東京・横浜の今日の最高気温、
18度、19度。
そのうえ今日の花粉飛散、
「非常に多い」。
今年はなぜか、
花粉症にかからなかった結城義晴。
しかし、夕方、横浜の商人舎オフィスに戻ったら、
くしゃみ連発。
昨日も書いたように、
1月の下旬に帯状疱疹にかかって、
その治療のために抗生物質を飲んだ。
それが効いているのかと思ったら、
途端に、花粉症がやってきた。
「いらっしゃい~!」
桂三枝改め文枝のギャグ。
そんな気分で、
私はそれほど辛くは感じない。
朝日新聞の『天声人語』。
〈百人の鼻すする音や花粉症〉ともじった。
「1日の最高気温が15度を超すと、飛散量は一気に増える」
今日の首都圏がまさにこれだった。
〈目のふちが世界のふちや花粉症〉
〈俳人で新聞記者の山口優夢〉
症状がひどい人には申し訳ないが、
私は花粉症すら、友達にして生きていこうと思う。
誰も相手にしてくれなくなったら
僕のところに来ればいいさ
いつだって君の相手をしてあげるさ
風邪は友達 風邪は友達♪
〈山崎眞幹・作詞作曲〉
さて私は昨日から、
千葉県茂原。
6時頃に目覚めたら、
美しい朝日。
昨日は、夕方、
横浜の商人舎オフィスを発って、
ベイブリッジを越え、
アクアラインを潜って千葉に入った。
そしてスーパーマーケット経営者の皆さんと会合。
前列真ん中は、荒井伸也さん。
オール日本スーパーマーケット協会会長。
右隣はヤマザワ会長の山澤進さん、
その隣は関西スーパーマーケット社長の井上保さん、
さらに伊藤園副社長の江島祥仁さん、
荒井さんの左隣は、とりせん会長の前原章宏さん、
さらにあづま食品社長の黒崎英機さん。
後列には、サミット社長の田尻一さん、
千葉薬品社長の神崎彰道さん、
ダイイチ社長の鈴木達雄さん、
エレナ社長の中村國昭さん、
ヤマナカ社長の中野義久さん、
そして伊藤園副社長の本庄周介さん。
さらに最前列に、
伊藤園所属の女子プロゴルファーの皆さんが加わって、
一同で記念写真。
私は個人的に大ファンの塩谷育代プロと、
ツーショット。
握手してもらったら、
意外に柔らかくて細い手だった。
その後、食事しながら、
談論風発。
今日はグレートアイランド倶楽部で、
「ドクターズ・ゴルフ会」。
会の名称は私の命名。
「マスターズ」は世界4大メジャートーナメントのひとつ。
米国ジョージア州オーガスタ・ナショナルで開催される。
そして「マスター」とは、
大学院修士課程を修了した人に与えられる資格。
その上の博士課程修了者は、
「ドクター」と呼ばれる。
そこでこのゴルフ会を、
「マスターズ」の上を行く志を持ち続けようと、
「ドクターズ」と名づけた。
優勝者は「ドクター」と呼ばれるが、
今回は並み居る強豪を押しのけ、
荒井伸也さんがその栄誉を獲得。
おめでとうございます。
さて日経新聞の『Voice』。
イギリス人のウィル・ハットンの持論を紹介。
オックスフォード大ハートフォードカレッジ学長。
「次の10年は中国が後退し、
日本のルネサンス時代になる」
嬉しいこと、言ってくれる。
中国が後退するという部分ではなく、
「日本のルネサンス時代」がやってくるというところに、
共感を抱く。
「中国は共産党政権の誕生から60年余りが経過し、
汚職がまん延、第5世代による一党支配の正当性が揺らいでいる」
怖くて鋭い指摘は、
中国の現状が崩壊前のソ連と重なるというところ。
「今後3~5年の間に“中国の春”が起きる」
〝中国の春”とは「アラブの春」にひっかけた言葉。
「アラブの春」は中東の民主化運動のことで、
中国でもそれが起こるという大胆予測。
一方、日本を評価する根拠は、
「企業の技術力と研究開発の強み」。
技術力や研究開発は、
製造業に限らない。
小売業、卸売業、サービス業でも、
テクノロジーのイノベーションが起こる。
嬉しいのは、次の予言。
「中国がまねたいと思うような維新を
なし遂げることができる」
小売流通サービス業では、
それがはっきりしている。
これからの10年間、
日本のルネサンスを信じて、
私も生きていこう。
そんな時、
「花粉症」も「風邪」も、
友達と考えるくらいの包容力は必要だろう。
これも日経新聞の『経済教室・経営塾』。
今週はずっと日本電産社長の永守重信さんが語っている。
同社の2012年3月期連結売上高は約6800億円。
「15年3月期に1兆2000億円、
30年3月期には10兆円に伸ばしたい」
故渥美俊一先生が、
「1+99」を訴えていたことを思い出した。
現在を「1」と考え、
将来は「99」をプラスすると構想せよ。
現在の「1」を5%ずつ増やそうと思うと、
10年間、それを実現させても1.71倍にしかならない。
毎年3%成長と考えると、
10年後は1.38倍。
もちろんこれらも大した仕事だが、
永守さんとは異なる。
「経営者の使命は夢を具体化し、実現することだ。
あまりにも大きな夢は『ホラ』だが、
経営者はときに『大ボラ』をふくことも必要だ」
これはアークス社長の横山清さんに通ずる。
横山さんが大ボラ吹きという意味ではない。
横山さんの有名な言葉は「大夢」。
大きな夢。
さらに「夢限大」。
夢は無限大の広がりを持て。
永守さんはそれを「大ボラ」という。
「大ボラがしだいに中ボラや小ボラに変わり、
実現可能な夢になる。
売上高10兆円はまだ大ボラだが、
必ず実現できると信じている」
その夢の実現のコンセプトは、
「回るものと動くもの」。
これを事業の基本に据えて、
「世界ナンバーワンの総合モーターメーカー」を目指す。
ウィル・ハットンの「日本のルネサンス」は、
永守さんの「大ボラ」や横山さんの「大夢」なくしては、
実現しない。
ただしゴルフでは「大ボラ」は禁物。
「最悪を覚悟して最善を尽くす」
アマチュアの球聖・中部銀次郎の言葉。
日々の仕事では、
こちらが優先されるが、
ビジョンやロマンは、
大夢や大ボラが求められる。
〈結城義晴〉