結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年03月18日(金曜日)

互いに励ましほめたたえよう、批判・非難は止めよう、尊敬し助け合おう。そして「すこしずつ、ひとつずつ」

ガンバレ、日本。
ガンバレ、東北。
ガンバレ、北関東。

がんばろう、宮城、
がんばろう、福島、
がんばろう、岩手、
がんばろう、茨城。

負けるな、商人。
負けるな、不屈の日本人。

東北関東大震災から1週間。
頑張った。
負けなかった。

福島第一原発の問題がなければ、
目覚ましい復興を果たしたに違いない。

政府をはじめ、地方行政、
そして民間、ボランティアの活躍。

何よりも当事者の被災者の頑張りによって。
東北人・北関東人の辛抱強さによって。
しかし、原発事故が勃発。
それでも、「不屈の日本人」は、
この難題にも真っ向から立ち向かっている。

互いに、励まし、ほめたたえよう。
互いに、
批判・非難は止めよう。
互いに、尊敬し、助け合おう。

昨日のニューヨーク外国為替市場。
一瞬ではあるが、
1ドル=76円25銭の最高値。
1995年4月の記録を 16年ぶりに更新。
その時ですら79円75銭。
3円50銭も高かった。

こんなときにも、投機的な動きは止まない。
行き過ぎた円高に、批判はあるし、
政府・日銀による円売り・ドル買い介入で、
81円台まで戻した。

一昨日の天皇陛下からのメッセージ。
僭越ながら、とてもいいと思った。
全文掲載。

「この度の東北地方太平洋沖地震は、
マグニチュード9.0という例を見ない規模の巨大地震であり、
被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。

地震や津波による死者の数は日を追って増加し、
犠牲者が何人になるのかも分かりません。
一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。

また、現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、
関係者の尽力により事態のさらなる悪化が回避されることを
切に願っています。

現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、
厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、
極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。

その速やかな救済のために全力を挙げることにより、
被災者の状況が少しでも好転し、
人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。

そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、
被災者としての自らを励ましつつ、
これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。

自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々、
諸外国から救援のために来日した人々、
国内の様々な救援組織に属する人々が、
余震の続く危険な状況の中で、
日夜救援活動を進めている努力に感謝し、
その労を深くねぎらいたく思います。

今回、世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き、
その多くに各国国民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。
これを被災地の人々にお伝えします。

海外においては、この深い悲しみの中で、
日本人が、取り乱すことなく助け合い、
秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。

これからも皆が相携え、いたわり合って、
この不幸な時期を乗り越えることを
衷心より願っています。

被災者のこれからの苦難の日々を、
私たち皆が、様々な形で、
少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。

被災した人々が決して希望を捨てることなく、
身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、
また、国民一人びとりが、
被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、
被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを、
心より願っています」

フランス人とイギリス人は、ひどく仲が悪い。
イギリス人はフランス人を軽蔑しているようだし、
フランス人はイギリス人を嫌悪している節がある。

かつて1337年から1453年まで、彼らは百年戦争で戦った。
ノルマンディー領土問題では、いつも争った。
内政干渉も幾度となく行われた。

しかしドイツ帝国やナチス・ドイツには、
手を取り合って抗戦した。

そのフランス人に、
イギリスにあってフランスにない良さを尋ねると、
「王政」と答える。

1793年1月21日、フランス革命のとき、
ルイ16世はコンコード広場でギロチン絞首刑され、
フランス王政はなくなる。
その後、1814年にルイ18世が即位し王政復古。
しかし、1830年の七月革命、1848年の二月革命を経て、
フランスでは王政が終焉。

一方、イギリスは、
様々なゴシップにさらされつつも、
ウィンザー王室が健在。
現在は、エリザベス女王。

天皇陛下のメッセージから、
そんなことを思い出したが、
「被災者のこれからの苦難の日々を、
私たち皆が、様々な形で、
少しでも多く分かち合っていく」
というところが、
とりわけ、良かった。

さて、昨日のコメント欄に「ヤマモリ」さんから投稿。
メディアアーティストの八谷和彦さん作「ゲンパツ君」のアニメが、
これも、わかりやすくて、よろしい。
ご紹介しよう。

[youtubeID:ZUzBvxdnCFM]
原子力発電に対する見解はさておいて、
現在の状況をわかりやすく教えている。

一方、日経新聞の「私の履歴書」。
建築家の安藤忠雄の巻。
安藤さんが、毎日、書き続けている。
今日の記述の中で、
ロックフィールドの岩田弘三さんが出てくる。

安藤さんはロックフィールドの静岡ファクトリーの設計に携わった。
完成時の岩田さんの言葉。
「会社も人間も、育てていくことが大事。
工業団地の中に心の森をつくりたい」

安藤さんは最後に述べる。
「小さな点からでも、
情熱をもって辛抱強く続けていれば必ず実はなる。
大切なのは心をつないでいくこと。
人間も建築もまちづくりも一緒である」

東北関東大震災の復興を思った。
阪神大震災の時も、中越地震の時も、
「すこしずつ、ひとつずつ」

未だ余震も続いているし、
福島第一原発も予断を許さない。

しかし「すこしずつ、ひとつずつ」の精神は、
いま、すべての日本人にとって大事なことだ。

ガンバレ、日本。
ガンバレ、東北。
ガンバレ、北関東。

がんばろう、宮城、
がんばろう、福島、
がんばろう、岩手、
がんばろう、茨城。

負けるな、商人。
負けるな、不屈の日本人。

<結城義晴>

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