結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年01月31日(木曜日)

「王に大鵬・ニクラウス」とスーパーマーケットの「コンビニ脅威論」

2013年1月最後の日。
この1カ月は、実にはやかった。

大鵬幸喜、大相撲名横綱。
史上最多の優勝32回。
19日、心室頻拍(ひんぱく)で逝去。
享年72。

昨日の通夜に1000人が参列。

ソフトバンク王貞治球団会長の挨拶。
「私はあなたを目標にして闘ってきた。
『巨人・大鵬・卵焼き』に対して、密かに、
『大鵬・ニクラウス・王貞治』だと
思っていました」

ニクラウスはゴルフのジャック・ニクラウス。
3人ともに1940年生まれ。

私の小学校の3・4年担任は、
樺太出身の押切美那子先生で、
この先生が大鵬と親戚付き合いをする間柄だった。
大相撲の本場所が始まると、
毎日のように大鵬の話をするので、
クラス全員がファンになっていた。

私はこの押切先生に特別に支持をいただいて、
子どもながら自分に自信を持った。

そして大鵬の熱烈なファンになった。

福岡出身の私は、
野球は西鉄ライオンズ・フリークだったので、
「巨人・大鵬・卵焼き」は気に入らなかったが、
「大鵬・ニクラウス・王貞治」は、いい。

もちろん語呂から言えば、
「王に大鵬・ニクラウス」だろうけれど。
王さんは謙遜して、自分を最後に並べた。

大鵬が亡くなって、
そんなことがわかるなんて、
不思議な気がする。

ご冥福を祈りたい。

日経新聞のスポーツコラム、
豊田泰光『チェンジアップ』。
元西鉄ライオンズの野武士。
自分で書く文章もうまい。

「元横綱双葉山の部屋を見学したことがあった。
双葉山がけいこ場に現れただけで、
若いお相撲さんたちの間に
ビリビリとしびれるような空気が漂った」

「双葉山と同じ雰囲気を感じたのが、
巨人の川上哲治さんだった」

「スポーツ界の体罰漬けの実態が暴かれているが、
偉い指導者は手を出す前に、
その存在によって弟子を畏怖させ、
言うことを聞かすのだ」

ここからリーダーシップ論を展開。
「飲んでおごって、
人についてこさせようとするのは
能力のない管理職がやること
で、
それは痛みによって選手を縛るのに通じるところがある」

鋭い。

「暴力による恐怖や酒席をべースとするような
指導者と選手、上司と部下の関係は長続きしない」
しかし、我も我もと内部告発され、
体罰問題が表に出てくる。

暴力や酒を関係作りに使う側に責任はあるが、
「No」と言えない方にも問題はある。

そんな人間の集まり、つまり組織に、
最大の膿が横たわっていることが多い。

体罰問題を報道するマスコミにも、
自身のなかにそれと相似形の膿がある。

豊田泰光や桑田真澄の物言いは、
それを実体験してきた者としての実感をもつ。

彼らの生の声の方が、
マスコミの報道よりも説得力を持つのは、
そのためである。

さて今日、商人舎のすぐそばに、
ファミリーマートがオープン。
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1週間前には、
まだ準備中だった。
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初日は、店頭で青果の安売り。
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バナナ3本50円、ジャガイモ4個50円、
ニンジン4本50円、ナス5本168円、
レタス1個168円などなど。

無調整牛乳1リットル100円。
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おにぎり、弁当、一律50円引き。

そして福袋700円。
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ちょっと縦長のレイアウトだが、
これから愛用しそうな店だ。

故倉本長治商業界主幹
は、
新店がオープンすると必ず、
どんな小さな店でも1品買い物をして、
「頑張れよ」と心の中で声をかけた。

私も新店に対して例外なく、
「頑張れよ」と声援する。

そして「初心忘るべからず」と、
つけ加える。

このファミリーマートも、
そうあってほしい。

コンビニがこれだけ生鮮食品を扱うのだから、
食品スーパーマーケットは、
惣菜を強化する。

日経新聞本紙に、
「スーパー、総菜生産拡大」の記事。
ヨークベニマルといなげや、ヤオコー、
さらに四国のフジ、東北のヤマザワ
の事例が出てくる。

いずれも惣菜工場の新設。

インストア加工やベンダーからの商品供給から、
一歩踏み出して、自社工場での製造となる。

つまりは惣菜のセントラリゼーション。
テクノロジーの進化ははやい。
その最新テクノロジーを駆使して、
完成品をつくり、あるいは半加工品を工夫し、
配送し、売れ行きを予測し、
インストア加工と組み合わせる。

この流れは欧米でも、
当たり前のこととして、
イノベーションが図られてきた。

英語でセントラルキッチンというが、
アメリカのスーパーマーケットではもう、常識。

惣菜は店内加工。
それが一番、競争力がある。

もちろんそんな時期もあったかもしれない。

しかし、どんどん進化している。
そのスピードははやい。

もっとも、ベンダー側も、
イノベーションに精を出して、
こちらも進化している。

それらを組み合わせて、戦略をつくる。
アセンブリー産業。

記事の総括部分は、
「スーパーの既存店売上高は
12年まで16年連続でマイナスが続くが、
総菜部門は比較的堅調だ」とはじまる。

ここでいう「スーパー」とは、
日本チェーンストア協会のこと。

食品スーパーマーケットは、
16年連続マイナスではない。
そしてこの記事は、ほとんど、
スーパーマーケットのことを書いている。

「このためスーパー業界では、
イオンやイトーヨーカ堂といった大手総合スーパーも
総菜を強化している。
ただ食品を専門とするスーパーは大手と比べ、
収益に占める総菜の比率が高い。
総菜部門への重点投資をテコに生き残りをめざす」

十把一絡げの論議は、意味がない。
最低限、業態概念は必要だ。

ベニマルもヤオコーも、いなげやも、
そしてフジやヤマザワも、それぞれの競争力があるし、
そこから導き出されたリアリティある戦略のはずだ。

ここにはブームはない。

スーパーマーケットが、
生鮮を扱い始めたコンビニに、
顧客と売上げを奪われている。

それは今日のファミリーマート新店でもわかる。

しかしコンビニの店外むき出しの青果特売は、
その近代的スーパーマーケットが、
打倒し尽くしてきた八百屋の売り方だ。

その安売りにずっと顧客を奪われ続けるとしたら、
スーパーマーケット側の怠慢というしかない。

惣菜に関しても同様。

30坪の小型店のコンビニの惣菜は、
ほとんど全てがセントラルキッチン。
結果としてコンビニは、便利な店になっている。

ベニマルやヤオコーのセントラル化には、
コンビニの惣菜とは異なる次元の商品を提供する狙いがある。

スーパーマーケットにとって、
「コンビニの脅威」
は現実にある。
1店出ると年商2億円くらいが取られる。
10店で20億円。

しかしコンビニが青果部門を強化したからと言って、
その商品を1品ずつ見れば見るほど、
スーパーマーケットが、
食の専門家であることは、
歴然としてくる。

惣菜もしかり。

一方、コンビニの便利さに、
スーパーマーケットの側は、
いかに対抗措置を繰り出しているのか。

コンビニは100%、サッカーサービスをする。
コンビニはスピードレジを徹底する。
コンビニはさまざまなサービス機能も充実している。

挽き立てコーヒーを100円で提供して、
マクドナルドやスターバックスをターゲットにする。

アメリカのスーパーマーケットは、
ほとんど100%、サッカーサービスをする。
クオリティ&サービス型の店は、
車までカートを押して行って、
トランク詰めのサービスもする。

もちろん例外なく、
レジにはエクスプレスレーンを設けている。
セルフレジも設置する。

これはコンビニ対策でもある。
そしてそれが充実されれば、
ドラッグストア対策にも、
ディスカウンター対策にもなる。

「王に大鵬・ニクラウス」
それぞれの分野でトップになるには、
多業態の姿勢に学び、
それをひとつひとつ、
凌駕する丁寧さが求められる。

〈結城義晴〉

2013年01月30日(水曜日)

新年度予算批判とCCL米倉裕之と立教補講の「いい日はいいな」 

今日の東京・横浜は3月の陽気。
暖かいし、快適。

天気はいいし、
日は長くなったし、
景気もちょいと上向きだし、
商人舎の事業も順調だったし、
立教大学大学院もすべての授業を終わらせたし、
ゼミ生の論文も出来栄えは良かったし、
「いい日はいいな♪」
国井桂子作詞・小室邦章作曲。

今日は素敵な日
あの人とも会えたし
すんなり笑えたし
いい日はいいな♪

歌など口ずさんだら、
新聞社説がこぞって、
安倍内閣の2013年予算案を批判。

安倍政権に鋭く迫る朝日新聞は、
「新年度予算―『正常』にはほど遠い」

「公共事業費は12年度当初予算並みを確保し、
先の補正予算と一体で『国土強靱(きょうじん)化』に走る。
防衛費を11年ぶりに増額する一方、生活保護費は抑え込む」

「国債発行額は、小泉政権が掲げていた『30兆円枠』の1.4倍だ。
過去の借金を乗り換える『借り換え債』を含む国債の総発行額は
170兆円を超え、過去最高の水準が続く」

クールな毎日新聞も、
「安倍政権の予算 財政再建の道は険しい」

予算の中身に関して、
「生活保護の支給基準が引き下げられる一方、
公共事業費は前年度比16%の伸びとなった。
1年分に相当する公共事業費を
補正予算に盛り込んだばかりというのに、である」

「質より量、人よりコンクリート」となることを懸念。

さらに安倍政権に比較的好意的な日経新聞も、
「成長と財政再建につながる予算か」

「歳出全体を厳しく抑制しつつ、
日本経済の成長力を高める事業に重点配分したとは言い難い」

「内実は公共事業頼みの景気対策と
借金依存の財政運営である」

この日経の表現が最も簡潔。

せっかくいい滑り出しだったのに、
自民党の悪い体質が姿を現しつつある。

「いい日はいいな」とはなり難い。

これらの「世論」が国会論議を後押しし、
本来の需要の喚起と成長の持続を実現させてほしいものだ。

さて昨日の私は、朝から東京・大門。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱へ。
通称CCL。
その定例取締役会。
私は非常勤取締役。

昨2012年12月26日、新たに、
代表取締役社長に就任した米倉裕之さんが仕切る。
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1966年6月14日生まれ。
高校は神奈川県の湘南高校、いわゆる名門。
そして1990年東京大学農学部卒業。

同年、東京海上火災保険㈱入社。
現在の東京海上日動火災保険㈱。
船舶営業部、経営企画部、米国駐在等勤務し、
1999~2002年には、
ブルッキングス研究所客員研究員として、
ワシントンDCに赴任。

2007年に、GEコンシューマー・ファイナンス㈱入社、
マスターブラックベルト。
シックスシグマ手法を活用した経営戦略策定の指南役。

2008年に転職し、㈱ぐるなび執行役員。

そして2011年6月、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱取締役。
2012年12月代表取締役社長就任。

経歴も頭脳も立派なものだが、
何より人柄がすばらしい。

私は、CCLの新しいトップマネジメントとして、
全幅の信頼を寄せている。

「顧客ID付POS情報という購買行動ビッグデータの活用によって、
市場の変革を先導し、着実にクライアント企業の成果を導き出す」
米倉さんは、このように、CCLが目指す役割を語る。

CCLともども、よろしくお願いしたい。

昨日はその後、浜松町の㈱プラネットを訪れ、
代表取締役の玉生弘昌さんと懇談。
プラネットがCCLの筆頭株主。

玉生さんとは、
単行本のことなどに話題が広がって、
実に有意義だった。

こういった話題のなかにいると、
私は「出版人なんだ」と思いかえす。

その後、横浜の商人舎に戻り、
再び、池袋の立教大学へ。

大学院ビジネスデザイン研究科の授業。
サービスマーケティングの補講。
教室はいつもの14号館D602。

履修生と共に、
特別の聴講生が集まってくれて、
私は30分のビデオを挟んで、
1時間30分、語り続けた。

最後の最後は、「幸せと正義」。

そしてドラッカーを実践する二つの方法。
「時間管理とフィードバック分析」。

ドラッカーは言う。
「時間を管理できなければ何もできない」
まさにその通り。

そして自らの「強み」を知る「フィードバック分析」。
「自らについて知りうることの中で
この強みこそ最も大切だ」

半年間の受講とご清聴、
心から感謝したい。

そしていい人生を送ってもらいたい。

つくづく、そう思う。

最後の講義が終わって、
全員から拍手をいただいた。

感動した。

その後、最後の懇親会。
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卒業生の外山順一郎さん、
結城ゼミ生でこの3月に修了する武藤麻代さんも加わって、
愉しい宴は終電まで続いた。
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立教に来て、教授の仕事をして、
ほんとうに良かった。

そう思った。

やはり「いい日はいいな♪」

〈結城義晴〉

2013年01月29日(火曜日)

安倍所信表明演説とイオン外国人1500人採用、PCSA賀詞交歓会

日経新聞一面トップは、
安倍晋三首相の所信表明演説ではなく、
「イオン、来年度に外国人1500人採用」の記事。

私など小売流通サービス業のニュースが、
一面トップを飾るとそれだけで、
嬉しくなってしまう。

安倍所信表明に関しては各紙、
社説で意見を開陳した。

まず、朝日新聞はいきなり疑問を呈する。
タイトルは「所信表明演説―危なっかしい安全運転」
中身は、斜に構えている。

「拍子抜けしたのは、今の日本にとって
重要な課題の多くがすっぽり抜け落ちていたことだ」。

「たとえば原発・エネルギー政策や環太平洋経済連携協定(TPP)、
社会保障制度のあり方について、
まったく言及しなかったのはどうしたことか」

対して日経新聞社説は提案型。
タイトルは「危機突破へ首相はTPPに踏み出せ」

こちらはとにかく経済力回復に向けてまっしぐら。
「各種の規制改革を含め、3本目の矢の成長戦略でも
ロケットスタートを切らなければ『アベノミクス』は早晩、
失速してしまうだろう。TPPが試金石になる」

毎日新聞
は、ちょっと冷めて冷静。
タイトルは「通常国会 参院選見据えた論戦を」

国会の論戦そのものを見守りたいとする。
「野党が安倍内閣にどう対応していくかがはっきりしないようでは
国会論戦を通じ参院選の争点を有権者に示していくこともままならない。
経済を中心とする首相の攻勢に正面から向き合い、
政策の軸足をはっきりさせるべきだ」

通常国会とは、毎年1回定期的に開催されるもので、
期間は150日間、5カ月。

だから今通常国会は6月下旬に終了するが、
参議院選をはじめとする選挙の季節が待っている。

誰しも腰がおちつかない。
試験の前の授業のようなもの。

ここは腰を落ち着けて、
しっかり授業を受けてもらいたいものだ。

さて、日経一面トップの記事。
「イオンは2013年度に外国人採用を拡大する。
アジアを中心に過去最多となる約1500人を採る」

これは前年度比1.5倍で過去最多。
「日本の本社にも順次、登用」

日本本社の正社員は約440人いるが、
外国人比率2020年度には5割に高める。
現状は、それでも1割弱。

「アジアシフト」を強めるイオンだけに、
外国人採用といっても中国と東南アジアが中心。

記事には小売業界から、
良品計画とファーストリテイリングが出てくるが、
後者がすごい。

ユニクロ事業では毎年、
世界で千数百人を採用。
うち約8割が外国人。

ソフトバンクグループも、
14年春入社の日本での新卒採用で、
「グローバル人材」を200人に倍増する。

私はこういった意味でのグローバル化は、
大いにすべきだと思う。

重厚長大産業に先駆けて、
外国人を採用していくことは、
それこそ「士農工商」の序列への挑戦につながる。
イオン岡田卓也名誉会長相談役の念願。

外国人にはその意識が比較的に薄いからだ。

経団連が11年に発表した調査。
日本で外国人を継続的に採用・雇用している企業は、
調査対象の583社のうち42%。

本社での採用数に占める外国人の比率は2.6%。
まだまだこのレベルなのだ。

さて、昨夜は、
パチンコチェーンストア協会(PCSA)の新年賀詞交歓・懇親会。

1月は各協会・団体の賀詞交歓会が目白押しだったが、
私が参加するのは、この協会でおしまい。
慌ただしい1月だった。

場所は永田町のルポール麹町ホテル。
PCSAは昨年発足10周年を迎えた。

さらに協会代表企業の㈱ダイナムジャパンホールディングスが、
香港市場に念願の上場を果たした。
この協会の発足には故渥美俊一先生も尽力されたが、
その目的は「産業健全化」。
この目的に向けた着実な歩みを見せている。

冒頭の挨拶は、代表理事の佐藤公平さん。
㈱ダイナム社長で、
ホールディングカンパニーの代表権も持つ。
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「今年は1円パチンコの導入が50%を超えるだろう。
景気も上向きつつあり、環境は良くなっていく。
ともに前向きに明るく頑張っていこう」と力強く挨拶。

来賓挨拶は通常国会が始まったばかりの政治分野アドバイザー連。
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永田町の懇親会場には、
国会議員が次々に駆けつけた。
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入口にはリボンが並ぶ。
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奥にも。
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ニュース映像が流れたが、
通常国会初日には和装して出席する議員が多い。

賀詞交歓会でも、和装姿のこの2人が目を引いた。
まず安井美沙子参議院議員。
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そして昨年12月比例区で復活当選し、
返り咲いた自民党のあきもと司衆議院議員。
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次々に議員の先生方のあいさつが続く間、
私は失礼してホワイエで、ブログ執筆。
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そして、やっと賛助会員代表のあいさつ。
㈱大商会長の國澤良幸さん。
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そして懇親。
ダイナムの佐藤公平さんと、
郡山の㈱ニラク取締役の谷口龍雄さん(右)。
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豊橋に本社を置く㈱夢コーポレーション社長の加藤英則さん。
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ダイナムもニラクも、夢コーポレーションも教育熱心で
商人舎のアメリカ研修会やミドルマネジメント研修会に、
社員を派遣してくれる。
そのダイナムは経営幹部がズラリと揃った。
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こちらはニラクの幹部連。

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そして協会経営分野アドバイザーの私も挨拶。
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ダイナムグループの功績を全体化させるのが、
この協会の今年の仕事。
そのためにも、外に向かっての広報が大切だ。

この人にも、そのことを訴えたい。
さっとやってきて、さっと帰った民主党代表の海江田万里さん。
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会場に最後まで残っていたのは、
7月に選挙を控える民主党参議院議員の石井一さん。
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右手前は、専務理事の中島基之さん。
いつもながらの名司会、名さばき、
お疲れ様。

この会の政治分野アドバイザーは、
党派入り乱れて懇親、アピール。
7月の参議院選を視野に入れた落ち着かない生徒のよう。

しかしこの通常国会が終盤に近づくにしたがって、
政界再編が再び、表面化してくると感じられた。

政治も経済も、企業も、
ここは腰を落ち着けて、
しっかり「講義」を受けてもらいたいものだ。

〈結城義晴〉

2013年01月28日(月曜日)

ローソン新浪剛史の「古い価値観の持ち主は退場」と「ひこばえ」の会

Everybody! Good Monday!
[2013vol5]

2013年第5週。
今週末の金曜日から2月。

今日から通常国会。
新しい政権が国会に臨んで、
今週内に2012年度の補正予算案が、
国会に提出される。

その今朝の朝刊。
日経新聞は一面トップで、
「第2次安倍内閣の支持率は68%」を打ち上げる。
日経とテレビ東京の共同世論調査。
昨年末の政権発足直後から6ポイント上昇。

円安は進んで1ドル91円台、
日経平均株価は1万1000円を付けた。

しかし、寒い。
今朝横浜にも雪がちらつき、
千葉は5センチ積もった。

天空に応へ冬木となりにけり
〈朝日俳壇 奈良市・椎子黎子〉
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1年で一番寒い時期。
それを楽しみたい。

そうすれば今度の日曜日が節分。
そして月曜日は立春。

一応、暦の上では春となる。

従って今週は、節分一色のプロモーション。
恵方巻き、豆まき。
何となく楽しい。

商人舎は1月末が決算期。
今週金曜日から新年度。
お陰様で、順調に来て、
6年目に突入。

このブログの巻頭に、
USA視察研修会Basicコース募集開始。
5月14日から20日までの7日間、
ラスベガスに居座って、
じっくり研修。

毎日、これでもかと視察する。
次々にアメリカ人の知識商人へのインタビューもする。

毎朝、私の講義がある。
丁寧に丹念に講義する。

今年から前半途中で1回だけ、
理解度テストをやることにした。

ご存知、商人舎ミドルマネジメント研修会スタイル。

理解度テストをすることによって、
理解度は各段
に増してくる。
これは明らか。

成果が違ってくる。

グループを組んで、
チームで調査し、PFグラフをつくる。
企業ごとの商品構成を把握することができる。
最終日にその発表会がある。

もちろんしっかり学んで、
ラスベガスのショーを堪能するもよし、
ちょっとだけギャンブルも楽しめる。

お早目の申し込みを。
今年も80人級の研修会となる。

さて、一昨日は、
中学・高校時代の仲間と新年会。

高校を卒業してから、
欠かさず、毎年やっている。

そうこうするうちに、
全員が還暦を迎えてしまった。

横浜市内の私立聖光学院。
中学高校の一貫教育。
現在、東京大学に65名合格する進学校。
私たちはその8期生。

5年先輩にオフコースの小田和正、鈴木康博がいる。

新年会の場所は横浜・岡野町の「一如」。
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商人舎オフィスのすぐそば。

シックなつくり。
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個室をとって、ゆっくりした。
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豆腐料理を肴に、
日本酒やワインを飲んで、
満悦。
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去年リタイアした、
「家事手伝い」だが毎日ジムに通っている、
フィリピンに赴任したが、半年で帰国した、
高校教師の退職金問題にもろに遭遇してハムレットの心境、
息子と山登りを再開した、
あっちが悪い、こっちが痛い・・・。

まあ、様々な人生模様を語り合ったが、
それでも全員、命はあるし、家庭もあるし、
気力・体力も充実しているし、
一生の仕事を終え、悠々自適。

いい仲間です。

私も頭部帯状疱疹が癒え、
立教大学院の論文審査も終えて、
本当にくつろいで楽しんだ。

全快をこの熱燗に確かむる
〈日経俳壇 東京・家泉勝彦〉

この7人の会は、
『ひこばえ』という同人誌がもとになっている。

中学・高校時代に、
それぞれがつくった稚拙な文学作品を、
コクヨの原稿用紙に清書する。
その原稿を集めて、
目次・表紙などつけて、
1冊だけの同人誌をつくる。
それを回し読んで、
批評し合う。

そう考えると私は、
『ひこばえ』のころからずっと、
ものを書き続けている。

15歳くらいだったろうか。

だからもう45年になる。

「命より健康が大事」
みんなでそう言い合って別れた。
ただ生きているだけではよくない。
健康で生きなければいけない。

全員が全員、
そんなことを考えていた。

さて日経新聞『経営塾』に、
ローソン社長の新浪剛史さんが登場して、
いきなり「古い価値観の持ち主は退場を」と叫ぶ。

2002年に三菱商事を退職し、
ローソンの社長に就任。

「コンビニの顧客は当時、
20~30歳代の男性が中心で
市場は飽和状態。
新たな顧客の開拓が求められていた」

そこで社長就任とともに、
「内部の意識改革と外部からの人材獲得」に取り組む。

私は当時、㈱商業界の取締役編集統括で、
新浪さんの社長就任時に、
倉本初夫商業界主幹と共に挨拶に行ったことを覚えている。

溌剌としたニューリーダーのもと、
新しい風が吹き始めていた。

「銀行、鉄鋼、IT(情報技術)など
さまざまな業界から
中途入社という形で人材が集まった」

もちろん役員会も執行役員のおよそ半数も、
人材は入れ替わった。

その代わりに、
1割強の役員社員が会社を去った。
新浪さんは言う。
「古い価値観を変えられなければ
退場してもらうしかなかった

政策のうえでも、
コンビニ業界に新風を吹き込んだ。
ほとんどがセブン-イレブン追随型だったが、
ユニークな戦略を志向し始めた。

例えば、不採算直営店の閉鎖。
7000強の店舗の約1割を閉めた。
現在では各社とも当たり前の施策だ。

また「コンビニは“中央集権”が業界の主流」だったが、
これを排除し、
各地に根づいた文化を尊重する柔軟な店づくりを志向した。

新フォーマットへの挑戦も試みた。
「ナチュラルローソン」、
「ローソンストア100」など。

シングル・フォーマット主義だったコンビニが、
ローソンによって、マルチ・フォーマットへと移行した。

私も単行本の『小売業界大研究』で、
フォーマット論を紹介し、
ローソンの戦略を高く評価した。

これらのすべてを、新浪さんは評する。
「思い切った人材の入れ替えで実現した改革」

私は吉田拓郎を思い出した。
「古い船をいま動かせるのは
古い水夫じゃないだろう」

2月を視野に入れたとはいえ、
まだ1月の終わり。

この「改革」の意思は、持ち続けたい。

私の友人たちの現役からの退場も、
大きな目で見れば「人材の入れ替え」である。
古い水夫は古い船にこだわらない。

もちろん退場したからといって、
それで終わりではない。

みな「これからだ」という意気に燃えている。

私にとっては、
新浪さんとひこばえの仲間。
両者の存在を共に了解し、信頼するところに、
本当の「改革」がある。
これは確信に近い。

だから今週も、
「今日も一日、優しく、強く」

みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年01月27日(日曜日)

ジジとサム君の別れ[2013日曜版vol4]

ひさしぶりにサムくん。
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環境ロボット。

ボクのともだち。
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なまごみをたべる。

ボクのなかま。
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サムくんは玄関で、
だれかをまってます。
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どこかに、
いっちゃうみたいです。
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どこ、いくの?
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サムくんは、無口。

・・・・・・・・・・・・・・。

いっちゃいました。
宅急便のおじさんに、
つれられて。
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ちょっとさみしい。

洗面所のたなのうえで、
かんがえました。
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ときどき、
ここにあがって、
かんがえます。
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たかいところから、
ものをみる。
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そして、かんがえる。
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「俯瞰する」といったりします。
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でも、サムクンのことは、
わかりません。
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ねえ、おとうさん。
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サムくん、
かえってきますよね。
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ボクは、さみしい。
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もどってきますね?
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「もちろん!」

あ~、よかった。
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サムくんは、なにもいわずに、
いっちゃったけれど、
かえってきます。

また、あえます。

〈『ジジの気分』(未刊だけれど、いつか写真集?)より〉

2013年01月26日(土曜日)

「アベノミクスのプラシーボ効果」と「100p新書」の定性リサーチ

空の表情が変わってきた。
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変わり方がはやくなってきた。
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空の色そのものも、
変わってきた。
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変わったように見えるから、
変わったのかもしれない。

朝日新聞の経済コラム『経済気象台』。
「アベノミクスの偽薬効果」がタイトル。

「医療の世界にプラシーボ効果という現象がある。
患者がよく効く薬と信じて服用することにより
治療効果が上がることをいう」

安倍晋三首相の経済政策を、
「安倍プラシーボ効果」と呼ぶ。

面白い。

コラムニストはしかし、
政策そのものには苦言を呈する。
「財政発動による資金散布が
有効だと考えているとすれば、
時代錯誤も甚だしい」

求められる政策を二つ。
財政健全化と規制緩和の具体案。

最後に結ぶ。
「プラシーボ効果は二度、効かない」

さて先週から本を送っていただいている。
そのうちの一冊がこれ。
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「消費者の意見を聞いていはいけない。」
稲垣佳伸著、㈱ドゥ・ハウス発行。

発行者であり著者でもある稲垣さんから、
メッセージが添えられている。
「マーケティングの本はいつもぶ厚いです。
でも、核になるメッセージは
多くても100ページだろうと考えました。
あとは、体裁と店頭価格アップのための紙数です。
本の流通システムの都合です。
などと生意気を言いながら『100p新書』と銘打ってみました」
稲垣さんらしい反骨の精神がみなぎった新書。

476円也。

さらに「今、AmazonのKindleが活性化していますが、
この本もKindleストアにて
180円で販売しています」

本の結論はタイトル通り。
消費者の「意見」を聞いてはいけない。

一言でいえば、
「定性リサーチ」の考え方、作業モデル、技術を、
実にわかりやすく的確に示した本。

「1/1000の変化の芽を、競合他社より3日早く探す」のが、
定性リサーチの目的のひとつ。

ここには「定量リサーチ」とは異なる領域がある。
そしてこれまで小売流通業は、
定量情報、定量データによるディシジョンに
偏り過ぎていた。

そして売れっ子と自称するコンサルタントまで、
定性的な事項に関しては、
「だと思う」「かもしれない」などと、
非科学的な勘で言い切る。

定性リサーチによって、
それを科学することができる。

現場の人たちも、本部の人たちも、
自分で学んで訓練すれば、
定性リサーチをマスターできる。
もちろん定量リサーチと組み合わせれば、
自分たちで有効な手立てを考えることができる。

「消費者の意見を聞いてはいけない」

ピーター・ドラッカーは言う。
「最も重要な情報は
ノンカスタマ―についてのものである」

さて最後に、この1週間ファンとして読んでいる連載。
日経新聞の『プライスウオーズ』
第5回は「ユニクロ、次の挑戦」。

バングラデシュの首都ダッカから車で1時間のガジプール地区。
縫製工場スタイルクラフト社社長のシャムス・ラーマン。
「1ミリの縫製のズレも許さないミスターヤナイの品質へのこだわりは
欧米企業にはない」。

ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正さんのこと。

「全商品の75%を中国で生産するファストリは
今、生産拠点の分散化を急ぐ」。

1990年代以降、
アジアを活用したものづくりで
日本に衣料品の価格革命を起こした。

家計調査によると、
2011年の洋服の平均支出額(総世帯)は4万8295円。
1998年からほぼ半減。
この年、ユニクロ「フリースブーム」が起こった。

いま、欧米の有力ブランドは、
アフリカで調達して低価格攻勢をかける。
とくにH&MとZARA。

柳井さんの考え方。
「プライスリーダーにならなければ、
世界トップの座は奪えない」

ただし今日の話は、
残念ながら、あまり面白くない。

ドラマがないからだ。
バングラディシュの工場という新しい情報が盛り込まれているが、
ほぼ、わかっていることのディテールを書き留めて、
追認したに過ぎない。

「プライスウォーズ」には、
もっともっとドラマがある。

それが一話一話に、
なくてはならない。

と、辛口になったところで、
みなさん、良い週末を。

〈結城義晴〉

2013年01月25日(金曜日)

立教大学院論文審査会終って、肩の荷が下りて、今年が始まった。

今日は、夕方から立教大学へ。
修士論文審査会

1年間、努力に努力を重ねて、
4万字から6万字、8万字近くの修士論文を書き上げる。

それを提出してから、
教授陣から審査される。

ひとりひとり、
7分ずつほど説明して、
その後、13分質疑応答。

手厳しい指摘や鋭い質問に答えなければならない。

それが終って、最終審査が行われ、
晴れて修士となる。

その論文審査会。

結城ゼミ5人、
必死の思いで審査会を終らせた。

そして打ち上げ。
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先輩が何人もオーディエンスとして駆けつけてくれた。
来年度に結城ゼミに入りたいと志望する後輩たちも集まった。

その人たちの前で、
自分の研究成果を発表した。

全員が晴れ晴れとした顔つき。

一応やるだけやった。

私は乾杯の前に言った。
「君たちの論文も今日のプレゼンも、
私の一生の誇りとなった」

ありがとう。

さて、昨日は昨日で、
㈱ゴードン・ブラザーズ・ジャパンの皆さんが来社。
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右から、CEOの増田春彦さん、
マネージングディレクターの堀池篤さん、
左が同じく藤川快之さん。

この夏に、
アナンス・ラーマン教授を日本に迎え、
流通トップマネジメント向けのセミナーを企画する。
その打合せ。

ラーマン先生は、
ハーバード・ビジネススクール教授。

アメリカのゴードン・ブラザーズ・グループは、
100年以上の歴史を持つコンサルティング企業。
いくつかのコンサルティングテーマを有しているが、
日本の活動の中心は、
「在庫を中心とする動産を対象に
高度な鑑定評価・換価・ABLを提供」。

ラーマン教授は、
科学的アプローチで小売業の在庫問題を整理し、
多くの企業のケーススタディをもっている。
そのケーススタディのひとつが、
米国ゴードン・ブラザーズのモデル。
ラーマン先生の知見を披露していただき、
結城義晴がアメリカ小売業の最新動向を語る。

今から予告しておこう。
素晴らしいセミナーになる。

詳細が決まり次第、
このブログでもご報告する。
ぜひ、ご参加いただきたい。

さて日経新聞の連載。
「プライスウォーズ」ルポ4回目は、
「三越伊勢丹の孤独」
このところ毎日、私は、
この連載を楽しみにしている。
完全に一読者ファン。

昨年秋のバーゲンセールの百貨店の対応は、
従来とがらりと変わるかとみられた。
「2012年秋、
百貨店業界はバーゲンセールの時期を巡り、
意見が対立」

日本百貨店協会の正・副会長会議の席上、
三越伊勢丹ホールディングス社長の大西洋さんが
「セール時期を遅らせることを
業界指針として提案」

勇気のいる提案だった。

ところが、2人の副会長が反対。

そごう・西武社長の山下国夫さんと高島屋専務の松本靖彦さん。
こちらはこちらで、その言い分もわかる。

結果として、一本化できなかった。

記事は語る。
「12年夏のセールを巡る混乱にまで
さかのぼる必要がある」

昨年6月2日のこのブログでも書いたが、
2012年の夏のバーゲンセールは、
例年より2週間ほど遅かった、
7月中旬の13日からスタートした。

そのきっかけをつくったのは、同じく、大西洋さん。
「百貨店はファッションなど価値を売るビジネス。
盛夏にバーゲンするなんて自己否定だし、
正価で購入した顧客に失礼だ」

この大西さんの考えをもとに三越伊勢丹は、
「例年7月1日から始まるセール時期を
約2週間遅らせることを宣言」

アパレルのオンワード樫山、三陽商会なども同調。
しかし、百貨店の対応は分かれる。
「アパレルの意向をくみ、追随した高島屋、東急百貨店。
一方、大丸松坂屋百貨店、そごう・西武は従来時期にこだわった」

なぜこだわるのか。
百貨店の古い商慣習、
商取引がその理由。

記事は指摘する。
「実は衣料品が正価で売れるのは約3割。
残りは3~5割引きとなって初めて消費者は買う気になる」
だからどこよりも早く安売りを仕掛け、お客を呼び込み、
7割の需要を消化したい。

しかも、セールの売上げは、
1年の売上高を左右する。

ところが、消費者は
「セールの開始時期がずれたうえ、
オンワードなどが先送りし、
店に足を運んでも肩透かしをくらった」

その結果、どの百貨店も
夏のセールの売上高は、
前年を下回ってしまった。

記事にある。
「消費者本位ではなかったな」
この騒動、高島屋社長の鈴木弘治さんの言葉に尽きる。

さてこの夏のバーゲンセールの反省から、
2013年冬のセールは、
各百貨店ともに、初売りと同時に仕掛けた。
ただし、三越伊勢丹以外。

当然、大手アパレルも開始時期をそろえた。

「業界トップ同士で築いたオンワードとの盟友関係が崩れ、
三越伊勢丹は孤立」

その三越伊勢丹のセールは、
1月18日から開始。

記事は、その好調ぶりを記す。
「セール初日の伊勢丹新宿本店には
平日にもかかわらず4000人の行列ができた」

結果として三越伊勢丹は、
ユニークな戦略を採用したことになった。
これは三越伊勢丹にとって、
まことによろしい。

違いを出したうえで、
それが顧客から拍手喝さいを受ける。

どんな業種業態も、
作戦は、これしかない。

百貨店の2012年度の売上高速報値は、
6兆1453億1796万円。
ピークは、バブル崩壊後の1991年で、
当時は約11兆3500億円。

そのうち衣料品は約4兆円。
現在はその半分の売上げだ。

衣料品構成比は35%だから、
7割を消化するセールの成否は重要。
その仕掛けのタイミング。
これまた、商売にとっては最重要条項。

しかし、果たして、どちらが正しいのか。
消費者本位はどちらなのか。
その答えは、顧客が示してくれる。

最後は「顧客に聞け!」
バーゲン時期の「護送船団方式」は、
つまらない。

今日は、「人間の成果」について考えた。
一人ひとり、成果は違う。
それを標準化、平準化する必要などまったくない。

自分の力と自分の成果。
それがすべて。

一緒にやる必要はまったくない。

自分のすべてをいかに発揮するか。
論文審査も百貨店のバーゲンも。

もうそろそろ優劣を競うやり方は、
止めた方がいい。

レース型競争から、
コンテスト型競争へ。

毎日毎日、
それを実感させられる。

「今日も一日、優しく、強く」
今年の商人舎標語は、いい。

〈結城義晴〉

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