今日もアメリカと日本の二元中継。
前編・イサカ。
今日は23日の朝、土曜日。
イサカに来て4日目となる。
この街ともお別れし、
ニューヨークに向かう。
バスでの一日旅行。
イサカの街よ、さようなら。
しかしブログは、まだ2日目の夕方。
ビル・ドレイク先生と、
エドワード・マクラフリン先生の講義。
素晴らしかった。
例年ならば、この講義の後、
修了証書授与式をやるのだが、
今年は、まだ2回の講義が残っている。
東日本大震災の影響で、
3月、4月の講義を延期した。
だからそれが終わってから授与式を改めて行う。
その分、講義を丁寧にやってもらったことになる。
講義が終わったら、
マクラフリン先生にご案内いただいて、
コーネル大学キャンパスツアーに出かけた。
まずフットボール競技場で全員写真。
素晴らしい。
その後も、38度の炎天下、
歩きに歩いた。
イサカは史上最高の気温だった。
ただしひんやりとした空気の一瞬があった。
ここです。
みんなが見ているのは、アイスホッケー・リンク。
紅白戦の練習試合が行われていた。
史上最高気温でも、
アイスホッケーができる。
それがコーネル大学。
マクラフリン先生は、
キャンパスツアーでも手を抜かない。
バイオテクノロジーの学部校舎の前を歩く。
卒業生のためのパブの建物。
さらに中心部に向けて、
歩け歩け。
エズラ・コーネルの像。
コーネル大学の創業者。
その前でも日陰を探す。
コーネルの象徴・時計台が見えてきた。
最終到達点はコーネル・ストア。
コーネルに関するグッズは、この店が最大品揃え。
1階は衣料品売り場。
階段を上って2階。
文房具など豊富な品ぞろえ。
そして最後がレジ。
私は245ドルのお買い上げ。
キャンパスツアーが終わると、
カユーガ湖のディナークルーズ。
コロンビア号に乗り込む。
1階のキャビンを占拠。
ビールを飲んで、ワインを飲んで、
チキンまたはサーモンのディナー。
しかし、超暑い。
2階のデッキのほうが幾分、すずしい。
しかしもう、蒸しぶろ状態。
実行の第3期生の我慢比べ大会。
マクラフリン先生、
ドレイク先生、
ロッド・ホークス先生にもお付き合いいただいたが、
お気の毒な感じだった。
4時間弱のディナークルーズ。
それでも熱談に次ぐ熱談。
一番元気が出たのは、
下船した時。
みんな、暑かったと、手で顔を扇いでいる。
それでも恒例のディナークルーズ。
楽しかったし、思い出に残った。
コーネル・ジャパン、
どんな苦境にも立ち向かう。
どんな暑さにもめげない。
それが我々の誇り。
コーネリアンのプライド。
お疲れ様でした。
さて、後編・販売月報。
小売業団体が発表する6月の販売月報のまとめ。
日本百貨店協会発表の「全国百貨店売上高概況」
総売上高は、4927億2351万円。
対前年はプラス0.3%で、
今年2月以来、4か月ぶりにプラスとなった。
6月下旬は記録的に気温の上昇で、
主力の夏物衣料が好調だった。
また、節電意識の高まりで、
クールビズや涼感寝具などの
暑さ対策商材が活発に動いたことが要因。
5月に、前年比プラス6.7%と好調だった仙台地区は
さらに数字を伸ばし、前年比プラス14.1%。
震災後の「復興需要」が拡大している。
一方、日本フランチャイズチェーン協会。
「コンビニエンスストア統計データ」
主要コンビニ10社の6月は、
既存店ベースの売上高は6755億円、
前年同月比9%のプラス。
これで8カ月連続のプラス。
5月の伸び率をも上回った。
店舗数はプラス1.5%、
来店客数はプラス2.7%、
平均客単価がプラス6.7%と、軒並みプラス。
震災被害で停滞していた、
たばこの供給が回復したのが大きい。
商品構成別の前年比をみると、プラス28.6%。
いかにたばこが動いたかが分かる。
かたや、スーパーマーケット3協会合同発表。
スーパーマーケット販売統計調査。
日本スーパーマーケット協会(川野幸夫会長)、
新日本スーパーマーケット協会(横山清会長)、
オール日本スーパーマーケット協会(荒井伸也会長)。
集計企業数は280社、総店舗数は7567店。
6月の実績の発表は、
オール日本スーパーマーケット協会専務理事の松本光雄さん。
総売上高は8028億0677万円で、
既存店前年同月比マイナス0.7%。
4月から3カ月連続でマイナス。
食品合計が6841億6869万円で、マイナス0.5%。
非食品が770億2812万円、プラス0.4%。
「今年は例年より10日以上早く、
5月下旬に梅雨入りした。
そのため、6月前半は天候不順や低温の影響で
本来売れるはずのものが売れなかった。
後半は記録的な暑さで、盛り返したが、
前半の足踏みを回復するまでにはいかなかった」
「震災後の品不足の状況はなくなり、
買いだめなどの異常値もなくなった」ので、
震災前に戻ったといえる。
客数は、前年を割っている。
「節約志向という要因が考えられるが、
震災後、外国人の客数が相当減っている」。
生鮮3部の合計は2527億5771万円で、マイナス1.2%。
青果は葉物野菜の相場安が響き、マイナス2.6%。
水産も相変わらす不調で、マイナス2.5%。
6月の時点では、汚染問題が発生していなかった畜産は、
プラス1.8%と良かった。
今月のゲストスピーカーは、
㈱とりせん常務取締役の赤井淳一さん。
松本専務理事いわく、とりせんは
「スーパーマーケットの基本を忠実に実践し、
成果を上げている企業」。
群馬県館林市に本社を置き、年間売上高は852億円。
北関東4県に61店舗を展開している。
とりせんは「北関東」に位置するが、
それでも震災の被害は大きかった。
「長期にわたり再開できなかった店は3店舗あり、
1店舗は閉鎖に追い込まれた」
「6月20日からの電気使用制限には積極的に取り組んでいる。
61店舗のうち、18店は
契約500kwを超える大口電力需要店舗のため
『節電目標値15%以上』は必須。
今のところ、その18店では、30%の削減、
それ以外の店舗でも20%の削減を達成している」
「昨年、使用電力の「見える化」を目的に
全店に電力使用監視のシステムを導入したばかり。
それが今回の節電目標に大きく役立っている」
「近隣企業の輪番操業が売上げに影響している。
近くの大手車メーカーが木・金曜日の休業を導入した。
木・金の売上げは上がり、土・日の売上げは少し下がった」
最後は、日本チェーンストア協会発表の
「チェーンストア販売統計」
ただしこの協会のデータは、約5割が総合スーパー9社の数値。
会員企業60社から集計された6月の総売上高は、
1兆0586億6639万円。
前年同月比(店舗調整後)はプラス0.2%で、
3カ月ぶりにプラスとなった。
クールビズ関連商品や父の日など、
紳士衣料の売上げが好調で、
先月と比べるとプラス16.3%伸びた。
また、扇風機、LED電球、涼感寝具、スダレなどの
節電対策関連の商品が好調だった。
今夏の節電はあらゆる業態に、
プラス、マイナスの影響を与えている。
アメリカ・イサカは、
節電はないものの、
史上最高の酷暑・猛暑。
どこへ行っても、
暑いことに変わりない。
心頭滅却すれば、
火もまた涼し。
んなこたぁ、ないか。
(続きます)
良い週末を。
<結城義晴>