中国・上海の3日目。
この上海では、
facebookが繋がりません。
期待してくれている人々に申し訳ない。
でもブログはますます丹精込めて。
朝からプートン(浦東新区)の森ビル、通称・上海ヒルズへ。
2008年8月29日完成の、
高さ492メートル、地上101階、地下3階建て。
正式名称は「上海環球金融中心」。
その56階にオフィスを設けている伊藤忠商事へ。
その会議室を借りて講義。
眼下にプートン地区。
上海タワーも見える。
㈱万代ミドルマネジメント視察研修チーム、
あっという間に帰国日を迎えて、
最後の勉強。
まずはゲスト講師のジェイムズ朱さん。
中国チェーンストアランキング第10位は、
物見控股集団(ウーマート)。
その商品部トップ。
中国のロータスからウォルマートを経て、
今年、このウーマートにスカウトされた。
素晴らしい講義だった。
通訳はシンさん。
こちらも素晴らしかった。
パワーポイントを使って、
中国チェーンストアの動向やマル秘躍進企業の経営に関して、
語ってくれた。
マル秘の大型M&Aの話も飛び出して、
ちょっとびっくり。
その後、私が総括講義。
朱さんの情報を解説しつつ、
何を学び取るか。
組織マネジメントに関しては、
ここでも「集権と分権」の問題が出て、
資本主義国も社会主義国も、
まったく変わらない。
その中で、社員を大切にする会社が、
大躍進していることが判明。
これは大収穫だった。
そして団長の㈱万代・西水啓介常務が、
最後のあいさつ。
それから昼食に。
上海の旧市街地とプートンの間を流れる黄浦江を臨むレストラン。
ほんとうにお疲れ様。
短い研修期間だったが、
「自ら、変われ!」
この後、第1陣は工場見学してから帰国。
私とシンさんは、第2陣を出迎え、
早速、視察に出発。
第2陣は万代ドライデイリー会の面々。
こちらは初めに、世界のウォルマートを訪問。
2層のスーパーセンター。
大繁盛店。
上海では、ウォルマートやカルフールが出店する地区には、
中流以上が住む。
この店も同様。
つぎが世界第2位の小売業カルフール。
こちらもプートン地区の金橋。
もちろん世界で最初に開発されたハイパーマーケット業態での進出。
この店はワンフロアの理想的なハイパーマーケットで、
大繁盛店。
そして世界第5、ドイツ第1位のメトロ。
メトロはキャッシュ&キャリー業態で進出。
コストコに似た会員制問屋倉庫型店舗。
2時間足らずで、
世界小売業界のスーパースター店舗を訪れることができる。
考えてみると上海は贅沢な都市だ。
3社3店舗はそれぞれに、
しっかりとポジショニングを築いて、
これこそ一番の勉強になる。
それでも振り落とされる企業が出てくる。
厳しい競争にさらされているからだ。
3店の視察を終えて、
ホテルに戻る。
スイスホテル・グランド上海。
その3階会議室で、講義。
中国小売業の重要な歴史と、
最新動向と基本トレンド。
「後進の先進性」と「後発の優位性」。
そして高度成長時の小売業態と成熟期の小売業態。
そして再び朱さんとシンさん。
なぜかパソコンがプロジェクターと連動せず、
ビジュアルがない中でのレクチャーで、
二人ともに難儀な講義で申し訳なかったが、
内容は素晴らしかった。
中国の「人財」の質の高さを痛感させられた。
最後に私がまとめて、
午後8時前に終了。
それから夕食へ。
プートン地区の廊亦坊正大店。
私にとっては一昨夜の上海料理。
私の隣は万代社長の加藤徹さん、
右端は執行役総務部長の黒田智さん。
万代の取引先の研修会だが、
万代側からはお二人が参加。
青島ビールも中国産ワインも、
美味かった。
私にとっては、
一つの研修が終わり、
つぎの研修が始まる。
別れと出会い。
「おいらの人生、
いつも、それさ」。
明日からまた、
上海小売業界のスーパーストア店舗を、
駆け巡る。
(つづきます)
<結城義晴>