第70代横綱日馬富士が誕生。
口上は「横綱を自覚して、全身全霊で相撲道に精進します」
このところ、モンゴル人の横綱が三代続いた。
朝青龍、白鵬、そして日馬富士。
本名ダワーニャム・ビャンバドルジ。
外国人横綱は、
曙、武蔵丸のハワイ勢とモンゴル勢で、
合計5人。
一方、自民党の第25代総裁には、
安倍晋三元首相が選任された。
このコメントは、
「政権を奪還するのは自民党のためではない。
日本を取り戻し、強く豊かな日本をつくっていくためだ」
「強く豊かな日本」
しかし2007年9月12日に突然の辞任。
「その責任が消えたわけではない。
この責任、経験を胸に刻んで頑張る」
1955年の自民党結党以降、現在まで、
二度の総裁は、今回が初めて。
さて安倍さんが退任した翌日、
私はブログを書いていた。
どんな内容だったのか。
自分でも興味があった。
2007年9月13日(木曜日)
安倍晋三総理、辞意表明の日
「誰がために」と「我がために」
この日、私はザ・リッツ・カールトン大阪で講演。
㈱商業界を退任して、最初の講演。
いやがうえにも、気分は高まり、士気高揚。
平和堂・夏原平和社長が、
わざわざこの講演を聴きに来てくれた。
私は平和堂の言葉を思い出した。
「商人よ、正人であれ」
商業界の同友・故成瀬義一先生の言葉。
この言葉と安倍退陣を結びつけた。
「政治家よ、正人であれ」
「正義」はひとつ。
正義は、共有できるし、
共有しなければならない。
何のために。
誰のために。
何のために、正しくあらねばならないかと考えると、
どうしても答えは、抽象的になる。
だから、誰のために、
私は正しくあらねばならないか、と考える。
すると、正義は、見えてくる。
安倍氏は「国民のために正人でなければならない」
「誰のために」が明確な職業人は、幸せである。
だから本来、安倍総理は、
日本でもっとも幸せな人でなければならない。
なのに、なぜ、
あんなに不幸せそうな顔をしていたのか。
悲しそうな顔だったのか。
「誰のために」がだんだん、
不明瞭になってしまったのだろうか。
これだけははっきりとしている。
「我がために」と考えるところには、
正義はない。薄い。
そして、そこには幸せはやってこない。
「商人よ、正人であれ」の場合の、
「誰がために」は、明白である。
「客のために」
「私のカスタマーのために」
「我が店のロイヤルカスタマーのために」
「誰がために」がはっきりしているから、
商人は幸せなのである。
安倍総理と同じくらいに幸せなはずなのである。
だから商人は、不幸せな顔をしてはならない。
商人は、悲しい顔を見せてはならない。
不幸そうな顔をした安倍総理、
悲しそうな顔だった安倍総理。
いま、第25代自民党総裁として、
復活。
「政治家よ、正人であれ」
ふたたびこの言葉を贈ろう。
さてまったく偶然にも、
安倍総裁誕生の今日、
私は滋賀県彦根市で講演。
㈱平和堂のアメリカ研修のプログラムの一環で、
7月に派遣された今年第1回メンバーの視察報告と、
10月研修に参加する第2回のための事前勉強会。
会場には、
夏の第1班36名、秋の第2班42名、計78名に加え、
前列には経営幹部の皆さん12名が参集。
はじめに永井敬一さんがアメリカ研修派遣の趣旨を説明。
教育人事部教育採用課長。
そして今年夏の派遣者からの研修報告。
7つのチームに班分けされて、
各チームが課題を設けて視察研修を行った。
その課題報告と、仕事への取り組みや会社への提案を、
各チーム代表が発表。
その報告に対し、参加者から質疑応答がある。
経営幹部からも、同じ研修会参加者からも、
次々に質問が飛ぶ。
もちろん、私が最後に、発表に対する講評を述べる。
第2回の派遣者は、そのやり取りを聞いて、
渡米前に課題を知り、学ぶ。
最後は、専務取締役の古川幸一さんのまとめ。
こうして午前の報告会は終了。
ここで経営幹部の皆さんは退席。
右から専務取締役の中田俊数さん、
営業統括本部長。
今日は鋭い質問を投げかけた。
そして古川さん。
私の左隣は福嶋繁部長、
コーネル・ジャパン第3期生。
一番左が人事教育部部長の本持真二さん。
午後は、今年秋の派遣者メンバーだけが残り、
私の事前講義と課題ディスカッションの時間。
私は、なぜ、アメリカに学ぶのか、
何をどのように学ぶのかをレクチャー。
いつものように「虫の目」「鳥の目」「魚の目」で、
物事を見ることの大切さを説いた。
「心の目」で感じ取ることの重要さを語った。
秋の参加者は、各々の課題を持ち寄り、
チームとしての共通課題を決める。
90分に及ぶディスカッション風景。
みんな真剣。
各チームが共通課題を発表したあとで、
ふたたび、それに対する私の講評。
秋の団長・山本喜敬さんが、
最後にあいさつ。
アルプラザ八日市支配人。
『店ドラ』を持ち出して、
研修前の予習や準備を訴えてくれた。
最後に、全員からのご挨拶。
一日お疲れ様でした。
最後の最後は山本団長、人事教育部のお二人と写真。
10月のアメリカ研修が今から楽しみだ。
商人は、不幸せな顔をしてはならない。
商人は、悲しい顔を見せてはならない。
<結城義晴>