プロ野球日本シリーズは、
例年以上に淡々と進んで、第6戦。
互いに本拠地で負け続け、
今日はソフトバンク・ホークスが福岡に戻って、
みたび中日ドラゴンズに惜敗。
スコアは1対2。
これで3勝3敗。
明日の最終戦に、
2011年度の日本一決定は持ち越された。
この間、読売巨人軍は、
「会長ナベツネ対専務キヨタケ」のありがちな争い。
当然ながらすぐに決着がついて、
キヨタケはあっけなく、クビ。
日本シリーズの直前に勃発し、
最終戦前に、お騒がせの大団円。
しかしどちらが勝ったかは、
本当のところ藪の中。
スポーツの方が、
組織の人事や人間の葛藤よりも、
断然わかりやすいし、
しかも、気分がいい。
週末の関東地方は、豪雨。
しかし妙に生暖かくて、
得体のしれない11月・12月の展開を予感させる。
さて、コーネル・ジャパン第3期2日目は、
最終講義を終え、
いよいよ最後の最後の「修了式」。
本来ならニューヨーク州イサカのコーネル大学で行う修了式だが、
東日本大震災の影響もあって、
11月17日の、この補講の最終日になった。
サミットのレイバースケジューリングを学んだ17日午後、
最後の副学長の総括講義。
第3期生に贈ったメッセージは、
「基幹産業」。
コーネル・ジャパンの本来の目的は、この考え方にある。
小売業や食品産業が、日本社会の基幹産業になる、
私たちはそれを目指して共に学ぶ。
「産業の空洞化」が叫ばれているが、
それは一方で、
「消費産業の基幹産業化」を促す現象でもある。
「重厚長大」産業から「軽薄短小」産業への、
「基幹の役割」の転換と移行。
私たちはこの2011年の今、
しっかりとそのことを自覚し、
産業のなかの中核を担う覚悟を持たねばならない。
そして実行の第3期生へのメッセージは
「志定まれば、気盛んなり。」
吉田松陰の言葉。
目標が定まれば、意気が高まり、
実現に向けて全力を尽くすことができる。
実行の3期生ならではの言葉。
私自身、㈱商業界を辞して、
商人舎をつくった2008年、
この言葉をスローガンにした。
そして、「自ら、変われ!」を実践した。
自ら、志を定めれば、
自ずから、気は盛んになる。
コーネル・ジャパン第3期生にとって、
東日本大震災に遭遇した今年こそ、
その時だ。
総括講義のあとは、
コーネル大学修了証書の授与式。
コーネル大学学部長であり、
ジャパン学長のエドワード・マクラフリン教授のサインと
副学長・結城義晴の筆による署名が入っている。
一人ひとりに心を込め、卒業証書を手渡す。
。
修了証を受け取ると、
ひとりずつ、一言ずつ、
決意を語ってくれた。
最初に読み上げられたのは、
「顧問」と一目置かれた㈱キョーエイの森雅之さん。
第1期には級長の太田順康と副級長の大久保恒夫がいた。
第2期には「番長」の柄谷康夫がいた。
そして第3期には「顧問」の森雅之がいた。
㈱ランドロームジャパンの村越淳司さん。
ゴルフでも宴会でも、いつも懇親の輪の真ん中にいた。
㈱JR東日本ウォータービジネスの浜田剛さん。
毎回、ソフトドリンクをありがとう。
東日本大震災で活躍した㈱シジシージャパン、
辻信之さんもコーネル第3期で活躍してくれた。
㈱いかりスーパーマーケットのレストラン事業部の松尾圭祐さん。
フードサービス畑ながら、食品産業とスーパーマーケットを学んでくれた。
「外食と内食の融合」がテーマとなる2010年代。
松尾さんにはその架け橋となってもらいたい。
超多忙な中、修了にこぎつけた三井物産㈱の小林将人さん。
シミュレーションでは見事、店長を務めた。
㈱ユニバースの長崎善人さん。
東北人の忍耐強さと包容力が際立っていた。
㈱カスミの髙橋茂幸さん。
「優しさと厳しさ」を兼ね備えた実務の人。
紅一点、第3期のマドンナ。
㈱アンデルセンの髙木明子さん。
男所帯の中で、よく頑張った。
第3期生の中から誕生しました!
社長に就任した㈱タカヤナギの高柳智史さん。
二重におめでとう。
関西コーネルを陰ながら支えた
㈱伊藤軒の羽倉修一さん。
㈱よこまちの横町正俊さん。
いつもいつも明るく場を盛り上げてくれた。
㈱マルエツの本間正治さん。
問題意識の高さは群を抜いた。
㈱紀ノ国屋の阿部智則さん。
新生「紀ノ国屋」の誕生は彼の双肩にかかる。
穏やかで生真面目な㈱阪食の廣田亘さん。
廣田さんも実行の第3期を象徴する知識商人。
㈱万代の山口成樹さんは、
いつも後方の席から全体を見通していた。
クールな知識商人。
ジン・ジャーマン杯で優勝を飾った国分㈱千木良治さん。
食品卸売業の立場から「基幹産業化」に貢献してくれるはず。
国太楼の尾関篤さん。
スーパーマーケットの実務を知る「製造業の営業本部」をつくってほしい。
北海道から毎回通ってくれた㈱ラルズの松尾直人さん。
「実行の3期生」を代表する実行のスーパーマーケットマン。
笑顔で人気の実務派、
㈱関西スーパーマーケットの岡秀夫さん。
質疑応答ではいつも質問を発してくれた。
㈱マミーマートの青木繁さん。
青木さんも質疑応答に積極的に加わってくれた。
スーパーマーケットへの情熱を内に秘めた人。
面倒見のいい親分肌の㈱万代の黒田久徳さん。
こわもては外見だけ。
その黒田さんにいつも面倒をみてもらっていた、
「まっちゃん」こと、
㈱タカキベーカリーの松本剛さん。
タカキベーカリーからは2人のアイドルが誕生した。
どんな場面でも仕切り役に徹してくれたこのひと、
㈱平和堂の福嶋繁さん。
㈱ユニバースの三浦建彦さん。
アークスグループの一員になり、
ますます活躍してくれそうだ。
コーネル第3期生のなかで、
最も成長したひとり。
㈱ジョイスの阿部修さん。
修了論文は力作だった。
残念ながら7月の修了ツアーに参加できなかった阿部さんのために 、
お土産が手渡された。
㈱マルエツの釜萢直人さん。
いつも一番前の席で、
先生方に質問を投げかけ続けた
昭和産業㈱の藤原勇一さん。
キョーエイ森さんの誘いで、
初めて踊った阿波踊りには、
私とともに「はまった!」
㈱いかりスーパーマーケットの行光恒夫さん。
「コーネル・ジャパンはどんなセミナーよりも価値があった」と述懐。
最後はこの人、三井物産㈱の小竹経一さん。
開講講座での英語での質問に、
第3期生は度肝を抜かれたらしい。
しかし「実行の3期生」のなかで、
最も「税変」が期待できるのは、この人。
「商業の基幹産業化」に貢献してほしい。
そうして第3期生全員に修了証書を渡し、
名残惜しいがコーネル・ジャパン第3期はすべて終了。
すべての人に、
心から感謝。
と、おもいきや、
何やらホワイトボードの裏側から連絡事項が現れた。
そして協力部隊が集まった。
仕切りはやっぱり福嶋さん。
第3期生からの感謝状ともいえる寄せ書きの贈呈。
うれしかった。
びっしりと書かれた一人一人のメッセージ。
このサプライズを演出してくれた高木マドンナ。
ありがとう。
花束もいただいた。
さらには、アンデルセンのクッキー詰め合わせ。
マドンナ、ありがとう。
事務局スタッフにも寄せ書きやプレゼント。
本当にありがとう。
最後は全員で記念撮影。
伝説の第1期、
奇跡の第2期、
そして実行の第3期。
総勢86名。
コーネル・ジャパンに集った「志高き知識商人」たち。
彼らとともに私は、「学ぶ喜び」を味わった。
3年間ありがとう。
この86人のメンバーによって、
Cornell Innovation Associationが結成される予定。
略して「CIA」。
CIAの今後の活躍を期待しつつ、
3年間の日々に、心から感謝。
<結城義晴>