2012年11月16日15時49分、
衆院本会議開始。
そして15時50分、
衆議院解散。
野田佳彦首相は、15時53分、
横路、平田衆参両院議長に挨拶回りし、
衆議院議員は全員一斉に、
選挙モードに突入。
太陽の党と日本維新の会は、
合流を合意。
みんなの党を含めて、
第三極を形成する。
上田惇生先生の言い方を借りれば、
ポスト・モダンは、
「美しいか、美しくないか。
その判断しかない」
果たしてこの第三極、
美しいか、美しくないか。
昨日は、夕方まで、
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会だった。
最後の講義をして、
無事に受講生を送り出した後、
『月刊マーチャンダイジング設立15周年』記念の、
パーティに向かった。
場所は東京・目黒の雅叙園。
正面玄関前に設えられた假屋崎省吾の生け花。
『月刊マーチャンダイジング』は、
ドラッグストア経営専門誌。
15年前、日野真克君が立ち上げた。
日野君は、商業界『販売革新』編集部出身。
私は当時、取締役編集担当。
彼の独立を大いに、頼もしく思ったものだ。
その日野君は、現在、主幹。
そして現在、月刊誌の編集長を務めるのが宮崎文隆君。
となりはその夫人。
彼もまた、『販売革新』の編集長からの転身。
私が社長の時に、
最後に編集長に任命したのが彼だ。
その二人がいま、ドラッグストア業界に貢献している。
私は、とてもうれしい。
そして、昨日、スタッフとして活躍していたのが、
鹿野恵子さん。
これまた商業界出身。
私が社長の時に採用した才女。
今、フリーのライターとして、活躍中。
月刊『マーチャンダイジング』では、
私の担当編集者。
お世話になっている。
商業界取締役営業統括だった松井康彦さんも出席していて、
なんだか商業界の同窓会のよう。
パーティでは㈱大木の松井秀夫会長兼社長と懇談。
70歳を迎えた松井さん。
「70歳のランドセル」の話をしてくれた。
「人間70歳はみな老人だと思っている。
しかし70歳の人は初めて70歳になる。
だから小学1年生が新しいランドセルを背負うように、
70歳のランドセルがあるはずだ」。
「しかしこのランドセルに入れるものは、
はじめて70歳を迎える人間にはわからない。
だから例えばドラッグストアが、
『70歳のランドセル』といった企画を出して、
70歳の人間に必要な商品群を提案するくらいのことをしてほしい」
「シルバーだとか高齢者だとか言いながら、
『70歳のランドセル』を提案してくれる店はない」
さすが松井さん。
「60歳のランドセル」もお願いします。
そして日本リテイリングセンターの渥美六雄さん。
左は商人舎エグゼクティブプロデューサーの松井康彦さん。
アドパイン代表。
そのあと、松井さんと、
目黒の「ビッグシェフ」。
解禁のボジョレヌーボーで乾杯。
おいしかったが、
疲れ切っていた。
日野君、宮崎君、
おめでとう。
そして今日は、午後から品川へ。
第42回パチンコチェーンストア協会公開経営勉強会での講演。
今週はミドルマネジメント研修会での講義を合わせて、
4日間、連続で講演したことになる。
今日の私は第一部を担当し、そのテーマは、
「チェーンストアにおける株式上場の是と非」。
今日は株式上場の話。
ダイナム・ジャパン・ホールディングスが、
香港証券取引所メインボードに上場した。
ダイナムの上場は奇跡的快挙に違いないし、
産業化を推進するための大きな布石となった。
そこで上場を考えてみようという趣旨。
上場は、企業経営にとって、
メリットもあればデメリットもある。
それが私の考え方。
アメリカや日本の事例、
コーネル大学ビル・ドレイク教授の提案などを紹介しながら、
1時間きっかりで講演。
ピーター・ドラッカー先生の言葉。
「理想を求め、
手持ちの道具で、
ケース・バイ・ケース、
一歩一歩」
株式上場への行動も、
非上場のままでいることも、
ケース・バイ・ケース。
一歩一歩。
それしかない。
ただし、理想を求めねばならない。
それなくしては「美しくはない」。
ポスト・モダンではない。
第二部の講師は、
三堀法律事務所所長の三堀清さん。
「三店(点)方式の違法性とそのための条件について」
三堀さんの解説は、実に具体的で明快だった。
この業界の「グレー」と言われる換金の問題点が、
法律的に見事に整理され、盲点が解明され、
その合法性が証明された。
三堀さんは、私と同じ、
第三者機関パチンコトラスティボードの専門委員。
今、最も輝いている弁護士の一人。
第三部の講師は、諸江幸祐さん。
「株式公開は企業進化の重要ステップ」。
諸江さんは㈱YUMEキャピタル代表。
ゴールドマンサックス証券元マネージングディレクターで、
リテール部門のアナリストとして何度もナンバー1に輝いた。
現在は、コンサルタントとして大活躍。
ダイナムの上場後の課題を整理し、
上場後の活動こそが、大事であることを主張。
とりわけ「エクイティ・ストーリーの提案」が大事であることを強調。
素晴しい内容だった。
諸江さんにも、心から感謝。
それにしても今週は、疲れた。
明日の立教・結城ゼミで終わる。
もう一息。
お疲れ様。
<結城義晴>