結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年09月23日(日曜日)

ジジと秋の合宿[日曜版2012vol39]

ジジです。
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空は雨もよう。
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水たまり。
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秋らしくなってきました。
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おうちのベランダも、
ぬれている。
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ヒルガオの花も、
ぬれている。
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それだけではありません。
みんなみんな、ぬれている。
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ヨコハマのマンホールも。
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黄色のマンホールも。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
また、いません。
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きのうから、rikkyoのyuukiゼミ。
ことし3度目の合宿。
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新座キャンパス。
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木も雨にぬれている。
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朝から、雨のなかを、
若い人たちが、
ゲームしていた。
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グランドは水びたし。
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カサをさして応援している。
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アメリカンフットボール。
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みんな、どろんこです。
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選手も審判も。

ゼミのひとたちは、
ずっとディスカッションしたり、
ケンキューしたり。
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でも、夜は、おつかれさま。
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先輩のイノマタさんが、
レクチャーしてくれた。

それからOB会長のナゴヤさんも、
ずっと、アドバイスしてくれた。
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ずいぶんおおきな成果をあげて、
合宿はおわった。
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おとうさんは、
マンゾクしました。
ナットクしました。

よかった。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年09月22日(土曜日)

スマホ普及とネット接続の死角消滅、ノンストアリテイリングの可能性

秋分の日。

「秋めいてきた」と書いた途端、
秋そのものの陽気となった。

それもまた、すごく、いい。

自分が生まれた時だからだろうか、
9月の、夏から秋への移行期、
私は大好きだ。

今年は遅いと言われながら、
その秋を象徴する「秋分の日」に、
東京・横浜で、ほんとうに秋らしくなった。

秋分の日は春分の日と同じで、
昼と夜がほぼ半々。
実際は、昼が平均約14分、長い。

それでも「秋」を「分ける」と書くだけあって、
天候の区切りとして、気持ちの分け目として、
ふさわしい日だ。

日経新聞『春秋』が取り上げた。
「9月22日が『秋分日』になったのは
116年ぶり」

たいていは23日。

何故秋分の日が変わるのかと言えば、
国立天文台算出の「秋分日」をもとに、
毎年2月に閣議決定されるから。

「来年は23日に戻るが
4年後にはまた22日になる見込みだ」

そして22日が秋分の日という年は増えていく。
「今世紀の半ばごろから2年に1度、
終盤には4年に3度くらいのペースになるらしい」

結語は「やはり天文学は奥深い、というべきか」と、
あっけなくて、つまらない。

秋分の日は、また、そんな日かもしれない。

一方、朝日新聞の巻頭言『天声人語』。
昨日の民主党戦の野田三選をもじった。

「童謡の『どんぐりころころ』にも
たとえられる民主党の代表選だった。
三つのどんぐりがお池にころがり、
どじょうと戯(たわむ)れた」

巧すぎる!
座布団三枚。

どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちは
坊ちゃん一緒に 遊びましょう

原口、赤松、鹿野の三候補がどんぐり。
その背比べは、五十歩百歩。
お池にドンブリコとはまって、
そこへどじょう宰相が出てきて「こんにちは」。
あとは「一緒にあそびましょう」。

ちなみに、この歌は、
作詞・青木存義、作曲・梁田貞。
大正時代の「赤い鳥運動」真っただ中につくられ、
戦後、小学校の教科書に採用されて普及。
金田一春彦は「日本三大童謡の一つ」と高く評価。

「ドンブリコ」と「ぼっちゃん」が、
擬音の掛詞(かけことば)のようになっていて、
それが考え落ちで面白い。

『天声人語』は、手厳しい。
「といっても、しょせんはお池の中の争い。
外に出れば、世間の風当たりはいまや暴風なみだ」

「腰の定まらぬ政治の責任は大きい。
外から敬意を持たれ、信頼される政府を持てないものか。
高望みなら、せめて平均点で機能する政治がほしい。
民主にせよ自民にせよ、それとも他にせよ」

ただしどうやら朝日新聞とても、
誰にやらせたら道が開けるとは、
明言できないらしい。

私は、首相になった者、
首相である者に、
全面協力して、
全力を発揮させるしかない
と思っている。

さて、今日は朝から、
東京・新座の立教大学。
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キャンパスを運動部の選手が疾走する。
見ているだけで気分がよくなる。

そのキャンパスのはずれにある合宿所。
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太刀川交流記念会館。
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立教大学の施設だが、
大学院ビジネスデザイン研究科の結城ゼミは、
もう一番の常連。
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静かで快適な環境のなかで、
2日間、研究執筆合宿。

私はみんなの話を聞き、
読書や執筆のそばに付き添い、
ときどき相談に乗る。
自分も執筆する。

静かで、心地よい時間。

さて、日経新聞に、
「ネット接続、『死角』消す」の記事。

東京メトロは全線全区間の車内で、
サイト閲覧を可能にする。
それも2012年年内のこと。

皮切りは、今年3月南北線の一部区間。
8月末には日比谷線の日比谷―中目黒など4区間、
9月13日には銀座線の銀座―神田など2区間。
都営地下鉄も年内に整備を進める。

携帯電話の電波を使う。
それをスマホを持っている人なら、
だれでも利用できる。

社団法人移動通信基盤整備協会は、
トンネル内に通信設備を設置する。
さらに大阪・名古屋の地下鉄路線にも広げる。

地上路線のトンネル部分でも、
東京急行電鉄は田園都市線・目黒線の一部区間で整備。
京王電鉄もネット利用を可能にした。

空の便は、日航が、
ニューヨーク線で有料の無線LANサービスを開始。
スマホで地上と同様のサイト閲覧ができる。
全日空も来年夏から欧米路線とアジア路線で部分的導入。

さらに洋上でも、
商船三井客船の「にっぽん丸」が
船内に無線LANの環境を整備。
郵船クルーズの「飛鳥2」も
船内の一角でネット有料サービスを提供。

すごい勢いで死角が消えている。
それもスマホ対応。

同じく日経の記事。
「競うネット通販スマホを狙え(下)」

イオンは、9月上旬、
インターネット・ショッピングを本格的にスタート。

Eコマース事業最高経営責任者は小玉毅さん。
イオンリンク㈱社長にして
㈱ダイレクト社長。

前者の役割は、
①インターネットを利用したサイトの開発・運営、
②eコマース事業のフルフィルメント&コンサルティング事業、
③顧客情報管理&マーケティング代行事業

後者は、通信販売業で、
TVショッピング、カタログショッピング、ネットショッピング。

その小玉さんのコメント。
「ネット通販では出遅れたが、
スマホに経営資源を集中して挽回する」。

イオンの強みは、
年間延べ20億人分に上る購入客のPOSデータと、
約2100万枚のカード会員の顧客属性データ。

会員別に特典や商品情報を提供する計画だ。

約700人の担当者が今、急ピッチで、
システム構築を進めている。

「ショールーミング」は、
実店舗で商品を触った後に、
割安な通販サイトで購入すること。

ウォルマートの「ピックアップ・トゥデイ」は、
同じ商品が低価格で販売されているネットで購買・決済し、
日時と店舗を指定して、店舗に受け取りに行く方法。
これは「小売り側が消費者をつなぎ留めるツール」。

イオンは実店舗とインターネットの融合を目指す。

NTTドコモの加藤薫社長の発言。
「アマゾン・ドット・コムのような存在を目指す」

野菜通販の「らでぃっしゅぼーや」「タワーレコード」などを子会社化。
「年内にスマホ向けサイト『dマーケット』で、
食品や健康機器などの販売を始める」

NTTドコモの優位性は「決済面での利便性」

さらにカタログ通販の千趣会。
「スマホとカタログの連携」を狙う。
AR(拡張現実)技術を活用し、
「写真では伝えきれない質感や商品特性を訴求」

「アマゾンと楽天の2強体制」。
これがネット通販業界の趨勢。
そこにスマホの登場。

小売業もカタログビジネスも、通信業も、
自らの強みを活かして、
ノンストアリテイリング・マーケットに参入する。

しかし私はストア&ノンストア・リテイリングこそ、
一番強い機能だと思う。

アマゾンと楽天を、
そこから急追するヒーローが登場する気がする。

<結城義晴>

2012年09月21日(金曜日)

野田首相「あっさり再選」と「加工センター戦略」論議の総括

秋めいてきた。

商人舎オフィス裏の新田間緑地遊歩道にも、
秋の気配が高まってきた。
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エノコログサも、光に輝く。
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緑のモミジ。
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秋らしくなりかけたところで、
突然の訃報。

9月17日、
加藤榮一さんが亡くなられた。
享年81。

㈱セイミヤ会長にして、
商業界エルダー。
加藤さん
謹んで哀悼の意を表します。

前日まで会社に出社。
そして翌17日の朝、突然の逝去。
急性大動脈解離。

病気に苦しむこともなく、
寝たきりで迷惑をかけることもなく、
加藤さんらしい終い方。

仕事が大好きで、
「店はお客様のためにある」が口癖。

会社は実弟の加藤勝正社長のリーダーシップのもと、
長男の加藤雄一専務ら幹部・社員・従業員の団結力で、
茨城県・千葉県のローカルスーパーマーケットチェーンとして、
確固たるポジショニングを築く。

とにかく勉強熱心な会社。
その礎をつくったのが会長の加藤さん。

私は商業界の新入社員のころから、
㈱商業界社長の時代まで、
そして㈱商人舎になってからも、
ほんとうにお世話になった。

2008年4月17日の「商人舎発足の会」では、
最後の一本締めをお願いして、
見事に決まった。
中締め
加藤家と株式会社セイミヤの合同葬は、
10月7日(日曜日)13時から、
潮来ホテルで開催される。

心から、ご冥福を祈りたい。
合掌。

さて、一方、
野田佳彦首相、再選。
民主党代表選挙で、
1回目の投票において、
あっけなく勝利、再選を果たした。

得票数は6割強の818ポイント。
原口一博元総務相154ポイント、
赤松広隆元農相123ポイント、
鹿野道彦前農相113ポイント。

意外に大事なことだが、
任期は3年間。
2015年9月まで。

内閣改造と党役員人事は、
10月初めまでに行われる。

これも自民党の総裁選挙の結果を受けてから。

しかし野田代表が抱えた難題は山積しているし、
党内外の政治状況も厳しい。

それでもここまで、
よくやってきたと思う。

少なくとも昨年9月2日の首相就任から、
1年、もった。

不幸なわが日本国は、
2006年から毎年首相が変わった。

第90代総理大臣・安倍晋三が366日間、
第91代福田康夫365日、
第92代麻生太郎358日、
民主党に代わって、
第93代鳩山由紀夫266日、
第94代菅直人452日。

私は時の為政者には、
しっかりやってもらいたいと思う。
そうでなければ国民は不幸すぎる。

だからその時点で、日本国のトップに立つ人に、
全ての期待を込めて協力する。

一定期間目いっぱいやってもらって、
それから選挙をする。

選挙で決まったら、
四の五の言わず、
精一杯やってもらう。

そうでなければ継続性のある政治はできない。
そうでなければ難題は解決できない。
そうでなければ日本国民は幸せになれない。

これは会社の社長も、
まったく同じです。

ところで、中国の習近平国家副主席。
「シー・チー・ピン」と発音する。
「ASEAN博覧会」で演説。

「周辺国との領土や領海、海洋権益を巡る争いは
交渉を通じて平和的に解決する」。

「我々は永遠に覇権を唱えない」とも強調。

習近平は、
福建省トップの時代に、
スーパーマーケットの経営を指導した。
その経営手法を知ると、
それがとてもオーソドックスで
イノベーティブ。

私はひそかに、
新しい中国指導者として、
期待している。

尖閣諸島問題は、
石原慎太郎東京都知事が、
先鞭をつけた。

都が買い取るという意思表示によって。

それを受けて国が出て行った。
ここに中国指導層が反応。

今、石原都知事は口をつぐんで、
「知らぬ顔の半兵衛」を決め込んでいる。

シー・チー・ピンの時代になったら・・・。
私はひそかに期待している。

さて最後に流通の話題。
毎日の小売サービス業ネタは、
やはり日経新聞が強い。

もちろん「流通ニュース」も、
日経新聞と違ったポジションで強い。
商人舎ホームページ巻頭テロップで流れている。

日々の流通関連情報の双璧。

日経新聞の記事は、
「イオン、精肉7割集中加工」

今日の流通ニュースは、
イオン傘下の各社の8月営業実績。
売上高は4930億円(前年同月比9.9%プラス)。

前年比の高い順にあげると、
①イオン九州4.5%プラス
②マックスバリュ中部3.9%プラス
③マックスバリュ西日本3.7%プラス
マックスバリュ北海道3.7%プラス、
マックスバリュ東海3.7%プラス
⑥マックスバリュ東北2.3%プラス
⑦イオン北海道0.9%マイナス

総合スーパーとスーパーマーケット以外の業態は、
ミニストップ0.4%マイナス、
コックス0.2%プラス
ジーフッド前年並み、
イオンファンタジー4.3%プラス。

意外に、健闘した。

そのイオンの精肉部門は、
センター加工の割合を、
7割に引き上げる。

現在は5割。
日程は2015年度が目途。

イオンの精肉加工センターは現在、
全国8カ所に配置されている。

イオンはこの夏、グループの1000店で、
開店時間を午前7時にした。

営業時間が長くなって、
顧客の利便性は高まったものの、
現場は混乱し、人件費も当然、膨らんだ。
それを精肉の集中加工とコスト削減で吸収する。

日経新聞の記事にはそれ以外にも、
センター化を強化する企業が出ている。

まずバローは、今年2月、
富山県内に精肉プロセスセンターをオープン。
2カ所目の加工センターは岐阜県多治見市に新設予定。
青果加工センターも2013年秋に岐阜県内で稼働予定。

田代正美社長は、標榜する。
「5年以内に年間50店を出店できる体制」

マルエツは川崎市と三郷市の2カ所の加工センターを持つ。
精肉と鮮魚の両部門のプロセスセンター。
その稼働率を高める。

現在の1日出荷量20万パックから
15年度には25万~26万パックに増加。

これは新フォーマット戦略と連動している。
小型店「マルエツプチ」を、
今年度10~15店、
来年度以降は年間20店のペースで、
都市部に積極出店。
生鮮食品店内加工ゼロの体制が、
急速出店を可能とする。

生鮮食品のセントラル化は、
日本のスーパーマーケット業界で、
論を左右に分けて展開された。

結果として、
プロセスセンター否定論が
勝利を収めた。

しかしプロセスセンターにも、
イノベーションが続けられた。
つまり品質や仕組みが格段にレベルアップしてきた。

そうなると、あとは発注の制度の問題となる。

もちろん、450坪タイプのインストア加工店舗も、
段々600坪型、800坪型と拡大されて、
そちらはインストア加工が最適となるが、
マルエツプチのような小型店にとって、
プロセスセンターは不可欠となる。

そしてこの小型店は、
「エクスプレスストア」として、
世界的なブームとなった。

その成功例の代表となるトレーダー・ジョーやアルディは、
セントラル加工方式を採用している。

世界中でイノベーションへの取り組みが行われている。
そうするとまた、プロセスセンターの可能性が高まる。

スーパーマーケットとして、
大型で売上高が高い店は、
インストア加工主体となる。

一方、小型店やチェーンストア志向型は、
進化型のプロセスセンター活用となる。

「どちらかが絶対」ということはなくなった。

しかしセンター加工が進めば進むほど、
インストア加工の鮮度は、
以前よりもより大きな武器となる。
これは忘れてはならない。

顧客は両方の方式から、
好きな方を選ぶ。

これが一番、
これしかない。

そういった考え方こそが、
おかしいことになる。

政治においては、
一党独裁こそ、
時流には合わない。

<結城義晴>

2012年09月20日(木曜日)

店も家も国も、殴ったり壊したり燃やしたりすることで守るものではない!

トヨタ自動車・酒井一繁さんのfacebookより。
中国の「微博」で流れていた記事から採った写真。

今回の反日デモに、
このようにポスターを自作して参加した女性。
酒井さんは「勇気ある女の子がいました」と書く。

デモの途中、
中年男性に罵声と共に破り捨てられ、
涙を流していた。

ポスターに書いてある中国語の日本語訳。
「私たちは戦争も地震も水害もすべて経験した。
今はファシストじゃない。
私たちの領土は、殴ったり、壊したり、
燃やしたりすることで守るものではない。

今は文化大革命じゃない。
北京のオリンピックは全世界がみていました。
お願いだから傷つけるのを止めてください。
私たちの祖国は、
愛で満ち溢れていることを思い出してください」

中国にもこういった人たちがたくさんいるはず。
「お願いです。痛めつけないで。
傷つけるのをやめてください」

私もそう叫びたい。

『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言。
「今日のダーリン」は、
「生きていること」を考える。

「生きている」ということの、
危うさや、はかなさも含めての意味は、
なかなかわからないものです。

そうは言いつつ、いま、
これを書いているぼくは、
「生きている」わけです。

そして、それを読んでいるあなたも、
きっと「生きている」んだと思います。

長いようで短い時間、ぼくらは「生きている」。
そのことを「いいね」とか、「おもしろいね」とか、
感じられるか感じられないかで、
なにかがガラッとちがうように思います。

いや、強いメッセージがあるわけじゃないんです。
ただ、「生きている」っていうことが、
なかなかたいしたことだよなぁと、
ちょっとうれしい気持ちとともに思えてね。

どこで、どう終るのかは知りませんけれどさ、
そのときには、「よかった」とか
「おもしろかった」とか言ってやりたいなとね‥‥。

「くっそぉ!」とか「くやしいっ」とかじゃなくね。
ろくでもないことばかりだったとしても、
「ろくでもなかったなぁ。でも、おもしろかったぜ」と、
笑って言えたらいいなぁとね‥‥

中国人の若い女性も、
「生きていること」を考えている。

だからやむにやまれず、
反日デモにまで出かけて行って、
罵倒されても、主張する。
「殴ったり、壊したり、
燃やしたりすることで
守るものではない」

例えば私たちの店は、
開けることで守るものだ。
売ることで守るものだ。
役割を果たすことで守るものだ。

平和と泰平の日本のなかでも、
私たちは真に、
自分の店を守らねばならない。
自分の会社を、自分の家を、
そして自分の国を。

殴ったり、壊したり、
燃やしたりではなく、
会社として、家として、
国家として、
社会で、世界で、
真の役割を果たすことによって。

さて流通のニュースを二つ。
まず今朝の日経新聞から。
「全国の生協、4年ぶり増収増益」

日本生活協同組合連合会が、
全国590の生協の2011年度決算を集計。
総売上高は3兆3453億円、
2010年度比0.7%増。

経常剰余金(経常利益)は451億円、
なんと前年比50.6%増。

4年ぶりの増収増益。

理由は、ふたつ。
①利益率が高い宅配事業の利用が増えた
②店舗事業は不採算店を閉じて業績が回復した

その証拠に、140生協の店舗事業供給高は、
1.7%マイナスの9190億円。

全国で計30店舗を閉鎖し、
経常赤字が154億円に縮小。
前年は233億円の赤字だった。

一方、宅配事業の供給高は、
1兆6345億円で2.5%プラス。
さらに529億円の経常黒字。
宅配事業は「共同購入」と「個配」(各家庭への配達)。

特に個配の売上高は5.7%プラス。
初の1兆円突破。

「首都圏や関西圏の都市部の高齢者」の利用が増加。

私はネットスーパーの成功に一番近いのは、
生協だと考えている。
これはずっと主張していること。

宅配の物流費、人件費の経費において、
生協が一番優位に立っているからだ。

それがよく出た日生協の2011年度決算だった。

一方、昨日の日経新聞の夕刊。
「スーパーの販売、苦戦続く」
こちらは日本チェーンストア協会の統計。
売場面積1㎡当たりの年間売上高は、
2011年度は約54万円。

これは、1990年代前半の半分。

市場規模は15年連続で前年割れ。
その反面、新規出店で総売り場面積が4割増。

だから1㎡当たりの売上高は、
54万円となった。

1000㎡のスーパーマーケットならば、
年商5億4000万円。
2000㎡ならば、
10億8000万円。
1万㎡の総合スーパーならば、
年商54億円。

これでは辛いが、これがまさしく、
日本チェーンストア協会加盟企業の平均値。

「生命線である生鮮品や総菜の品ぞろえを
コンビニエンスストアが強化する」など、
「異業態も含め、客足の奪い合いが激しくなっている」
大手スーパー首脳のコメントを載せるが、
生協の個配などからも奪われている。

生協の宅配は2.5%の増加、
個配は5.7%の伸び。

店の真の役割を果たさねば、
店を守ることはできない。

<結城義晴>

2012年09月19日(水曜日)

フードくるむ公開セミナー「白熱教室」と恒例の電通での講演&「鬼十則」

中国の反日騒動。
私にも直接、影響が出た。

計画進行中の『店ドラ』中国本土版。
『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』の中国語訳版。

仲介会社から、連絡があって、
「日中関係の現在の政治状況に鑑み、
正式契約を延期したい」

中国政府当局から直接、
日本書籍に関する出版禁止の通達は届いていない。
しかし、問い合わせやプレッシャーはあるようで、
出版状況の正常化を待って、
再度、正式契約締結となる。

『店ドラ』台湾版は、お陰様で好調。
『假如杜拉克是店長』
(時報文化出版企業股份有限公司)
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著者 結城義晴、訳者 連宜萍。

余勢をかって中国本土に乗り込む算段。
それはしばらく、お預けとなった。

中国との国際関係、
何としても正常化してもらいたいものだ。

さて、「フードくるむ公開セミナー白熱教室」。
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そのチラシ。

ご覧のとおり、
マイケル・サンデル教授の白熱教室を模した仕上がりで
少々こそばゆい。

しかし、良くできている。
担当の㈱折兼営業企画グループ秋田豊晴さん、
ありがとう。

㈱折兼が11月21日に、
名古屋のミッドランドホールで開催。

この日の公開セミナー午前の部が、
私の担当。
講演タイトルは、
「お客様のために
いちばん大切なこと」

午後の部では、
スターバックスの元CEO岩田松雄さんが、
「ミッション経営」について講演する。

講演タイトルにもなっている私の単行本では、
スターバックス日本の角田雄二さんのことを書いた。
その話も、もちろんする。

岩田さんとのハーモニー。
まことに楽しみだ。
皆さん、おいで下さい。
お待ちしています。

今日は、㈱電通の社内向け講演。
毎年、夏に1回、流通の最新動向を語る機会をもらうが、
今年は時間が取れずに、9月になってしまった。

会場は電通本社の25階会議室。
エレベーターからの東京の景色。
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午後1時半からスタート。
いつものように、三々五々、
受講者が集まってくる。
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進行役は中谷俊介さん。
CRプランニング・マネジメント局情報サービス部主任研究員。
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私の今年のテーマは
「米国&中国小売流通業
最新動向とポジショニング戦略」
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はじめに、消費が成熟化し、寡占化が進むアメリカ流通業と、
経済成長著しいが流通後進国・中国流通の現状を整理。
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さらに中国流通の近代化の歴史と外資企業の出店戦略、
日系企業の市場深耕の課題を、
店舗スライドを見てもらいながら解説。
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最後は、今、私が関心を寄せる顧客マーケティングの考えを述べ、
100分を一気に語り終えた。
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「ポジショニング戦略」はもともと、
広告業界で言い始められた言葉。

アル・ライズとジャック・トラウトが展開した。
だからこのあたり電通の皆さんには、
細々と説明はしなかった。

ご清聴に感謝。

最後にいつものように、
事務局の皆さんと記念ショット。
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右は望月裕さん、
電通総研ナレッジ・センター情報サービス部長。
隣は土井弘さん。
今年電通を定年退職されたが、
現在もOBとして活躍中。
そして中谷さん。
お疲れ様でした。

講演が終わってから、4人で懇談。
その時に、土井さんから何度も出たのが、
「電通」4代目社長の吉田秀雄さんのこと。

電通は「日本広告」と「日本電報通信社」との合併によって誕生。
はじめはニュース通信部門も強かったらしいが、
吉田秀雄がマーケティングの概念を取り入れ、
広告取引システムの近代化を確立。

単体企業として世界最大の広告代理店となった。

その「電通マン」の行動規範が、
「鬼十則」
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、
受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、
永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、
忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、
迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、
サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、
でないと君は卑屈未練になる。

要約すると、
①仕事は自ら創れ
②先手で働きかけよ
③大きな仕事と取り組め
④難しい仕事を狙え
⑤目的完遂まで放すな
⑥周囲を引きずり回せ
⑦計画を持て
⑧自信を持て
⑨八方に気を配れ
⑩摩擦を怖れるな

9月から始まる立教のサービス・マーケティング。
その前半は全員に課題を出す。
「モデルとなるクレドを探し、
それを参照しつつ自分のクレドをつくれ」。

この時、「電通鬼十則」、
必ずと言っていいほど、
誰かが、モデルのクレドとする。

インパクトの大きさは、
時代によって変わるものではない。

土井さんだけでなく、
㈱セブンスター社長の玉置泰さん、
それから大学の1年先輩の小杉賢二郎さんなど、
私には、電通およびそのOBに先達が多い。

先輩たちの前では、
電通に関することは書きにくいが、
全て「受け売り」と記しておこう。

しかしこの鬼十則は、
ポジティブ・シンキングそのものだ。

中国との関係是正が必須課題となった日本政治に、
私の本の発刊のためではないけれど、
ポジティブ・シンキングの「鬼十則」を、
あらためてお奨めしよう。

<結城義晴>

2012年09月18日(火曜日)

東アジアの「タテ社会」と「人間の英知」、「店を痛めつけないでほしい」

店を痛めつけないでほしい。
店が苛められるのを見るのは、悲しい。

中国の反日デモは暴徒化。
日系企業、日系店舗は軒並み休業。

日経新聞によると、
イオンは中国内の総合スーパー36店のうち、30店を休業。
ユニクロは休業を39店に拡大。

セブン-イレブンは北京と四川省成都の約200店、
ローソンは上海の16店と重慶の56店、
ミニストップは青島の40店を、
それぞれ休業。

「開いててよかった」のコンビニ業態までが、
毎日営業のはずの店を開けられなかった。

店が痛めつけられるだけではない。
店が開けられないことも、
またひどく悲しい。

大震災のときにも。
店は真っ先に開けられる。

人々の生活があるからだ。

中国の人々の生活に、
支障が来されてはいないのだろうか。

何か、とてつもなく大きなストレスが、
中国社会に内在している。

根本の問題はそこにある。

この自国の問題が解決されねば、
中国を、次の世界を先導する存在とは、
国際社会が認めない。

GDPが世界第二位になろうとも、
国内の産業が急成長しようとも、
優秀な人材が輩出されようとも、
中国人の心の問題が解決されなければ、
残念ながら彼らは、国際人にはなれない。

長い長い歴史のなかで、
日本は仏教を中国から教えてもらった。
孔子や孟子は日本人の精神形成に、
大きな影響を与えた。

それらはどこに行ってしまったのだろう。

私にも中国人の友人は多い。
みな、素晴らしい人たちだ。

しかしこのような暴徒化は、
個人の人格を超えて、エスカレートされてしまう。

店を痛めつけないでほしい。
店を開けさせてほしい。

心から祈るばかりだ。

さてこのところ好きなコラムは、
毎日新聞巻頭の『余禄』。
今朝は、「昇進する」という言葉から考察した。

「日本は出世することを下から上に行くイメージでとらえる。
だがスペイン語だと『遠いところに行く』と言う」

「タテ社会の日本と
ヨコ社会の欧州の違い」

いや、対人関係を、
「ヨコではなくタテで考えるのは
東アジアに共通する特徴」。

李鍾元・早大大学院教授。
「欧州は主権国家を水平的にとらえる。
東アジアは序列でものを考える」

「中国が他を圧する大国だった東アジア史は
近代日本の台頭で秩序が激変し、
今また中国の興隆で力関係が揺らいでいる」
覇権やリーダーシップの抗争?

ヨーロッパにはEUが誕生した。
経済や金融に関しては、問題山積ではあるけれど。
「欧州連合という形で平和が制度化されるまでには
気の遠くなるような努力と時間が必要だった」

「東アジアもいつかは
タテ社会がヨコ社会に変わるだろう。
なぜならそれは争いをなくすため
人間が生み出した英知だからだ」

中国の根本問題もタテ社会のストレスにある。
そして日本にもタテ社会の序列があるといわれると、
中国を批判してばかりもいられない。

11月13日・14日・15日の2泊3日の合宿。
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会は、
ピーター・ドラッカーの考え方を基本にしている。
参加者、募集中。
私はリーダーシップやチームマネジメントを語る。
これは、タテ社会の弊害を乗り越えて、
ヨコ社会の利点を追求しようという考え方に基づいている。

しかし欧米のやり方のマネばかりではない。
脱グライダー人間によるマネジメント改革そのもの。
それがミドルマネジメント研修会の趣旨。

さて月刊『食品商業』10月号。
伊藤園の広告ページ、
「2012年春期大陳コンテスト結果発表」。

企業賞の大賞には㈱マルト。
安島浩代表取締役社長がコメント。
「伊藤園さんには震災で野菜が入荷しない折にも、
数多くの野菜飲料を送ってもらったこともありました。
困ったときに助けていただいた取引先でもありますので、
今回は全社で一生懸命、真面目に取り組みました」

そんな中で今回は企業賞大賞を受賞。
「全社員、心からうれしく思っています」

私も審査委員長として、この受賞は良いと思った。
もちろん全社的な陳列技術のレベルが、
何よりも企業賞大賞を物語っていた。

店舗賞の「おーいお茶コース大賞」は、
紅屋商事㈱カブセンター神田店。
代表取締役の秦勝重さんもコメント。
「日本一である弘前の桜と、
年に一度の新茶が出るタイミングを合わせ、
店舗の入り口で大きく陳列しました」

もうひとつの店舗賞「複数展開コース」大賞は、
㈱ハローデイ田川店。
やはり代表取締役社長の加治敬通さん。
「社員やパートさんの意識のおおもとには、
当社の経営理念があると思います。
この経営理念を共有していることが、
良い売り場づくりにつながったと思います」

安島さん、秦さん、加治さん。
いいコメントです。
ありがとう。

私は総評に書き込んだ。
「これからは手づくり感、オリジナリティ、
ユニークさが求められます」
そして「『現場力』に一層期待したいと思います」

ところでこの『食品商業』10月号の特集。
「『ロピア旋風』徹底解剖」
㈱ロピアを主役に㈱エイビイを脇役に、
店頭調査比較をしているが、
企業の位置づけや店舗の概要、
当事者のコメントが全く出てこない。

特集の頭が欠落している。

どうかしたのだろうか。
取材やインタビューは、
していないのだろうか。

全体があって、部分がある。
私はアメリカでも、
「虫の目」も大切で欠かせないが、
「鳥の目」「魚の目」は必須であると強調している。

この特集は、勝手に調べて勝手に評価。
コンサルタントやライターの人たちも苦労しただろうが、
これでは取材される店舗がかわいそう。

店には愛情を持って接してほしい。
店を痛めつけないでほしい。

<結城義晴>

2012年09月17日(月曜日)

敬老の日の「グランドジェネレーション」と「店を痛めつけないでほしい」

Everybody! Good Monday!
[2012vol39]

しかし、
店が痛めつけられるのは、
本当に辛い

テレビによく映るジャスコの店、平和堂の店。
それ以外にもイトーヨーカ堂や伊勢丹、
コンビニのローソンやファミリーマート。
日本食店。

店はみんなの共有する公器。
それを愛用する中国人も多いはず。
店は痛めつけないでください。
店は壊さないでください。
お願いします。

中国では反日デモが繰り広げられ、
沖縄や長崎など北九州には台風16号。

そんな2012年第39週。
9月の真ん中の週。

日本では、
一昨日土曜日から昨日日曜日、
そして今日、敬老の日の祝日、
三連休。

「多年にわたり社会につくしてきた老人を
敬愛し、長寿を祝う」

それが敬老の日の趣旨。

祝日法として、法律が決めている。

今日だけはとしよりらしく敬老日
〈朝日俳壇より 京都市・北浜義規〉

あなたには身近に敬愛すべきご老人があるだろうか。
長寿を祝う対象となる高齢者がいるだろうか。

そんな人がいれば、
必ず連絡を取り、
敬愛の気持ちを知らせるべきだろう。

「また来いな」口の動きはそう言って
じいちゃん窓ごしに何度も手をふる

〈朝日歌壇 名古屋市・中村桃子〉

自分も必ず年をとる。
その時にまわりの人々に敬愛してもらえたら、
どんなにうれしいだろう。

もちろん私たち全員に、
そういった高齢者になろうとする努力も必要だ。

朝日新聞巻頭コラム『天声人語』が取り上げた。
「商いの世界では
グランドジェネレーションなどと
呼ぶそうだ」

天声人語は「大いなる世代=GG」と書く。
「grandpaグランパ」や「grandmaグランマ」の、
「グラン」はどこか豊かな響きを持つ。

「昨今のお年寄りはずっと行動的らしい。
元気で財布のひもが緩い高齢者」
それをグランドジェネレーションと呼ぶらしい。

「若いうちは金がなく、
働き盛りは暇がない、
待ちわびた定年後には気力体力が尽き、
残るは人生訓と説教癖」

これは豊かでも幸せでもない。

車椅子と並べて押すはベビーカー
祖母から曽孫女四代

〈朝日歌壇 相模原市・大日方博〉

「そんな通説を覆し、
旅行に音楽会、おしゃれにグルメと、
自ら楽しめる幸せな人たちである」
こちらは豊かではあるが、
本当に幸せなのかどうか。

私は仕事を持つことだと思う。
あるいは仕事に代わる「お役立ちの役目」。
そんな老人になりたいものだ。

大根を六十年も作ってきて
重みあるわが人生となる

〈朝日歌壇 沼津市・岩城英雄〉

総務省がまとめ、発表した高齢者の推計人口。
65歳以上の高齢者人口は3074万人。
過去最多ではじめて3000万人を突破。
前年比102万増。

これは47年生まれの「団塊世代」が、
65歳に達したため。
私の5歳上を行く人々。

日本の総人口は1億2753万人。
高齢者の割合は24.1%。
決算ふうに言えば、前年比0.8ポイント増。
これも過去最高を更新。

65歳以上の男性が1315万人、
女性は1759万人。
当然ながら女性が400万人以上も多い。

75歳以上の人口は1517万人。
この数値も初めて1500万人を超えた。

85歳以上も430万人に達した。

朝日新聞「短歌時評」で、
歌人の加藤英彦さんが言う。
「高齢社会という言葉を
私はどうも好きになれない」

「構造的な人口比がそうであると理解はできるものの、
どこか解決すべき課題として
語られることが多いからだろうか」

グランドジェネレーションの概念は、
むしろ「利用しよう」という狙い見え見えだけれど。

「ことばがそうした負の意味性をまとって
流通することへの抵抗もある」

「後期高齢者などという
ふざけた呼称をつけた政治言語の貧困とは裏はらに、
人生の厚みは言葉の豊饒さを
ひき連れてくるものだと思いたい」

はじめに言葉あり
言葉は神とともにあり
言葉はすなわち神なりき
 (ヨハネ福音書)

言葉で仕事し、
言葉で思索し、
言葉で成長する。

〈結城義晴『メッセージ』より〉

さて今週末にはもうひとつ山がある。
秋分の日が土曜日。
土曜日であろうと、日曜日だろうと、
日本人として秋分の日、
大切にしたい。

だから敬老の日が終ったら、
「秋分の日週間」。

私の今週は、比較的ゆったり。
眼科に行ったり、人に会ったりしながら、
水曜日に電通での講演があるだけ。

秋分の日の土日は、
新座キャンパスで立教・結城ゼミ。

いい1週間にしたい。

それにしても、
敬老の日に思う。

「老人が幸せな国」こそ「良い国」。

国際競争は、こういったことでやりたいものだ。

長らく生きてきて、
それが幸せ。
そんな人たちが一番幸せ。
それがいい国に違いない。

店を痛める競争は、
勘弁願いたい。

今月の商人舎標語。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

明治5年(1872年)生まれ、
昭和54年(1979年)没。
なんと107歳まで生きた平櫛田中の言葉。

では皆さん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


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