12月4日公示、
12月16日投票。
衆議院議員選挙。
毎日のように、
あわただしく状況が変わる。
まず、日本維新の会と太陽の党が合併して、
いわゆる「第三極」を形成。
だから、これが三極の第一極。
「会」が「党」を飲みこんで、
日本維新の会が存続。
みんなの党は、
「会」の傘下には入らず、
合流はとん挫。
一方の「第三極」に、
どういうわけか嘉田由紀子滋賀県知事が名乗りを上げ、
バタバタと合流する「党」が出てきた。
解散時衆院第3党は、
小沢一郎率いる「国民の生活が第一」。
ここには「党」も「会」もついていない。
その国民の生活が第一は、
解党して嘉田知事がつくる新党「日本未来の党」に合流。
「第三極の第二極に第一が合流」と、
話はややこしいが、
「脱原発」や「卒原発」を掲げる勢力が結集。
ただし、嘉田知事は「小沢色は消す」方向。
やはり強烈なイメージが、
第三極の第二極には、そぐわないらしい。
「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も、
嘉田知事に接触。
嘉田滋賀県知事だけに、「びわこ宣言」を発表。
「原発から卒業できる道」を示すと「卒原発」を主張。
「びわこ宣言」には、
「経済性だけで原子力政策を推進することは許されない」と明記されている。
稲盛和夫、坂本龍一、菅原文太、
鳥越俊太郎、茂木健一郎の5氏が賛同。
「『いまのままでは選ぶ政党がない』との国民の声に応える」と、
今回の衆議院選のなかでのポジショニングを語る。
原発に関して分類すると、
「原発ゼロ」の言葉を使っているか否かで、
二つに分かれる。
一方が、既存の共産党、社民党、民主党、公明党と、
みんなの党、「日本未来の党」。
他方が、自民党と「日本維新の会」。
はからずも「日本」を名乗る「日本未来の党」と「日本維新の会」が、
今回の総選挙の鍵を握り始めた。
そしてどちらも、
知事や市長が中心となる政党という特徴を持つ。
さて、昨日は、朝から東京・大門。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の定例役員会。
その後、皮膚科に寄って、治療。
アメリカから帰ってきてずっと、
手足に湿疹が出ている。
それが日に日に増えてきた。
もう我慢できない。
おしゃべりの女医さんがひとこと。
「簡単に治ります」。
そして一気呵成に語りながら、
治療の考え方と方法を示してくれた。
夕方には、御成門へ。
㈱ドゥ・ハウス。
デジタル&ネットワークを活用したマーケティング会社として有名。
このDHビルディングの1階から7階までを占めて、
従業員数162名。
1980年、故小野貴邦さんと稲垣佳伸さんで創業。
1990年、小野さんが急逝。享年46。
その後、稲垣さんがDOさんネットワークにパソコンを導入。
画期的クチコミマーケティングを展開。
その代表取締役社長稲垣佳伸さんに、
立教ビジネスデザイン研究科結城ゼミの武藤麻代さんが、
インタビュー。
修士論文執筆のためのヒアリング。
私は、1977年4月1日(金曜日)に㈱商業界に入社。
翌土曜日の2日にいきなり休日出勤して、
横浜・三ツ沢で稲垣さんと初対面。
それ以来の付き合いで、
だからもう35年になる。
稲垣さんは小野さん亡きあとのドゥ・ハウスを、
小野さんの遺志をついで、
ユニークなマーケティング会社に育てた。
その小野貴邦さんの言葉。
「過去から押しても怪獣は動かない。
未来から今日を引っ張ってやれば、
怪獣は動いてくれる」
「怪獣」とは社会? 経済? 消費? 市場?
小野さんは「テーマ資源」という言葉の発明者。
私も、盛んに使わせてもらう。
その小野さんの遺志を稲垣さんは継いで、
今も新しい大きな怪獣を動かそうとしている。
私は、商業界の編集長から取締役、社長になり、
退任して、商人舎をつくり、社長に就任した。
立教大学大学院の教授になった。
私もどこかで、小野さんの遺志を継ぎ、
怪獣を動かそうとしている。
互いに忙しくて、
直接会ったのは7年ぶり。
懐かしくて、うれしくて、
でもやはり、私は、
小野さんのことを思い出していた。
武藤さんのインタビューが終り、
私が合流して、
ドゥ・ハウスの新サービス「タブレット・マネージャー」の説明を受けて、
それから懇親。
稲垣さん行きつけの「和院」。
美味しいワインと手づくり料理の店。
稲垣さんと固い握手。
ヒアリングした武藤さんと稲垣さん。
「過去から押しても怪獣は動かない。
未来から今日を引っ張ってやれば、
怪獣は動いてくれる」
日本の政治。
未来から今日を引っ張るのは、
その名の通り「未来」の党?
<結城義晴>