今日は朝から、
横浜商人舎オフィス。
「KamiとAmiの融合」
月刊『商人舎』発刊を控え、
その企画とオペレーション会議。
いちばん左がご存知、結城義晴、
その隣は商人舎チーフエディター渋木克久、
商人舎Special MemberのWeb担当・猪股信吾さん、
グラフィック/Webデザイナー田中翔太さん、
㈱プラージュ代表取締役社長・磯浩一郎さん、
同テクニカルチームWebデザイナー長谷川温子さん、
そして商人舎ゼネラルマネジャー亀谷しづえ。
新しい若い仲間と、
新しい仕事を始め、
新しいメディアをつくる。
こんなにワクワクすることはない。
次々に新しいアイデアが提案され、
次々に新しい発想が湧いてくる。
今日は特に猪股さんに、
座布団三枚。
みなさん、期待してください。
従来型の雑誌では、
ありません。
しかし必ずや、
みなさんのお役にたって、
それが商業現代化を推進することにも、
貢献する。
そんなメディアを生み出します。
還暦を回った結城義晴の新しいチャレンジ。
あの三井財閥をつくった三井高利も、
52歳から江戸で越後屋を始めた。
私もまだまだこれからです。
しかし体のメンテナンスは必須。
今日は午後から、東京・池尻の東邦大学大橋病院。
北幸喜先生の診察で、
眼圧は右が15、左が13。
「アイファガンの効果が出ていますね」
前回から始めた新薬の効用を、
執刀医と二人して確かめ合った。
ありがたい。
病院の帰り道に、
42階建て155メートルの高層ビル。
クロスエアタワー。
総戸数689のタワーレジデンス。
目の前は国道246号線。
上は東名高速につながる首都高3号渋谷線。
クロスエアタワーの1階に、
スーパーマーケットのライフ。
隣は7000㎡の大橋ジャンクション屋上公園。
ジャンクションループ内に、
イベントなどに利用できる「オーパス夢ひろば」がある。
ライフ目黒大橋店は、
2月13日オープン。
売場面積1364㎡、駐車場は33台。
ライフコーポレーションのアップスケールタイプ。
米国セーフウェイの新フォーマットを、
イメージさせ、それとシンクロするような店。
つまり「ニューライフスタイル・タイプ」。
店全体に良くできていて、
デリカテッセン売場、酒売り場が、
フューチャーされている。
インストアベーカリーがあってよかっただろうが、
それには制約があって、
ちょっと面積が足りない。
残念。
あらためて、取材を申し込もう。
月刊『商人舎』への掲載になるだろうか。
いい店を訪れると、
気分は爽快。
雪と霙の池尻大橋だったけれど。
さて、日経新聞『電子版 この1本』に
「時代遅れな『メーカー』という呼称」。
まったくの同感。
「鴻海(ホンハイ)精密工業が受託専業から転換、
自社製品販売で日本勢のライバルに」のニュースが発端。
この会社はEMS/ODM世界最大手企業。
EMSとはElectronics Manufacturing Serviceの略。
「電子機器製造受託サービス」と訳す。
製造業企業から受注した電子機器の受託生産を専門に行なう企業。
従って基本的に自社ブランドでの生産はしない。
ODMはOriginal Design Manufacturerの略。
相手先ブランドによる設計・生産をする企業のこと。
ホンハイは120万人の従業員を持つ。
「ソニーや任天堂などのブランドを持つ顧客企業」と、
EMS/ODM企業が機能分担しているのが実情。
メーカーのなかにも機能分化はすでに起こっている。
それを日経は「時代遅れなメーカーという呼称」と称する。
「コモディティー化が進んだ民生機器では、
ブランドを持つ企業は商品企画のみを手掛け、
それ以降の設計や生産といった業務は、
EMS/ODM企業に任せる」。
「メーカー=作り手」
従来のこの概念は現実とは離れつつある。
「メーカー≠作り手」
小売業の「業態」が分化して、
「フォーマット」となった。
こう理解したほうが、
小売業の実情に合うことと、
酷似している。
もうひとつの日経新聞のニュース。
「アマゾンのネット通販売上高、
日本で最大」
米アマゾン・ドット・コムの2012年12月期、
全社売上高は610億9300万ドル、
現為替レートで約5兆7400億円。
これは日本のイオンやセブン&アイ・ホールディングスを上回る。
伸び率は前年比27%プラス。
日本での売上高は78億ドル(7300億円)。
これは前期比18.6%プラス。
日本をマーケットにしたネット通販企業最大。
もちろんアメリカでも最大で、世界でも最大。
日本小売業界で7300億円の売上高は、
家電チェーンのエディオンの上を行って、第10位。
ちなみにエディオンは、2013年3月期予想で7200億円。
さらに日本国産ネット通販企業では、
2012年12月期売上高は、
2858億円の楽天が最大。
もっとも楽天は、
通販モールに出店した小売店から得る手数料が、
売上げの中心。
その楽天モール総売上高は、
1兆3000億円で国内最高。
アマゾンは直接仕入れ販売だから、
楽天とは異なるビジネスモデル。
アマゾンが小売業ならば、
楽天はショッピングセンター。
アマゾンの設立は1995年で、
なんと5000万品目を超える圧倒的品揃え。
日本進出は2000年。
野村総合研究所の調査では、
2012年度の日本国内のネット通販市場は、
もう10兆2000億。
前年度比15.9%プラス。
アマゾン日本の18.6%は、
日本全体の15.9%を凌ぐ。
先週土曜日の日経新聞は、
「セブン&アイなど小売り40社、
ネット通販1兆円」の記事。
こちらは総合小売業7社、
ヤマダ電機など家電量販店7社、
ファーストリテイリングなどアパレル専門店5社、
千趣会などカタログ・テレビ通販6社、
トータル40社の実績や計画のまとめ。
2012年度合計売上高実績は約8600億円、
2013年度計画は約1兆1200億円。
前年比は前者が23%増、
後者も30%増の見込み。
リアル店舗は伸び悩み、
ネットは成長分野。
40社の総売上高に占めるネット比率、
2012年度3.4%、
2013年度で4~5%。
2013年度ネット販売額最大は、
セブン&アイの約1500億円。
これはなんと5割増し。
イトーヨーカ堂ネットスーパーの営業利益は、
2012年度に約20億円で、1割増。
グループ全体売上高で、
2015年度に5000億円が目標。
その他、三越伊勢丹ホールディングスは早期に200億円、
ヨドバシカメラは13年度に500億円を目指す。
ネット通販は、
「固定費負担が軽く収益性が高い」。
この面でもリアル店舗に比べてメリットがある。
月刊『商人舎』も、融合を目指す。
Kami(紙=リアル・メディア)と、
Ami(網=ネット・メディア)。
さていかなる展開となるか。
お楽しみ、お楽しみ。
私の眼圧は、
極めて良好。
視界は広くて、明るい。
〈結城義晴〉