明日は父の日。
昼間のパパはちょっとちがう
昼間のパパは光ってる
昼間のパパはいい汗かいてる
昼間のパパは男だぜ
2年前の5月2日に亡くなった忌野清志郎の歌。
作詞は糸井重里、作曲が清志郎。
父の日には、なぜか口ずさむ。
2番は「昼間の」というところが、
「働く」と変わる。
働くパパは光ってる
働くパパは男だぜ
清志郎の声が、
耳元で生のように聴こえる。
さて、日経新聞経済欄のコラム『大機小機』。
コラムニスト追分氏が、
「首都機能分散の視点」を書いている。
「直下型地震が首都圏をいずれ襲うのは、
想定されることである」
したがって、
「東京への一極集中を放置することは、
不作為の罪である」
そのための「対策の基本は
外への機能分散と内なる分散であろう」
そして提案する。
「東北再生の一環として、
東北を道州制の嚆矢(こうし)とし、
東北を首都機能分散の受け皿の一つとする」
東北北関東の震災は、
第3段階の「復旧」から第4段階「復興」へと歩みを進める。
そして第5段階の「振興」へと展開される。
その時、東北を、
「首都機能分散の受け皿の一つ」とする。
いつの日かフクシマを、
首都機能の一部として、
世界のモデル地区にしたい。
いつの日か三陸を、
首都機能の一部として、
私たちの代表地区としたい。
大震災から今日で100日。
私は強くそのことを思う。
さてさてこれも日経新聞に、
「コンビニ各社、弁当・パン消費期限長く」の記事。
「日付」の見える化による過度な鮮度競争。
その火付け役はコンビニだった。
そのコンビニ各社が、
核商品の弁当・惣菜・調理パンの消費期限を延ばす。
第1のきっかけはやはり東日本大震災だったと思う。
朝日新聞『声』欄にも投書があったが、
第1段階の救助や第2段階の救済の時にも、
コンビニでは「消費期限」厳守のために、
弁当惣菜の廃棄が行われていたという。
そのことへの反省が業界全体で行われた。
これは前向きの評価としてよい。
第2のきっかけは、
2009年の「セブン‐イレブンの公正取引委員会による排除措置命令」。
このブログでも論争が展開された。
一部加盟店が消費期限間近の弁当の値引きをした。
いわゆる「見切り」。
それをセブン‐イレブン本部が、
「不当に制限した」というのが公取の判断。
しかしこの事件の根本問題は、
過度な鮮度競争にあったと思う。
セブン‐イレブンでは、2009年11月から、
消費期限が従来品の3倍という「チルド弁当」を売り出し、
それが弁当販売額の15%前後まで伸びた。
さらにセブン‐イレブンは新製法のパスタを開発。
ミートソース、めんたいこ、カルボナーラの主力3品目を、
店頭販売時間を65時間に延ばす。
これは従来より25時間、ほぼ1日長い。
ロールパンは小麦粉の配合を変更し、
販売時間を14時間から38時間に延長。
ファミリーマートは、
生野菜サラダ15品目の販売時間を16時間延長。
ローソンはチルド弁当の販売期間を従来品より1日延ばした。
さらに日経は取材先を広げる。
サークルKサンクスのチルド惣菜倍増、
ミニストップのチルド・ハンバーガー消費期限を1日延長。
コンビニ全体では弁当、惣菜、パンは、
売上高構成比約34%を占める。
今回の取り組みで、廃棄量は減る。
環境問題への一定の対策となる。
加盟店の負担も減少するし、
店頭における欠品も抑えられる。
コンビニ全体として、
これは極めて前向きで、
時代に合った動向である。
大いに評価したいものだ。
何事も「過度な競争」はいけない。
それを煽ることはもっといけない。
では、みなさん、良い週末を。
<結城義晴>