指折り数えて、あと5日。
6日後には、
2012年がやってくる。
は~やく、
来い来い、
お正月♪
今日あたりの子供の気分を歌った唱歌だろうか。
作曲はあの滝廉太郎。
昨日の月曜日、朝から横浜の商人舎人オフィスに来客。
社団法人日本スーパーマーケット協会専務理事の三浦正樹さん、
営業本部長の村尾芳久さん、
そしてFMIジャパン事務局長の中間徳子さん。
コーネル大学RMPジャパンは、
3年間でひと段落ついて、
互いにその労苦をいたわり合い、称え合い、
区切りをつけた。
4年目の今期は休講となり、
来秋から再スタート。
産業内大学として、
次世代リーダーを養成する。
私の言葉で言えば、
「知識商人」の育成。
所期の目的を達成して、
ひとまず、終了。
第1期から3期までの受講生の皆さん、
派遣くださった企業のトップの皆さん、
講師陣の皆さん、
事務局の皆さん、
協会関係者の皆さん、
ありがとうございました。
私にとっては、
故西村哲さんの遺志を継いで、
コーネル大学と日本の流通産業・食品産業をつなぐ架け橋の仕事、
なんとか全うできました。
心から満足しつつ、
その産業の「現代化」に向かって、
新たな一歩を記していきたいと思います。
夕方には、商人舎近隣の「柳せ」で、
同志忘年会。
今年は「ふたりのビッグショー」を開催して、
食事と懇親の忘年会をしなかったので、
有志が集まってささやかで、温かい会。
名づければ、今宵は、
「小森勝さんを囲む会」
その小森勝さん、
鈴木國朗さん、
そして土井弘さん。
鈴木哲男さん、
常盤勝美さん。
宮本洋一さん、
松浦克幸さん、
柄澤秀昭さん。
みなさん、来年もよろしく。
さて、日経新聞『一目均衡』。
編集委員の梶原誠さんが、
「老いるには早い日本」と題して書く。
このタイトルは記事の中身とちょっとニュアンスが異なるが。
イギリスの『エコノミスト』が掲載した記事。
「『日本株式会社』はなぜ
外国企業を買いまくるのか」
その分析は、
「人口減など国内の構造的な逆境を乗り越えるために、
円高を逆手にとってグローバル企業に脱皮しつつある」
日本の製造業をはじめとする企業が、
グローバル展開を強化している。
一方、こんなデータもある。
「JPモルガンによれば、
研究開発投資の総額は
直近で国内総生産(GDP)の3.4%。
イノベーション大国の米国(2.8%)やドイツ(2.5%)を上回り、
先進国最高の水準を誇る」
これも日本の企業のこと。
つまり、
「グローバル展開とイノベーション」
「今年先進国のキーワードとなった」のが、
「日本化」。
これは「経済の長期停滞を表す」言葉。
しかしどっこい、
「日本の企業は衰退を脱するために
厳しい道を選びつつある」
梶原さんは、述懐する。
『老いてはならない』。
このメッセージを、
日本製造業が「世界に発信している」と。
小売流通業・サービス業は、
製造業や金融業に比べて、
若い産業であることは間違いない。
だから「老いる」という概念は、
私たちには当てはまらない。
しかし「若いのに老いる」。
そんな気分になってしまう。
これが一番いけない。
もうひとつ、日経新聞のニュース。
「セブン&アイ、
ネットスーパー・通販事業拡大」
㈱セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長の発言。
「インターネット事業の拡大を加速する」
「2014年度までの目標は、
「売上高を現在の3倍の5000億円」。
そのために、第1に、
「ネット事業専用の物流センター」をつくる。
時期は、2012年度をメド。
ところは埼玉県久喜市。
規模は、延べ床面積は約1万5000平方メートル。
第2は、「グループのネット事業」の「一本化」。
これも2012年度内の仕事。
イトーヨーカ堂の「ネットスーパー」事業、
セブン‐イレブン・ジャパンや赤ちゃん本舗などのネット通販事業、
これらを「通販子会社のセブンネットショッピングに統合」。
この㈱セブンネットショッピング代表取締役社長は鈴木康弘さん。
鈴木敏文さんの次男。
「書籍や音楽ソフトに加えて、
食品、日用品、子ども関連用品を、
1つのサイトで購入できるようにする」
私は、いまだに「ネットスーパー」に関しては、
一定条件を満たさねば成功はないと考えている。
その第1は、
生鮮食品や惣菜のデリバリーに関するテクノロジー&コスト革命。
第2は、「ネットとリアルの融合」。
モデルはイギリスのテスコ。
そして第3は、生活全般アソートメント。
マージン・ミックスこそが、
コスト吸収の原理原則だからだ。
今回、書籍・音楽ソフトから子供用品までの、
総合提供が可能となるかもしれない。
そうなれば話は変わってくる。
鈴木敏文さんの指摘では、
「ネット経由で消費者の購買動向などを即座に把握できるため、
売れ筋商品を素早く店に並べられる」
さらに、「ネット上の販売状況を基に
店舗の販売計画を立てられるようになり、
売り逃しや廃棄などの『ロスも少なくできる』」。
ここまでくるためには、
何段階ものイノベーションが、
要求されるに違いない。
鈴木さんの見方は、
「ネットと店舗の運営の融合が進む」で、
私もそれには賛成するが、
このイノベーションは、
それこそ鈴木さん自身がかつて、
セブン-イレブンを完成の域に引っ張ってきたと同等の、
ウィルとエネルギーとナレッジとが必要になるだろう。
製造業に負けないイノベーション。
ぜひとも、果たしてもらいたいものだ。
も~いくつ、
ねると、
お正月♪
<結城義晴>