今朝の日経MJ『マーケティングスキル』欄に、
寄稿しました。
「顧客はいつも正しいのか」
このブログの読者にはおなじみの話。
スチュー・レオナードとイータリー。
その「アワー・ポリシー」の差異。
これがマーケティング・スキルのベースとなる。
日経MJは流通サービス業界で圧倒的最大メディア。
月曜、水曜、金曜の週3回発刊。
早速、ユースキン製薬㈱社長の野渡和義さんから、
メールが入った。
「炯眼に脱帽」
野渡さんは、
私の中学高校の器械体操部の3年先輩。
先輩から褒められると、本当にうれしい。
ありがとうございました。
今日はそれ以外にもうれしいことがあった。
米国『FORTUNE』誌の「働きたい企業ランキング」
2013年版が発表された。
まず、ベスト10企業
1 Google, Inc.
2 SAS
3 CHG Healthcare Services
4 The Boston Consulting Group, Inc.
5 Wegmans Food Markets, Inc.
6 NetApp
7 Hilcorp Energy Company
8 Edward Jones
9 Ultimate Software
10 Camden Property Trust
ウェグマンズが第5位。
2005年に第1位のウェグマンズは、
その後、第2位、第3位、第4位ときて、
今年は第5位。
それでも、ウェグマンズの素晴らしさは、変わらない。
以下、小売業、サービス業だけピックアップ
16位に収納用品チェーンストアのコンテナストア、
17位にアウトドア用品小売業のREI。
16 The Container Store
17 Recreational Equipment, Inc. (REI)
靴のEコマースザッポスは31位。
31 Zappos.com
そしてサクラメントのナゲット・マーケットが37位。
12店舗のインディペンデント・スーパーマーケット。
37 Nugget Market, Inc.
紳士服チェーンのメンズウェアハウスは50位。
50 Men’s Wearhouse
ホテルのマリオットは64位、
外食のダーデン・レストランツが65位、
コンビニのクイック・トリップが66位と並ぶ。
64 Marriott International, Inc.
65 Darden Restaurants
66 QuikTrip
そしてホールフーズ・マーケットは、
今年、71位。
それでも昨年100億ドル突破。
71 Whole Foods Market
中古車販売小売業のカーマックスが74位。
74 CarMax
ちなみにビル・ゲイツのマイクロソフトは75位。
75 Microsoft Corporation
全米第3位のスーパーマーケットパブリックスは77位。
このランキングの常連。
77 Publix Super Markets
ビルダ・ベア・ワークショップは78位。
自分自身で作るクマなどのぬいぐるみ、
洋服、アクセサリー類の販売小売業。
78 Build-A-Bear Workshop
フォーシーズンズ・ホテルが83位。
83 Four Seasons Hotels & Resorts
そしてノードストロームは88位。
あの「伝説のサービス」の百貨店。
ノードストロームがここに位置づけられることで、
他の小売サービス業の価値は格段に高まる。
88 Nordstrom, Inc.
ちなみに、
コンサルティング・ファームのアクセンチュアは91位。
ゴールドマンサックスも93位で、
スターバックスが94位。
91 Accenture
93 Goldman Sachs Group, Inc.
94 Starbucks
カジュアル・ファッションのエアロ・ポステールが第97位。
97 Aéropostale, Inc.
小売業は13社、
外食が2社、ホテルが2社。
小売りサービス業が17%、
小売業だけなら13%。
スーパーマーケットは4社。
ウェグマンズ、
ナゲット・マーケット、
ホールフーズ、
パブリックス。
凄いことだ。
士農工商の序列らしきものは、
アメリカにもあったし、まだある。
しかしそれを覆す小売サービス業の、
努力・努力・努力。
カスタマー・サティスファクションと、
エンプロイー・サティスファクション。
その両立。
従業員満足があるからこそ、
米国小売サービス業の地位は高まった。
しかし常連だったスチュー・レオナードは、
残念ながら、昨年から姿を消した。
日経MJの記事でも、スチュー・レオナードは、
客数・客単価が下がってきたことを指摘した。
店を見ればそれが如実に表れているが、
このランキングにもそれが出てきている。
さて今日は夕方から、日比谷の帝国ホテルへ。
日本チェーンストア協会主催の新年賀詞交換会。
会場の孔雀の間の金屏風には、
会長、副会長の皆さんが、
参列者をお出迎え。
会長は㈱ライフコーポレーションの清水信次さん。
副会長は、あいうえお順で、
イオン㈱の岡田元也さん、
イズミヤ㈱林紀男さん、
㈱イトーヨーカ堂の亀井淳さん、
㈱カスミの小濵裕正さん、
サミット㈱の田尻一さん、
㈱ゼンショーホールディングスの小川賢太郎さん、
㈱ダイエーの桑原道夫さん、
㈱大創産業の矢野博丈さん、
㈱ニトリホールディングス似鳥昭雄さん、
㈱フジ尾﨑英雄さん、
㈱平和堂の夏原平和さん、
㈱丸井グループ青井浩さん、
㈱マルエツ髙橋惠三さん、
㈱ヤオコー川野幸夫さん、
そしてユニー㈱佐々木孝治さん。
ずらり並ぶと、まったく壮観。
次々に、会員、賛助会員、報道関係者が入場する。
私も列に並んで、あいさつしながら入場。
はじめに協会会長の清水信次さんの主催者あいさつ。
清水さんは今年4月、87歳になるが、
まったくもってお元気。
毎朝7時半に起床し、8時には出社。
月曜から土曜まで出勤する。
「今の日本には国家目的がない。
オリンピックを誘致するために、
全国民が燃えなければならない。
だから東京だけのオリンピックではだめ。
日本全体のオリンピックにすることだ。
みなさん、よろしく」
清水節、健在。
ここから来賓あいさつが始まったが、
政権与党に返り咲いた自民党、公明党の面々が駆けつけた。
経済産業副大臣の菅原一秀さん。
農林水産副大臣の加治屋義人さん。
そして石破茂自民党幹事長。
もともと話は理論的でうまいが、
笑顔が出るようになった。
公明党幹事長の井上義久さん。
財務副大臣の小渕優子さん。
乾杯のあいさつは、
キリン㈱社長の磯崎功典さん。
1月1日に3社統合して、
キリン㈱となった。
そして懇親。
はじめに話し込んだのは、
㈱エコスの平富郎会長。
昨日オープンした新店の売り上げ情報を、
携帯でダウンロードして見せてくれた。
予算の150%を達成して、いい出だし。
うれしそうだった。
奥様とご一緒のゴルフのお約束、
しました。
㈱ヤオコー会長の川野幸夫さん。
「士農工商の序列がある。
それを結城さんと一緒に覆したい」
まったく同感です。
㈱大創産業社長の矢野博丈さんとは、
役員の皆さんが見守る中で、情報交換。
そしておどけて記念ショット。
そこに、㈱平和堂社長の夏原平和さん。
夏原さんは財界経営者賞を受賞したばかり。
私からの祝福の言葉に、
本当にうれしそうだった。
㈱イトーヨーカ堂の亀井淳さん。
蕎麦打ち名人。
一度食べてみたい。
㈱いなげや社長の遠藤正敏さん(中)と
㈱三浦屋社長でいなげや取締役の倉橋久和さん(右)。
三浦屋はいなげやグループとなった。
㈱ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。
最近、ライフの新店を見たばかり。
その話をしたら、すかさず「どこの店ですか?」
小売業の優れた経営者が必ず返す質問。
岩崎さんも完全に小売屋になった。
私はほんとうにうれしい。
第一屋製パン㈱の皆さんと。
私の隣は社長の細貝理栄さん。
㈱伊藤園社長の本庄大介さん(右)と、
副社長の本庄周介さん(左)。
私の隣は商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん。
アドパイン代表。
日清オイリオグループ㈱専務の芋川文男さん(左)と、
東京支店次長の大場克仁さん(右)。
三井物産㈱の皆さんと。
私の隣は食品流通部長の中山裕之さん。
㈱商業界社長の中嶋正樹さん。
先輩の私と松井さんが両脇を固めて撮影。
そして清水信次さん。
東京オリンピックが誘致成功して開催される2020年まで、
健在でいてほしい。
最後は協会専務理事の井上淳さん。
お疲れ様でした。
今日はいい1日だった。
今日も一日、優しく、強く。
それを貫くことができた。
そしてこれを貫いていけば、
日本のチェーンストアも小売業も、
アメリカのように、
働きたい企業ランキング上位社が、
続々出てくるに違いない。
〈結城義晴〉