日本中、なでしこジャパン旋風。
新聞各紙の一面看板コラムも、
もれなく、なでしこがらみのコメント。
読売新聞『編集手帳』は、
「この惑星の住人は上を向くだけで元気になれる」
缶コーヒーBOSSのCMでの宇宙人のつぶやき。
朝日新聞『天声人語』は、
「最後まであきらめない」
読売、朝日は同じ趣旨。
毎日新聞『余禄』は、イビチャ・オシムの言葉。
「毎日奇跡が起こるわけではない。
奇跡を金で買うこともできない。
入念に準備をした上でしか、
奇跡は起きない」
「勇気をもってのぞまないと幸運は訪れない」
ジェフ・ユナイテッド千葉監督から男子サッカー日本代表監督。
私はオシムの言葉が好きだ。
さて日経新聞調査の645社の今夏のボーナス最終集計。
「平均支給額が前年夏比4.21%増」
2年連続前年プラス。
「全体の平均支給額(税込み)は72万8535円」
前年夏の伸びは0.06%。
今夏は大きく伸びて、働く人々の夢を広げた。
全35業種のなかで前年を上回ったのは23業種。
製造業は6.49%プラス。
非製造業は2.28%マイナス。
小売りサービス業はこのマイナス傾向に属する。
個別企業としては任天堂が3年連続の首位。
161万9480円。
同社は、円高などで採算が悪化。
しかし利益水準は高い。
そこで「一時金で社員の働きに報いる」方針。
製造業で最も増加率が高かった鉄鋼のうち、
新日本製鉄は支給額21.73%増の70万円。
自動車・部品は5.74%増。
日産自動車やホンダなどは支給額増だったが、
トヨタ自動車は横ばいの90万円。
ちなみに東京電力は、
夏のボーナスの支給額は約52%減の40万1000円。
一般社員の月給は約5%減、賞与は約半分を削減。
昨夏と比較可能な597社のうち、
7割に当たる416社が前年実績を上回った。
最後に10万円刻みのボーナス支給額分布。
最も多かったのは70万~80万円未満で141社。
昨年の60万~70万円の水準を上回った。
50万円未満の企業の割合は前年並みの約3割だった。
自分の会社のボーナスと比較してみてほしい。
常に世間との違いを意識しておかねばならない。
私は商業・サービス業の現代化のために、
賃金や賞与水準、待遇の引き上げは、
必須の課題だと考えている。
今夏のボーナスに関しても、
一足飛びにアップを実現させることなど不可能である。
しかし、それでも他産業、他業界との差異を意識しつつ、
「最後まであきらめない」
「常に上を向く」
「入念に準備をした上でしか、奇跡は起きない」
この姿勢で臨みたい。
賃金やボーナスに関しても、
ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ。
さてもう一つ日経新聞から、
「ユニクロ、ヒートテック販売前倒し」の記事。
昨年より3週間前倒しで、全店販売開始する。
なぜか。
「夏物衣料の販売が堅調に推移するなか、
秋冬用商品をいち早く並べ、来店客への浸透を狙う」
つまりは早仕掛け。
昨冬、ユニクロは、
ヒートテックを8000万枚売った。
前年比1.6倍。
2003年にメンズを新発売して、
この年は165万枚。
2004年はウィメンズ品目を追加し、
同時に消臭・抗菌機能追加。
2005年476万枚、
2006年1100万枚と大台を達成、
その後も、2007年、倍増近い1800万枚、
2008年、さらに倍増近い2800万枚、
2009年、さらにさらに倍増近い5000万枚、
そして2010年、8000万枚。
常に継続的なイノベーションを施して、
機能強化を図ってきた。
今冬は東日本大震災から起こった電力消費問題から、
節電対策の実施は確実。
だから機能性肌着の需要は一段と高まる。
ユニクロは早仕掛けで、
1億枚の大台を狙う。
「毎日奇跡が起こるわけではない。
奇跡を金で買えるわけでもない」
「1億枚」という奇跡も、
「入念に準備した上」でしか起こらない。
さて昨日の海の日は、
立教F&Bマーケティングの今期最後の講義。
その後、有志が集まって、暑気払い。
4月末から3カ月の講義への参加、清聴に、
心から感謝。
ついでに、7月2日土曜日の写真も。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の2年次は、
ゼミ形式で展開される。
全員が、いずれかのゼミに属して、
それぞれのテーマを研究する。
その結城ゼミと大久保ゼミ有志の合同懇親会。
社会人大学院という特性もあって、
経験豊富な大学院生が参集。
私もいつも刺激を受けているし、
とても勉強になる。
最後に、昨日につづいて、
今秋10月の2011商人舎USA視察研修会のお知らせ。
第10回の記念ツアー。
今年に入ってからずっと言い続けてきたが、
今秋は重箱スタイル。
経営戦略コースとマーチャンダイジングコースの二段重ね。
10月28日~11月4日のダラス・ワシントンD.C.・ニューヨークが、
経営戦略Specialコース。
10月30日~11月6日のワシントンD.C.・ニューヨーク・ロサンゼルスが、
商品戦略Merchandisingコース。
ワシントンDC・ニューヨークは、
両コース合同となる。
経営戦略コースは、
特別講師が大久保恒夫さん。
ご存知、㈱セブン&アイ・フードシステムズ社長、㈱成城石井前社長。
そしてメリッサ・フレミングさん。
HEバット元上級副社長。
商品戦略コースは、
メイン講師が林廣美先生。
こちらも、ご存知、日本の惣菜デリの第一人者。
アメリカのスーパーマーケットの現役商品部長が同道し、
現場で解説を行う。
もちろん両コースとも、
結城義晴、浅野秀二は帯同し、
いつも以上に熱く、面白く、
講義し、解説する。
いかがだろう。
いつも、より良い内容を求めて、
「上を向くだけで元気になれる」
<結城義晴>