米国CNNがすごいニュースを報じている。
「地球の『100兆倍』の水、
120億光年のかなたに発見」
「1光年」は光が1年間に進む距離のこと。
長さは約9.46×10の15乗メートル。
私たちが、地球上から1光年の距離にある星を見るとき、
私たちが見ている星の光は1年前に発せられたものということになる。
その120億倍のかなた。
クエーサー (Quasar)に、
地球上の海水の100兆倍の水が存在する。
クエーサーとは、「準恒星状天体」あるいは「準星」などと呼ばれる。
恒星のような点光源に見える天体。
コロラド大学ボルダー校ジェーソン・グレン准教授らが、
ハワイ島マウナケア山に設置された天体望遠鏡で観測し、発見。
宇宙は136億年前に、ビッグバンが起こって誕生した。
120億年後、宇宙には、
すでに水が存在していた。
生命体が存在することは確かだ。
心から謙虚な気持ちになる。
さて、スーパーマーケット3団体が、
昨28日、農林水産省と厚生労働省に対し、
「牛肉の安全確保に向けた取り組みに関する要望書」を提出。
日本スーパーマーケット協会、
オール日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会。
3協会は震災後、
「スーパーマーケット東日本大震災対策本部」を、
共同で設置。
そして今回、川野幸夫、荒井伸也、横山清3協会長名で、
鹿野道彦農林水産大臣、細川律夫厚生労働大臣に4点を要望。
1.放射性汚染が懸念される区域に対する全頭検査や全戸検査の
速やかな体制の整備及び検査の実施
2.市場に流通している放射能汚染が疑われる牛肉の
安全性の確認と早期回収の実施
3.放射能汚染が懸念される地域の
牛肉以外の豚肉、鶏肉に対する安全性の確認と公表
4.放射能汚染が疑われるとして回収された牛肉の
保管・輸送や廃棄処分費用および自主的な検査費用に関する損害賠償の確立
このところ3協会の連携はすこぶる良い。
3協会長の意思疎通もできている。
さて今日は、昼前に東京・汐留。
㈱電通本社を訪問。
東京湾に霧がかかる。
真下を見下ろすと、目が回りそう。
ストラテジック・プランニング局の土井弘さん(右)と、
電通総研ナレッジ・センター情報サービス部長の望月裕さん(左)。
お二人とも、電通きっての流通通。
毎年恒例となったが、
私は電通社員に対して、
「恒例のチェーンストア講義」をしている。
その打ち合わせ。
3月の東日本大震災後の広告業界の対応など、
面白い話を聞かせていただきつつ、
小売業や商業の活躍を話した。
震災後のサントリーの広告に関して、
電通と博報堂が一致協力して、
事に当たったという。
広告業界、大したものだ。
我々も見習わねばならない。
3協会も「電博」のごとき連携を、
強化し続けなければならない。
午後は、私が座長を務める商業経営問題研究会。
リテール・マネジメント・ラーニング・サークル(略称RMLC)。
久々に日本橋の日本スーパーマーケット協会の会議室で開催。
前半は、杉田幸夫さんの考察による「小売業のサービスを考える」。
杉田さんは、サービスの概念の定義、
業態別サービスの特徴と具体的事例を詳細に整理し、
これからのサービス・マネジメントの問題を提起。
後半は㈱ライフビジネスウェザーの常盤勝美さんがゲストスピーカー。
常盤さんは商人舎ブログ「2週間天気予報」を担当してくれている。
気象変化が生活や消費に及ぼす影響に始まり、
マーチャンダイジング、マーケティングへの活かし方を
具体的な事例とデータを示しながら話してくれた。
そして最後に、私のアメリカ視察の簡単な報告。
「インディペンデント・カンパニー」の「軽くて、早くて、強い」企業体質と、
ニューヨーク「イータリー」の内食・外食の融合について。
RMLC終了後、常盤さんと連れ立って品川へ。
「月刊マーチャンダイジング(MD)」主催の政策セミナー、
その懇親会会場へ。
ところはガーデンシティ品川。
サンキュードラッグ社長の平野健二さん。
この日の政策セミナーで講演。
平野さんのテーマは、
「地域に密着したローカルチェーンが店頭マーケティングをリードする」
平野さんは、
『これからのDgs•薬局ではたらく君たちに伝えたいこと』を出版。
通称『これドラ』。
私の『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》」は、
通称『店ドラ』。
そこで『店ドラ』&『これドラ』で、
来週8月5日に対談することが正式に決まった。
乞う、ご期待。
タキヤ㈱社長の飯塚啓さん。
日本リテイリングセンターの渥美六雄さん。
大木製薬㈱社長の松井秀正さん(右)と
営業本部営業支援部長の金井晃さん。
そして主催者の日野真克さん(真ん中)。
ニューフォーマット研究所代表兼月刊MD主幹。
それに月刊MD編集長の宮崎文隆さん(左)。
ふたりとも、商業界時代の後輩。
ドラッグストア産業の発展のために、
力を合わせて、頑張ってほしい。
コーネル・ジャパン卒業旅行の疲れをものともせず、
今日も頑張った。
何が、私を頑張らせてくれるのか。
きっと、120億光年のかなたの生命体が、
私たちに連携を求めている。
そんな深遠なものが、
私に力を与えてくれているのに違いない。
なぜか、感謝したくなる。
ありがとう。
<結城義晴>