『常盤勝美の2週間天気予報』。
商人舎ホームページの人気ブログ。
その常盤勝美さんがfacebookで【速報】。
「気象庁、エルニーニョ現象終息宣言!」
そしてコメント。
「暖冬の確率がちょっと低くなった感じです」
昨日今日と大阪で、
快適な秋を感じていたが、
夜には急に寒くなった。
暖冬だと思っていたら、
やはり冬は寒そう。
それはそれで営業には、追い風だ。
月刊雑誌『WEDGE』11月号の連載、
『経済の常識vs政策の非常識』の著者は、
早稲田大学政治経済学部教授の原田泰さん。
「日本人の付き合いは浅いといった友人がいる。
ゴルフや宴会をしても相手の能力は分からない」
これ、実は私も同感。
「分かるのは困難な仕事を一緒にすることだ」
またまた、同感。
「政治家であれば、
言論によって民衆を感動させる。
政敵を圧倒する。
反対派を説得する。
懐柔する。
圧力をかける。
魅力的な政策を訴える。
官僚機構を動かす。
財界を納得させる。
あるいは、官僚や財界の言いなりになっているだけだが、
あたかも自分のイニシアチブでしているように見せる。
これらのことを、一緒にすることを通じて相手が分かる」
困難な仕事を一緒にする。
これこそ人を育て、人を見分け、
人を選ぶ一番の方法だ。
さて、昨日は、
万代ユニオン第15回定期大会での講演。
午後13時過ぎに大阪に入り、
弁天町のホテルベイタワー大阪へ。
万代ユニオンはUAゼンセンに属している。
11月6日にUIゼンセンと日本サービス流通部会が合併し、
「UAゼンセン」が発足したばかり。
2500組合、141万の組合員。
これは世界最大の労働組合。
流通部門だけで500組合超、
78万人がその傘下に組織されている。
この日は、万代ユニオン設立15周年の記念大会。
2012年度の事業報告、
2013年度の施策報告を終えた会場に、、
㈱万代の加藤徹社長をはじめとする経営幹部とともに、
私も来賓として参列。
各店の社員リーダー、パートリーダー180名ほどが集まっていた。
来賓として挨拶した加藤徹社長。
若い組合リーダーたちに、
労働組合の存在意義、
会社とのかかわりを真摯に語りかけた。
そして16時から、私の記念講演。
テーマは
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」
Prologueは「働くこと」。
〈結城義晴著『メッセージ』より〉
「働くこと」への深い理解が求められている。
働くことの中身、
働くことの実態。
働くことの動機、
働くことの目的。
そして働くことの喜び。
どんな環境の中で働くか。
どんな時間帯に働くか。
どんな制度の中で働くか。
どんな会社で働くか。
そこからどんな働き甲斐が生まれてくるのか。
私たちは誰もが、このことに対して、
自分なりの回答を用意しておかねばならない。
それなくしては、企業活動も、組織運営も、
日常生活も、まっとうできない。
経営者は従業員に、
上司は部下に、
会社はパートタイマーに、
明快な「働くこと」の意味を示さねばならない。
そして従業員は経営者に、
部下は上司に、
パートタイマーは会社に、同じように、
明快な「働くこと」の意思を伝えねばならない。
「働くこと」を通じた意思疎通は、
「労働」への
深く、謙虚な理解から
生み出されるのである。
ウェッブ夫妻による定義。
「労働組合とは、
賃金労働者が、
その労働諸条件(生活諸条件)を
維持または改善するための
恒常的な団体である」
そして労働組合の3つのムーブメント
(1)レーバー・ムーブメント
(2)コーぺラティブ・ムーブメント
(3)ポリティカル・ムーブメント
若い職場リーダー、パートリーダーの皆さんに、
労働組合の定義と役割、
健全な労使関係などを分かりやすく講義。
後半は、FORTUNE「働きがいのある企業」に共通するもの、
インディペンデントカンパニーの優位性、
そして顧客満足と従業員満足について、
持論を展開。
万代ではさまざまな場面で講演をしているが、
若いリーダーたちに話すのは初めて。
できるだけ丁寧にわかりやすく講義した。
ご清聴、感謝。
そして場所を変えて記念レセプションパーティ。
副委員長の櫛田育子さんが開会あいさつ。
経営トップを前に堂々とした話しぶり。
来賓代表あいさつでは副社長の山下和孝さんが、
年末商戦に向けて檄を飛ばした。
そして元気に乾杯。
万代ユニオン委員長の西条俊幸さん。
UAゼンセン流通部会総合政策部長の西村正光さん。
加藤徹社長とは固い握手。
そのあとは来賓の万代取締役・執行役の面々と写真。
まず阿部秀行さんと黒田久徳さん。
アメリカでは本格ラーメンが大人気。
そんなアメリカの土産話を披露。
左から吉川秀樹さん、黒田智さん、芝純さん、河野竜一さん。
そして下岡太一さん。
気づかないうちに守護霊のように、
背後から忍び寄ってきた山下さん。
まったくお茶目な人だ。
その山下さんと大阪の夜景を背景に。
大阪の夜景を肴に、
昨夜は美味しい酒を飲みすぎた。
そして今日は大阪和泉エリアの店舗視察。
コープ和泉中央店 。
10月11日にオープンしたばかりの、
いずみ市民生協の意欲店。
大阪ではちょっとした話題の店舗。
サービス&クォリティ型として、
これから詰めるところは多いが、
その意欲は大いに買いたい。
小型ディスカウントストアのサンディ和泉観音寺店。
アルディ・タイプの小型ディスカウントストアだが、
プライベートブランドがもっと増えてきたら本物。
万代和泉中央店。
300坪タイプの高効率小型店。
万代万町店は450坪型の強力な店舗。
ドラッグストアのコクミンが隣接して出店。
別当ではしまむらが出店しているが、
しまむらと万代は商品ライン・価格ラインの統一が図られ、
ベストパートナーとなっている。
さらにメガネの愛眼が入って、
ネイバーフッドタイプのショッピングセンター。
この和泉中央エリアには、
今後半年で、西友、トライアルカンパニー、
大黒天物産などディスカウント派の出店が、
続々と続く。
厳しい競争が待っている。
各社の底時からが問われるとき。
その後、一気に高速道路を走り、
万代の最新小型店の森河内店を視察。
売場面積270坪でライフと200メートルくらいの競合。
大阪も競合だらけだ。
臨店中の第一営業部長の圓石一治さんを挟んで、
今日一日案内してくれた黒田久徳さんと三人で写真。
アメリカの視察も楽しいが、
日本の店舗を見て回るのも楽しい。
私は店が大好きだ。
なぜか。
「店は客のためにあり、
店員とともの栄える」のだから。
帰国3日目でも、
店を回ると元気になる。
ありがたい。
<結城義晴>