今日は土用の丑の日。
アイデアマンの平賀源内が、
鰻屋のプロモーションとして考え出した。
「丑の日に『う』の字がつくものを食べると夏負けしない」
源内はこの民間伝承をうまく使った。
それが日本中に広がり、
江戸時代から明治、大正、昭和を経て、
この平成の時代にまで受け継がれている。
息の長いプロモーションを、
よくも考え出したものだと頭が下がる。
今日くらい、旨い鰻を食したいもの。
とはいっても私はいま、
アメリカ合衆国ニューヨーク州の北のはずれイサカにいて、
それはかなわない。
その代りに、
日本での「異常値販売」の成果を期待したいものだ。
土用の丑の鰻。
節分の恵方巻き。
クリスマスケーキ。
正月のおせちや餅・雑煮材料。
食べ物に限らない。
新入学時のランドセル、学習机。
年末の大掃除用品。
新年向けの下着。
こういった一点突破の大イベントの時には、
地域一番の圧倒的な異常値をたたき出す必要がある。
その目的は売上高を稼ぐことにあるのではない。
ストアロイヤルティを内外に示すためだ。
さて昨日は、東京・渋谷のセルリアンタワーで、
ペガサス政策セミナー2日目が行われた。
今回の特別講演。
東日本大震災発生時の対策に関して、
三人の講演。
日本生活協同組合連合会の芳賀唯史専務理事、
イオンリテール㈱の村井正平社長、
そして㈱コメリの捧雄一郎社長。
被災地店舗の奮闘ぶりをまとめた映像や、
災害対策本部の具体的報告があり、
いずれもよかった、らしい。
大船渡の㈱マイヤ社長・米谷春夫さんも参加していた。
米谷さんの報告の時間も欲しかったとは思う。
政策セミナーを横目でにらみながら、
台風6号接近中にもかかわらず、
私は午後2時に成田空港南ウィングへ。
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン。
「実行の第3期生」の卒業旅行出発の日。
なんだか小学校の遠足や中学高校の修学旅行の気分。
胸がわくわくする。
第3期生31名のなかで30名が参加。
それに副学長の私と首席講師の荒井伸也先生、
事務局の村尾芳久さん。
結団式には、なんと、
増井徳太郎さんがわざわざ駆けつけて、
ご挨拶してくださった。
社団法人新日本スーパーマーケット協会副会長にして、
㈱紀ノ国屋ファウンダー。
増井さんとコーネル旅行、一度、してみたかった。
感謝の握手。
午後4時55分、ユナイテッド航空882便に乗り込んで、
約11時間、現地時間14時55分にシカゴ空港に到着。
私は今回、しっかりと原稿書きをした。
9月に発刊される単行本の第1章の原稿。
書き上げた。
ここで書き上げねば、卒業旅行を楽しめない。
若いころからの私のモットー。
「追いつめられること」
気温33度のシカゴ空港で、
4時間の乗り換え待ち時間。
荒井先生とふたり、
メキシカンバーでビールを飲みながら、
じっくりと熱談してしまった。
実に有意義だった。
この空港ロビーには、
恐竜の巨大な模型が展示されている。
天井に届きそう。
そして18時55分。
ユナイテッド航空のローカル線420便で、
ロチェスターへ。
飛行約1時間半に時差1時間を加えて、
21時45分到着。
ロチェスターはウェグマンズのヘッドクォーターがある街。
ウェグマンズはこの街に23店舗を展開し、
49%のマーケット・シェアを有している。
この事実をもって、私は、言い切っている。
「ウェグマンズは、
グルメ・スーパーマーケットではない!」
ロチェスター空港では、みな、
言葉少な。
そそくさとトランクをバスに放り込んで、
一路、コーネル大学のイサカの街へ。
しかしここからバスで約2時間。
最後にこの地でシェア2番手のトップスに寄って、
水や酒、食料を買い込む。
地元のローカルスーパーマーケット。
24時間営業で、
生鮮食品やデリの売り場は、
ガタガタ。
それでもかまわない。
なぜならほとんどのアメリカのスーパーマーケットは、
基本的にグロサリーストアであるから。
この時間帯はセルフレジのみ開放されているが、
私たちが行列していると、
1台だけレジを開けてくれた。
ゴンドラアイルでは、
清掃作業中。
そんなことをしながら、
やっとたどり着きました。
スタットラー・ホテル。
コーネル大学のホテルスクールが研修場を兼ねて経営。
なんと長い一日だったろう。
横浜の家を出たのが20日午前11時半。
ホテル到着が日本時間21日午後1時半。
26時間の旅。
これも卒業旅行の楽しさの一つ。
それから今、ブログ書き。
20日朝7時ころから、
日本時間21日午後3時ごろまでの私の成果。
短い雑誌原稿2本と単行本1章分。
そして昨日今日のブログ2本。
我ながら、よく書きました。
おやすみなさい。
<結城義晴>。