Everybody! Good Monday!
[vol4]
2012年第4週。
今年の、そして今月の商人舎標語。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」
毎日、毎日、
この繰り返し、積み重ね。
それでいい。
それがいい。
先週金曜日が、
暦の上で「大寒」。
1年で一番寒い日。
しかし本当の寒さは、
これから2月の中ごろまでか。
もちろん地域によって異なるが。
第63回さっぽろ雪まつりは、
2月6日(月)から始まって、
12日(日)に終わる。
1年で一番寒い時の催し。
人気ブログ「常盤勝美の2週間天気予報」でも、
今週は「ものすごい寒さ」
来週は「寒さのピーク」と、
表現されている。
実際は、2月初旬が一番寒くて、
しかし「2月3日は節分・4日は立春」と、
人々の意識は「春」にスライドされる。
毎年、この時期は、
そんなアンバランスな感覚がある。
それが「春」のもつパワーなのだと思う。
それが「春を待つ」喜びとなる。
そして今週のプロモーションは、
暦の「春」に向かってまっしぐら。
つまり「節分」と「恵方巻き」の準備。
しかし実態は、一番寒い暮らし。
このアンバランスな感覚、
大切にしたい。
「差異が価値を生む」
違いそのものが大きいとき、
その違いの捉え方が難しいとき、
私たちの前に商機が広がる。
私、そういう時って、大好き。
私は今、広島空港。
こちらは春の陽気。
空は青く、雲は白く、
木々の葉が輝いている。
今日は朝7時50分のANAで羽田を発って、
広島国際会議場。
マックスバリュ西日本㈱の新年度方針発表会。
その冒頭の30周年記念講演。
講演が終わって、
幹部の皆さんと写真。
左から岩本隆雄代表取締役社長、
真ん中はイオン㈱相談役の原田昭彦さん。
マックスバリュ西日本の社長、会長を歴任されたあと、
イオンの要職を務められ、いま、相談役。
商人舎発起人のおひとりでもある。
その隣は久保田智久常務、
右は下澤茂樹取締役中国事業担当。
さて、コダックの倒産に対して、
朝日新聞『天声人語』が、
遅ればせながらコメント。
ホンダ創業者・本田宗一郎の言葉を使った。
会社経営を「槍(やり)」にたとえる。
「突くよりも引くスピードが大切だ」。
さすが本田宗一郎。
数多の失敗経験がこういった言葉を物語らせる。
「方向転換の決断の大切さとともに、
ひとつの成功にいつまでも酔うなという教訓」
そしてNHK大河ドラマを受けたのかどうか、
「おごれる者は久しからず」
平家物語を持ってきて、
「おごらずとても久しからず」と、
畳み込む。
もうひとつ、読売新聞に怖いニュース。
「マグニチュード7級の首都直下地震が
今後4年以内に約70%の確率で発生する」
東京大学地震研究所の研究チームの試算。
政府地震調査研究推進本部は、
もうちょっとのんびりした評価。
「首都直下を含む南関東の地震の発生確率、
30年以内に70%程度」
東日本大震災をきっかけにして、
首都圏では地震活動が活発化している。
昨年12月までにマグニチュード3~6の地震、
1日平均、なんと1.48回も発生している。
これは震災前の約5倍。
気象庁の観測。
東大研究所の平田直(なおし)教授らが、
この地震活動に着目し、
なおかつ地震学の経験則を活用して、
「今後起こりうるM7の発生確率」を試算した。
その経験則とは、
「マグニチュードが1上がるごとに、
地震の発生頻度が10分の1になる」というもの。
にわかには信じたくない予測だが、
それでも覚悟はしておかねばならない。
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
緊張感に満ちた日々だ。
だからこそ、今年と今月の標語、
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」
さてさて、少しは明るいニュースを。
恒例の『フォーチュン』誌の調査が発表された。
『もっとも働きたい企業100』
“100 best companies to work for”
私は毎年、この年の初めのランキングを、
心待ちにしている。
そしてアメリカの視察研修会でも、
必ずテキストの冒頭で取り上げ、
エンプロイー・サティスファクション(従業員満足)の重要性を、
このランキングをもとに強調する。
工を重視し、商を軽んじる風潮は、
日本だけではなく、
ヨーロッパやアメリカにも、
少なからず存在する。
それをひっ繰り返すパワーが、
このランキング表の中にある。
フォーチュンは毎年、
400社を超える企業に働く10万人以上の人々にアンケート調査し、
回答を整理し、指標化して、企業別のランキングをつくる。
それが『もっとも働きたい企業100』。
その2012年の結果は、以下。
1 Google
2 Boston Consulting Group
3 SAS Institute
4 Wegmans Food Markets
5 Edward Jones
6 NetApp
7 Camden Property Trust
8 Recreational Equipment (REI)
9 CHG Healthcare Services
10 Quicken Loans
11 Zappos.com
22 The Container Store
32 Whole Foods Market
34 Nugget Market
55 Men’s Wearhouse
61 Nordstrom
62 Build-A-Bear Workshop
66 QuikTrip
73 Starbucks
78 Publix Super Markets
第1位はグーグル。
検索サイトの会社。
第2位にボストン・コンサルティング。
その名の通り、マッキンゼーやアクセンチュアと並ぶコンサルティング会社。
第3位は、情報分析会社のSAS。
そして第4位に、
スーパーマーケットのウェグマンズ。
まさにこの統計の常連。
ウェグマンズは2007年には、
このランキングのトップの座に輝き、
2008年第2位、それ以降、第3位。
そして今年、第4位。
第8位にリクレーショナル・エクイップメント(REI)。
アウトドアーグッズ専門店。
第11以下は、小売り・フードサービス業を取り上げた。
11位に大注目のザッポス・ドット・コム。
靴のインターネット・ショップ。
第22位は、コンテナストア。
収納用品を様々なユニークなコンセプトでアソートした店。
そして32位にホールフーズマーケット。
ご存知、世界第1のオーガニック・スーパーマーケット。
第34位は、ナゲット・マーケット。
たった9店舗のインディペンデント・スーパーマーケット企業。
55位にメンズ・ウェアハウス。
ファッション・チェーン。
61位は、「伝説のサービス」の百貨店ノードストローム。
62位は、ビルド・ア・ベア・ワークショップ。
キャラクター・グッズの店。
66位、クイック・トリップ。
ホスピタリティあふれるコンビニ。
73位は、スターバックス・コーヒー。
ご存知、禁煙のコーヒー・ショップ。
そして第78位にパブリックス・スーパーマーケット。
店舗数1000店を超え、
全米第3位のスーパーマーケット・チェーン。
第1位クローガー、第2位セーフウェイに次ぐ3番手が、
リージョナルチェーン。
その1000店を超えるチェーンストアが、
『働きたい企業ランキング78位』に入る。
このランキングから、
「スチュー・レオナード」が消えた。
寂しい。
スーパーマーケットのディズニーランド。
しかし昨年からこのブログでも指摘しているように、
やや子供だまし的な雰囲気の漂うレオナードを、
大人の融合(フュージョン)を実現させたイータリーが凌駕しつつある。
時代が変わろうとしている。
それがここにも表れたのか。
それでも、アメリカの小売業・サービス業、
まだまだ学ばなければならないところがある。
働きたい企業の地域一番に。
この領域を目指して。
みなさん、今週も。
Good Monday!
<結城義晴>