Everybody! Good Monday!
[2012vol30]
2012年を1月第1週から数えて第30週。
7月の第4週です。
ほとんどの学校が今日から夏休み。
立教大学院も先週金曜日で前期授業が終了。
結城ゼミ夏合宿は、
その翌日からの二日間だったのです。
お疲れ様でした。
そして今日は、夕方から、
F&Bマーケティングの補講。
いつも通り、14号館602号室で、
18時30分から行います。
さてもうひとつお知らせ。
この商人舎ホームページ巻頭に掲載。
秋の米国視察Specialコース募集開始。
商人舎USA研修会も、おかげさまで、第12回。
ダラス・ワシントン・ニューヨークで、
10月30日から11月6日までの6泊8日。
アメリカ最大の激戦地ダラスと、
ニューヨーク・ワシントンという最もエキサイティングな街。
まず、私が評価しているWWWTCA。
WWWTCAは、
ウォルマート、ホールフーズ、ウェグマンズ、
トレーダー・ジョー、コストコ、アルディ。
それにローカルチェーンの雄HEバット、
内食&外食融合型未来店舗イータリー、
さらにドラッグ&コンビニ結合型フューチャーストア・デュアンリード、
それに伝統のスチュー・レオナード、フェアウェイマーケットなどなど、
見どころ、聞きどころ満載。
訪問先は、全米に名の通った企業や店舗ぞろい。
そして今年はたっぷり結城義晴の講義。
ダラスではHEB元上級副社長メリッサ・フレミングさん、
全旅程を通じて浅野秀二さんのコーディネート。
自分で言うのもなんですが、
現時点で最高のコンセプト、
最高の教授陣、最高のコース。
Specialコースは、
基本的にビジョンと経営戦略を学び、
競争対策・商品政策を考える。
もちろん目指すは経営のイノベーション。
そして自己革新。
お早目のお申し込みを。
さて今週のプロモーションは、
第1に、夏休み。
児童・生徒・学生が夏休みに入れば、
そんな家族がいる家庭は、
生活が一変する。
暑さのなかで涼しいこともある。
涼しさや席をゆずりて去る少女
<日経俳壇 さいたま・佐々木力>
いいですね。
くちづけをしてとトマトのいざなふに
ぼくは刃(やいば)を差し入れるのみ
<日経歌壇 東京・嶋田恵一>
短歌は最近、ユーモアを主題のひとつとするようになった。
生活の変化のあるところに、
商売のチャンスがある。
第2は、今週金曜日27日の土用の丑。
土用の丑の日に鰻を食すという風習だといっても
金曜日1日だけのことではない。
今週はウナギの週。
もう十分にわかっていることだけれど。
私自身、昨夜、今朝と、
鰻づくめ。
㈱セイミヤ社長の加藤勝正さんからお贈りいただいた鰻。
今週はウナギ尽くしとなりそう。
第3は、ロンドン・オリンピック。
開会式は金曜日27日だが、
25日から女子サッカーのゲームが始まる。
日本対カナダ戦。
オリンピックが開幕すると、
日本中の外食産業は、
際だった売上げダウンの傾向を示す。
過去のオリンピックとワールドカップの実績が表している。
その分、小売業が稼ぐ。
つまりはすべてのスーパーマーケットやコンビニにとって、
今週からの19日間が書き入れ時ということになる。
オリンピックを思い描きつつ、
私の今週のスケジュール。
やっと、落ち着き始めた。
今日は朝から川越。
ヤオコー、ベルク、オーケーなど、巡って勉強。
夕方、池袋に戻って、立教ビジネスデザイン研究科の講義。
フード&ベバレッジ・マーケティング。
9時過ぎに終わりたい。
明日は、午後から、商業経営問題研究会。
通称RMLC。
午後1時半から虎ノ門の日本チェーンストア協会会議室。
私がアメリカ・中国小売競争論を語ります。
水曜日は、イオンリテールワーカーズユニオンで講義。
そして木曜日、
久しぶりに商人舎オフィスに顔を出す。
ちょっと体と気分を休めることができる。
金曜日は、名人会ゴルフ。
1989年からずっと続けている会。
浅香健一さん、鈴木國朗さん、
そして土井弘さん。
しかしこういった時間は、
ほんとうに久しぶり。
そのゴルフ。
今朝、第141回「The open」全英オープン、
英国ロイヤルリザム&セントアンズでの最終ラウンド。
時差ぼけが直らず、深夜に目が冴える。
だから最後の瞬間まで見てしまった。
南アフリカのアーニー・エルス(42歳)が逆転優勝。
通算7アンダー。
4大メジャー通算4勝目の強豪の復活。
しかし32歳のオーストラリア人アダム・スコットが、
最後の緊張感に負けて、6打差を逆転されて自滅した試合。
ゴルフの恐ろしさをまざまざと見せつけられた。
注目のタイガー・ウッズは、
これも復活はならず、それでも3位。
さて、日経新聞『やさしい経済学』で、
京都大学名誉教授の西村和雄先生が
「危機・先人に学ぶ アダム・スミス」を論じている。
先週から始まって、今日はその第5回。
「分業が富を増やす」
1776年出版の『国富論』の序文では、
「富が消費する必需品と便益品の量である」ことが述べられ、
本文は「分業について」の章から始められる。
「分業が生産量を高める方法であり、
それが富の増加につながるからである」
小売りサービス業にとって、
とりわけてチェーンストア・システムは、
富を増大させる仕組みである。
その最初の提言者がアダム・スミス。
「分業には生産物の生産過程での作業内分業と、
それぞれの職業への特化、すなわち社会的分業がある」
チェーンストア・システムは、
本部と店舗との分業からスタートする。
ゴドブリー・レブハーは、
「チェーンストアとは、
卸売業と小売業の機能を併せ持つこと」と指摘しているが、
これはアダム・スミスの「社会的分業」を、
一つの組織体の中に取り込むことを意味している。
「分業によって生産量が増大し、消費量が高まるのは
国内経済と同様に世界経済についても当てはまる」
「国内経済では、それぞれが異なる職業に特化して、
分業することで皆が利益を得る。
家庭では、自分が作るほうが買うよりも高くつくものは、自分で作らない」
「スミスによれば、それと同じ理屈が、
国際貿易においても成り立つ」
もうひとつ日経新聞から『起業の軌跡』。
スタートトゥデイの前沢友作社長が登場。
アパレル通販サイトの「ゾゾタウン」は、
会員数450万人、2013年3月期売上高見込み417億円。
これは前期比31%の伸び。
そのゾゾタウンを運営する会社がスタートトゥデイ。
前沢さんは、もともとミュージシャン。
そのバンド活動の傍ら輸入CDのカタログ販売を始めた。
1998年にスタートトゥデイを設立して、
2000年からアパレル・ファッションを売り始め、
2004年にゾゾタウン・サイトを開設。
「全商品を統一基準で採寸したり
商品写真を増やしたり」、
ユニークな顧客目線のサービス。
その前沢さんはこの5月から、
全社員を対象に6時間労働制を導入。
これが面白い。
午前9時~午後3時までの6時間勤務。
ただし昼休み抜き。
労働時間が1時間30分短縮されたが、
基本給は変わらず。
「日本人は世界で一、二を争うほど働き過ぎ。
それなのに労働生産性が低く経済状況もよくない」
そこで働き方を根本から見直した。
「朝から夜まで会社にいても
集中している時間は正味で数時間。
仕事を短時間で終わらせて早く帰った方がいい」
「お日様の出ている時間に帰れば、
もう一つの人生が始められる」
私はゴルフも、スルーで回るのが好きだ。
つまり昼食休憩を取らない方式。
スコアも、こちらの方がずっといい。
かつて、私の先輩のあるコンサルタントは、
朝7時から事務所を開き、
午後3時に閉じるというやり方をとっていた。
この場合、昼食休憩を1時間とる。
しかし3時に仕事が上がると、
事務所のメンバーはその後の生活が本当に豊かになった。
「アフター3方式」は一日が長い。
前沢さんのスタートトゥデイ経営、
アメリカの靴のネット通販「ザッポス」に通じる。
私はこういった涼やかな経営発想、大好きだ。
では、みなさん。
暑いときですが涼しいお話を共有しつつ、
Good Monday!
<結城義晴>