政府・日銀が連携強化して、
「2%の物価上昇率目標」共同声明。
麻生太郎副総理・財務・金融相、
甘利明経済財政・再生相、
そして白川方明日本銀行総裁が、
今日、共同声明を安倍晋三首相に報告。
甘利再生相は「これだけ明確にコミットしたことはない」。
白川総裁は2%を「できるだけ早期に実現したい」。
いよいよ、動き出す。
これまでは為替と株価。
これからは需要と消費。
そうなれば小売りサービス業の出番。
日々、店を開け、働き続け、
お客様を喜ばせている商人たちこそ、
日本経済の主役の一員である。
「小売サービス業が、
現場で需要を創り出さない限り、
日本経済の復活はない」
ただし、万が一にも行き過ぎたインフレには、
気を付けておかねばならない。
「インフレは歯磨きのチューブのごとし。
出し過ぎると戻しにくい」
さて昨日の月曜日から、
恒例のペガサスクラブ政策セミナー。
東京・目白の椿山荘。
壇上に渥美俊一先生の姿がないのが、
ひどく寂しい。
桜井多恵子さんが主となって、
2日間の講義。
参加は450名を超える。
まだまだすごいセミナーだ。
私は昨日、東京・品川の御殿山ガーデン。
だからペガサスクラブには参加できず。
㈱クレハの商品説明会。
はじめに小林豊代表取締役社長のご挨拶。
それから「NEWクレラップ キチントさん」の販売方針説明。
佐川正取締役常務執行役員のプレゼンは、
実に的確で論理的、ちょっと驚かされた。
その後が、私の記念講演。
低価格消耗戦が展開されている。
しかしディスカウントの効果は限定的。
商品面ではコモディティ化現象が蔓延する。
そのなかで、いかに脱コモディティ化を図るか、
そのための三つの方策。
そして経験価値マーケティングとは、
どんなことか。
2013年から14年の商品政策と価格政策は、
どこに機軸を置いたらいいのか。
1時間10分という短い時間でもあったので、
最初からテンションを高めて、
一気に語りきった。
ご清聴に感謝したい。
講演会のあとは、すぐに懇親会。
小林社長、佐川常務と写真。
中座して、池袋へ。
立教大学大学院サービスマーケティングの最終講義。
とは言っても、ゲスト講師をお招きしている。
元巣鴨信用金庫常務理事の田中実さん。
1月7日に講義していただく予定だったが、
ちょっとした行き違いがあって、
最終講義の日となってしまった。
田中さんは、現在、
CS・ホスピタリティ実践研究所代表であり、
㈱国際ホスピタリティ研究センター研究ディレクター。
毎月2~3回講演の依頼があって、
あちこち飛び回って活躍中。
ほぼ毎日、ブログを書いていて、大好評。
「ホスピタリティおやじの独り言」
商人舎ホームページの「知識商人の輪」にも、
新しい順に4番目の位置にリンクさせてもらっている。
2時間ほど、丁寧に、
ホスピタリティの真髄を語ってもらった。
テーマは、
「サービスからホスピタリティへ」
日本経済の復活も、
ここにかかっている。
政府と日銀だけで動かせるものではない。
1店1店の店舗、一人ひとりの商人が、
ホスピタリティを発揮して、
顧客を喜ばせ、懐を開かせて、
お金を社会の中に循環させることが、
日本経済を活性化させる。
最後に、私も入って、質疑応答。
積極的に質問が出て、
良い講義だった。
田中さんに心から感謝。
来年もよろしくお願いします。
最終講義だったが、
これで終わってはいけない。
来週火曜日に補講をやります。
18時30分から、立教池袋キャンパス、
14号館D602号教室。
結城義晴独演会。
当然のことですが。
履修生以外にも聴講者が名乗り出ています。
補講なので、特別に学外からの参加も認めましょう。
おいでください。
頭部の帯状疱疹は一進一退。
でも講演や講義があると、
元気がでてくる。
多くの方から、
「自愛せよ、養生せよ」と、
声援をいただく。
ありがたいことだ。
しかし私は仕事をしていると、
元気を取り戻すことができる。
石川県の東京ストアーも、
現場が元気だという。
仕事をして、お客様を迎えていれば、
みんな元気になる。
「今日も一日、優しく、強く」
ありがとう。
〈結城義晴〉