ジジです。
ユウキヨシハルのおとうさん、
うちにいません。
アメリカのコーネル大学にいってます。
ボクは、おるすばん。
きょうは、おとといのことを、
おはなしします。
まず、おとうさんは、
ゴルフをしました。
コーネル大学のキャンパスのなかにあるクラブ。
18ホールあるいいコース。
ことしは、カートで回った。
でも、かりたクラブは、
これです。
おおきなへこみがある。
しかもふたりに1セット。
それでも、ジン・ジャーマン杯。
コーネル・ジャパン名誉学長のジャーマン先生をかこんで、写真。
参加者は15名。
コースをバックに、写真。
お父さんも入って写真。
ものすごく暑かったけれど、
こころからたのしみました。
よかった。
夕方には、
ピクニック。
ビル・ドレイク先生のおうちで、
パーティをしました。
それを「ピクニック」とよびます。
ドレイク先生のおうちは、
森にかこまれた農場。
家のまえに池があります。
この周辺のひろいひろいところが、
ぜんぶ、ドレイク先生のおうち。
みんなは、おうちにつくと、
すぐに池にちかよっていきます。
ドレイク先生は、
おうちを案内してくれました。
リビングルームでは、
愛犬のケーシーちゃんが、
よろこんで、まとわりついた。
森のなかの農家。
窓辺にたたずむ。
納屋もおおきくて、ひろい。
ここで、いろいろな作業をします。
それから、プールがあります。
もう、プールにはいって、
およいでいるひとがいます。
プールサイドでは、
ビールをのみはじめた。
だんだん、もりあがってきました。
ドレイク先生の奥さんたちは、
足をひやしています。
それくらい暑かった。
およいでいるのは、
3期生のムラコシさんとコタケさん、
それからフジワラさん。
でも、なにかがおこる予感?!
プールにつかっていたひとたちが、
事務局のムラオさんを、とりかこんだ。
貴重品をからだから、
はがしはじめた。
さいふ、パスポート、バッグ。
時計もはずします。
「わかりましたよ」
カンネンしはじめて、
じぶんでメガネをはずすムラオさん。
そして手足をもって、
プールサイドにつれていって。
せーの!
えいっ!!
宙をとんだ。
そして着水。
上がってきたムラオさん、
なんだかうれしそう。
でも、また、つきおとされた。
でも、この日は、
ほんとうに暑くて、
プールは、きもちよさそうでした。
そんなことをしてあそんでいるうちに、
テントでディナーの時間。
プール組もあがってきた。
ボクも、なんだかおなか、すいた。
テントのなかには、
おいしそうな食事。
みんな、セルフサービスでお皿に盛る。
ボクも、食器にごはんを、
いれてもらった。
そして、いただきます。
たのしそう、おいしそう。
ボクも、おいしい。
たのしい。
うれしい。
ドレイク先生のうちには、
馬が二頭います。
ドレイク先生が、ごはんのお知らせ。
そうしたら、はしってきた。
そして馬さんも、
ごはん。
ドレイク先生の手から、
たべた。
馬さんも、マンゾクそう。
ボクも、マンゾク。
あかい舌がでた。
食事のあとは、
はらごなし。
ボートにのるひと。
バギーにのるひと。
池のまわりをサンポする集団。
そして林のなかへ。
メイプルの林。
ここでドレイク先生は、
メイプルシロップをつくっています。
40ガロンの樹液から、
1ガロンのメイプルシロップがとれる。
それをドレイク先生は、
プライベートブランドにしています。
おとうさんたちは、
ドレイク先生の息子さんに案内してもらって、
野の散歩。
野イチゴをとって、たべた。
空には雲。
池のまわりも、
すこしずつ、すこしずつ、
くれてきた。
うつくしい自然にかこまれたドレイク家。
さいごに、全員集合。
おとうさんが、
はなしはじめた。
みんな、ならんで、
きいています。
まず、ジン・ジャーマン杯の成績発表、
ブービー賞は、イケオさん。
恐縮。
そして第3位は、フクシマさん。
うれしそう。
とつぜん、カメラにはいってくるひと。
デジカメで写真をとるひと。
それに、写る人。
準優勝は、プールでも大活躍のムラコシさん。
ただしグロス111、ハンディキャップ37.2、ネット73.8。
祝福の握手。
そして栄えある第3回ジン・ジャーマン杯優勝者。
300年記念のチギラさん。
うれしいスピーチ。
固い握手。
おとうさんのまとめ。
全員の拍手。
いちばんさいごに、
エドワード・マクラフリン学長の言葉。
「コーネル大学ジャパンはすばらしいプログラムです」
おとうさんはこころから、
感謝のきもちがわいてきた。
そしてドレイク先生、ホークス先生から、
第3期生にプレゼント。
うれしそうな第3期生。
アライ先生もナカマさんも、
おとうさんも、プレゼントをもらった。
こんどは、先生がたにならんでもらって、
こちらから、おれい。
講義とピクニック、ディナークルーズ、キャンパスツアー。
どれもすばらしかった。
ドレイク先生の講義からは、勇気をもらった。
ホークス先生には親身になって、
お世話してもらった。
マクラフリン先生の講義からは、
「未来」をよみとった。
アライ先生からお礼のプレゼント。
そして講師陣のマンゾク顔の写真。
全員のマンゾク顔の写真。
イサカに夕闇がせまっていた。
ボクも、マンゾクです。
はやくかえってきてほしいけど。
まってます。
<『ジジの気分』(未刊)より>