「私自身燃え尽きる覚悟で取り組んでいきたい」。
菅直人首相が延長国会について力説。
アメリカ・テキサスの36度の気温の中で、
ネット上の日本情報を読んだ。
「私がやらなければいけない課題は、
復旧・復興、原発事故の収束」
課題は誰でも分かっている。
如何に迅速に実行するかだ。
今日は「東日本大震災チャリティセミナー」名古屋大会。
200人を超える方々が参集してくださった。
心から感謝申し上げたい。
私は昨日23日夕方、成田空港を出発し、
サンフランシスコ経由で、ダラスへ到着。
今回は、㈱平和堂のミドルクラスのメンバーの視察勉強会。
1週間にわたり、ダラス、サンフランシスコで研修する。
昨日は成田空港南ウィングに集合して、
結団式からスタート。
平和堂の皆さんは、朝早く、新幹線に乗り込み、
東京駅からバスに乗り継いでやってきた。
成田空港に到着したころには、疲れた様子。
「本当にハードなのはこれから。
駆け足の7日間だが、
アメリカの文化、消費生活、食生活を楽しむと同時に、
帰国してからイノベーションを起こしてもらいたい」と要請。
今回の参加者は50名。
率いる団長は取締役教育人事部長の村上茂人さん。
夏原平和社長より託された「8C」のメッセージを伝えながら、
「会社が与えてくれたこの機会を有意義な学びの場にしよう」と挨拶。
こうして一行は、成田を出発。
乗り込んだのはUA838便。
あっという間に、北アメリカ大陸の海岸線。
サンフランシスコ国際空港で乗り換えて、テキサスへ。
ロッキー山脈には雪が見えた。
3時間ほどでテキサスの平原。
ダラス・フォートワース空港で、
ロサンゼルスから先乗りしていた五十嵐ゆう子さんと落ち合い、
今回のツアーの顔ぶれがそろった。
早速、バスにギュウギュウ詰めで、
フリーウェイに出た。
もう時間は午後5時を過ぎた。
アメリカンフットボールのダラス・カウボーイズ・スタジアム。
北米4大プロスポーツリーグ全122チームの中で、
最も資産価値の高いチームと評されている。
隣にメジャーリーグのテキサス・レンジャーズ・スタジアム。
そして人気のステーキハウス「トレイル・ダスト」。
まずは50人揃って、
テキサスのローカルビール「シャイナー・ボック」で乾杯。
そして、この店恒例の「ネクタイ・カット」の儀式。
この店を訪問するときの「正装」は、
テンガロンハットにウェスタンブーツ。
スーツにネクタイはご法度。
だからネクタイをして行くと、
店舗中央に引き出されて、
そのネクタイを切り落とされる。
村上団長、谷口昇副団長、山口高徳添乗員、
三人ともカットされたネクタイを掲げて、うれしそう。
ステーキは当然ながら、
ポーターハウス・ステーキ。
テンダーロインとサーロインが、
Tボーンに挟まれてくっついている部位。
日本時間6月23日朝7時に滋賀県の彦根を出て、
テキサス時間23日午後9時(日本時間24日午前11時)ホテル到着。
長い長い一日、
28時間の旅だったが、
全員元気。
明朝からの研修は激務。
覚悟しつつ、今宵は、
アメリカン・ライフを楽しんだ。
さて一方、日本では、
6月22(水)、23(木)の2日間、
「リョーショクグループ2011グランドフェア」開催。
開場は、東京流通センターの第一・第二展示場。
総合食品卸売企業㈱菱食は、
7月1日に明治屋商事㈱、
㈱フードサービスネットワーク、
そして㈱サンエスと経営統合を控えている。
新社名は「三菱食品株式会社」。
つまり「リョーショク」としては
最後のグランドフェアになる。
第一会場の入り口。
後藤雅治会長のお出迎え。
(後藤会長の写真が小さくてすみません)
今年のテーマは「みつけよう!それぞれのFINE」。
箸につままれたスマイルが目をひく。
「とどけるFine、つなげるFine、しかけるFine」を、
各ブースで提案。
震災後ということで、
震災関連のブースや東北支援のブースなどが目立った。
東北地方の麺類の数々。
災害時用の水の紹介など。
グランドフェアの記者会見。
㈱菱食の中野勘治代表取締役社長。
震災をうけ、今年のグランドフェアの開催については、
議論もあったそうが、
「『菱食』最後のフェアをやりたいとの気持ちが大きく、
開催を決めた」。
「『がんばろう日本』と叫ばれているが、
それは違うと思う。
『ひとりひとりが頑張るぞ』という気持ちで、
乗り越えなければならない」
「それには、今年のテーマが大事。
つまり『それぞれが見つけ出すスマイル』。
『自分』を主語として、重たい空気を振り払おう」
中嶋隆夫副社長(右)と福原淑文専務(左)。
「普段の生活、普通の商売がいかに大事か。
いかに多くの消費者に『安心・安全・安定』を提供できるか。
そのために、品質、供給、価格の安定を目指す。
今回の震災は、
サプライ・チェーン・マネジメントの洗い直しをする機会を与えてくれた」
今回のフェアは、震災の影響をしっかり意識した。
家族や家庭での食事提案に力を入れている。
「おウチピクニック」の提案。
料亭のメニューを家庭で食べる「おウチ料亭」。
売場を活性化するプロジェクトの提案。
震災の影響は、当然ながら、
テキサスにはない。しかし「迅速な実行」が必要なことは、
世界共通。
明日からもこれで行こう。
“Practice comes first!”
では、おやすみなさい。
<結城義晴>