明日7月6日、
七夕の前日。
㈱商人舎は臨時休業となります。
申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
私は韓国・仁川出張。
オフィスは休業です。
さて「神の素粒子」。
ヒッグス粒子発見。
凄い発見。
素粒子は、
「物質を交際する最小単位」。
英語で、Elementary particle。
物質をどんどん細かく分けていく。
最後はもう、これ以上分割できない単位の粒にたどり着く。
それが「素粒子」。
商品の分類で、
これ以上細かくできない単位を、
「単品」というが、
物理学ではそれが素粒子に当たる。
単品は英語では、
Stock Keeping Unit.
略してSKU。
商品の場合、
単品の次の単位は、
「品目」
英語でItem.
物理学では、
鉄腕アトムのAtomは、
「原子」であって、
これは元素の最小単位。
「物質のひとつの中間単位」となる。
原子は、原子核と電子によって構成されている。
原子核の周りを電子がまわっている。
電磁相互作用によって束縛されている。
この束縛状態そのものを原子と呼ぶ。
原子と素粒子の関係は、
品目と単品の関係に似ていると私は思う。
かつては原子が一番小さな単位だったが、
それよりも小さな単位が発見され、
それが素粒子と名づけられた。
品目が一番小さな単位だったが、
もっと小さく分類したほうが便利だから、
「単品」をつくった。
そこで英語では、
SKUという組み合わせ語になった。
物理の最小単位「素粒子」は、
おおきく二つに分けられる。
物質を構成する粒子と、力を媒介する粒子。
物質の方がフェルミ粒子で、
こちらは解明されている。
6種類のレプトンと6種類のクォーク。
前者は①電子、②ミュー粒子、③タウ粒子、
④電子ニュートリノ、⑤ミューニュートリノ、⑥タウニュートリノ。
2002年、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんは、
1987年、カミオカンデによって歴史上はじめて、
自然に発生したニュートリノの観測に成功したが、
このニュートリノは④⑤⑥のこと。
後者のクォークは、
⑦アップクォーク、⑧チャームクォーク、⑨トップクォークと、
⑩ダウンクォーク、⑪ストレンジクォーク、⑫ボトムクォーク。
一方、力を媒介するボース粒子は、
⑬グルーオン、⑭光子、⑮ウィークボソン、⑯重力子(グラビトン)。
その次に⑰ヒッグス粒子(Higgs boson)が考えられる。
そのヒッグス粒子が発見された。
1964年に存在が予言された。
予言者は、イギリス人。
エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグスさん。
「存在が予言される」など、物理学も、
門外漢にとっては、精神世界と同じようになってきた。
ヒッグス粒子で大騒ぎだが、
しかし重力子も未発見。
まだまだ分からないことの方が多い。
小林誠・高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授の発言がいい。
2008年に素粒子研究でノーベル物理学賞を受賞。
「ヒッグス粒子は、
現在の素粒子物理学の基本的な枠組みである『標準モデル(理論)』の中で、
唯一欠けていた要素。
その発見によって理論が完成したことになる」
「といっても、研究にはまだまだ先がある。
未発見の粒子や力、新しい物理理論があるだろう。
ヒッグス粒子の発見は
これらを知るためのとても大切な手掛かりといえる」
一方、すごくわかりやすいニュース。
上野動物園で、パンダの赤ちゃん誕生。
雌ジャイアントパンダ・シンシンは、今日の午後0時27分、
赤ちゃん1頭を出産。
父親は昨年2月、一緒に来日した雄のリーリー。
「自然繁殖では初」とのこと。
目出度い。
石原慎太郎東京都知事が、
「センセン」と「カクカク」と命名せよ、と発言。
尖閣列島問題への中国への皮肉。
わかりやすいことを、
わかりにくくするのは、
よろしくない。
しかも命名は公募される。
都知事の権限の外にある。
さて今日の午後は、横浜のオフィスから日暮里へ。
日暮里駅ではJRと京成線の連絡通路を出口と間違えた。
なんとも、わかりづらい。
それでも時間に遅れることなく、ホテルラングウッドに着く。
今日は、SSUA労使懇談会での講演。
SSUSとは、Specialty Store Union Associationの略で、
専門店ユニオン連合会。
UIゼンセン同盟流通部会の一員として、
専門店労働組合から成り立つ中核組織。
昨年で1万0212店、3万2762人の加盟。
「『商業の現代化』を求めて」が講演のテーマ。
マクラは「流通革命はまだ終わらない」から。
本論は、三井高利「越後屋」の創業から、
ウォルマート世界最大企業化まで、
商業近代化と現代化の歴史を追い、
ランキングを用いて世界の中の小売業の位置を説明。
そのうえで、マネジメント理論の変遷を整理。
戦後日本の近代化を推し進めたマネジメントの功罪と、
ドラッカー、ミンツバーグに至る最新のマネジメント理論を、
一気に語った。
最後は、知識商人ための
ドラッカーのマネジメントを解説。
100分という時間だったが、
できるだけ多くのことを伝えたかったので、
最後は駆け足、早口になってしまった。
ご清聴、感謝。
その後、場所を変えての懇親会。
最初の挨拶は、
SSUA事務局次長の関根雄二さん。
乾杯の音頭は、UIゼンセン同盟東京都支部長・二宮誠さん。
みなさん、挨拶やスピーチは、うまい。
一人ひとりの挨拶には外野から言葉が飛び交い、
新加入の労組には盛大な拍手が送られた。
アットフォームな、いい会合だと思った。
写真は新任執行委員長就任のあいさつをする砂岡誉さん。
大塚家具IDCユニオン執行委員長。
後ろは、パスポートハッピーユニオン委員長の矢作匡司さん、
東京デリカユニオン委員長の佐竹登さん、
コイデカメラユニオン委員長の王子智雄さん。
SSUA会長の片岡克幸さん。
懇親会の司会で活躍した組織強化部長の浅井孝治さん。
そして副会長の石崎克哉さん。
打ち合わせからずっとお世話になった。
ありがとうございました。
商人舎今月の標語は、
「細かく・厳しく・しつこく」
これは経営も労働運動も同じ。
とくに「しつこく」は、
労働運動に欠かせない。
明日から韓国。
頑張ります。
<結城義晴>