ケルンからパリにやってきて、
もう、3日目の朝になる。
ホテルからの景色。
昨日は、パリ市内と市西側のサバブ・エリアを一巡り。
ここでも、顔ぶれが限られている。
すなわち、寡占状態。
私は「寡占から三占、そして複占に至る」と言っている。
しかしそれはまず、何事も小分類から始まる。
そして中分類へ。
すると社会に大きな影響が出てくる。
日本はまだ中分類のところか。
大分類の段階に至って、
寡占状態はあるかもしれないが、
ここではなかなか三占から複占には行かない。
時間がかかるのか、
それともそんな状況は、
許されないのか。
国家権力ででもなければ、
おそらくその状態は許さないのだろう。
国家は独占を禁じているが、
市場原理も大分類での複占は、
危険だと判断するのだろう。
小売業態で言えば、
複占の次は、
それ自体の破滅が待っている。
そんなことを、
ドイツ小売業、フランス小売業を観ながら、
思った。
さてブログの方は、まだケルン。
メトロのリアルにアルディ、
エデカのネットーにリドル。
そしてレーベ。
ドイツ小売業ビッグ5を、
ケルン市郊外で、2時間ほどで視察。
その後、ケルン市ど真ん中へ。
そう、ケルン大聖堂。
ここへきたら、この聖堂抜きには語れない。
ドイツ最大のキリスト教会。
だから「大「」がつく聖堂となる。
ちなみにフランス第一は、
パリ・シテ島のノートルダム寺院。
中に入るとキリスト教徒でなくとも、
敬虔な気持ちになる。
神の存在を信じたくなる。
入り口のところには彫刻。
天井にはステンドグラス。
柱にも彫刻。
バイエルン・ステンドグラス。
1842年に、バイエルン王国ルードヴィッヒ一世が寄進。
四方の壁面がこういったステンドグラスで囲まれている。
それはすべて聖書の物語。
主人公はイエス・キリスト。
一番奥に黄金の柩。
そして三賢王礼拝室の上の十字架とステンドグラス。
アウグスト・エッセンヴァイン作のモザイク床。
左サイドの礼拝室。
ケルンメッセよりも古くからあって、
この地でケルンメッセを開催する意味をつくっている。
つまりキリスト教徒はケルン・アヌーガで、
世界の食品産業の最新情報を得、
さらに商談を進め、
同時にこのケルン大聖堂で
巡礼者の気分を味わう。
だから司教も堂内に立って、
布教活動のためのコミュニケーションをする。
大聖堂の街ケルン。
メッセの街ケルン。
アヌーガの街ケルンに別れを告げる。
ケルン駅。
ここから列車でパリへ。
60人が集合。
ホームに上がると、
ヨーロッパを旅する気分が、
盛り上がってくる。
ホームのキオスクで、
ホットドックとコーヒーを買う。
Köstlich!
美味!
写真が物語っている。
列車が到着。
ワインレッドの車体から”ルージュトレイン”という名がつけられている。
車体はTGVの改良型を採用。
フランス、ベルギー、オランダ、ドイツが共同運行。
さっそく、乗り込む。快適な旅。
2009年に新たに高速新線が開通。
所要時間が短縮され、ケルン~パリ間3時間15分、
のはずが、ベルギーのブリュッセルあたりは快調に走ったものの、
パリに入ってから渋滞し、
5時間近くかかった。
それでもヨーロッパ大陸の列車の旅を、
私は満喫。
パリに着いたのが、夜の9時。
ケルンとパリに時差はない。
一行は疲れも見せず、また集合。
ホームを占拠。
そして向かうはセーヌ河クルーズ。
バトー・ムーシュ。
早くも乗り込むと、
なんと貸切り。
貸切でなければ、2時間近くも遅れた一行を待ってはくれない。
出発と同時にシャンペンで乾杯。
フランス料理と赤白ワイン。
楽しみつつ、席から河岸の夜景を楽しむ。
前菜を食べ終わったら、
デッキに出て、パリを楽しむ。
今宵は夜風もすがすがしい。
セーヌの橋をくぐる。
再び橋が現れる。
レストランに下りて行って、メインディッシュ。
フィレミニヨンのステーキ。
エレクトーンの生演奏で、
シャンソンなど。
これもいい。
アレクサンドル三世橋。
バトウ・ムーシュはセーヌ河を、右に漕ぎ出し、
シテ島をぐるりと回って、反転し、
今度はパリの左側に向かう。
中央の目印は、
エッフェル塔。
出発してから1時間ほどして、
そのエッフェル塔が再び見えてきた。
パリの象徴エッフェル・タワー。
バトウ・ムーシュの左端は、
自由の女神像。
後ろにエッフェル塔が見える。
ニューヨークの自由の女神像と同じ形。
ニューヨークには、
フランスから巨大な女神像が贈られた。
ここでバトー・ムーシュは反転して終点に向かう。
そのとき、ウェイターがロウソクを持ってきた。
参加者の横山㈱社長・横山和司さんの誕生日。
全員で、横山さんの何十何回目かのパリでの誕生日を祝った。
そうするともう終点。
エッフェル塔が大きくなってきた。
朝、起きたのが、ケルン。
それからアヌーガに行って、
商談の詰めをし、
ドイツ小売業ビッグ5の店を訪れ、
ケルン大聖堂を見て、
それからタリルに乗ってパリに到着し、
バトウ・ムーシュで夜のセーヌ河クルーズを楽しむ。
盛り沢山な一日だった。
ホテルの部屋に着くと、
バタンキュー。
おやすみなさい。
しかし4時間ほどで起きだして、
写真を整理し、ブログを書いて、
朝一番でセミナー。
パリ第2日目は目いっぱい動き回る。
ご期待ください。
<結城義晴>