日本は、暑い。
もう少しして入道雲など出てくれば、
のんびり、ゆったりした夏となるのだが。
ロンドンは、熱い。
やっと女子柔道で日本初の金メダル。
57キロ級の松本薫。
闘争心が顔に、姿に、
湧き出ていた。
終ってから急に女らしくなった。
それがとてもよかった。
私も深夜まで観戦した体操男子団体は、
最後の最後の演技者・内村航平のあん馬に関して、
審判団が一度出した得点を訂正、
最終順位4位が劇的な銀メダルに変わった。
日経新聞の「五輪欄」で、
塚原直也が書いている。
「ミスの原因を探ると、
やはり『緊張』の2文字に行き着く」。
「日本は『緊張』を
『いい意味の緊張』に
変える技術がなかった」
「『失敗してもいい』といった開き直りが見えず、
どこか守りに入っているようだった」
体操の中継を見るのが、
私も怖かった。
見る側、応援する側も、
守りに入っていた。
それにしても最近の体操は、
リスクが大きすぎる。
塚原の見解。
「克服するためには
血のにじむような努力が必要になってくる」
やはりそれしかない。
現在のところメダル獲得数は、
色を関係なく勘定すると、日本が11個。
中国とアメリカの17個の次に多い。
銀メダルでも銅メダルでも、
勝ち取るのはたいへんなことだ。
メダル数第3位。
誇ってよいし、
日本の若者はすごい。
信じ続けよう。
さて小売業2強のニュースが日経新聞に。
まず「イオンが仮想商店街」。
今日の記事。
イオンモールが9月上旬に、
「イオンモールオンライン」を立ち上げる。
最初は130社が参加。
リアル店舗のショッピングセンターに出店するアパレルが中心。
将来は1000社規模の参加を見込む。
イオンの狙いは、
リアルとネットとの融合。
横浜市の専用物流拠点から、
最短で2日後、追加料金を払えば翌日に、
商品が届けられる。
一方、セブン-イレブンは2013年度に、
コンビニ新店を1500店以上出店。
これも昨日の日経の一面記事。
こちらはリアルの充実で、格差を広げる。
今年度計画は1350店。
3期連続過去最高を更新。
出店パターンはほとんどが、
FCCタイプと言われる経営委託店。
つまり物件と建物をセブン-イレブン本部が用意し、
加盟者は雇われ店長のような形で店を開く。
これによって、出店スピードが飛躍的に早まった。
セブン-イレブンのシェアは、
2011年度で35.7%。
それをさらに高めていく。
そんな新店の平均日販は、
2009年度52万5000円だった。
それが今年3~5月は60万3000円に上昇。
2011年に鹿児島県に出店、
今年度は秋田県。
出店し始めると、
弁当・惣菜センターをつくって、
100店、200店とドミナントを築いていく。
2014年度末までに18工場が新増設される。
これでセブン-イレブンの国内未出店地域は7県。
四国4県と青森、鳥取、沖縄。
セブン-イレブンには、
飽和が待っている。
米国ウォルマート・スーパーセンターと同じ。
それを同社はおくびにも出さないが、
この出店の急速化は、
何を意味しているのだろう。
もうひとつニュース。
「ヤオコー、研修室付き社員寮」。
今年8月、研修施設併設の若手社員向け寮が開設される。
「業界トップクラスの労働環境、雇用条件の実現」
ヤオコーが今年策定した中期経営計画に掲げた目標。
埼玉県坂戸市の社員寮には、
30歳までの社員100人が入居できる。
1階には研修室が設けられ、
料理教室や英語学習室などが併設される。
業界リーダー企業として、
産業の地位を上げる。
それを「実践躬行」。
私、こういった政策、大好きだ。
心から尊敬するし、応援したい。
さて昨日30日は、大阪。
大阪南港ATCホールで、
万代ドリームワールドを視察。
28日の土曜から開催中。
万代ドリームワールドは、
お客さま向けの人気イベント。
2008年から毎年行われ、今年で5回目。
全店の顧客から抽選で1万2000名の親子を招待し、
さまざまなアトラクションやゲームで楽しんでもらう。
万代の取引先メーカーや卸が運営主体となって、
催し物を企画し、ブースを出展し、お土産をプレゼント。
もちろん、万代の幹部・社員たちも一緒になって、
お客さまにサービスする。
今年は万代50周年イヤーだが、
それを記念し、3日間の開催とした。
3日目の月曜日には、
大阪府の施設の子供たちを、
600名ほど特別招待した。
万代側がバスを用意して、
送り迎えし、会場で楽しんでもらって、
帰りにはお土産などもプレゼントする。
私が会場に着くと、
加藤徹社長をはじめ、
幹部の皆さんが出迎えてくれた。
入口で加藤社長と記念写真。
朝、開場したばかりだったので、
入場者は少なかったが、
普段こういった楽しみの少ない子供たちが、
ゲームに興じ、走り回って、楽しんでいる。
日本アクセスのブースでは、
サッカーゴールのゲーム。
一番奥のホールでは、
大きな風船のアトラクション。
その横には「食育コーナー」。
野菜のお絵かきコーナーもある。
鰻やどじょう、金魚、生きた蛸までが、
ビニールのいけすに入れられ、
金魚すくいどじょうすくいをしたり、
触って遊んだりすることができるコーナーも。
特設ステージでは歌と踊りのアトラクション。
子供たちは、本当に楽しそう。
各ブースのキャラクターも子供たちを楽しませる。
私の隣はTAMANOIくん。
この3日目のボランタリー・イベントは、
マスコミに報道されていない。
しかし「それが50年の感謝」。
加藤さんはいたって謙虚に、そう語る。
ATCホールには常設のモンスター研究所がある。
ロボットのモンスターが展示された迷路を、
研究員に案内されながら、
ちょっとしたアクシデントのスリル観を楽しむという趣向。
こちらも、招待者たちは無料で見学できる。
ロボットのティラノザウルス。
よくできていて、迫力満点。
記念撮影ポイントで私も1ショット。
結構、面白かった。
万代は50周年の今年、夏休み期間中、
このモンスター研究所に特別協賛している。
こちらは、ホールの2階奥に積まれた子供たち向けのお土産品。
帰り際に1人1人に配られる。
最後に、加藤社長、山下和孝副社長(左)、不破栄副社長(右)と写真。
午後は、兵庫県西宮市前浜のミリオンタウンを視察。
6月22日にオープンしたばかり。
1階に万代西宮前浜店、
2階にしまむらが入っている。
このセット、「関西では最強」との噂。
その店舗報告は今週後半の予定だが、
700坪強の売場には意欲的な取り組みが随所にある。
ヤオコー川越的場店とはまた違った試みだが、
それと並ぶ2012年最高レベルの店舗であることは間違いない。
ミリオンタウン支配人・西宮前浜店長の藤本誠次さん。
頑張ってください。
万代の売場を巡っていたら、
突然声をかけられた。
千代田章さん。
2階のしまむらで働いている。
私を見かけて、探してやってきてくれた。
『お客様のためにいちばん大切なこと』の愛読者。
記念に握手。
昨日1日、いつものように、
エスコートしてくれた執行役デイリー部長の黒田久徳さん。
コーネル・ジャパン3期生。
第1回USA研修会に参加してくれた商人舎ファミリーの1人。
東のヤオコーは、
「業界トップクラスの労働環境、雇用条件の実現」を目指す。
西の万代は、
「日本一働きたい企業」を標榜しつつ、社会貢献も怠らない。
暑い暑い日本の夏に、
いい気分の催しに参加して、
元気が湧いてくる。
<結城義晴>