おかげさまで『店ドラ』(てんドラ)、
本日、3刷決定しました。
新たに5000部が6月20日に刷り上がる予定。
次々に大量のお申し込みをいただいて、
5月28日発行以来、2週間で3刷です。
著者として、本当にうれしい。
ありがとうございます。
さて商人舎ホームページも充実し続けています。
まず新設ブログは、
「五十嵐ゆう子の米国日記」
「浅野秀二のアメリカ寄稿」の中から独立しました。
体験小説「Thank You 命をありがとう」でも、
多くの感動を呼んだゆう子さんのブログ、
ぜひご愛読ください。
今回は、ラスベガスの「グレイザーズ」に関してのレポートです。
インディペンデント・スーパーマーケットですが、
イノベーションにあふれた店です。
それから金曜日恒例の「林博美の今週のお惣菜」。
今日は「初夏の鯖寿司」。
立教・結城ゼミ「ブルティンボード」ブログにも久しぶりに投稿。
今年3月に卒業した渋木克久さんが、
吉野家ホールディングス社長の安部修仁さんの講演を聴いて、
その内容に感動しつつ、
自分の修士論文に関するコメントを書いています。
それから商人舎何でもリンク集「知識商人の輪」には、
新しく加わったブログが掲載されます。
最新ブログは「ホスピタリティおやじの独り言」
コーネル・ジャパンの講師も務めていただいている田中実さんのブログ。
それから「千田直哉のPaper Blog+」
『チェーンストアエイジ』編集長の毎日更新ブログ。
最新版は「オール日本スーパーマーケット会長に荒井伸也氏再選」。
さらに松崎靖さんの『あなたへの手紙』
6月7日版で『店ドラ』を紹介してくださっています。
ありがとうございます。
それから『燃える豆魂日記』
山下リツ商店社長の山下浩希さんのブログ。
2月以降、ツイッターを書いていて、
ブログは開店休業状態だったが、
5月から復活し、毎日更新。
何でもリンク集はこれからも増やしていきます。
その都度、ご紹介します。
よろしくお願いします「知識商人の輪」を。
さて、昨日は朝から、滋賀県彦根に出張。
平和堂の米国視察チームへの事前講義。
「理念と心構え、考え方」を丁寧に丁寧に語ったため、
米国チェーンストア事情は、少し時間を割愛。
しかしそれは向こうに行ってから徹底的にレクチャーする。
夕方、帰横して、みなとみらいで、
オール日本スーパーマーケット協会第49回定期総会に出席。
場所はパンパシフィック横浜ベイホテル東急。
今回の定期総会では、
第50期に向けた役員改選が行われた。
会長は引き続き、荒井伸也さん。
役員の顔ぶれも変わらず、
50周年事業に向けた布陣となった。
専務理事はもちろん松本光雄さん。
総会後の記念講演は金美齢さん。
「日本再生への提言」がテーマ。
金さんは台湾に生まれ、早稲田大学の文学部に入る。
それから台湾の民主化運動を支援、
政権を批判したことで、ブラックリストに載る。
それから31年間、故郷に帰ることができなかった。
しかし2000年の政権交代後は、
台湾の国策顧問に就任する。
まさに「私の歴史はアップ&ダウンだった」。
しかし、「自らの信念を変えなかったことが、
今の自分のポジションをつくった」
「軽佻浮薄さが日本の衰退の原因」
「本質を見分ける眼、本質を学ぶ姿勢、
そしてぶれないことが、大切なこと」
金さんの話は、テレビで政治や政治家を斬るより、
ややトーンは柔らかかった。
さて、3・11の東日本大震災後、
多くの会合が延期され、あるいは中止されているが、
そんな中で開かれたAJSの定期総会と懇親会。
プログラムにも、会場にも、
さまざまな工夫がなされていた。
会場の外のホワイエでは、
被災地復興支援のために、
被災県の観光パネルと資料が用意されていた。
もちろん、コプロの「生活良好(くらしりょうこう)」の商品も展示。
さらに、受付の横には書籍販売コーナーが設けられた。
左に西山寛商事の西山進社長の新刊『人生の正体』(商業界刊)、
真ん中は荒井伸也会長の『小説スーパーマーケット』(講談社刊)、
そして右が話題の(?)『店ドラ』(イーストプレス刊)。
ほんとうにありがたいことです。
そして、懇親会。
実は私は、この懇親会からの合流となった。
開会のあいさつは、二人の正会員経営者。
東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市のスーパーマーケット。
右が㈱片浜屋専務取締役の佐藤俊夫さん、
左が㈱マルニ代表取締役社長の伊藤栄吾さん。
「気仙沼は200世帯のうち180世帯が、
きれいさっぱり流された。
しかし我々は、
みなさんが思っている以上に元気です」
伊藤さんの言葉に、
聞いていた私たちが元気づけられた。
メニューには、東北・北関東の食材が使われていた。
せっかくの食材を美味しく食べようとしてか、
この日の名刺交換会はいつもより遅かった。
そしていつもより控えめな懇親。
荒井伸也会長と、伊藤社長、佐藤専務の4人で写真。
必ず近いうちに、お二人に会いに気仙沼に行きます。
㈱伊藤園副社長の本庄周介さん(左)と同じく副社長の江島祥仁さん。
㈱菱食代表取締役会長の後藤雅治さん。
そして同じく取締役副社長執行役員の中嶋隆夫さん。
㈱寺岡精工専務の高野公幸さんと営業企画室部長の萩原真さん(左)。
中締めはご指名によって私。
光栄なことです。
「東日本大震災の後、
スーパーマーケットはまさにライフラインの役目を果たした。
ライフラインとは平時には当たり前の存在。
しかし有事にこそ素早く復旧して活躍しなければならない。
そのために、これからどう行動していくか。
勉強を続けなけばならないと思う」
三本締めは、すべての皆さんのご協力のもとに、
きれいに決まった。
心から感謝。
そして最後に松本専務理事と写真。
松本さんは前松坂屋ストア社長。
スーパーマーケットの社長が専務理事の協会、
それがこの協会の「強み」である。
ところで、今日の日経新聞『人こと』欄に、
味の素の伊藤雅俊社長が登場。
東日本大震災によって、
「食品の重要性が再認識された」
どこのメーカーもそうだったが、
被災地へ商品を無償提供した。
さらに首都圏などで起きた「買いだめ」に関して、
「生きるために必要な商品をつくるメーカーとしての責任を痛感した」
それから重要な考え方を披露。
「安定供給なくして効率化はあり得ない」
つまり「効率優先で集約してきた工場や物流拠点の再分散化」が、
検討されねばならないとの指摘。
震災を教訓に「今後の事業の在り方を再構築」する。
ジャスト・イン・タイムの高度なサプライチェーンは、
いわば中央集権的な全体システムである。
それに対して「分散型・在庫型」の製造や物流も、
仕組みの中に入れられないか。
かつては、そして今でも、
ジャスト・イン・タイムのシステムはやさしくはない。
しかしそれを成し遂げたうえに、さらに、
次の課題を付け加えて解決する。
難しいけれども、重要なイノベーションである。
ピーター・ドラッカーいうところの両者のバランス。
私流にいえば「オクシモロンの問題解決」。
「言うは易し、行うは難し」
けれども、地震列島の上で生活し、
ビジネスを営む私たちは、
この難題に取り組まねばならない。
昨日、伊藤園副社長の江島さんとも同感した。
伊藤園は全国の営業所に一定の商品在庫があった。
そこですばやく震災対応できた。
平時には無駄なもの、
有事には有用なもの。
「バランスを考え、
優先順位をつける」
それが仕事の本質であり、
マネジメントの真髄である。
<結城義晴>