2時間ほど仮眠をとって
朝、起きたら、
窓の外は空と海。
右手に観覧車。
そして横浜の港。
目の前にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル。
大きなおおきなスイカを8分の1に切って、
白く塗ったような建物。
その向こうは横浜港で、
遠くにベイブリッジが見える。
昨日は、目覚めると岩手山だった。
東北は雪。
横浜は明るい陽射し。
昨日から、パンパシフィック横浜ベイホテル東急に宿泊。
その昨日は朝、盛岡から横浜まで戻って、
AJSの新年トップ経営研修会。
オール日本スーパーマーケット協会。
会場は恒例となった横浜みなとみらい。
13時半から研修会、
17時から夕食懇親会の2本立て。
初めに荒井伸也会長の年頭ごあいさつ。
「消費者の価格意識が強いが、
これはいつの時代も言われたこと」
「業態別にみると
東日本大震災の後、
コンビニが好調だと報道されたが、
昨2012年終わりごろからは、
スーパーマーケットが前年を上回る状況にある。
すべての小売業態が厳しいなかで、
スーパーマーケットは
相対的には悪くない。
楽ではないが強い業態だ」
荒井さんはいつも強気。
スーパーマーケットほど良い商売はない。
そう信じている。
「AJSは知恵の共同仕入れ」
「今年は商品開発を始めて40周年になる。
現在、コプロ商品は600品目、
430億円の規模になった」
グループのプライベートブランドも、
この規模になってきた。
「少子高齢化の日本において、
スーパーマーケットに求められる機能はいろいろある。
ともに、大いに知恵を出しあって、
2013年を乗り切っていこう」
「いつも同じことを言い続けているが、それが大事。
ぶれない方針をとり続けていきたい」
ぶれない意思。
ぶれない方針。
例えばウォルマートは、
エブリデーロープライスで、
ぶれない。
それが強み。
ピーター・ドラッカー先生の「事業の定義」。
三つの要素からなる。
第一は、組織を取り巻く環境。
つまり会社や店はどんな環境にあるのか。
それが最初の問題となる。
第二は、組織特有の使命すなわち目的。
わが社、わが店だけのミッション。
それによって、方針や政策は変わってこなければならない。
第三は、使命を達成するために必要な強み。
これこそ自分だけの「強み」。
私の言葉でいえば、ポジショニング。
「ぶれない」のは、
自らのミッションと強みが、
明々白々としているから。
それが一番大事だ。
研修会の記念講演は、伊藤洋一さん。
株式会社三井トラスト基礎研究所主席研究員。
タイトルは「2013年日本経済の行方――小売りの観点から」
iPhoneとiPad-miniで、
映像や画像、ネット検索を駆使しながら、
講演するスタイル。
ミャンマー視察時の動画を映して新興国の成長力を解説したり、
日本の家電メーカーの縦割り組織が弊害となっていて、
アップルのiPhoneとiPadのような連携する(ループな)製品が、
生み出せないなど、
独自のスタイルで経済再生の見解を90分間語った。
ただし、1950年生まれの団塊世代で、
ちょいとお行儀が悪い語り口。
「小売りの観点から」とサブタイトルがついていたが、
その面ではまったく益になることはなかった。
1時間の休憩をはさみ、
17時からは第二部の夕食懇親会。
着席スタイルでこの日は、660名が参加。
過去最高。
乾杯のごあいさつは、小路明善さん。
アサヒビール㈱代表取締役社長。
円卓を囲んだ食事が30分ほどたつと、
いよいよ会場は名刺交換と懇親の場に。
初めに新社長を紹介。
米倉裕之さん。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱社長。
私が非常勤取締役を務めるID-POSのマーケティング会社。
昨年末に新社長になったばかり。
大いに期待するし、応援したい。
こちらは㈱サンプラザの山口力さん。
取締役副社長に就任。
緊張していたが、がんばってほしい。
荒井会長と二人で、岸弓乃さんを囲む。
愛知県一宮市の㈱キシショッピングセンター社長。
コーネル大学ジャパン伝説の第1期生のマドンナ。
㈱キョーエイ社長の埴渕一夫さん。
埴渕さんはiPadユーザー。
ITツールをこなしている。
㈱ヤマナカ社長の中野義久さん。
激戦の中京で奮闘。
業績も上向きで、いい笑顔。
こちらはお二人。
㈱関西スーパーマーケッ社長の井上保さん(右)と、
サミット㈱社長の田尻一さん。
三人でポーズ!
㈱いちやまマート社長の三科正嗣さん。
同い年で、二人ともに昨年に還暦を迎えた。
でも、まだまだ、ふたりとも元気です。
㈱キョーエイ常務の森雅之さん。
コーネル・ジャパン実行の第3期生。
仲間から「顧問」と呼ばれて一目置かれた存在。
こちらは㈱小倉屋柳本社長の柳本一郎さん。
天皇陛下から黄綬褒章を授与されたばかり。
おめでとうございます。
乾杯のあいさつをしたアサヒビールの小路社長(左)と、
広域営業本部長の片桐寛さん。
㈱伊藤ハム社長の堀尾守さん。
あづま食品㈱社長の黒崎英機さん。
今年もよろしく。
㈱伊藤園副社長の江島祥仁さん。
左は商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん。
アドパイン代表。
年末の商人舎忘年会の話で盛り上がった。
今年は江島さんも、ぜひ、ご参加ください。
日清オイリオグループ専務の芋川文男さんと、
大阪支店次長の斉藤孝博さん(左)。
昨年は大阪、東京の方針説明会で講演した。
㈱紀文食品代表取締役専務の高市泰明さん。
商人舎忘年会では紀文賞として、
特製おせちと鏡餅をゲームの景品に出してくださった。
本当にありがたかった。
フジッコ㈱社長の福井正一さん。
福井さんも、今年1年よろしく。
中締めは㈱髙山の富永孝之社長。
三本で締めて、健勝を祈念。
お開きの後、舞台を背景に、二人の松本さん。
㈱マツモト専務の松本健司さん(右)と、
AJS専務理事の松本光雄さん。
最後の最後は、中村伸一郎さん。
AJS取締役総務部長。
仕切り役、お疲れさま。
こちらは二次会に向かうコーネル・ジャパンの面々。
こうした会合では、必ず卒業生たちが集う。
そして親睦し、情報交換する。
懇親会が終わった横浜ベイエリアの夜景。
色とりどりで美しい。
私は、夜景を楽しむ間を惜しんで、
立教大学院・結城ゼミ生たちの修士論文をチェック。
毎年、AJSの新年会と、修士論文提出の締め切りが重なる。
今夜は、徹夜になろうか。
そんなことを思いながら、
昨夜は、近しい経営者たちと、
ホテルの部屋でささやかな二次会。
マツモト㈱社長の松本隆文さんを囲みながら、
スーパーマーケットの革新について、
本音で議論し合った。
そして、一夜明け、
話は冒頭に戻る。
朝日がまぶしい。
ほぼ徹夜で、
全員の修士論文を読み上げて、
返却。
夜の8時30分までに、
全員が提出の予定。
大丈夫だと思う。
立教の教授になってからこの4年。
私の正月は、
修士論文の提出が終ってからやってくる。
そしていつもAJSの新年会に重なる。
それが今日。
みなさん、あらためて、
明けましておめでとうございます。
三連休で、土日の次は成人の日の祭日。
「明日も明後日も、
明々後日も、
優しく、強く」
〈結城義晴〉