット 本部主導の均一運営から脱却へ」

サミット㈱社長の田尻一さんは、
「情緒的価値の訴求」を訴え続けている。

私の持論のノンコモディティ商品は、
二つに分かれる。

農業型商品と情報型商品。
後者に「情緒的価値」「感覚的価値」が含まれるし、
これが実に重要な「位置」を占める。

そう「ポジショニング」に関する役割を果たす。

コーネル大学RMPジャパンでは、
ポジショニングの要素を具体的に5つあげる。
この中には、
ノンファンクショナル・ベネフィットが含まれる。
まさに機能的価値の反対の概念。
これも情緒的価値。

田尻さんがこれからのサミットに必要だと考える政策だ。

しかしこの日経MJの記事は、
そんな情緒的価値を提供するにあたって、
「店ごとに最適な販売促進策を考えさせ、
試食などで顧客に積極的に声をかける」とある。

これがサミットが、
「効率を追求してきた従来の手法を転換」することだという。

このあたりに、記者の理解の浅さがある。

この記事では、次の表現がある。
「本部主導の効率的な店舗運営は、
1994年から2001年まで
社長を務めた荒井伸也氏の信条でもある。
それがサミットらしさであり、
同社の強みとなっていた」

本部主導ではなく、
「本部の役割が『作』で、
店舗の役割は『演』」

本部と店舗が対等であること。
それが「作演システム」の本質だ。

本部が「作曲」し、店舗が「演奏」する。
本部がシナリオを「制作」し、店舗が「演技」する。

情緒的価値や感覚的価値は、
本部の「作」と店舗の「演」の両方のハーモニーによって、
初めてプロフェッショナルな音楽や芝居となって表現される。

現在のサミットが志向していることも、
大筋は当然ながら本部が企画する。

しかし店舗の店長をはじめとするメンバー、
つまりチーフや部門社員やパートタイマーによって、
店ごとに違った味付けをされて、
店らしさが出る。

サミットの店店は、
コンテスト競争で、
それを競う。

良い事例があれば、
水平展開する。

コンテストに参加しているから、
ベンチマークすべきケースかどうかがわかる。

だから水平展開が速い。

それらの一連の活動が、
結果として情緒的価値を創造する。
私はそう考える。

記事は続く。
「これまでサミットは本部が販促活動の内容を決めて、
店舗はそれに従うスタイルだった」
これも、認識は違う。
このブログの読者にはおわかりだろう。

そんなことはないと思うが、
もしかしたらサミットの内部でも、
「作演システム」の考え方が、
風化しているのかもしれない。

「作」と「演」との重さは、
企業によって違う。
時代によっても違う。

しかし「作」と「演」の役割は、
チェーンストアである限り、
なくなりはしない。

私はクラシックとジャズほどにも異なる、
と書いてきた。

クラシックでも、指揮者と演奏者が違えば、
まったく異なる音になる。

コモディティ化現象が進み、
商品が同質化してくると、
演奏者の役割はさらに重要になる。

この記事の本質は、
ここにあるのだと思う。

そしてこの記事は、こう終わる。
「試食販売など販促の巧拙は
従業員の能力に負っている部分が多く、
標準化が難しい。
能力底上げのための仕組み作りも、
必要になりそうだ」

記者によるとサミットの現場は、
能力が低いらしい。

日本でレイバー・スケジューリング・システムを、
完ぺきにマスターしているのは、
サミットの社員である。

それは世界に誇ることのできる「仕組み」であると、
私は考えている。

記者はここでも「標準化」を、
「画一化」と混同している。

もちろん現在のサミットに、
もう一段、レベルの高いアクションが、
求められていることも確かだろう。

そのために店舗からの発想、
現場からのアイデアは、
もっともっと発せられ、
活かされてしかるべきだろう。

サム・ウォルトンが進める6つのこと。

第1、「1度に1店ごとに検討せよ」
<Think one store at a time!>

第2に、「意思疎通せよ!意思疎通せよ!意思疎通せよ!」
<Communicate!Communicate! Communicate!>

第3に、「地に耳をつけよ」
<Keep your ear to the ground!>
私はこれを「小売りの神は現場にあり」としている。

第4に、「現場に責任を、そして力を与えよ」
<Push responsibility-and authority-down!>
”authority”は権限ではない。
力である。

第5に「アイデアを沸き立たせよ」
<Force ideas to bubble up!>

そして第6に、「組織の贅肉を落とせ、悪しき官僚化と闘え
<Stay lean! Fight bureaucracy!>

サミットの改革。
それは絶対に、現場から、
発想されたものであるに違いない。

この記事はそのことを物語っているのだと思う。

さて先ほど、今年度の結城ゼミの山本知己さんから、
電話が入った。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
「ドクターコースに合格しました!」

「おめでとう」。

そして来年度の結城ゼミのメンバーも確定しつつある。
<3月12日・13日、キックオフ合宿です>

みんな頑張れ。
私も頑張る。

「最初になすべきことから始めよ」
今月の商人舎標語。
明日からアメリカ。
私はアメリカで頑張る。

<結城義晴>

2011年02月23日(水曜日)

1月の売上高統計・百貨店▲1.1%、総合スーパー▲0.1%、コンビニ+5.1%、しかし家庭用品・住関連・非食品は伸びた!

ジャイアントパンダの「比力」(ビーリー)と「仙女」(シエンニュ)
思わず「二人が」と呼んでしまいそうだが、
かれらが上野動物園に来日して、
明るい話題が生れたかと思ったら、
ニュージーランド南島で、
マグニチュード6.3の大地震。

世界のニュースの明暗の落差がどんどん、
大きくなっていくような気がする。

昨日は、東京・増上寺。
20110222180734.jpg
芝増上寺は、
この時期から桜の季節まで、
ほんとうに、いい。

後ろに東京タワーのてっぺんだけ、
お笑いタレントのはなわの頭のように突き出て見えるが、
東京タワーから増上寺まで、観光ルート。

大門のところに、
「法然上人八百年御忌奉賛」とある。
20110222180743.jpg
増上寺は浄土宗の大本山。
その浄土宗は平安末期から鎌倉初期にかけて、
法然上人によって開かれた。

それから800年が経過する。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱がこの近くにあり、
その定例取締役会が開催された。

西川明宏社長、
頑張ってください。

さて、百貨店、総合スーパー、コンビニの1月販売統計が、
先週末から相次いで発表されている。

まず日本百貨店協会発表。
「1月の全国百貨店売上高概況」
調査対象企業数90社、店舗数259店舗。

売上総額は前年同月比マイナス1.1%。
昨年11月から3カ月連続ダウン。
「今冬は軽い負け続け」
金額にして約5541億円。

しかし1%そこそこのマイナスは、
今では当事者も、あまり気にはならないだろう。

実際、日本海側などで記録的な大雪に見舞われ、
来店客数が大幅に減った。

セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さんは、
「百貨店はコンビニの次に期待が持てる業態だ」と評価しているが、
大雪が降らなければその期待に応えることができたかもしれない。

天候に恵まれた関東の大都市中心部の百貨店は好調だった。
1月初売りの目玉「福袋」は全国的に完売が多かった。

今では百貨店に欠くことのできない要素「外国人による売上高」も、
前年を3.1%クリアした、2カ月連続で。

商品別には、
まず家庭用品が2カ月ぶりのプラス1.7%。

食料品は0.1%のマイナス。
衣料品マイナス2.0%、
身のまわり品マイナス0.5%、
雑貨もマイナス2.1%。

マイナスがあったりプラスがあったり、
そんなときには百貨店のトレンドは、
他の業態にとって役に立つ。

消費の最先端を行っているのが、
大都市の大百貨店。

できるだけ、訪れる機会をつくっては、
そのトレンドやファッションに触れることをお薦めしたい。

次に日本チェーンストア協会発表。
「1月のチェーンストア販売概況」。
こちらは会員企業数62社、店舗数7919店。
既存店の総販売額は前年同月比マイナス0.1%
金額は1兆0865億円。
前年割れはなんと26カ月連続。

セブンの鈴木さんも、
「なんとかしなければならない」と語っている。
つまり「重傷」ということ。
部門別には、
食料品が前年同月比マイナス0.4%、
衣料品もマイナス1.2%
だが、
住関連がプラス1.0%。

ずっと伸び続けてきたサービスはマイナス7.1%、
そして「その他」はプラス2.2%。

百貨店・総合スーパーの大型店は、
1月に家庭用品や住関連品が伸びた。
食品はちょっとダウンで、
衣料品が落ちた。

こんな消費像が浮かんでくる。
さて最後に日本フランチャイズチェーン協会発表。
「1月度のコンビニエンスストア統計調査月報」。
コンビニ大手チェーンから数えて10社の統計。
既存店売上高は前年同月比プラス5.1%。
一人好調。
金額は6050億8700万円。

既存店の客数は1カ月で10億0512万人、
これは前年同月比プラス0.7%。

同じく平均客単価もプラス4.4%で、
602.0円と600円を超えた。

私は、昨年から、
「コンビニはピークを迎えた」などと発言していて、
この点に関しては、訂正したうえで、
心からお詫びをしなければならない。
全店ベースでは、
店舗数は1.6%増えて4万3393店、
客数も2.3%増えて10億7992万人、
平均客単価も4.9%増えて608.9円。

その結果、
全店の店舗売上高は、

なんと7.2%も増えた。

コンビニピーク説など、
とんでもない。

ふたたび、お詫び。

商品カテゴリー別の伸び率と構成比をみると面白い。
日配食品がプラス5.3%で構成比33.1%。
コンビニの売上げのちょうど3分の1がこの分野。
弁当・総菜ももちろんここに含まれる。
加工食品もプラス2.6%で、構成比28.6%。

そしてなんと非食品がプラス13.2%で、
構成比34.0%。

雪が降ったりすると、
コンビニは完全に、
スーパーマーケットの代替機能を発揮する。
そうすると非食品もどんどん売れる。

さらにサービスは構成比4.3%とまだまだわずかだが、
伸び率はプラス5.3%。

決算期に向けて、
客数・客単価・店数とも増えて、
全部門が伸びた。

とりわけ非食品の伸長が著しい。

百貨店の家庭用品、
総合スーパーの住関連品、
コンビニの非食品。

1月にいちばん伸びた分野。
2月にも、3月にも、
なにか、できそうな気がする。

<結城義晴>

2011年02月22日(火曜日)

消費者庁・トランスファット表示指針決定と食料高店頭価格に波及、イオンがパルコ株取得のニュースを考える

世界は、騒然としている。
チュニジアで始まり、
エジプトから中東諸国に伝染したイスラム民主革命

とうとうカダフィ大佐が独裁するリビアにも、
民主化の動きは広まった。

しかしこの民主化運動によって、
やがてこのイスラム諸国は、
中国、インドの次の、
世界の中枢に位置付けられる存在になるに違いない。
私は、そう踏んでいる。

ここのところ、ニュースが相次いでいる。
その上、日経新聞の会社人事欄には、
毎日のように知り合いの新人事が発表される。

人間を「衣替え」にたとえるのも気が引けるが、
エジプトのムバラク大統領やリビアのカダフィ最高指導者も、
そろそろ衣替えの季節を迎えたということ。

日本中の会社が、同じ季節を迎えている。

それにしても、
㈱キャンドゥ社長の城戸博司さんの突然の死去の報には、
驚かされた。

一昨年だったか、
札幌で同じゴルフ・コンペに参加して、
会話を交わした。

その後、いつも、
店を注目して見ていた。

キャンドゥが、いかに、
ダイソーとの違いを出すのか。
いまだ、道半ば。

享年61。
私の3つ上。

ご冥福を祈りたいし、
北川清水、城戸一弥の両新代表取締役はじめ、
残されたメンバーの健闘を祈りたい。

さて今日のニュース3題。
第1は、「消費者庁のトランス脂肪酸表示指針決定」
各紙で取り上げられている。

消費者庁の役割のひとつ。
昨2010年10月に公表していた指針案を、一部修正した形だが、
重要な視点として「表示の義務づけ」がある。
この点は「今後、検討する」としている。

今回の指針の主な内容。
①100g0.3g未満の含有量は「ゼロ」と表示できる
②栄養成分表示の枠内に、飽和脂肪酸やコレステロールと一緒に表示する
③含有量の分析方法をホームページなどでわかりやすく

などなど。

トランス脂肪酸は、“trans fat”
または“trans-unsaturated fatty acids”略してTFA。

構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。
大量摂取によって悪玉コレステロールが増加し、
心臓疾患のリスクが高まる。
天然の植物油にはほとんど含まれず、
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに含まれる。

私は、アメリカの視察テキストには必ず、
トランスファットの情報を入れる。

そのアメリカでは、米国食品医薬品局 (FDA) によって、
2003年7月に規定ができた。
一食 (one serving) 当たり0.5g以上のトランスファットを含む加工食品などで、
トランス脂肪酸量を表示すること。
さらに2006年1月1日、トランスファット表示を 義務づけた。

日本はまだ、アメリカの2003年段階。

ニューヨーク市は2006年12月に、
レストランにおけるトランスファットの使用規制を決定、
2007年7月から、
1食当たりに使用される調味料やマーガリンに含まれるトランスファット、
その量を0.5g以下とする規制が施行され、
違反者には最高2000ドルの罰金。

さらに2008年8月には、
1食当たりの「総量」が0.5g以下に規制された。

これによってウォルマートやマクドナルドも、ニューヨークでは、
トランスファット除去の方策を打っている。

アメリカに行ったら、
トランスファットの表示をぜひ見てほしい。
こんなに神経質になっているということが良く解る。

第2のニュースは、
日経POSデータによる食品・雑貨の価格調査。
「食料高 店頭価格に波及」の見出し。
食品38品目、日用雑貨22品目の1月の平均価格。
このうち37品目が、昨10月時点に比べて価格上昇。

アップ率が高い順に、
衣料用防虫剤は12.5%
白砂糖11.5%
冷凍ミックス野菜6.3%
トイレットペーパー6.1%
サラダ油5.8%

これによってデフレ解消というわけではないが、
この兆候は、認識しておきたい。

第3のニュースは、
「イオンがパルコ株を取得」
の情報。

パルコは、セゾングループが1953年に、
専門店ビル事業として創業。
2001年に筆頭株主が森トラストになっていた。

郊外ショッピングセンター主体のイオンが、
都心型商業集積にも出店の意欲を持ち始めたということ。
もちろんイオンがこれまで、
全くそういった政策をとらなかったわけではない。

マイカルを傘下に入れた時点で「ビブレ」が都心型専門店ビルだったし、
石川県金沢駅前のイオンは百貨店型の専門店集積ではある。

これも「業態からフォーマットへ」の転換の現象のひとつ。
クッキーカッターのチェーンストアから、
多様化したフォーマットへ。

シュリンクするマーケットでは、
「シングル業態戦略」をとり続けることができる幸せな企業は、
ほんとうに少ない。

さてさて昨日の私は、午前中から、
東京の六本木・青山あたりをうろうろ。

六本木には、東京ミッドタウンがある。
かつての防衛庁跡地にできた施設。
20110222151316.jpg

六本木ヒルズよりもアクセスが便利なため、
ずいぶんとにぎわっている。

その後、夕方、日本橋の日本スーパーマーケット協会。
商業経営問題研究会(通称RMLC)の2月例会。
終わってから、到着したが、
ほんとうに恐縮。

しかし座長の私抜きでも、
新年度方針はきっぱりと決まり、
議論が尽くされて、
代表世話人の高木和成さん以下、
皆さんは、満足顔。

その満足顔の皆さんと、
例会後の懇親。
20110222151339.jpg
右から、㈱ケノス代表取締役の小林清泰さん。
㈱たいらや代表取締役社長の村上篤三郎さん、
新しく世話人に就任してくださった山口紀生さん、
代表世話人の高木和成さん、
そして最古参の世話人、品川昭さん。

小林さんは月一ペースで、
この商人舎ホームページに連載を書いてくださっている。
その名も「人を育むストア」

最新記事の「ジャパンショップの衰退を憂う」がすごくいい。
ユーロショップと比較しながら、トレードフェアの在り方を問題提起。

村上さんはトップだから忙しいかもしれないが、
山口さん、高木さん、品川さん、
皆さんも ブログお願いします。よろしく。

昨日も書いたが、
このRMLC名で単行本の企画が進んでいる。
日ごろ情報を集め、議論し、研究してきたことの一端が、
研究会名で単行本になる。

うれしいことです。

故磯見精祐さんがおつくりになった商業経営問題研究会。
杉山昭次郎先生を座長としてスタートした「杉山ゼミ」が、
発展的に改称して生れた研究会から、
単行本が出る。

皆さん、喜んで下さるでしょう。

有難いことです。

<結城義晴>

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