結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年02月28日(木曜日)

バンコク・サイアム地区のセントラル・グループとビッグCと「業界話」

2013年2月最後の日。

朝6時ごろに羽田空港到着。
タイはバンコクから6時間で帰国。

現地時間夜の10時半の搭乗で、
6時間弱のフライト、
そして時差2時間。

日本について、まるまる1日が活用できる。

しかしフライト中にずっと熟睡できるわけではない。
だから活用できるけれど、辛い。

帰国し、帰宅して、朝風呂につかり、
すぐに東京・芝へ。
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東京タワーをみると、
日本に帰ってきたんだなあ、
という感慨がわいてくる。

これ以外に、この感慨を味わわせてくれるのは、
富士の山だろうか。

芝・大門、カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
定例の取締役会。

米倉裕之社長以下、
社員・従業員、みな頑張って、
会社がどんどんよくなっている。

役員会が終ると、
すぐに上野駅から常磐線スーパーひたち23号に乗って、
福島県の湯本駅へ。

㈱マルト創業50周年記念式典に参加。
その模様は明日のこのブログで。

さて、糸井重里の『ほぼ日刊イトイ新聞』。
巻頭言は「今日のダーリン」。

糸井重里が、「業界」について書いている。
「なんとなくなじめない話というのがあります。
それは、じぶんのいる『業界』を憂えることです」

「仮にね、お笑いの業界の人である芸人さんが、
『この業界は、いまこんなふうに苦しい』
というようなことを熱心に話し合ってるようなこと」

「映画業界であろうが、農業の世界であろうが、
家電業界であろうが、出版業界であろうが、
広告業界であろうが、レストラン業界であろうが、
どこも、『業界としての行き詰まりや欠点』があります」

糸井さんはズバリ言う。
「『業界全体』について憂えたり考え込んだりするのは、
まず最初にやることじゃないだろう、という気がします」

賛成。

「業界全体に逆風が吹いているときでも、
じぶんは、どういう仕事をして前に進むか、
つまり稼いでいくかを考えることが
第一だと思うのです」

業界のことよりも、
自分の店、自分の企業、
自分の仕事を語りたい。

「『最近はレストラン業界は、どうなんだろう』
と真剣に語り合ってるレストランよりも、
『なんとかおいしい料理を出して、よろこんでもらおう』
と、一所懸命に腕をふるっている店のほうが、
お客さんたちも通いますよね」

「なんか、ほんとはするべきことから逃げて、
みんなが『業界話』ばかりしてる気がするんだよなぁ」

糸井さんは『ほぼ日』というインターネット業界にいて、
日夜、そのイノベーションを考えている。

だから「業界話」のつまらなさを理解することができる。
私もそう思う。

さて、タイの小売業レポート。
近代化された主な小売業企業は、
セブン-イレブンを展開するCPオール、
テスコロータスを営むエカチェイ・ディストリビューション・システム、
ハイパーマーケットを展開するビッグCスーパーセンター、
百貨店を主体にしたセントラル・バッタナー、
そして同じく百貨店のザ・モール・グループ。
以上がベスト5。

2009年の数値でちょっと古いが、
CPが1370億バーツ、
テスコロータスが1123億バーツ、
ビッグCが703億バーツ、
セントラルが574億バーツ、
ザ・モールが401億バーツ。

1バーツは現在、約3.1円だから、
それぞれ3倍してもらえば、日本円での規模がわかる。

コンビニのセブン-イレブンはガリバー状態だが、
他の業態はそれぞれに、ほぼ2社ずつが、
マーケットを分け合っている。
つまり「複占」の状態。

私たちが最初に訪れたのは、
バンコク中心部のサイアム・スクエア。
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まず、
商売の神様の前で、
合掌。

この地区の中核は、
セントラル・ワールドプラザ。
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セントラル・バッタナー・グループが、
2006年にオープンさせた巨大複合商業施設の核店舗。

セントラル・ワールドプラザを真ん中に、
ZENと伊勢丹の3つの百貨店で構成される。
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さらにホテル、ワールドトレードセンターが隣接する。
総敷地面積は100万㎡と東南アジア最大級。

セントラルワールドには、
海外の人気ブランドショップから、
専門店チェーン、飲食チェーンなどが入っていて、
これは国際級。
つまり上海や香港、シンガポール、
さらに東京やニューヨーク、ロンドンにも劣らない商業集積。

国際級のショッピングセンターは、
国際空港と同じで、すぐに世界水準となる。

入口をはいると、コンコースには、
大きなシャンデリア。

中間層の上の層から、アッパーな客層を狙う。
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イギリスの「マークス&スペンサー」が入っている。
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アメリカのファストファッション「フォーエバー21」。
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そしてジャパン・テクノロジー「ユニクロ」。
この店がバンコク1号店。
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ショッピングセンター中央には、
大きな吹き抜けが設けられ、
回廊式のエスカレーターで上階まで運ぶ。
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その吹き抜けにプロモーションの垂れ幕。

セントラル・グループは、
主に3つのバナー名で百貨店を運営する。
第1がセントラル、第2がロビンソン、
そして第3が高級百貨店のZEN。

そしてセントラルグループは、
スーパーマーケットもチェーン展開している。
Central Food HallとTopsの2バナー。

このセントラル百貨店の7階に、
「セントラル・フード・ホール」がある。
まぎれもない高質スーパーマーケット。
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日本でいえば、
伊勢丹百貨店の中のクイーンズ伊勢丹、
そごう西武のシェルガーデン、
大丸のピーコックストア、
そして阪急百貨店の阪食、
そんな位置づけ。

入口のプロモーションスペースには、
ドライフルーツや果物味のチョコなどがカラフルに並ぶ。
その奥がフルーツ&ベジタブルコーナー。
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季節の果物プレゼンテーションが見事。
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オーガニック野菜も扱う。
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バルク販売のナッツ類。
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対面式のハム・ソーセージ売場。
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そして、これも対面方式の精肉売場。
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インストア・ベーカリー売場。
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ショーケース販売のチーズ売場。
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食品を宝石のように販売する。

右サイドには、冷凍食品、
グロサリー・HBCが配置されている。
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清潔感が漂うデリカテッセン売場。
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対面販売を強調する高質スーパーマーケットではあるが、
しかしこれはよくできたスーパーマーケットそのもの。

しかしこの店の特徴は、
フードサービスコーナーが売場に併設されていること。

お客は、その場で食べてもいいし、
持ち帰ってもいい。
ニューヨークのイータリーとまではいかないが、
かなり斬新な試みを展開。

パンやデザート・飲料を販売する「health brown」ショップ。
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サンドイッチやパスタを注文するグリルコーナー。
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ここには、カウンター席が設けられている。

こちらはタイ料理のショップ。
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小売りの売場とイートインコーナーの混在と融合。
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レジは2カ所で、ひとつは、
青果部門入口横にある3台のコンビニエンス・レジ。
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こちらはグロサリー・HBC売場の横にある10台のメイン・レジ。
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そして通路をはさんだワインセラー。
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その横のカスタマー・サービスのコーナー。
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店長のChertsak Kanpakdeeさん(中)に話を聞いた。
右は、エスコートしてくれたチャチャイ・トングラタナハンさん。
タイ小売業協会専務理事。
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「2006年にオープンし、現在、1日客数は約5000人。
フードサービスと物販は1対9の比率。
さらに物販は、フードが7割、ゼネラル(その他)が3割。
130人体制で運営している」

店長として心掛けていることは、
「クレンリネスの徹底です」。

店長は数値を日本のように、くわしくは知らない。
しかし、答えてくれた数値は、
現場をあずかる店長としての実感だろう。

さて、セントラル・ワールドプラザに隣接する伊勢丹。
セントラル百貨店とは通路で結ばれている。
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伊勢丹の5階に、
伊勢丹スーパーマーケット。
その入口では北海道スィーツフェア。
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セントラル・フード・ホールに比べると、
全体にせまくて、天井高も低い。
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日本人向けの、旧来のスーパーマーケットが、
百貨店の上階にあるという感じ。

品揃えは、日本製品が多い。

そしてこの精肉売場。
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スカスカの売り場に、愕然としつつがっかり。

それでも、日本人の固定客が、
しっかりとついている。
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惣菜売場は通路を挟んで別途展開。
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日本人客をターゲットにした店。

タイでは日本製品にあこがれる顧客が多い。
だからこの層をターゲットにした商売は大いに成り立つだろう。

ユニクロはジャパンテクノロジーを前面に出して、
現地の消費者をしっかりつかんでいる。

しかし伊勢丹はいつの間にか、
日本人をターゲットしてしまっている。
途端にマーケットは縮んでいく。

ターゲティングは、
確かなポジショニングによって、
客層を広げることができる。

これがポジショニング戦略の要の考え方。

そして、このサウヤム地区で、
セントラルワールドプラザと道を挟んで真向かいに位置するのが、
ビッグCスーパーセンター。
ハイパーマーケット業態を中核に展開する企業。
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ビッグCは、もともとセントラルグループの事業部門だったが、
フランスのスーパーマーケット企業カジノに売却された。
さらにこの企業が2010年にタイのカルフールを買収。
ハイパーマーケットの数は国内最大。

2階、3階がスロープで結ばれた総合スーパー。
1階にはテナントが入る。

2階は食品と日用品。
そしてドラッグストア。
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主通路は広い。
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カルフールが創造し、完成させたハイパマーケットの店づくりを、
忠実に再現している。

食品部門はベーカリーが導入部。
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ベーカリー売場から続く惣菜コーナー。
この惣菜コーナーは、持ちかえり用。
フライやミニ寿司など、
すぐに食べられる商品を対面でお勧めしている。
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鮮魚売場は、
氷を敷き詰めた平台で丸モノを販売。
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精肉売場では、多段セルフケースでのパック販売と、
平台ケースでのバラ販売を併用。
ひき肉も平台のバラ販売。
お客は必要な分だけすくって、袋に入れる。
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奥壁面には惣菜売場。
サラダやチキンローストなどが並ぶ。
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青果売場は売場全体のほぼ真ん中を占める。
ウォルマートのようなサイン。
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葉物コーナー。タイは野菜の種類が豊富だ。
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奥主通路沿いに冷凍食品コーナー。
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ビッグCのプライベートブランドのアイスクリーム。
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酒売場は時間帯によって販売できない。
だからこの時間は閑散としている。
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飲料売場では、ペプシの量販。
単品量販がハイパーマーケットの手法。
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2階のエスカレーターを登ると、
3階にはフェイスケア売場が登場する。
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2階のレジはごらんのとおり。
人がよく入っている。
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2階から3階へはエスカレーターで大型カートごと移動。
これはハイパーマーケットの常識。
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3階は、衣料品、家電、スポーツ用品、
それに家庭用品など非食品を展開。

主通路ではプロモーションアイテムを訴求。
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家電売場はまさにウォルマートのようだ。
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そして衣料品も比較的ハイセンス。
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タイでは、ほとんどの店が、
セキュリティシステムを入口に設けている。
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1階のテナントのひとつは、
イギリスのドラッグストア「ブーツ」。
現在はアメリカのウォルグリーンの傘下に入った。
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そして香港資本のドラッグストア「ワトソン」。
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ドラッグ・チェーンをほぼ、
隣同士で競い合わせている。

ビッグCスーパーセンターには、
実にお客がよく入っている。
高度成長時代を迎え、
中間層がボリュームゾーンとなってきたタイ。

日本の高度成長時代に、
ダイエーを中心とした総合スーパーが、
圧倒的な強さを発揮したように、
いまのバンコクでは総合業態が、
お客のニーズをジャストミートでとらえ、
ウォンツを満たす。

一方、コンビニが「後進の先進性」で、
異常に発達している。

ハイパーマーケットとコンビニに挟撃され、
食品スーパーマーケットは、
高所得層をターゲットとするしかない。


低所得層の食品ニーズは、
伝統的な市場が支えている。

この構造が、サイヤム地区を訪れるだけで見えてくる。

しかし、タイの小売業の人々は、
「業界話」で「内向きの論理」をもってはいない。
協会専務理事のチャチャイさんが、
そしてChertsak店長が、
それをよく示していた。

自分の仕事、自分の店、
そして自分の会社を、
より良くしようと考えていれば、
業界全体の衰退や低迷の話を、
語る暇はないのだ。

その意味でも、私たちは謙虚に、
タイ小売業に学ぶことができる。

〈結城義晴〉

2013年02月27日(水曜日)

タイ小売業の体系とトレンドをつかんで、帰国します!

いま、バンコク・スワンナプーム国際空港。
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素晴らしい空港。
これだけでもバンコクが国際都市として、
一流になったことを示す。

チェックインを終わらせて、
そのタイ航空のラウンジ。
やっとたどり着いた。
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今日は朝からゴルフ。
名門のナワタニ・ゴルフコース。
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メンバーは前田仁さんと小阪裕介さん。

32度の灼熱のコースを、
スルーで回って、
そのコースの素晴らしさ、
メンテナンスとホスピタリティに満足。
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その後、ダウンタウンで最後の視察をした。
ロビンソン百貨店のトップス・スーパーマーケット。

さらに最後の最後に、
タイ式オイルマッサージへ。
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これをしなけりゃ、バンコクに来た意味がない。

体中をジャスミン・オイルでもみほぐして貰って、
視察とゴルフの疲れをとり、
最後にゴキゴキと背中の骨を全部鳴らして終了。

気持ちよかった。
疲れがふっ飛んだ。

その後、JTBバンコク支社のシニアマネージャー前田健登さんと会って、
6月と7月のタイ小売業視察ツアーの打ち合わせ。

お疲れ様。

それから空港へやってきた。
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広大な空港のANAのラウンジを探し当てたら、
20時30分でクローズ。

ブログのアップをラウンジでしようと考えていたので、
大ショック。

その後、駆けずり回って、
タイ航空のラウンジを探して、
ギリギリ、間に合わせ程度のブログ。

申しわけない。

ということで、昨日予定していたタイ小売業視察レポートは明日に。

再び申し訳ない。

タイの小売業界は、
1997 年の経済危機をきっかけに、
勢力図が大きく変わった。

それ以前に進出していた外資企業は、
大丸、そごう、伊勢丹、東急百貨店、
さらにジャスコ(現イオン)、ファミリーマートなどの日本企業。

しかし通貨危機をきっかけに、
欧米系外資企業が躍進。

イギリスのテスコロータスや、
フランス・カジノ系のビッグCが、
本格的に市場参入し、
現在、ハイパーマーケット市場は外資の独占状態。

カルフールもビッグCに売却して撤退。

百貨店は、大丸が1990 年、
そごうが2001 年に撤退した後、
セントラルやザ・モールといったタイ企業と、
地元百貨店が市場をけん引している。

百貨店とハイパーマーケット、
それにセブン-イレブンをはじめとするコンビニ。

スーパーマーケットは、
高級タイプしかないと言ってよい。

日本の昭和30年代初めと言ったところか。

ただし空港をみてもわかるように、
高度成長の消費と経済があるから、
昭和30年代と現在が交錯している。

「後進の先進性」を現出させている。

ここにイノベーションの芽も生まれてくる。

私は、それを考察し、
伝えたいと考えた。

そして同時に、
中国、韓国と違和感をもたざるを得ない今日、
タイという国との交流は、
私たちの国際的存在価値をも見直させてくれる。

いい国だ。
大切な国だ。

つくづくと思いつつ、帰国する。

〈結城義晴〉

2013年02月26日(火曜日)

タイ小売業協会チャチャイ専務理事の見識・理論と「後進の先進性」

韓国新大統領の朴槿恵(パククネ)さん。
昨日、第18代で11人目の大統領就任式。
初の女性大統領、初の親子二代の大統領。

父親は、朴正熙(パクチョンヒ)元大統領。
1963年から79年まで大役を務め、
韓国の産業化を果たした。

朝日新聞『社説』はコメントする。
「父親が産業化を担ったとすれば、
娘は民主化後の『国民の幸福』をめざす」。

新大統領は自叙伝に書く。
「真心に基づいて相互の信頼を積み重ねて
初めて発展的な交渉と約束を期待できる」

私は今、タイ王国の首都バンコク。
国王は、ラーマ9世プーミポン・アドゥンラヤデートさん。
チャクリー王朝第9代国王。

首相は、第36代のインラック・シナワッさん。
こちらもタイ史上初の女性首相で、
兄は第31代首相のタクシン・シナワットさん。

彼女は一昨年、2011年のタイ大洪水の際、
洪水対策の陣頭指揮に当たって、
バンコク中心部への浸水を防止するなど、
大いに活躍している。

韓国とタイは女性のトップリーダー。
何ごとも日本が進んでいると考えてはならない。

さて、バンコク到着の昨日は、
ワンマーカブチャーの祝日。
「万仏節」という仏教の祝祭日。

陰暦では3月の満月の日。

お釈迦様の弟子1250人が入道儀式を受け、
最も高い「阿羅漢」という悟り境地に達したことを祝う日。
タイでは仏教系の祝日は1年に4日。
ただし、何月何日と決まっているわけではなく、
毎年、政府によって発表される。

今年は、まず昨日の万仏節。
それからヴィサカブーチャ(仏誕節)の5月24日(金)、
アサラハブーチャ(三宝節)の7月22日(月)、
そしてカオパンサー(入安居)の7月23日(火)。

94%の国民が仏教を信仰するタイでは、
仏教系の祝日は、禁酒日になる。
これらの日は、店での酒類販売も禁止される。

到着してから街に出た。
通常は渋滞が当たり前のバンコク市内だが、
祝日だから道路は嘘のように空いている。
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市内を走る車は、
ホンダやトヨタなどの日本車が多い。
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高速を走ると、近代的なビル群が林立しているのがわかる。
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バンコクはもう一流の近代都市だ。

しかし郊外の生活道路は、
そこそこに混んでいる。
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それは郊外の商業施設が賑わっていることを示す。
タイは日本の高度成長時代を今、現出させている。

車も多いが、バイクも多い。
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黄色いヘルメットの子供を間に挟んでバイクを走らせる夫婦。

郊外をひと巡りして、
夜は宿泊ホテルのレストランで食事。
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なぜなら、外国人相手のホテルでは、
仏教祝日でもお酒が飲めるから。

33度の蒸し暑いバンコクの夜は、
ビールなしには凌げない。
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ビールとワインをいただき、
昨夜は熟睡。

一夜が明けて、
バンコクの朝。
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今日は交通渋滞。
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そのなかをタイ小売業協会を訪問。
Thai Retailers Association。
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協会事務所が入居しているビルロビーには、
国王夫妻の写真。
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専務理事のチャチャイ・トングラタナハンさんが、
ていねいにインタビューに答えてくれた。
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タイの商業(小売業と卸売業)は、
GDPに占める割合が13.5%、
製造業は39.0%。
商業はタイで第二の産業である。

しかし従業者数は、
商業が15.5%、
製造業が13.6%と、
逆転する。

ちなみに第3の産業は農業で、
GDPシェア8.6%ながら従業者数は38.2%。

1人当たり生産性からすると、
製造業、商業、農業となる。

近代的小売業の割合は、
タイ小売業協会では4割と推定。
対して伝統的小売業は6割となる。

その近代化された小売業のトップは、2010年の統計で、
ハイパーマーケットで
182億7000万ドル(1兆8270億円)。
第2がスーパーマーケットで
58億9000万ドル(5890億円)
第3がコンビニで56億2000万ドル
(5620億円)。

他の小売業態が297億9000万ドル(2兆9790億円)。

この595億7000万ドル(5兆9570億円)が、
近代化されたタイの小売業の規模。

店舗数は、
コンビニが8100店、
スーパーマーケットが5340店、
そしてハイパーマーケットが2360店。

ハイパーマーケットとは、
日本でいう総合スーパー。
国際的にはハイパーマーケットといい、
ウォルマートのスーパーセンターも、
このハイパーマーケットのジャンルに入る。

タイは、非常にハイパーマーケットが発達している。
というより発展途上国では先ず、
ハイパーマーケットが、
発達する。

中国でも韓国や台湾でも、
そして日本の高度成長時代でも、
ハイパーマーケットが王者であるし、
最大業態であった。

昭和50年代まで、
日本でダイエーがトップだった理由は、
日本が高度成長時代であったことと深く関係している。

中国、台湾、そしてタイでも、
「後進の先進性」によって、
このハイパーマーケットに次いで、
コンビニが割って入る。

タイではセブン-イレブンだけでも6822店もある。

中国、台湾、タイでも、
食品スーパーマーケットは、
近代化された要素では、
ハイパーマーケットとコンビニに、
サンドイッチ状態で挟撃され、
一方、前近代化された条件において、
生鮮食品が伝統小売業の「市場」に席巻されている。

チャチャイさんと話していて、
私はここでも同じ法則があることに気づかされた。

そのチャチャイさんは、見事に、
タイ小売業を理論化していた。
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その理論の詳細は、
月刊『商人舎』に譲ることになるが、
チャチャイさんを囲んで写真。
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私たちが並んで立った上には、
歴代の小売業協会会長の写真が飾られていて、
日本チェーンストア協会会議室のようだった。

このあと、一日中、
バンコク市内の商業施設を視察。

チャチャイさんは、途中まで、
ずっと随行して解説してくれた。
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心から感謝したい。

そして通訳を兼ねて案内してくれた人がもうひとり。
阿部俊之さん。
アセアンジャパンコンサルティング㈱社長。
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東南アジアで日本からの事業展開をコンサルする。
35歳の気鋭のコンサルタント。

阿部さんにも感謝したい。

それにしてもタイという国、
いっぺんで気に入ってしまった。

素朴で、素直で、人柄のよい国。
親日家が多い。

すくすくと発展するに違いない。
そんな予感を抱かせてくれる。

そして私たち日本国が失いつつあるものを、
私たちに教えてくれる。

そんな感慨を強くした一日だった。
(明日の店舗視察編に続く)

〈結城義晴〉

2013年02月25日(月曜日)

バンコクに到着、セブン-イレブン6822店! タイ小売流通業報告予告

Everybody! Good Monday!
[2013vol9]

2013年2月の最後の週。
今週金曜日から、弥生三月。
2013年の第9週。

去年は閏年で、
2月は29日まであったから、
今年2月の前年同月比は1日分減ることになる。

まあ、それは仕方のないこと。
しかし、だから私は、
ウィークリー・マネジメントがいいと考える。

ずいぶんと春めいてきたけれど、
昨日は日本列島にすごい寒波が押し寄せた。

昨夜というか、今朝というか、
私は0時30分、
羽田空港国際線から、
全日空NH173便に乗り込み、
タイの首都バンコクに来た。
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2本の映画を見て、
金目鯛の煮つけの朝食を堪能すると、
もうバンコク。

『リンカーン』は良かったし、
『007スカイフォール』は面白かった。

バンコク・スワンナプーム国際空港到着は、
現地時間6時。
2時間の時差があるから、
約6時間30分のフライト。
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空港からホテルへ向かっていると、
夜が明けてきた。
やはり蒸し暑い。
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到着時の気温は29度。
日中は33度まで上がる。

宿泊はインペリアル・クィーンズパーク・ホテル。
日本人にも人気の大型複合ホテル。
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クラシックな雰囲気の落ち着きそうな宿。
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タイらしい木造りのカフェ・レストラン。
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タイは国民の94%が仏教を信仰。
ホテル壁面の欄間には、
さまざまなモチーフが描かれている。
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仏教の国タイ、心が落ち着く。
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世界の各国の経済力を表わすGDP(国内総生産)。
2011年の統計で、
第1位がアメリカで15兆0757億ドル。

以下、アジア・オセアニアだけ拾うと、
2位  中国  7兆2982億ドル
3位  日本  5兆8665億ドル

以上が世界三強。
日本も自信を失うものではない。

10位 インド 1兆8268億ドル
12位  オーストラリア 1兆4869億ドル
15位  韓国     1兆1163億ドル

アジア・オセアニアでは中国と日本が抜けていて、
その後インド、オーストラリア、韓国が1兆ドルを超えている。

16位  インドネシア  8465億ドル
18位  トルコ     7743億ドル
20位  サウジアラビア 5971億ドル
25位  イラン    4824億ドル
26位  台湾     4664億ドル

そして世界30位にタイが3457億ドルで入る。

極東アジアの中国、日本、韓国、台湾、
中東アジアのトルコ、サウジアラビア、イラン、
そしてインド。

東南アジアではタイは、
インドネシアに次ぐ国ということになる。
なかなかの国なのだ。

1人当たりGDPも5394ドルで、
5000ドルを超え、
これは小売業では、
「業態の時代」に入ったことを示す。

面積は日本の約1.4倍で、
約51万平方キロメートル。
人口は6593万人で日本の約半分。
その首都がバンコク。

民族はほとんどがタイ族でタイ語を話す。
宗教は94%が仏教で、
イスラム教は5%に過ぎない。

つまりは国家として、
成り立ちやすい条件を備えている。
13世紀のスコータイ王朝、
14~18世紀のアユタヤ王朝、
1767~1782年のトンブリー王朝を経て、
現在のチャックリー王朝と続き、
1932年に立憲革命が起きた。

イギリスと並んで、
典型的な立憲君主制の国家と見ることができる。

主要産業は農業で、
就業者の約40%強を占める。
しかしGDPに占める比率は12%。
農業の生産性はアジア各国ともに低い。

一方、製造業の就業者は約15%で、
GDPの約34%。
工業が輸出の約90%を占める。

タイは1980年代後半から、
急速に経済発展したが、
1997年、アジア経済危機が発生。
しかし構造改革や経済再建に努めた。

21世紀に入って2001年、タクシン政権が発足し、
輸出に加えて国内需要も経済の牽引力とする方針で、
ここで小売流通業が発展する。

そのまま2007年まで高成長を続けたが、
世界共通のリーマンショックで低迷、
2009年にはマイナス2.3%成長。

しかし2010年急回復で7.8%、
2011年は当初3.5~4.5%を見込んだ。
しかしここでも大規模洪水被害で、
0.1%に下方修正。

東南アジア第2の経済国家ではあるものの、
世界経済の波にもまれ、
上がったり下がったり。

消費者物価指数は2007年を基準年として、
2011年に112.1。
日本のようなデフレ続きとは異なるし、
失業率も0.4%と安定している。

いい国です。

総貿易額は輸出が2191億ドルで、
輸入が2021億ドル。
貿易収支は黒字。

この国で6822店舗を展開するセブン-イレブンが、
ホテルの前に出店している。
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日本の1万4807店、
アメリカの8068店
に次いで、
韓国6986店
と並ぶのが、
タイのセブン-イレブン。

今日から3日間、バンコクにいて、
小売流通業の報告をする予定。

もちろんちょっとだけ、
ゴルフも楽しみます。

さて、日本には春が近づいている。

店頭にのれそれ春も遠からず
〈日経俳壇 町田・枝澤聖文〉

のれそれはマアナゴの幼魚。
高知県は土佐の早春の珍品。
茨城県沿岸でも獲れる。
町田の枝澤さん、どこの店で買ったのか。

そののれそれを見つけて、
春が近いことを感じた俳人。

解禁の初っ端(しょっぱな)に釣れ桜鱒
〈日経俳壇 福井・加畑霜子〉

桜の花が咲く頃に獲れるからサクラマス。
名前もいいが、解禁日の「初っ端」が、またいい。

海鼠腸(このわた)の砂抜くことも厨ごと
〈同 東京・山口照男〉

このわたはナマコのはらわたの塩辛。
その塩抜きも厨房の仕事。

この世にはこの世の暮らし目刺買ふ
〈同 小平・沼尻文代〉

「この世にはこの世の暮らし」から、
メザシへつなぐ言い切りが心地よい。

春近し。

花の句だけでなく、
魚の句が増える。

スーパーマーケットでは海産部門が不振。
しかしこういった俳句を味わうだけでも、
魚を食べたくなる。

文学的な、俳句的な売り場があってもいい。
付け焼刃の川柳調では、この味は出ないが。

さて今週のスケジュール。
金曜日から3月。
2月末決算の企業はきっちり締めたいし、
3月末決算の企業は最後の追い込み。

私はいつも言う。
「まだまだ遅くはない」

私のスケジュールをみると、
結構忙しい。

2月28日木曜日の朝、羽田空港に到着。
その日はカスタマー・コミュニケーションズ㈱役員会。
その後、福島県いわきへ。
㈱マルト創立50周年式典参加。

金曜日の3月1日、
ロビンソン春日部店が、
西武春日部店に変わる。

1985年11月オープン。
その前年の1984年に、㈱イトーヨーカ堂が、
米国のJ. W. ロビンソン社と提携、
㈱ロビンソン・ジャパンを設立。

「52週マーチャンダイジング」で著名な鈴木哲男先生は、
この店の店づくりに携わった。

ロビンソンはアメリカ西海岸の百貨店で、
私にもずいぶんなじみが深い会社だった。
しかしその後、フェデレーテッドに買収され、
それがいまメーシーズと名前を変え、
840店の世界最大の百貨店グループになっている。

日本のロビンソンも、
セブン&アイ・ホールディングス傘下の㈱そごう西武傘下で、
西武百貨店春日部店となる。

もしかしたら、地方都市の百貨店として、
再生するかもしれない。

そんな期待が、かすかにある。

今日の最後は、
先週土曜の清水信次さんとの対談の報告。
秋葉原の㈱ライフコーポレーション東京本社。

インタビュー前に会長室の隣にある
ライフコーポレーション「創業記念館」
清水さんご本人に案内していただいた。
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地球誕生から現代までの壮大な歴史のパネル展示から始まり、
奥には貴重な美術品や骨董品が並ぶ。
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清水さんの思考の大きさが表れた記念館だ。

4月創刊の月刊『商人舎』マガジン、
その記念すべき第1号に登場いただく。

清水さんは、ライフコーポレーション会長、
そして日本スーパーマーケット協会会長、
国民生活産業・消費者産業連合会長。
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1年後に控える消費税増税についての取材。
清水さんは1978年、第1次大平内閣での消費税案浮上から、
直近の2012年、野田佳彦首相との会談、三党合意まで、
一連の経緯を、メモも見ずに一気に語ってくれた。
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そのうえで、現在の消費税増税の在り方、
この1年の考え方など、
これも秀逸の論理展開。
私には私なりの「消費増税対策」があるし、
それも清水さんにぶつけてみた。
決定版の特集をつくる腹積もり。

「結論は、だから粗利益を上げよう」なんて、
ガクッと膝が折れるような内容ではない。

4月創刊の月刊『商人舎』マガジンに、
ご期待を乞いつつ、
今週も、みなさん。
Good Monday!

タイ語で言いたいけど、
わからない。
残念。

〈結城義晴〉

2013年02月24日(日曜日)

ジジともうすぐ春本番[日曜版2013vol8]

こんにちは、
ジジです。
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ユウキヨシハルさんのうちにいます。
そして日曜日にこのブログにでます。
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絵をみています。

ブラジリエ。
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フェルメール。
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ボクは、とくに、
これがすきです。
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でも、絵をみるだけでは、
たりない気がします。
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なんだか、
ムズムズしてきた。
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そとに、でたい。
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玄関のとびらのところ。
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マーガレット。
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マーガレット マーガレット
くるくる マーガレット
あの子の髪に
マーガレット さいた♪

〈おとうさんがつくった歌です〉

ピンクのプリムラ・マラコイデス。
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しろいプリムラ。
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おとうさんは、
首からカメラをさげて、
でていきました。
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ちかくをサンポ。
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うらやましい。
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かきねのむこうに梅のえだ。
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しろい、ちいさな花がさいてる。
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ちかづいてきています。
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春が。
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しろいハボタン。
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むらさきのハボタン。
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これはボクのシッポ。
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おとうさんは散歩中。
ボクはうちのなかをあるく。
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そして、すわって。
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まってます。
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はやく、かえってね。
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おとうさんは、みつけました。
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公園の梅の花。
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そうなんです。
いまは、梅が主役。
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ゆっくり、梅をたのしんだら、
やがて桜となります。
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そうしたら、
春本番。
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もうすぐです。
春本番。

まちどおしいですね。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年02月23日(土曜日)

イオンPB1兆円・米国セブン1万店、学習院DSCMと食品ヒット大賞

日経新聞の「パソコン離れ急加速」。

電子情報技術産業協会発表の1月の国内出荷台数。
前年同月比なんと13.4%マイナス。
3カ月連続の前年割れで、
それでも64万8000台。

2012年全体のパソコン出荷台数は前年比で微増。
しかし出荷金額は7.1%マイナスの8090億円。
これは価格競争の激化で販売単価が落ち込んだため。

2012年度の販売計画に関して、
ソニーは販売計画を期初目標から200万台以上下方修正、
富士通も出荷計画を100万台引き下げた。
東芝は売上高を当初の8200億円から7380億円にダウンさせた。

「ウィンドウズ8の販売が想定を下回った」
ソニー加藤優最高財務責任者のコメント。

スマートフォンやタブレットに、
その座を奪われつつある。

私にとってパソコンは毎日必需の道具だが、
全体ではスマホやタブレットに移行中。
このスピード感、実感せずにはおれない。

さて日経新聞にイオンとセブン-イレブンの記事。
まず「イオン、PB販売1兆円」。

2012年度のPB販売額は約7000億円。
前年度比3割アップ。

イオンリテールは約340店、
この総合スーパーではPB比率は約20%。
だが、2013年度は25%に高める。

グループの食品スーパーやコンビニでもPBを拡販して、
イオン全体の2013年度計画では、
プライベートブランドの売上高を1兆円の大台に乗せる。
2012年度比4割増。

1980年、ダイエーが日本初の売上高1兆円を達成したが、
イオンはプライベートブランドだけでそれを果たす。

このうち「格安PB」の品目数は1.5倍となる。
コンペティティブ・ブランドの
「トップバリュ・ベストプライス」の強化で、
消費税増税前の1年間、
価格リーダーシップを握ろうという作戦。

これは一般メーカー品より3~5割安い商品。
2013年度中に現在の400品目から600品目に増加。

2013年度のトップバリュ総品目数は、
衣食住で現状の約6000品目から微増。

従って、1アイテムあたりの売上げを3割増やして、
価格訴求力をさらに上げる計画。

イオンのトップバリュを筆頭に、
今年も低価格旋風が吹き荒れる。
一方、「セブン-イレブン、北米で『復活』」。

米国セブン-イレブンは、
セブン&アイ・ホールディングスの完全子会社。
「日本流の店舗運営で業績を拡大、
北米1万店体制が視野に入る」

アメリカのコンビニは、約15万店。
そのうちの8割がガソリンスタンド併設型。

米国で8000店強のネットワークを敷くセブン-イレブンも、
その4割がスタンド併設店だが、
日本流のデリを強化して好調。

例えば冷蔵ピザを90秒で焼くグリルシステムを、
2000店強に導入。
これを数年で全店に拡げる計画。

2012年12月期は売上高1兆2465億円、
営業利益は400億円(1ドル=80円想定)の見込み。

ジョセフ・デピント社長は語る。
「今後は都市部で日本のような小型店を集中出店する」

鈴木敏文会長はコメントする。
「各国で販売力を引き上げる体制が整う」

つまり日本で成功したコンビニモデルを、
アメリカで成功させ、
さらにアジアでも展開させる。

私は明日からタイのバンコクで、
セブン-イレブンを視察する。

セブン-イレブンは現在、
世界で約5万店、
年間売上高6.5兆円。

それを2015年度には10兆円という構想を描く。

その先陣を切るのがコンビニ発祥の地アメリカとなる。
これも3月末のアメリカ出張では、
見てこようと思う。

さて今日は正午に、
東京・秋葉原のライフコーポレーション東京本社。
清水信次会長のインタビュー。
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実にいい対談だった。

4月発刊の月刊『商人舎』のトップインタビュー。
その模様は来週月曜日のこのブログで、
詳細は月刊『商人舎』で。

今日のブログは昨日の行動日誌。
二元中継。

まず東京・目白の学習院大学。
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2012年度『DSCM基礎コース』最終講義と、
桜実会講演会。
学習院マネジメント・スクールが主催。
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毎年5月にスタートし、
10月までほほ半年にわたって
21世紀の流通業の実態と課題を学ぶ。
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私は例年、開講の最初の講義「流通概論」を受け持っている。
そして2月のこの時期には、
13回目の特別最終講義が行われるが、
いつも、実務家の経営トップを講演者に迎える。

今年は、私のお願いで、
㈱たいらや社長の村上篤三郎さんが、
引き受けてくださった。
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開会のあいさつは上田隆穂教授。
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学習院マネジメント・スクール所長、
学習院大学経済学部長。

講師紹介の役目は私の仕事。
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村上さんのテーマは、
「ローカルSMとして生き残りをかけて」
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たいらやの前身はエーリズウエノ。
営業譲渡された㈱エコスは、
100%子会社として「たいらや北関東」を設立。
村上さんは2000年に社長として着任。
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栃木県の激戦区の中で、
現在に至るまでの取り組みを、
丁寧に話してくれた。
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最後に学生からの質疑応答。
上田先生からも質問。
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とてもいい講義だったし、
なにより、たいらやが着実に改善、改革をしていることが分かった。
お願いした私もうれしかった。

講義の後は、修了式。
コーディネーターは松川幸一さん。
学習院マネジメント・スクール顧問。
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学生全員が壇上に上がって授与式。
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そして修了証授与は上田教授。
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参加していた大塚明さんからお祝いの言葉。
日本スーパーマーケット協会専務理事。
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閉会のあいさつは、湯沢威名誉教授。
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上田先生と私で、
村上さんを囲んで記念写真。
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そのあとは場所を移して、
修了生の集い「GMS桜実会」の懇親会。
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代表幹事の三菱食品㈱柳沢孝之さんが桜実会の説明。
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そして乾杯のご挨拶は、
学習院院長の波多野敬雄さん。
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学生たちが所属する企業からの、
美味しいお酒とスナックの差し入れで
1時間半ほど、懇親を深め合った。
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中締めは結城義晴。
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社会人がアカデミズムで学ぶことの意義は大きい。
最後に贈る言葉は、
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」。
そして一丁締め。

みなさん、修了、おめでとう。

最後の最後は全員で記念写真。
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それがこの写真。
顔が小さくて恐縮。
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でもみんな、いい笑顔でした。
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今日の二元中継のもうひとつは、
昨日午後2時からの明治記念館。
「2013年 食品界・経営者の集い」
主催は日本食糧新聞社。

そしてその場で、
平成24年度第31回「食品ヒット大賞」と、
第26回「新技術・食品開発賞」の贈呈式。
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『日本食糧新聞』は、
創刊70年の歴史ある食品業界を代表する最大の専門紙。
「食品ヒット大賞」は昭和57年、
その創刊40周年を記念して制定された。

スーパーマーケットやコンビニ、卸売業者、生協等の
109社がモニターとなって商品を推薦する。
選考委員は食品業界や卸売業界を代表する経営トップ。

一方、「新技術・食品開発賞」は昭和63年に、
創刊45周年を記念して創設された。

技術力を駆使した今後の成長が期待できる商品に授与される。
いずれも需要や価値を創造する商品に贈られるものだ。

贈呈式では、最初に、
日本食糧新聞社会長CEOの今野正義さんから主催者あいさつ。
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続いて、「食品ヒット大賞」の選考経過について、
選考委員長の亀井昭宏さんが報告。
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亀井さんは早稲田大学名誉教授。
「一般加工食品部門の善戦が顕著だった」

今年の大賞は、ふたつ。
キリンビバレッジの「キリン メッツ コーラ」と、
東洋水産の「マルちゃん正麺」
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「キリン メッツ コーラ」は特定保健用食品、いわゆるトクホ。
コーラとトクホは従来、相容れない。
それを実現し、新市場を創出した。

「マルちゃん正麺」は、一昨年11月の発売以来、
1年で累計出荷数量が2億食に達した大ヒット商品。
コモディティ化した日本の食品市場でも、
真のイノベーションによって、
まだまだ成長できる可能性がある。
そのことをマルちゃん正麺は示した。

その他にも今回は、
「ロングセラー賞」3社、
「ロングセラー特別賞」5社
「優秀ヒット賞」20社が選ばれた。

もう1つの「新技術・食品開発賞」は、
選考委員長の岩元睦夫さんが経過報告。
岩元さんは(社)農林水産・食品産業技術振興協会参与。
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「あらためて日本の高い食品技術力を示した商品」と講評。

その受賞商品は4つ。
越後製菓「日本のごはん」
ネスレ日本「ネスレ クレマトップ ゼロ」
森永乳業「濃密ギリシャヨーグルト PARTHENO(パルテノ)」
雪印メグミルク「雪印 こんがり焼ける とろけるスライス」
雪印メグミルクはロングセラー特別賞とのダブル受賞。

受賞会社を代表して2人の経営者が謝辞。
1人目は東洋水産社長の小畑一雄さん。
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「会社創業60周年の記念すべき年に
食品ヒット大賞を初受賞でき光栄です」
カップ麺の登場後、ダウントレンドだった袋麺市場で、
「新価値創出に取り組んだ」と語った。

2人目は森永乳業社長の宮原道夫さん
森永乳業は5度目の「新技術・食品開発賞」受賞。
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「新商品のために数年間かけて
製造設備・機器の開発から取り組んだ」

日本の食品産業の技術力は非常に高い。
そのことを自ら証明した。
みなさん、おめでとうございます。

贈呈式が終わると、祝賀・交流パーティー。
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乾杯の発声は国分会長兼社長の國分勘兵衛さん。
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「日本経済に明るさが見えてきた。
消費者の財布のひもがゆるみ始めた」

國分さんの前向きな言葉とともに乾杯。
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来賓も次々と駆けつけた。
最初に元衆議院議員の島村宜伸さん。
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そして、衆議院議員の赤松広隆さん。
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おふたりとも農林水産大臣経験者。

続いて現・農水大臣の林芳正さん。
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「エーファイブという新しい官民ファンドが立ち上がり、
これから日本食市場を活性化していく」

自由民主党幹事長の石破茂さんもあいさつ。
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「アベノミクスだけではなく、
民間企業の創意工夫があって、
はじめて日本経済はよくなる」

日本の食品製造業のイノベーション力は
日本だけではなく、世界の食市場で輝く。

イオンのプライベートブランド1兆円、
世界のセブン-イレブン5万店10兆円。
そして製造業の技術革新力。

パソコンからスマホ、タブレットへと急激な変化が訪れる中でも、
日本の消費産業の未来は捨てたものではない。

〈結城義晴〉

2013年02月22日(金曜日)

ソーシャルメディア販促「売上げに結びつかず」と業態別1月販売統計

ウォルマートの2012年度第4四半期の決算が発表された。
2012年11月から13年1月末まで。

売上高は1279億ドル。
1ドル100円換算で計算すると、12兆7900億円。
前年同期比3.9%増。

純利益は56億600万ドル、5660億円、
こちらは8.6%のプラス。

米国のスーパーセンター等は、
既存店売上高が1.0%増。
サムズクラブは2.3%増。
海外部門が6.9%増の379億5000万ドル。
海外が稼いだ。

ウォルマートの年間決算は、
1月末日だから、
この後2012年度の全体像が明らかになる。
そして決算が終った直後の「2月は悲惨」の実態も見えてくる。

さて日経BP社の調査。
「第2回ソーシャル活用売上ランキング」。

企業やブランドが、
どれだけソーシャルメディアを活用したか、
そしてそれがどれだけ実際に消費行動につながったか、
その成果の度合いを調査し分析した。

2013年1月8~22日に実施。
ファン数や投稿数、
2万9003人から得たアンケート結果を基に分析。

総合第1位は、ローソン。
第2位はスターバックス、
第3位がユニクロ。
第4位が無印良品、
第5位がケンタッキーフライドチキン。

なるほどと思わせるブランドが並ぶ。

トップのローソンは、
ツイッターを活用して新商品をヒットさせた。
店内調理品「からあげクン」の新商品発売時に、
ファンからの投稿を求めるキャンペーンを実施し、
ファンの友人らに効果的に情報を広めた。

しかしこの調査、意外な実態を示している。
「ソーシャルメディアでの販促活動は
売上げに結びつけにくい」

ソーシャルメディア上で企業の情報に接触した人のうち、
「購入・利用 した」と答えた人の割合は12.6%にとどまった。
これは前回に比べ4ポイント低下。

ソーシャルメディアのファンが飛躍的に拡大される。
しかしそれは相対的に商品購入者の割合を下げている。

実に興味深い分析だ。
もちろんソーシャルメディアのファンの増加は、
商品購入増加に結びつく。

しかしソーシャルメディア・ファンの増加に、
商品購買は当然ながら比例しないし、割合は減る。

これはもっともっと実証すべき課題だし、
忘れてはならないテーゼだ。

さて今日の本題は、
各業態の1月販売月報のまとめ。

まずはいつも通り、百貨店から。
『全国百貨店売上高概況』
総売上高は5472億3203万円で
既存店前年同月比はプラス0.2%。
2カ月ぶりのプラス。

今年1月は全国的に気温の低下が著しく、
連休などに大雪が重なった。
そのため、客数は減少したと回答した企業が多数。

それでも、初売りや福袋、
冬物セールなどが堅調に推移した結果、
昨対プラスとなった。

地区別では、
大阪プラス3.3%、
神戸プラス5.3%、
広島プラス3.4%、
福岡プラス1.4%と、
西日本が非常に好調

商品別では、
美術・宝飾・貴金属がプラス6.8%、
身のまわり品プラス3.6%、
化粧品プラス1.2%などが、
今月も引き続き好調。

景気回復への期待感が高まり、
消費マインドが好転していることが
要因として考えられる。

ただし、外国人客は減少。
売上高はマイナス2.8%、
客数マイナス10.1%。
昨年は1月だった中国の春節が
今年は2月にずれたため、
数字の上では影響が大きかった。

次は、『コンビニエンスストア統計調査月報』
日本フランチャイズチェーン協会発表。

既存店ベースの売上高は、
6534億2500万円。
前年同月比マイナス0.9%。
8カ月連続のマイナス。

逆に全店ベースでみると、
売上高7180億2900万円のプラス4.1%。
こちらは16カ月、プラスが続いている。

コンビニでも客数減が顕著。
既存店前年同月比はマイナス1.9%。
気温の影響、たばこ購入者の減少が要因。

客単価は617.3円でプラス1.0%。

商品別構成比は
日配食品が33.2%、
加工食品が27.3%、
非食品が34.1%、
サービスが5.4%。

客数が減っても売れるものは売れる。
寒い季節はカウンター商材の動きがよくなる。

日本チェーンストア協会からは
『チェーンストア販売統計(月報)』
総販売額は1兆0688億2318万円。
既存店前年同月比マイナス4.7%。
11カ月連続でマイナス。

前月比はなんとマイナス15.6%と、ふるわず。

部門別では
食料品が6455億5112万円でマイナス3.8%、
衣料品は1223億2403万円でマイナス11.0%、
住関品は2242億5341万円のマイナス4.7%。
どの部門も1月は厳しい結果となったが、
衣料品は二桁のダウン。

そして、『スーパーマーケット販売統計調査』
三協会合同発表。
日本スーパーマーケット協会、
オール日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会。

今月の発表は、増井徳太郎さん。
新日本スーパーマーケット協会副会長。
20130222220139.jpg
「今月はあまり、
声を大にして発表できる結果ではなかった。
総売上高は7972億1350万円で、
既存店前年同月比はマイナス1.7%。
11カ月連続でマイナスだった」

「食品合計は6888億3092万円でマイナス1.5%、
生鮮3部門合計は2636億1006万円でマイナス1.4%。
青果プラス0.4%で、1046億5061万円、
今月唯一のプラス。
水産は752億4375万円のマイナス3.7%、
畜産が837億1569万円でマイナス1.7%。
惣菜が721億1094万円、マイナス1.3%、
日配は1442億5684万円、マイナス1.6%、
一般食品が2088億5308万円、マイナス1.6%、
非食品が746億0440万円でマイナス3.9%、
最後にその他337億7814万円でマイナス1.7%」

「1月のポイントは初売り、成人の日、受験。
初売りは二極化傾向が見られた。
低価格化が進む一方で、プレミアム商品も売れた」

「成人の日は、
自治体によって式が執り行われる日が異なるため、
ピークが分散した。
また、最近の傾向として、成人の日は
内食よりも外食が多くみられるようになっている」

「受験に関しては、
『合格祈願』パッケージの企画が定番化していて、
これが売れている」

「野菜の相場高は他部門へ影響している。
惣菜部門ではサラダが好調となり、
日配では漬物や野菜飲料が売れた。
一般食品でも乾燥野菜などが好調」

「アベノミクスがガソリン価格上昇に反映している。
ガソリンの値段が上がると、
まとめ買いとワン・ストップ・ショッピングが増える。

つまり、大型店への集客力が上がっている」

今月のゲストスピーカーは
㈱信濃屋食品の代表取締役社長の長井邦雄さん。
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信濃屋食品の売上構成は、
酒が50%、食品が50%。
本社が世田谷にあるという土地柄、
顧客は富裕層が多い。
「ハイ・クオリティ・スペシャルティストア」を目指す。

「輸入ワインの売上げは前年比10%アップ。
コンサルティング・セールスを特徴としている。
ワインソムリエ、ワインアドバイザー、利き酒師などが、
各店にいて、毎月勉強会を行っている。
ワインセラーは全店に設置している」

「コンセプトは“ワインと食とのマリアージュ”。
ワインと食の関連販売を強化している。
これが大変好評。
関連販売がけん引となり、
客単価を2割近くアップさせている」

総合スーパーも百貨店も、
食品スーパーマーケットもコンビニも、
全体として、食品の売上げがいいとは言えない。

しかし信濃屋の「ワインと食のマリアージュ」は好調。

さらに信濃屋の新しい提案。
「3月末に旗艦店の『ワイン館』と、
ワイントランクルームの『寺田倉庫』がコラボレーションし、
個人向けのワインセラーを開設する。
新しい生活の提案で、
シナジー効果を期待している」

考えてみるとこれは、
顧客のニーズに対応して出てきた発想ではない。
POSデータをいかに徹底的に分析しても、
「個人ワインセラー」の発想が生まれるわけでもない。

顧客は信濃屋の提案に、
「あー、そうだ」と気づいて、
それに呼応する。

ピーター・ドラッカーの言葉。
「顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。
したがって顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、
顧客とは誰であり、彼らが何を行い、いかに買い、いかに使い、
何を期待し、何に価値を見出しているかを知ることができる」

しかしドラッカーはこんなこともいう。
「もっとも重要な情報は、顧客ではなく、
非顧客(ノンカスタマー)についてのものである」

「ワインと食のマリアージュ」はだれにでも想像できるものだ。
だからそこではワインソムリエ、ワインアドバイザー、利き酒師が、
さらに勉強を重ねて、他にマネのできないプロとなる。
しかし「個人ワインセラー」はごく一部の現象であるし、
まさにノンカスタマーの情報だ。

顧客の期待と求める価値に向かって、
大胆にチャレンジする姿勢が必要だ。

信濃屋の挑戦を見ていて、
そんなことを感じるものだ。

ではみなさん、良い週末を。

〈結城義晴〉

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