横浜商人舎オフィスの裏の遊歩道、
桜が芽を出してきた。
もうちょっと、
もうすこし。
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
今月の商人舎標語。
待ちましょう。
桜の開花を。
あと、何回、
桜を愛でることができるのか。
20回か、30回か、40回か。
今朝、そんなことを考えた。
朝刊の巻頭コラムは、
すべてといってよいほど、
フランシスコ1世の話題。
はじめて南米から生まれたアルゼンチンのローマ法王。
清貧と質素を重んじる。
地下鉄やバスを使い、
飛行機はエコノミークラス。
中世の聖人アッシジのフランシスコから名称をとったが、
その名にふさわしく貧困対策に尽力してきた。
偶然にも、私、今、
『ふしぎなキリスト教』を読んでいる。
講談社現代新書、
橋爪大三郎と大澤真幸の対談集。
これが面白くて仕方がない。
私はキリスト者ではないし、
宗教に対しては、なんというかノンポリシーだが、
宗教に関する知識や情報には強い興味がある。
対談の中で橋爪さんが「預言者」について語る。
「言葉が絶対の支配力を持つことへの、信頼なのです」
洗礼者ヨハネもイエス・キリストも、
イスラム教を起こしたムハンマド(マホメット)も、
預言者であることは共通している。
「預言者」は、
「言葉の絶対的な性能を
研ぎすますことができる」
「この伝統から、
神学や哲学や科学や
ジャーナリズムがうまれた」
この分析には心から共感を持つ。
私自身、言葉の性能を評価する者だ。
「言葉の力」を信じる者だ。
だからフランシスコ1世のこれからの「言葉」に、
注目し続けていきたい。
さて今日は、
商人舎オフィスに、
三井物産㈱のお二人が来社。
左から食品流通部加工食品営業部部長補佐の品田哲也さん、
同加工食品チームの中野真樹さん。
今年は9月上旬に、
アメリカ視察トップセミナーを開催します。
ニューヨークとラスベガス。
トップマネジメント向けの解説と、
スケジュールをつくります。
さて今日のメインイベント。
午後、横浜から千葉県の海浜幕張へ。
幕張メッセはすでに夕刻。
春の黄昏は、心なしか淡い。
その幕張メッセで今日から、
第13回JAPANドラッグストアショー開催中。
主催は日本チェーンドラッグストア協会。
文字通りのトレードショーは初日だけ。
明日、明後日は一般消費者に公開される。
だから今日は、全国のドラッグストア関係者が、
千葉・幕張メッセに会した。
18時からは恒例のレセプションパーティへ。
主催者の小売企業の皆さんと出展社の皆さんが参集し、
初日をねぎらい、ショーの成功を確かめ合う。
開宴の辞は、実行委員長の皆川友夫さん。
㈱アカカベ代表取締役。
次に、主催者を代表として、
関口信行さんがご挨拶。
日本チェーンドラッグストア協会会長。
㈱龍生堂本店社長。
来賓挨拶は、お二人。
はじめに公益社団法人日本薬剤師会会長児玉孝さん。
そして日本OTC医薬品協会会長の吉野俊昭さん。
ロート製薬㈱代表取締役社長兼COO。
二人ともに、ネット販売の問題について主張。
今回は通常国会開催中で、
政治家の挨拶がまったくなし。
これもまたよし。
来賓挨拶の間に、
清水信次さん、井上淳さんと話し合った。
清水さんは日本チェーンストア協会と生団連会長。
井上さんは両協会の専務理事。
写真がないのが残念だが、
先日、私、清水さんと対談した。
『月刊商人舎』創刊号の対談。
テーマは「消費税増税問題」。
この対談での結論が、
「総額表示を撤回させること」
清水さんはすぐに動いて、
自民党・公明党の責任者にアプローチ。
それが特措法案「外税方式時限採用」として、
政府から発表された。
私は月刊『商人舎』を、
強烈なオピニオン誌にしようと考えている。
その創刊号が発刊される前に、
対談が「現実化」してしまった。
それにしても清水さんの行動力と影響力は、
本当にすごい。
流通小売業界・サービス業界は、
外税方式採用で本当に助かった。
私も本望だ。
創刊号では清水さんとの対談が、
克明に描写され、
1年後の消費税への対策が丁寧に提案されている。
続いて、健康(セルメ)川柳の発表。
応募総数2万6885作品。
その中から選ばれた栄えある大賞は、
こっちょさんの作品。
「子の負担セルメで減らす爺と婆」
こっちょさん、おめでとう。
乾杯のご発声は、上原明さん。
大正製薬ホールディングス㈱会長兼社長。
懇親は写真で紹介しよう。
㈱サッポロドラッグストアー社長の富山陸浩さん、
常務の富山浩樹さん(右)。
㈱キリン堂会長の寺西忠幸さん。
㈱商業界時代からずっとお世話になっている。
㈱丸大サクラヰ薬局の櫻井清社長。
私の隣から、
㈱オオキ会長兼社長の松井秀夫さん。
㈱ぱぱす会長の根津孝一さん。
㈱プラネット会長の玉生弘昌さんと、
同社長の田上正勝さん。
そして衝撃ショット。
寺西さんと松井さん。
お二人の了解を得て掲載。
中締めは、副実行委員長の石田岳彦さん。
㈱CFSコーポレーション社長。
最後の最後はこのお二人と。
私の隣が樋口俊一元衆議院議員、
樋口産業㈱社長。
そして協会事務総長の宗像守さん。
この協会は宗像さんでもっている。
そして樋口さんは経営者であり、代議士。
宗像さんも樋口さんも、
言葉の力を使う人。
その意味で、私の同志。
言葉の性能を信じる者たちだ。
〈結城義晴〉