結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年04月30日(土曜日)

JFケネディ「連帯と分断」、結城義晴「一人の元気よりも、十人の元気。 百人の元気。 千人、万人の元気」

今週から立教の講義が始まった。
他と同様に、3月の卒業式や4月の入学式を中止し、
講義スタートも5月。

しかし私が所属する大学院ビジネスデザイン研究科は、
今週月曜日から講義開始。

今年から私は月曜日に講義をし、
土曜日にゼミをすることにした。

だから今週月曜日は、
夕方6時30分から10時近くまで、
フード&ベバレッジ・マーケティングを講義した。
最初だからオリエンテーション講義。

そして今日は、結城ゼミ。
午後1時から。

すべての行事やイベントが中止、延期となる。
しかし、早く平常に戻したい。
日常、通常に戻って、
前を向いて生きていきたい。

平常、日常、通常。

そう願っている。
被災した人々も、
被災した店店も
被災した企業も、
被災した地域も。

被災者・被災地に対しても、
極めて失礼だし、
その意味で今、一番卑怯で卑劣な行為は、
震災の所為にして何かを成すこと、
あるいは震災の所為にして何かを止めること。

東日本大震災が起こった。
だから改革のスペースが生まれた。
東北関東の大津波と大震災に見舞われた。
だからイノベーションが果たされた。

昨日、ピュリツァー賞のジョン・ダワーさんが言った。
「突然の事故や災害で、
何が重要なことなのか気づく瞬間があります」

「すべてを新しい方法で、創造的な方法で
考え直すことができる
スペースが生まれる」

「震災が来たから、あれはできなくなった」
「震災が起こったから、延期し、その後、仕方なく中止した」
こんな言い訳で、
例えば意義あることや必須のこと、
明日のために必要なことを止めてしまうとしたら、
それは断じて許せない行為だ。

被災後、必死になって復旧・復興に努力している人々にさえ、
本当に失礼なことだと思う。

さて私の立教の研究室も、
今回、移動し、変わった。

その引っ越しは、実は3月16日に行なわれていた。
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被災後、5日目のこと。

ポカポカとした陽気だった。
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しかし私はダウンジャケットを着て、池袋に向かった。
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3月まで私の研究室があった3号館。
蔦の絡まる2階建て。
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扉を開けて中に入ると、
掲示板。
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「結城義晴」のランプを点ける。
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そして軽やかな足取りで、
階段を2階に登る。
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2階通路は、いつも森閑としている。
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私の部屋は3209号室。
3号館の209号室。
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そして3209号室の鍵穴に鍵を差し込む。
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鍵もクラシックで、
私、大好きだった。
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そして私のデスク。
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これでこの部屋ともお別れかと思うと、
感慨深いものがあった。

それから東日本大震災の被害が明らかになっていった。
福島原発の問題が、世界を駆け巡った。

そして今日、4月最後の日。
クラシックな3号館の後ろにそびえたつ近代建築。
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それが新しい研究室のビル。
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第15号館「マキシムホール」
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ビルの左手のエレベーターから上がるが、
その前に研究室の表示がある。
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あいうえお順で、
結城義晴は最後。
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M503号室が私の新しい研究室です。

エレベーターホール。
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マキムホールのご案内がある。
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エレベーターで5階に上がる。
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真下に見下ろす自慢のキャンパス風景。
写真一番下の瓦屋根が3号館。

5階の廊下は、こちらの近代建築でも、
なぜか森閑。
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そして私の部屋。
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前回は3人部屋だったが、
今回は二人。
お相手は平浩一郎教授。
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まだ、引っ越したばかりで、資料が少しだけ。
今年からこちらにも本や資料を置くつもり。
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そして私のデスク。
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しばらくお世話になる。

これから主に、
月曜日の午後、あるいは夕方、
そして土曜日の午後、あるいは夕方、
この新しい研究室のお世話になる。

研究室以外は、
横浜の商人舎オフィス。

通称だが、
「研究室」と呼ぶときは池袋、
「オフィス」というときは横浜。

みなさん、どちらにもおいで下さい。
お待ちします。

さて、私自身の自宅も、
変わった。

今日がその引っ越し。
最近、引っ越しづいている。
ただし、自宅の方は、
「引っ越し」といっても、
仮住まいからの出戻り。

この春から、私にも、
ふたつの新しい「スペース」が生まれた。

スペースこそ、
イノベーションの源だ。
私はそう、思っている。

この新しい気持ちは、
被災した人々と同じだと信じている。

一緒に歩むことを、
あらためて誓いたい。

4月最後の言葉は、
ふたたびジョン・フィッツジェラルド・ケネディ。
第35代アメリカ合衆国大統領。
1961年に大統領就任、
1963年にテキサス州ダラスで暗殺。

「つながっていれば、
できないことはほとんどない。
バラバラなら、
できることはほとんどない」

20世紀生まれの最初の大統領、
カトリック教徒初の大統領、
アイルランド系アメリカ人初の大統領、
そしてピュリツァー賞受賞唯一の大統領。
その著書の名は『勇気ある人々』。

ケネディは、「連帯と分断」を言った。
連帯が生まれてくると、
分断しようとする勢力も、
また生まれる。

元気を出そうよ。
私は言った。
しかしその元気は、
つながってこそ大きくなる。

ひとりの元気よりも。
十人の元気。
百人の元気。
千人、万人の元気。

いま、それが良くわかる。
これを阻止する者は、断じて許さないし、
阻止しようとする者こそ、滅びる。

<結城義晴>

「ひとつになろう! 日本 商人支援プロジェクト」

私は5月12日大阪でトップバッターとして講演する。

会場 リーガロイヤルホテル大阪
日時 2011年5月12日(水)
開演 12時受付開始 12時30 ~17時
参加費15000円
この1人1人の参加費はすべて、
東日本大震災義援金として、
日本赤十字社に寄付される。

2011年04月29日(金曜日)

ゴールデンウィークとジョン・ダワーさんが指摘する「日本社会のしなやかな強さ」

2011年のゴールデンウィークに入った。
東日本大震災後50日目からの大型連休。

無邪気に、
楽しもう
楽しませようと、
呼びかける気にはなれないが、
それでも、
「小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望」
それらをまとめて、つづけて、
味わい、実感する日々でありたい。

今日4月29日が昭和の日。
亡くなられた昭和天皇の誕生日。

明日30日は土曜日。
明後日5月1日は日曜日。
ちなみにこの日は労働者の日メーデー。

5月3日火曜日は憲法記念日。
5月4日水曜日はみどりの日。
そして5月5日木曜日がこどもの日。

さらに5月7日は土曜日、
5月8日が日曜日。

だから5月2日と6日に休暇をとれば、
10日間の連休となる。

この大型連休、
誰もが「有意義に生きたい」と考えている。
このことには例外がないと思う。

もちろん被災して、
絶望している人がいるかもしれない。
明日への希望が見えない人がいるかもしれない。
そんな人々にも手を差し伸べる日々でありたい。

嬉しいニュース。
今日、東北新幹線が全線開通。

3月12日の震災翌日、
九州新幹線が全線開通した。
私も何度もユーチューブで歓喜のCMを流した。

[youtubeID:UNbJzCFgjnU]
「ひとつになってくれて、ありがとう」

本来、3月12日こそ、
鹿児島から青森が、
新幹線一本で結ばれる日だった。
それが震災で伸びた。

今日が、その日となった。
いま、九州の端と本州の端がつながった。
「ひとつになろう! 日本」
言葉通りの日本になりたい。

私もチャリティセミナーに参加し、協力する。
「ひとつになろう! 日本 商人支援プロジェクト」
私は5月12日大阪でトップバッターとして講演する。

このチャリティセミナーへの結城義晴のメッセージ。

謙虚に、ひかえめに、真摯に、
被災地の商人を支援したい。

ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ、
被災地の商業の復旧と復興を応援したい。 

それがやがて必ず
地域の振興につながることを信じたい。

いつも、そして、ずっと、
被災地の商人と心をひとつにしていたい。

支援し、応援し、心をひとつにすることによって、
この社会が、商人の役割を正しく認識するに違いない。
それを願いたい。

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル
ホメラレモセズ クニモサレズ
サウイフモノニ ワタシハナリタイ」
合掌。

会場 リーガロイヤルホテル大阪
日時 2011年5月12日(水)
開演 12時受付開始 12時30 ~17時
参加費15000円
この1人1人の参加費はすべて、
東日本大震災義援金として日本赤十字社に寄付される。

さて今日の朝日新聞「オピニオン」。
アメリカの歴史家ジョン・ダワーさんが、
インタビューに答えている。
マサチューセッツ工科大学名誉教授。
『敗北を抱きしめて』でピュリツァー賞受賞。
この著書は太平洋戦争の敗戦による破滅から、
立ち直る日本人の姿を描いたもの。

「米国社会はいまも
日本に対するシンパシーであふれています」
ほんとうに嬉しい言葉だ。

ダワー教授は、日本人の「しなやかな強さ」を強調する。
「第2次世界大戦が引き起こした人命の損失と物的破壊の規模は、
日本の国内に限っても今回の震災よりすざましいものでした」

「すべてあわせると40万人から60万人が空襲で犠牲になった」
「数百万人が家を失いました」
「外地から引き揚げてきた数百万人には、
ほとんど職がありませんでした」
私の父、祖父、叔父たちもみな同じだった。

「日本の国富の4分の1から5分の1が失われました」

「第2次世界大戦の前には、
1923年の関東大震災がありました。
首都を直撃し、日本の政治・経済の中心が壊滅し、
10万人以上が犠牲になりました」

「この二つの歴史経験が私たちに教えるのは、
日本人は悲劇から新しい創造的なものを
創り出すことができる
ということです」

では、これから、どうするか。
「一国に対する同情的感覚が、
これだけ広がったのはめったにない」

「この大震災が世界の共感を引き付けていること」を、
生かしなさいとダワーさんはアドバイスしてくれる。

「この感覚があるうちに他国との連帯を」築け。

ダワーさんは日本人の特性を説明する。
「私が注目しているのは、日本のいたるところで、
助け合いやコミュニティの感覚が生まれていることです」

「そこにあるのは宮沢賢治の『雨ニモマケズ』にあるような、
質実で献身的な精神です」

「90年代のバブル経済の崩壊以来、
日本は自信を失って、心理的に暗かった。
しかし今回の危機で明らかになったのは、
日本社会のしなやかな強さでした」

福島原発の問題にも言及する。
「被爆国である日本が、
原発事故という形で新たに放射能の恐怖に襲われたことは、
これは歴史の悲劇的な巡りあわせとしか言いようがありません」

「広島、長崎の経験を踏まえて、
核軍縮の議論を日本が引っ張ってきたように、
今回の危機を活かして、
エネルギー政策でも指導的役割を果たしてほしい」

ヒロシマとフクシマ。

日本国民にとって、
いや世界の人々にとって、
歴史の上でも最も悲劇的なことのひとつ。
それが私たち日本に起こった。
この事実は変えられない。

ならばそれを、逆に生かさねばならない。

「突然の事故や災害で、
何が重要なことなのか気づく瞬間があります」
これがダワーさんの最も重要な指摘だと思う。

「すべてを新しい方法で、創造的な方法で
考え直すことができるスペースが生まれる」

「関東大震災、敗戦といった歴史的瞬間は、
こうしたスペースを広げました。
いま、それが再び起きています」
私たちには、イノベーションのスペースがある。
この事実を正面から見定めること。

「しかし、もたもたしているうちに、
スペースはやがて閉じてしまうのです」

「結果はどうなるかはわかりませんが、
歴史の節目だということ」

私たち自身が、
歴史の節目をしっかり意識しなければならない。

ドナルド・キーンさん、
ジョン・ダワーさん。

私たちには心強い味方がいる。

良いゴールデンウィークを。

休む人、遊ぶ人、楽しむ人。
その休み、遊び、楽しみを、
つくる人、与える人、守る人。

どちらにも有意義な時でありますように。

<結城義晴>

2011年04月28日(木曜日)

ドンキ・DCM・島忠の「復興関連業種株の上昇」とドナルド・キーンさんへの「おかえりなさい」

今朝、㈱イースト・プレスの編集者・中西庸さんに、
青焼きゲラの校正を渡して、終わった。
昨夜は半分徹夜。

しかし、いつものことだが、
「やったー」という感じ。

5月中旬発刊の新しい単行本。
「店長のためのやさしい《ドラッカー講座》」20110428120847.jpg
「ドラッカーは小売り・サービス業を応援している!」
これがサブタイトル。

読めば読むほど、ピーター・ドラッカー先生は、
小売業や外食・サービス業を主役にして、
論を展開しているのではないかと思えてくる。

まあ、ゴールデンウィークの前にひと段落。
ちょっと、ほっとした。

ドラッカー学会代表の上田惇生先生、
セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長、
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長。

三人のみなさんに、
本当に短い期間に、
ご推薦文までいただいて、
これにも、感動と感謝。
ありがとうございました。

上田先生にはわが盟友・川勝利一さん、
伊藤さん、柳井さんの場合にも、
それぞれの秘書の方々には、
たいへんお世話になった。

名前を出してお礼したいところだが、
ご迷惑をおかけするのでそれは差し控えて、
心より、お礼申し上げます。

さて、今日は、東日本大震災から49日目。
被災した地域で「四十九日の法要」。

黙祷して、心よりご冥福を祈りたい。
復旧から復興、振興へと、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」
すべての人とともに、歩を進めることを誓いたい。

今朝の政府閣議後の記者会見。
海江田万里経済産業大臣は、
この夏の最大使用電力の削減目標を、
「企業、家庭とも一律15%程度に緩和」
と発表。

さらに、松本龍環境大臣は、
夏の「クールビズ」の期間延長を発表。
例年より1カ月前倒しにして5月1日からスタートし、
終了時期も、例年の9月末から1カ月延長して10月31日にする。
都合、2カ月の期間延長で、
6カ月・半年間の長期クールビズとなる。

松本環境相は蓮舫大臣を引き合いに出して、
「『節電ビズ』と呼んでください」と述べるとともに、
「国民が生活のあり方を変える」重要な取り組みだと説明。

これは商売にとっても、
大きな「テーマ資源」である。

一方、ホテル業界では、
営業縮小の動きが顕著。

日経新聞の記事。
「プリンスホテルや藤田観光は一部ホテルの宿泊業務を休止」
「帝国ホテルは施設内の飲食店の営業時間短縮」
宿泊業務休止までするとは、超異例の出来事。

スーパーマーケットで生鮮食品を扱わない。
コンビニで弁当・惣菜を品揃えしない。
ドラッグストアで薬品を止める。

それらと同等のことをしなければ、
ホテル業は破綻するところまで追い込まれた。

「日本経済新聞社の調べでは、
3月の都内の主要19ホテルの平均客室稼働率は、
49.8%と過去20年間で最低」

これも、日経新聞のマーケット総合欄の株価の動き。
「株式市場で小売銘柄の株価について二極化が鮮明」

「ホームセンターなど日用品を低価格で販売する銘柄が上昇する一方、
百貨店など高額品を扱う企業の株価は低迷」

日経500種平均株価に見る小売株の震災後の株価騰落率。

上昇率1位はドン・キホーテで+5.4%。
「すでに震災前水準を上回り、18日には年初来高値を更新」

第2位はホームセンターのDCMホールディングス+4.8%。
第3位は、島忠で+0.1%。

あとはマイナスになる。
第4位は、ファーストリテイリング-0.7%。
第5位、イズミ-2.0%。
第6位、H
20リテイリング-2.1%。

阪急阪神百貨店グループだが、
阪食を筆頭に、ここはガンバっている。

第7位が、ローソンの-2.7%。
そして意外だが、第8位がニトリで-4.6%。

第9位に、イオンが入っていて、-4.9%。
第10位がファミリーマートの-6.3%。

以下、セブン&アイ・ホールディングスは-12.3%。
ユニーは-8.7%。
しまむら-9.4%。
ヤマダ電機も-12.1%。

下落率が大きいのは、
高島屋-17.8%、
三越伊勢丹ホールディングス-19.9%、
丸井グループ-21.2%。

「広い意味での復興関連業種」の株価が上昇。
小売業の復興関連業種とは、
ディスカウントストアやホームセンター。

私は株式を持たない主義だが、
その意味で今回の震災に対して、
株価はわかりやすい反応を示した。

昨日聞いたロブサンドルジ・ガルタさんの話。
㈱チンギスハーン旅行社長。
同社は、モンゴルへの旅行代理業を主な業務にする。

震災直後から5日間に、
約2000人のモンゴル人が急きょ、
モンゴルに帰国した。

現在、そのうち半数の1000人くらいが、
日本にもどってきている。

留学生などが新学期の始まりとともに。

少しずつすこしずつ、
エスカレートしすぎた風評被害も、
常識的なところに落ち着いてくる。

読売新聞の巻頭コラム『編集手帳』が、
ドナルド・キーンさん(88歳)を取り上げた。
日本文学研究の第一人者にして米国コロンビア大学の名誉教授。

「震災のあと、キーンさんは
日本国籍を取得して永住する決意を固めた」
その心は、「日本人と一緒に行動したい」

「日本という国がなかったら、
私は果たしてまともな人間になれたかどうか…」

コラムニストは、
「震災後の苦難を共にする決断は、
愛する国に寄せた究極の愛情表現だろう」と感動する。
そして続ける。

「ようこそ」か。
「おかえりなさい」か。
それとも「ありがとう」か。
遠来の友を、
何と言って迎えよう。

私だったら絶対に、これだ。
「おかえりなさい」

<結城義晴>

2011年04月27日(水曜日)

セブン&アイ鈴木敏文会長の震災と「社会的使命に対する自負」

ずいぶん暖かくなってきた。
6月の陽気などと、
気象庁は伝える。

東北関東大津波大震災で被災した人々にとっては、
寒さに震えることがなくなるのは、
少しはいいことか。

その東北にも桜が咲いた。

「さくらさくらさくらさくら万の死者」
<岩手県大船渡市・桃心地(日経俳壇より)>

日経新聞『春秋』が取り上げた俳句。
選者の黒田杏子さんの寸評は「国民的鎮魂歌」

暖かくなっても、
寒い日が来ても、
桜が咲いても、
桜が散っても、
私たちは、
忘れてはいけない。

いつも、心を一つにしていなければ。

日経新聞『大機小機』。
コラムニストのパピ氏が批判的に指摘する。
「メガバンクは頼りになるのか」

「東日本大震災後の混乱のさなかに、
メガバンクの1行がライフラインの一つをマヒさせた」。
みずほ銀行のこと。

「その結果、経済・社会の血流は滞る。
カネの流れをスムーズにするのが使命である銀行が、
大事なときに決済機能を混乱させた責任は重い」

さらに続ける。
「このところ銀行のサービス低下に、
不満を感じる機会が多い」

例えば「銀行の窓口で公共料金を支払おうとすると、
申込書を書けという。
コンビニでは、
そんな面倒なことを要求しないで受け取ってくれる」

さらに「このところ、おカネの流れは市場を通じたほうが効率的」とも。

「伝統的に経済・社会のインフラとしての役割を果たしてきた金融」の、
「国民の信頼」が失墜している。

「3メガ体制に集約され、
日本の金融システムは安定性を増して、
世界に雄飛するのかと期待していたのに、
むしろ寡占の弊害が気になる」

「寡占の弊害」。
どの世界にもある。

私はだから、
目指すは「大木もあり雑草もある森のようなもの」と、
たとえている。

そしてパピ氏は、最後に言う。

「社会的使命についてかつての自負を失った」

「社会的使命に対する自負」
小売りサービス業にとっても「以って自戒とすべし」である。

さて昨日の日経新聞「企業欄」。
何度も書くが、朝日や読売は「経済欄」で十把一絡げ。
しかし日経はそれを細分化する。
「経済・企業総合・企業・振興中小企業・投資財務・マーケット総合・商品」
この細分化の品揃え力が、日経の「強み」。

メディアでいえば、情報力、取材力がなければできない。
だから、トータルとして日経の経済記事は強い。

その企業欄のインタビュー「大震災と企業 復興への道を聞く」に、
セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さんが登場。
「自粛気分断つ刺激策を  消費税増税は時期尚早」の見出し。

今回の震災対応。
「対策本部を立ち上げたのは地震発生から4分後」

早かった。

「重要なことは商品をきちんと店に供給すること。
メーカーと交渉する際も、
交渉窓口をグループで一元化する取り組みをさらに強化した」

「グループ全体の配分を臨機応変に対応したことで、
他社に比べて円滑に商品供給できた」
セブン&アイのグループ力を強調する。

だから東北・北関東を地盤とするヨークベニマルに、
重点的に配分した。

原発問題の消費動向への影響。

「東日本の需要が旺盛な一方、
被災していない西日本のほうが沈滞している」

セブン-イレブンは39の都道府県に出店している。
だから良くわかる。

「例えばゴルフ場はガラガラだが、
映画館は人であふれている」
不思議な現象にもみえるが、
低価格で短時間のレジャーが、
好まれている。

鈴木さんは力を込める。
「過度な自粛を戒め
消費を盛り上げなくてはいけない」

朝日新聞の『天声人語』が言った「救国の散財」。
「消費を活性化し国内総生産を支えなければ、
被災地への応援とならない」

そのために何をするか、どうするか。
「小売業として矢継ぎ早にイベントを打ち出すことで、
消費者心理を刺激していく」

これでもかとイベントを打ち出す。
ゴールデンウィークの私たちの基本姿勢につながる。

しかしそれは「自分の顧客心理の刺激」を、
意図していなければならない。

「セブン-イレブンでは、
3月26日からおにぎり100円セールを実施」
急きょ、東日本だけで展開。

「あえてこの時期にやったのは、
東日本ではモノが足りないのでは、
という心理に陥っていたからだ。

やれる手は数多くある」

被災地復興に対する企業の役割。

「小売りの立場からは、仮設住宅の入居者に対して、
商品をどう届けるかが非常に重要な問題だ」
この地域では宅配も視野に入ってくる。

小売業や流通業、サービス業は、
社会になくてはならない機能を、
いつも見ていなければいけない。

「対応策としてインターネットと実際の店舗を融合させること」

そうは言っても高齢者が多い。

だから、「誰でも簡単に操作できる端末などを、
仮設住宅に設置することを検討している」

最後にちょっと、ご自慢。
「他社に先行し
ネットスーパーを軌道に乗せたノウハウを生かす」

「店舗の商品構成も変わってくる」
これは重要な指摘。

「近くて便利な店を標榜してきたコンビニでは、
例えば(生活に必要な)ドンブリや鍋、釜を置くことを、
考えなくてはいけない」
コモディティ消費の見直しを意味するし、
業態やフォーマットの品揃えが、
変わってくることを宣言している。

例えば今、セブン-イレブンの品揃えが変われば、
スーパーマーケットも総合スーパーも、
ドラッグストアも、ファストフードも、
品揃えやメニューが変わってくる。
「もともとコンビニはそういう店だった」

この鈴木敏文さんの発言には、
「社会的使命に対する自負」があふれている。

メガバンクからATMの主役の座を奪った。

いまや日本人は、私も含めて、
銀行よりもコンビニのATMを利用する人や頻度が、
圧倒的に多い。

公共代金の支払いなども、
コンビニが金融専業業態を凌いでいる。

自らの「社会的使命」をどうとらえるか。
「自分は何屋か」

それは狭い範囲でもいい。
自分にしかできないこと。
自分が一番強みとすること。

それが社会的使命と直結している企業や店が、強い。
幸せでもある。

<結城義晴>

2011年04月26日(火曜日)

「小売業態別3月売上高」百貨店、総合スーパー、コンビニ、スーパーマーケット、フードサービス「際だつ明と暗」

今日は3月売上動向。
自動車メーカー8社の国内生産台数は、
38万7567台。
これは前年同月比マイナス57.5%で、
過去最大の落ち込み幅。

これまでの最大減少幅は、
金融危機後の2009年2月のマイナス55.9%。

生産台数も2009年2月を下回り、過去最低だった。

トヨタ自動車は前年同月比62.7%減の12万9491台。
単月の生産台数、過去最低。
日産自動車もマイナス52.4%。

同じ8社の輸出台数もマイナス26.3%減、
台数にして29万3413台。

さらに、4月以降の予測も、
この落ち込み幅が拡大する。

一方、日用雑貨品は「震災特需」。
3月の異常消費。

震災後の消費マインドと計画停電を反映して、
3月度の小売業の売上は、明暗がくっきりと出た。

「総合スーパーの販売統計」。
日本チェーンストア協会が4月25日発表。

62社8045店舗の総売上高は、
1兆105億4645万円。
前年同月比0.3ポイント上回り、
2カ月連続で増加。

食料品が6536億6000万で、前年同月比プラス3.5ポイント、
衣料品は906億3800万、マイナス16.0ポイント、
住関連は2003億5400万、マイナス0.3ポイント。

そんな中でも日用雑貨品は、
プラス5.1ポイント。

これらの数値も、
前月に比べれば4%~13%増となっている。

衣料品、耐久財、外食は低調だったものの、
食料品、日用雑貨、防災品、
それに自転車、スポーツウェアなどが良く売れた。

一方、「コンビニエンスストア統計調査月報」。
日本フランチャイズチェーン協会発表。
被災地の店舗を除いた、
既存店の売上高は、6465億9700万円。
前年同月比7.7ポイントと6カ月連続増加。

来店客数は10億5295万人で
5カ月ぶりにマイナス0.6ポイントながら、
平均客単価は614.1円と、
8.3ポイントの大幅プラス。

とりわけ、非食品が23.8ポイントのプラス。
乾電池、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなどなど、
水やカップ麺と同様、防災グッズの売上げが貢献した。

さらに、「全国百貨店売上高概況」。
日本百貨店協会発表。

89社259店の売上高は4624億7000万円、
前年同月比マイナス14.7ポイント、
大幅マイナス。

衣料品マイナス19.2、身の回り品マイナス19.8、
雑貨マイナス13.6、家庭用品マイナス10.0、
食料品ですらマイナス8.2。

被災店舗の復旧作業による臨時休業、売場閉鎖、
計画停電による営業時間短縮、
全国的な自粛ムードと、
百貨店業界は震災の影響をまともに受けた。

影響を受けたのは外食も同じ。
日本フードサービス協会の「外食産業データ」。
200社30860店の概況は、
対前年同月比で売上は89.7%、
客数91.0%と過去最大の落ち込み

ファストフードは売上げ・客数ともにマイナス8.3ポイント、
ファミリーレストランは売上げ9.4、客数マイナス8.9、
パブ・居酒屋は売上げマイナス19.8、客数マイナス18.2、
ディナーレストラン、マイナス19.5、客数マイナス18.3、
喫茶が売上げマイナス10.7、客数マイナス9.7。

95年1月の阪神大震災でも、
前年比100.5%と外食の前年割れはなかった。
今回の大震災による被害の影響は、
それほど甚大だった。

特に、交通網マヒによる食材配送の停滞や計画停電、
外国人従業員の国外退避などによる
営業日数、営業時間の大幅減が大きく影響した。

最後に、食のライフラインを支える業態、
「スーパーマーケット販売統計」
本日午後、スーパーマーケット協会3団体の記者会見。

社団法人新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)、
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、
日本スーパーマーケット協会(JSA)の3団体、
262社7120店舗の概要。

3月の実績と4月の景況感調査について、
AJS専務理事の松本光雄さんが説明。
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3月の売上高は、7513億5133万円で、
昨年同月比プラス3.6%。

食品合計が6373億2726万円で、プラス5.0%。
そのうち、生鮮3部門が2322億3712万円で、プラス2.6%。
青果は937億7591万円、プラス4.2%と好調。
畜産も727億9432万円、プラス4.3%を記録。

ただし水産だけは福島原発の影響があってか、
656億6688万円で、マイナス1.4%と後退。

惣菜は、616億4594万円でプラス1.8%。

一般食品・その他は、3434億4420万円でプラス7.4%。
これはもちろん、「買占め」の結果

そして最後に、非食品の合計は1140億2408万円で、
マイナス0.3%だった。
このマイナスは、寒さで春物衣料関連が伸びなかったため。

スーパーマーケットにも、
震災特需による集中購買が起こった。

それがプラスの要因。

4月の景況感調査では、
これまでにない特異的な動向がみられるという。

3カ月前との比較では、
売上判断・収益率判断・客単価、
いずれも上昇した。

逆に、今後2~3カ月の見通しでは、
「すべての項目、すべてのエリアで暗い」という答え。

3月の異常な欠品状態は、
少しずつ改善してきている。
企業によって、調達能力に格差があったが、
納豆や牛乳、発酵乳製品は復活してきている。

ただし、夏に向けてとなると、話は別。
電力不足などさまざまな要因で、
再び欠品となる可能性は大きい。
生産能力そのものが落ちている今、
メーカーは主力商品にしぼって生産する必要があると、
松本専務理事は指摘する。

今月のゲストスピーカーは、
オール日本スーパーマーケット協会の井上保副会長。
㈱関西スーパーマーケットの代表取締役社長。

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関西スーパーでは、
顧客が東日本方面へ物資を送るための需要が大きかった。

水道水の放射能問題で、例にもれず、
異常なまでに棚がすっからかんになった。
ただ、これは、
関東にいる家族に送るという理由での購買が大半。

16年前の阪神淡路大震災を経験した関西エリアの人たちは、
今回の震災を身近に感じているようだ。

「義援金の箱はまだなの?」
「今だけじゃなくて、これからも義援金集めを続けて!」
といった声が寄せられている。

そして実際に
以前の数十倍の義援金が集まっている。
避難している人を受け入れてもいいという人も多い。

東日本と西日本では温度差があるのは確かだが、
なんとかしたい、協力したいと思っている人は、
阪神淡路大震災の被災者には特に多い。
20110426163252.jpg

営業状況としては、関西では落ち着いてきた。
普段通りの商いに戻っている。
予定されていた小麦粉の値上げもあり、
需給バランスが崩れているので、
今後の商品価格は、
必然的に上がると予想される。

値上げにならなかったとしても、
特売はできなくなるだろう。
また、国内でまかなえない分は、
海外での調達もあり得る。

福島原発の問題を収めてくれたら、
この状況は落ち着くだろうけれど、
「今後はまったく読めない」。
風評被害や商品に対するクレームもある。

「正確な情報を発信し、
お客に安心してもらえる商売をしなければならない」
井上さん、いいことを言う。

そのために、現地生産者に店頭で説明してもらうなど、
関西スーパーではさまざまな対策を検討している。

小売業の業態別に、明暗くっきり。
コモディティ需要が見直された。

しかしコモディティからもういちど。
これは原点に戻ること。

かつてのコモディティからもう一度と違うのは、
「最良のベーシック」を基調としていることだ。

5月12日(木曜日)、リーガロイヤル大阪で、
「チャリティセミナー・商人支援プロジェクト」が開催される。

私はそのトップバッターで講演する。

ご参集をお願いしたい。

<結城義晴>

2011年04月25日(月曜日)

「抱きしめたい平凡」と「ゴールデンウィークの仕事」

Everyday! Good Monday!
[vol17]

2011年第17週、4月最後の週にして、週末から5月。
つまり今週末からゴールデンウィークに入る。

今年のゴールデンウィークは、
人々の生活が、例年とは変わる。

動き方が変わり、暮らし方が変わり、
食べ方や住まい方、着方、使い方が変わる。

しかも、
その動き方、
暮らし方、
食べ方、
住まい方、
着方、
使い方の変化は、
一人ひとり、異なる。

その公約数をいかに見つけ、
いかに対応するか。

ただし、東北関東大津波大震災のあとの黄金週間。
日本人のマインドは一致し、一貫している。
郷土愛に近い「ナショナリズム」のようなものが、
強まり、あるいは芽生えた。

被災地や関東圏など、
震災に深くかかわった地域も、
西日本などそれ以外の地域も、
多少の温度差はあれ、
この「ナショナリズム」は一致している。

さらに震災後、コモディティ商品の重要性が、
とりわけて見直された。
これまでずっと、
「脱コモディティ」や「ノンコモディティ」の戦略が論議されてきて、
それももちろん大切なものであることに変わりないが、
「コモディティ」が「生きること」に果たす役割が、
人々の心の中で再認識された。

ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんが、
「国民服にしたい」と言っていた意味が、
良く実感できる。

今日の朝日新聞『天声人語』。
帝国ホテルの元総料理長・村上信夫さんの言葉を紹介。
「おうちに持ち帰って食べてごらんなさい。
味は四割落ちます」
帝国ホテルのフランス料理といえども、
帝国ホテルのレストランでいただくから、おいしい。
天声人語は、
東日本大震災で被災した人々の食事に言及した後、
最後の言葉、
「どんな状況であれ、食は元気の源だろう」

「いつものおかずを盛ったいつもの皿を、
いつもの顔ぶれで囲む夕。
いまや抱きしめたい平凡である」

「抱きしめたい平凡」
いい言葉です。

平凡とは、
「これといって優れた特色もなく、ごくあたりまえなこと」

あたりまえなことが、
あたりまえでなくなったから、
「抱きしめたい」ほどに大切なものであることに、
気づかされた。

このマインドがゴールデンウィークでも、
大きなトレンドとなって、
日本の消費マーケットを牽引する。

一方、日経新聞『経営の視点』。
客員コラムニスト西岡幸一さんが、
「日本の起床ラッパを吹け」とタイトルして、執筆。

フランスの抵抗派詩人アラゴンの詩集「フランスの起床ラッパ」から引用。
「神を信じた者も信じなかった者も、
麦があられに打たれている時に気難しいのは愚かなこと……」
「教えることは希望を語ること、
学ぶことは誠実を胸に刻むこと」

アラゴンにならって、震災後の日本の経営を叱咤激励。
これがいい。
「日本的経営を信じた者も市場至上主義を信じた者も
企業の本質を忘れるのは愚かなこと」
「経営することは希望を語ること、
働くことは誠実を胸に刻むこと」

ピーター・ドラッカー先生は、
知識社会の知識労働者を説き、
そのなかで「テクノロジスト」の重要性を強調した。
「これまで知識労働者は、
知識労働にのみ携わるかのように述べてきた。
しかし実際には、きわめて多くの知識労働者が、
知識労働と肉体労働の両方を行う。
そのような人たちを特にテクノロジスト(高度技術者)と呼ぶ」
<『明日を支配するもの』>

商人はまさしくこのテクノロジストである。
私は「知識商人」と名づけた。

だから知識商人は「誠実を胸に刻む」と同時に、
「希望を語る」必要があると思う。

ファーストリテイリングの柳井さんが、
「わがドラッカー流経営論」の中で語っているように、
「社員全員が個人商店主であるという意識」

だから「希望を語り、誠実を胸に刻む」のが、
この大震災後の私たち全員の姿勢であると思う。

それにしても東北関東大津波大震災は、
被災地の問題解決もままならないうちに、
「フクシマ」に焦点がスライドしてきた。

「ヒロシマからフクシマへ」

私たち日本人が背負ったもの。

ゴールデンウィークは、
そんなことを私たちに、
深く考えさせる日々となりそうだ。

しかしこれもまた、とても重要なこと。

もちろん商業人は、
この黄金週間の間も、
誠実を胸に刻み、希望を語りつつ、働く。

しかし、働くことの素晴らしさを、
ゴールデンウィークにこそ、
実感したい。

被災した人々を最後に救うのは、
食足りたあとの「職」である。
自分の役目、仕事である。

自分には役目がある。
だから生きがいを感じることができる。
自分には仕事がある。
だからやりがいを持つことができる。

1週間後に、被災地に飛んだ佐藤洋治さん。
ダイナム・ホールディングス社長。
「被災して何もしないでいると、
みんな放心状態になってしまう」
「だから何か行動目標をもつ必要がある」
いちばんいいのは、「店を開けること」

しかし「店が開かなければ、
ボランティアに行きなさいと指示してきた」

ヨークベニマル中浦店のベーカリー・マネジャー。
津波で旦那さんを亡くした。
しかし「毎日、仕事している方がいい」と言って、
元気に働く。

「仕事」が私たちを救う。
その仕事の素晴らしさを、
ゴールデンウィークにこそ、
確認したい。

今週金曜日の「昭和の日」から、
ゴールデンウィーク。

「仕事」の尊さを知り、
ものを考える日々にしたい。

Everyday! Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
月曜日の定番「常盤勝美の2週間天気予報」
大好評です。


2011年04月24日(日曜日)

ジジと結城ゼミ[2011日曜版vol17]

ジジです。
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仮住まいにやってきてから、
2カ月くらい、たちます。

あと1週間で、
おうちにもどる。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
今日も、でかけるみたいです。
20110424124130.jpg

どこかといえば、
ここ。
20110424124146.jpg

イチョウの新緑が、
みずみずしい。
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そう、リッキョー大学。
まだサクラの花も、
すこしのこっています。
20110424124225.jpg

ねえ、ねえ、おとうさん。
20110424124445.jpg

やっぱり、いくんですか。
20110424124456.jpg

のみすぎないでね。
20110424124506.jpg

それから。
20110424124516.jpg

はやく、かえってきてください。
20110424124534.jpg

でも、たのしんでね。
20110424124549.jpg

ボク、まってます。
20110424124607.JPG

リッキョー大学では、
大学院ビジネスデザイン研究科の、
結城ゼミのキックオフミーティング。
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朝10時から、夕方の5時まで。

これはこの春、卒業した結城ゼミ第2期生の論文集。
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2期生が自分の研究の内容や、
その進め方のレクチャーをします。
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そして3期生が、
今年の自分の研究のことを、
発表します。

ボクは、おうちで、
ねています。
20110424124729.jpg

むつかしいことは、
わからない。
20110424124739.jpg

夕方からは、懇親会。
20110424124801.jpg

途中で、おとうさんにプレゼント。
20110424124820.jpg
ペナントと寄せ書き。

おとうさんも、
2期生のひとりひとりに、
色紙に言葉を書いた。
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ボクは、熟睡。
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ねむっていました。
20110424124859.jpg

懇親会のおわりに、
みんなで写真。
20110424124915.jpg

結城ゼミは、
まだまだつづきます。
20110424124933.jpg

それからおとうさんは、
かえってきました。

おかえりなさい。
20110424124948.jpg
よかったですね。

元気、でたでしょう。
ボクにも、すこし、
わけてください。
<『ジジの気分』(未刊)より>

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鈴木哲男・著

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