今日の天気は最高気温25度、
初夏並みの夏日。
フェーン現象の影響。
商人舎ホームページの人気ブログ。
「常盤勝美の2週間天気予報」
常盤さんが書いている。
「先週はサクラの開花ラッシュとなった」
九州から東京まで。
今週も北に向かって、
桜の「開花ラッシュ」が続く。
「関東以西の太平洋側の花見のピークは、
今週末から来週末」
私は来週末は米国テキサス州ダラス。
だから今週末に花見をしよう。
そう決意しよう。
来週からの3月の渡米につづき、
今年は4月、5月にツアーがあり、
それから9月、10月、11月。
それ以外に10月にヨーロッパ、
6月と7月に東南アジアのタイ。
これ以外にもいくつか、
海外視察コーディネートの仕事が入っていて、
忙しい。
そのなかで、皆さんにお勧めしたいのが、
5月の商人舎USA研修会Basicコース。
もう定評のある中身。
商人舎として第13回目の視察研修となる。
ラスベガスでの5泊7日。
5月14日(火)~20日(月)
「基礎知識・原理原則を徹底的に身につけ、
高い志と仕事へのロマンを実感する」
小売業・サービス業の新入社員から、店長、
メーカー&卸の若手~中堅向け。
海外視察にはいくつかの目的がある。
成績優秀者の慰労、
新しい情報や技術の収集、
時にはコーディネーター自身の勉強や好奇心のため、
といった邪道の目的まであるが、
商人舎Basicコースは、
その名の通り「研修」を目的にしている。
だから今回のbasicコースでは、
始めの3分の1の行程が終った頃に、
「理解度テスト」をする。
これは商人舎ミドルマネジメント研修会の成果。
こちらは理解度テストを2回敢行する。
テストした結果を本人と会社に知らせる。
研修後の本人の「モチベーション」は、
これ以上ないというくらい高まって、
いつも私は感動させられる。
もちろん「理解度テスト」をするためには、
アメリカ流通業や経営に関する「理論体系」が、
なければならない。
それを的確に、わかりやすく教授し、
理解させておかねばならない。
その上で「理解度テスト」をする。
これまでのミドルマネジメント研修会では、
平均60点くらいの成績だった。
理解が足りないところは、
すぐに復習するというメリットがある。
これも商人舎研修会の特徴。
今日も、関西スーパーマーケットの井上保社長から、
「よろしく鍛えてください」と声をかけられた。
しっかり勉強してもらう。
それが商人舎USA研修会。
参加者枠はあと10人ほどになってきました。
ご検討ください。
さて朝日新聞の『天声人語』。
メタンハイドレート開発の明るい話。
「『ガス田』は静岡から紀伊半島、九州沖に横たわる」。
「近海には世界屈指の埋蔵量があり、
うまくやれば天然ガス消費の100年分を賄える」。
「不毛の砂漠に石油が眠り、
貧困と戦乱のアフリカにはダイヤモンドや金が埋まる」
最後のフレーズがいい。
「あらゆる地にバランスシートがあるのなら、
日本は太平洋に無限の貸しがある」
「無限の貸し」とは、
言わずと知れた東日本大震災の津波。
「自然を畏れつつ、
正当な恵みは追い求めたい」。
今日は、東京・ホテルニューオータニ。
「松本清 お別れの会」
㈱スーパーアルプス代表取締役会長。
2月8日、満63歳で逝去。
葬儀委員長は松本英男さん。
スーパーアルプス代表取締役社長。
献花の後、その松本英男さんの挨拶で始まった。
英男さんの父上の利夫さんが、
清さんの前の社長。
英男さんは清会長の信条を、
「正直な商売」と評した。
しかしそれは故利夫社長の信条でもあったし、
スーパーアルプス全体の特徴でもある。
利夫さんも確か、59歳で亡くなった。
その利夫さんは、
商業界リテールマネジメントスクール第1期生で、
校長だった川崎進一先生からいつも、
高く評価されていた。
利夫さん、清さんと、
スーパーアルプスは、
この誠実さと正直さを貫いてきた。
まさにintegrity。
今日のお別れの会では、
三人の人たちの弔辞があった。
業界を代表して、
荒井伸也さん。
オール日本スーパーマーケット協会会長。
松本清さんを「まっすぐな人」と表現した。
友人代表は、伊奈源喜さん。
君沢サンヨー㈱代表取締役社長。
松本清さんとの付き合いは、
いつも「3点セット」だった。
「スーパーマーケットの見学とゴルフと、
地元のおいしい店」
清さんの素顔を実によく表していた。
社員代表の取締役第三商品部長・栗原稔さんも、
「正直な商売」の遺志を継ぎたいと決意表明。
そして献杯は井上保さん。
関西スーパーマーケット代表取締役社長。
「きよっさんは私の戦友でした。
それも勇敢な戦友でした」
「無念です、残念です」
「それにしても、きよっさん、
はよ、いきすぎや!」
「献杯!」
私は泣きそうになった。
井上さんの献杯の言葉、
心にしみた。
感動した。
そしてまったく、
同感だった。
スーパーマーケットの多数のトップ、
メーカー、卸売業、関連産業のあまたのトップ、
多くの人々がお別れに集まった。
心から哀悼の意を表したい。
私はその後、
虎ノ門の日本チェーンストア協会。
会議室で商業経営問題研究会。
通称RMLC。
3月例会は、小規模だが、
ネクストステージの議論。
それから消費税問題に話が及んで、
とても有意義な内容が展開された。
この研究会の初代座長杉山昭次郎先生が、
久しぶりの講義をしてくださる予定だったが、
体調がすぐれないとのことで中止。
これは残念だった。
杉山先生は商人舎最高顧問、
飯能の流通仙人、85歳。
単行本『マス・カスタマイゼ―ション』が、
発刊を待ち構えている。
その杉山先生の盟友が上野光平先生。
西友の実質的な創業者で、
まさに業界の理論をリードした先駆者だった。
私は密かに、
現代の上野光平たらんと志している。
だから「理論体系」を構築し、
それを進化させることに注力する。
誰にも負けたくないと考えている。
その上野先生の逝去も、
1987年12月2日、
63歳だった。
上野先生はずいぶん、
お年を召した逝去だったと記憶しているが、
松本清さんと同じ。
松本さんご自身が一般年齢に比べて若かったし、
日本人全体が若返ったとも考えられる。
しかし上野さんはこの会社特有のストレスの中で、
カティサークとショートホープとクラシック音楽を嗜みつつ、
燃焼して、亡くなった。
上野さんも「人生の3点セット」を持っていた。
松本清さんは、
「きよっさん」らしい「3点セット」を充実させて、
自らの信条の「スピード」で逝ってしまった。
だから人間のバランスシートは、
間違ってはいない。
ふたたび黙祷し、合掌して、
ご冥福を祈りたい。
〈結城義晴〉