帰国しました。
商人舎第11回USA視察研修会、
basicコース。
昨日、ネバダ州ラスベガスを出発。
二手に分かれて、
YS11の小型機に乗り込んで、
砂漠と草原を超えて。
カリフォルニア州ロサンゼルス空港を経由して、
千葉県成田空国まで。
早朝の5時に出発したAグループが、
ロサンゼルスのアメリカン航空機体トラブルで3時間遅れ。
6時半ホテル出発のBグループは、
ユナイテッド航空で予定通りの11時間半のフライト。
それでもとにかく全員無事で、
ほんとうに大きな成果が得られた。
毎年毎回、成果は、
大きくなっているように思われます。
最後に残った5人で写真。
私のとなりから㈱九食の山浦弘晃さんと、
小西酒造㈱の小西陽子さん。
右が㈱トッパントラベルサービスの下条健さん、
左は商人舎エグゼクティブプロデューサーの松井康彦。
視察やインタビューだけでなく、
私や浅野秀二先生の講義もどんどん充実してくるし、
昨日、このブログで報告した実習調査・分析、プレゼンテーションも、
レベルが上がってきています。
まさしく「Knowledge Merchant」が、
次々に誕生していることを実感します。
何よりうれしいことですし、
全ての皆さんに、
心から感謝したいと思います。
その昨日のグループ調査報告会。
朝8時30分からの講義時間の前半が、
このプレゼンテーションに充てられた。
まず、簡単な全体総括。
調査は合格。
事前に日本国内で予習をしていた人が多かった。
ただし、手書きグラフづくりは、
もしかしたらパソコンでやっていたり、
外注が増えたりしていて、
慣れていないのかもしれない。
全体にレベルが低い。
それからAチームから順に、
プレゼンテーション。
Aチームは青果部門。
Bチームはデリ・惣菜部門。
Cチームは乳製品・でアリー部門。
Dチームは冷凍食品部門。
Eチームはミート部門。
Fチームはベーカリー部門。
Gチームは菓子部門。
Hチームはドリンク部門。
Iチームは加工食品部門。
そしてJチームはHBC部門。
どのチームも、
分析とプレゼンテーションが、
驚くほどに上手い。
それも毎年、レベルアップしている。
ほんとうにうれしくなる。
全チームのプレゼンのあと10分間の休憩。
そのあと結果発表。
昨日、お知らせしたように、
最優秀賞は牛乳を調査したCチーム。
見事だった。
そして優秀賞は3チーム。
Bのデリ部門の寿司調査。
Fチームのベーカリー部門ベーグル調査。
Hチームのドリンク部門水の調査。
3チーム揃って表彰。
最優秀賞に引けを取らない結果だった。
そして特別のチームワーク賞はIチーム。
加工食品でトマト缶289オンスを調べた。
調査も手際よく分業し、説明も全員が分担した。
表彰のあとで私の総括。
コストコがすべてのカテゴリーで、
ユニークな単位設定と価格政策をとっていた。
ウォルマートの強さは安定しているが、
ディスカウント型スーパーマーケットのウィンコ・フーズが、
ウォルマートよりも低価格を現出していることに、
各チームが感動した。
ウォルマート1万店、ウィンコ76店。
それでも戦略を徹底すれば、
ウォルマートをしのげる。
ホールフーズとトレーダー・ジョーは、
そのポジショニング戦略が際立っていた。
スミスとボンズ、
つまりクローガーとセーフウェイは、
伝統的、平均的なマーチャンダイジング政策で、
中途半端であることが分かった。
アルバートソンは、
さらにイノベーションがないことが判明した。
私の講義、店舗視察に加えて、
PF調査をすることで全員がこれらを実感した。
自分がやったのは限られた調査だったが、
発表を聞いて全体のことが分かった。
この調査グラフは帰国してから、
全員で共有することになっている。
表彰式が終わってから、
結城義晴最後の講義。
ウォルマートのエブリデーロープライスの誤解の謎解き。
オーガニック・マーチャンダイジングとホールフーズの長期戦略。
小型店問題の総括。
ロイヤルカスタマーとサービス戦略。
そして最後にイノベーション。
訴えたいのは、
「自ら、変われ!」
そこんとこ、よろしく。
私たちが視察し・調査研究したその米国小売業。
15日に米国商務省から発表された4月の売上高は、
4080億3900万ドル(時価為替レートで約32兆6000億円)、
前月比プラス0.1%だった。
前年同月比はプラス6.4%。
アメリカは強い企業同士の競争だ。
そして強い企業は、
それぞれにポジショニングを鮮明にしている。
強い企業の違った政策・戦略。
だから全体で伸びる傾向にある。
そのことが、実に鮮明になった研修会だった。
皆さん、ありがとう。
<結城義晴>
[追伸]
USA視察研修会報告、
今週末まで続きます。
ご期待ください。