2012年11月30日。
霜月の最後の日。
霜が降りるから「霜月」。
明日から師走。
2012年12月。
11月の終わりに、
横浜の日本大通りの銀杏を、
お届けしよう。
一昨日、人間ドックに入った。
その帰りに、散策。
横浜の銀杏。
今年の見納め。
私はなぜか、
「ありがとう」と、
銀杏たちに言った。
そして昨日は、商人舎オフィスを、
瀬木友和君が訪ねてくれた。
この10月1日に起業した。
㈱ビジネスメディアパートナーズ。
瀬木君は、私が㈱商業界の社長のころ、
取締役管理本部長の小川寛さん、
取締役営業本部長の松井康彦さん、
そして総務人事部長の鈴木由紀夫さんらとともに、
満場一致で採用した逸材。
大いに期待したものだ。
その後、残念ながら転職して、
東洋経済新報社へ。
若くして実績を積み、
このたび円満退職して、独立起業。
現在、34歳。
大いに期待したいものだ。
ちなみに小川さんはその後、
㈱商人舎立ち上げのときの専務取締役、
松井さんは現在、商人舎エグゼクティブプロデューサー。
鈴木さんは今、佐渡で起業して、農業家。
みんな、それぞれの人生。
瀬木君もいい人生を歩んでほしい。
さて、私が人間ドックに入った水曜日、
盟友の鈴木國朗さんが、
日経MJに2ページ見開きで登場。
「受験応援フェアで年始の売り場を活性化」と、
タイトルづけされた特集のメイン論者。
スーパーマーケットのコンサルティングにおいて、
セールスプロモーション分野、
マーチャンダイジング分野の第一人者。
もう、25年間も実績を積み上げ続け、
現在も引っ張りだこ。
実はその鈴木國朗さんと、
さらに松井康彦さんと、
今日は、これ。
互いに、ほんとうに珍しく、
ぽっかりと時間が空いた。
すかさず、これ。
飽きることがない。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言は、
「今日のダーリン」。
糸井重里さんが書く。
「ずうっと、ぼくは、
『飽きる』ということについて、
飽きずに考えつづけています」
出だしが面白い。
「どんなに素晴しいものごとでも、『飽きる』のです。
どれほど大事な問題でも、『飽きる』のです。
これだけは『飽きる』ことが許されない、
と考えられるようなことでも、『飽きる』のです」
糸井さんは自らをふり返りつつ、気がつく。
「人間には『飽きる』が
組み込まれているんです」
「だから、飽きては困るようなことがあったら、
なんとか続けたくなるように、
いろいろな工夫をしなきゃならないんです」
あなたは飽きないことに、
どんな工夫をしていますか?
「よく、傑出したスポーツ選手なんかが引退後に、
『継続は力なり』というような発言をします。
続けられないんです、ふつうは」
だから、
「『飽きる』じぶんと、
折り合いをつけた人だけが、
継続できるんですよね」
「まずは『飽きる』、
どうしたらいいか考え実行する、
また『飽きる』、
じぶんに罰やほうびを与える、
またまた『飽きる』、
新しいたのしみを見つける、
そしてまた『飽きる』、
なんとかする‥‥のくり返し」
「長い長いサイクルで、
これが繰りかえされる。
それができた人が、
たぶん継続の力を感じられた人です」
私は「徹底」を、
「詳細に・厳密に・継続する」と、
言っている。
仮名文字にすると、
「こまかく・きびしく・しつこく」
そして「なかよく」。
徹底のなかでは、
最後の「継続」が一番難しい。
「しつこく」が。
だから「なかよく」が必要になる。
ひとりよりふたり、
ふたりよりさんにん、
さんにんよりよにんで、
「しくこく」する。
糸井さんはその方法を語る。
「『おもしろくする』工夫が必要なんじゃないかなぁ。
『がまん』やら『しぶしぶ』やらも薬味にしながら、
ふつうの『飽きる』人々が、継続を力にできるか?」
我慢や渋々などしながら、
「面白い」と思えるように工夫する。
最後に糸井重里の決めの言葉。
「14年半毎日これ書いてきたぼくも、
勿論、飽きる人です」
糸井さん、飽きることなく、
毎日「今日のダーリン」を書き続けた。
結城義晴は、飽きることなく、
毎日更新宣言を5年と4カ月。
私も「おもしろく」が、
一番のパワーになると考える。
従って、
「こまかく・きびしく・しつこく」
そして「なかよく・おもしろく」となる。
だんだん、言葉が増えていく。
「徹底する」とはそういうことだ。
「飽きない」とはそういうことだ。
そしてご存知の通り、
「飽きない」は「商い」に通じる。
瀬木君。
こまかく、きびしく、しつこく、
なかよく、おもしろく、
「商い」に精進せよ!
がんばれ!
明日から12月。
私も頑張る。
<結城義晴>