台風4号、来襲。
6月の上陸は2004年以来、8年ぶり。
各地の台風の影響はどうだろうか。
被害は出ていないだろうか。
天変地異。
このところ、
異常気象が続く。
かといって、
それを心配し過ぎてもいけない。
あるがままに。
淡々と。
最悪を覚悟して、
最善をつくす。
「前向き・上向き・外向き」
今月の商人舎標語。
私は昨日から北海道・札幌。
今朝、起床したら、
こちらも雨。
さて糸井重里の『ほぼ日』。
巻頭言「今日のダーリン」に糸井さんが書く。
フィンランド旅行から帰国して、
翌日から体調不良に陥った。
最近の結城義晴と同じ。
「家に帰るまでが遠足です」とは、
よく言われていますが、
家に帰って、翌日から元気であることまでが遠足です。
‥‥ずいぶん条件きびしいけど、しょうがない。
ふらふらするよ~。
このあたり糸井重里らしい。
しかしそれでも感性鋭く、観察。
観察の対象はロンドン・オリンピックと、
それへの日本国内の盛り上がり。
イギリス・ロンドン自体は盛り上げの努力をしているが、
日本はそうでもない。
あとひと月ちょっとではじまるにしては、
日本のオリンピック熱は、ずいぶん静かな感じです。
なんでだろう、と思って考えたのですが、
「ロンドン五輪を大型テレビで見よう」というような、
テレビや録画機器のCMが、ほとんどないと気づきました。
この前の北京のときには、関連建物が間に合うのかとか、
マナーの訓練をしているとかなんとか、
日本の人たちちょっと先輩ぶって、
あれこれ話題にしてたじゃないですか。
で、ひっきりなしにスローモーション映像で
テレビという家具の宣伝をしていましたよね。
‥‥事情は、みんな知ってます。
日本の電機会社は、儲からないテレビを
つくることも売ることも縮小したり撤退したりしている。
宣伝だけやっているわけはないですものね。
産業構造が変わるというのは、こんなふうにも表れる。
自動車にしても、電機機器にしても、
がらっと大きく変わってしまったということを、
「オリンピックが盛りあがってないなぁ」から、
実感してしまった発熱中のワタクシでありました。
鋭い。
発熱していると、
さらに鋭い。
不思議。
しかしこれは、
「下向き・内向き・後ろ向き」の結果ではないか。
もうひとつにニュース。
「スパコン京、2位に転落」
こちらは、ギター侍ではないが、
「残念!!」
18日にスパコン性能ランキングが発表され、
日本のスーパーコンピューター「京(けい)」は、
世界最速の座から転落、2位になった。
首位は米国IBM製「セコイア」。
京は理化学研究所と富士通が共同開発中。
世界スパコンランキング5位までは以下。
(計算速度の単位は1秒当たり兆回)
1 ローレンス・リバモア国立研究所(米国) IBM 16,324兆回
2 理化学研究所(日本) 富士通 10,510兆回
3 アルゴンヌ国立研究所(米国) IBM 8,162兆回
4 ライプニッツコンピューターセンター(ドイツ) IBM 2,897兆回
5 天津スパコンセンター(中国) NUDT 2,566兆回
日本の京は、9月から本格運用を始める。
だから今後、速度を上げる開発には挑まない。
アメリカや中国では、軍事目的に使われる。
従って、開発を止めはしない。
それでもスパコンは、
国別に科学技術力を示す指標として、
各国が開発に力を入れる。
ここでも「前向き・上向き・外向き」は、必要だと思う。
少なくとも小売流通・サービス業は、
その商品やサービスのレベルで、
京並みに国際水準を越えたい。
さて私は昨日、札幌にやってきて、
シェラトン札幌ホテルへ。
創業100周年記念
とりせん共栄会定期総会北海道大会。
総会では、前原宏之㈱とりせん社長が、
堂々と方針を発表。
私は記念式典から参加。
共栄会会長の三菱食品㈱専務取締役の今村忠如さんのスピーチ。
私とは同年の友人。
来賓の挨拶は、
荒井伸也オール日本スーパーマーケット協会会長。
共栄会から表彰され、
挨拶するのは前原章宏とりせん会長。
その後、とりせん100年の歴史を、
スライドで振り返った。
これがよく編集されていて、
「百年企業」の発展段階がよく理解できた。
その後、記念講演。
その前に控室で、
前原宏之社長と固い握手。
スタッフ、司会の皆さんと打ち合わせ。
司会は、成田寿美子さん、
そして㈱エスピーブレインのクリエーティブディレクター塚原一宏さん。
400人くらいの参加者が聴いてくれた。
テーマは「百年企業の真の価値」
商業近代化の300年と、
とりせんの100年をトレースしつつ、
その意味を考察した。
とりせんに対しては、
「知識社会の知識産業を担っていること」
「インディペンデントカンパニーの優位性を持っていること」
これらの条件を利して、
持続的なイノベーションを図ることを提案。
NEXT100に向かって、
いかにイノベーションを展開するか。
それが新しいとりせんのトップマネジメント、
ミドルマネジメント、
そして現場の人々に問われている。
記念式典のあとは、
カクテルパーティで互いに交流。
その後、記念パーティ。
最初のごあいさつは加藤産業㈱会長の加藤武雄さん。
鏡割りと乾杯のごあいさつは、
第一屋製パン㈱社長の細貝理栄さん。
「100年に一度の光栄ある乾杯のお役目は、
まことに光栄です」
余興は、新琴似天舞龍神の舞踊。
1995年に発足し、YOSAKOIソーラン祭りに出場、
5回連続、大賞を受賞した迫力の踊り。
和やかな懇談が続き、
あっという間に中締め。
㈱とりせん専務取締役の森克洋さん。
キリリとした締めのスピーチだった。
最後に、隣の席でずっと懇談した石川正則さんと写真。
プリマハム㈱常務取締役。
みなさんありがとうございました。
そしてとりせんの皆さん、
心からおめでとうございます。
大切なのはこれからです。
<結城義晴>