ロンドン・オリンピック開幕。
第30回目の夏季オリンピック。
ロンドン開催は、世界最多の3回目。
第1回は、第1次世界大戦前の1908年、
第2回は第2次世界大戦後の1948年、
そうすると今年2012年の第3回目の開催には、
何か意味があるのかと考えたくなる。
日本のオリンピック初参加は、
1912年のストックホルム。
だからちょうど「100周年」。
今回初めて、全204カ国・地域の「男女参加が実現」。
開会式の入場行進を眺めながら、
ああ、やっと「男女同権が成った」のかと思う。
さらに8月12日の閉幕までの26競技302種目の情報量は、
従来型メディアの上にのって、
インターネットやソーシャル・メディアを通じて世界に発信、拡散され、
過去最大のスケールとなる。
その意味で第3回ロンドンオリンピックは、
情報革命後の開催という象徴性を有することになるのか。
日経新聞『まちかど』に、
「金メダル10個なら株高?」の記事。
岡三証券の調査。
日本選手団が活躍し、メダル獲得数が増えれば、
国民心理の改善で消費が活発化し、株高につなる。
過去のオリンピック開催と株価との相関を分析。
そこからアテネ五輪と北京五輪の比較。
金メダル16個のアテネでは期間中に日経平均株価が1.4%上昇、
金が9個にとどまった北京では2%近く下落。
今回の目標は、金メダル15個以上。
「経験則からは、それが実現すれば株高が見込まれる」。
では、果たして小売りサービス業には、
金メダルや銀・銅のメダルはどう影響するのか。
それが気になるが、株価も、
「消費者心理改善⇒消費活発化」という構図で、
高騰するのなら、当然、
購買そのものはメダル獲得に影響して、
活性されるに違いない。
もちろん外食産業、サービス産業は、
オリンピック期間中、低迷し、
その分、家庭内消費を担う小売業に、
売上げが移行する。
しかしメダルが増えれば、
外食・サービス業分も伸びて、
全体を引き上げると考えたほうがいい。
そうすると、取り分けて、
メダルを期待すべきは、
外食&サービス業ということになるか。
まあ、みんなで応援しよう。
さて今日は、むせ返る横浜から東京へ、
そして池袋の立教大学へ。
緑に囲まれて、さわやかそうに見えるが、
ここでも暑さは変わらない。
キャンパス内でも木陰が、いい。
朝から、結城ゼミの個人面談。
武藤麻代さんは起業を志して、
ビジネスプランを構築しつつ、
論文を仕上げようと意図している。
内田憲一郎さんは、不動産仲介管理業界を概観し、
その問題点を分析して、今、
勃興しつつあるイノベーションの萌芽を考察する。
松井亮一さんは、再生ペットボトルの問題を、
マイケル・ポーターの仮説への賛否を分析しつつ、
考察し、将来展望を試みる。
そして大塚英里さんは、POP広告の意義を、
経験価値マーケティングに照らして調査・研究する。
いずれも価値ある研究、
私は一人ひとりと熟談して、
一緒に考える。
昼は第一食堂。
立教伝統の食堂で、
いまは学生食堂になっている。
ハリー・ポッターに出てきそうな建物の中。
ここは、むせるような外とは別世界。
ひんやりして気持ちいい。
結城ゼミ生の研究方針も固まりつつあるし、
私自身の仕事もひと段落したし、
オリンピックは始まったし、
良い8月を迎えられそうだ。
みなさんも、良い週末、良い8月を。
<結城義晴>