商人舎magazine、
今日の新着記事。
まずWeekly商人舎には、2本。
第1が、これがすごい記事。
WeeklySpecial。
「HEBフード&ドラッグの復活祭商戦、
鳥肌が立つほどの大繁盛」
写真を60枚も使って、
HEBフォートワース店の、
イースター前日の大繁盛の模様を描く。
是非ご覧ください。
第2は、Weekend Summary。
毎週金曜日に、
商人舎チーフエディター渋木克久が、
この1週間のニュースから一番、
関心の高かったニュースを掘り下げて分析する。
今週は、
「原信ナルス・フレッセイ
118店2000億チェーン誕生の意味」。
合わせて118店、年商1890億円。
ここに大きな意味がある。
さらにDaily商人舎は、
カルフールの2013年第1四半期決算と、
ファーストリテイリング柳井正会長兼社長が
米タイム誌の2013年「TIME100」に選出されたニュース。
全部、私が目を通して、
時には加筆する。
つまりは結城義晴責任編集。
忙しいけれど、
充実していて、
元気いっぱい。
さてテキサス州、ダラス。
寒い。
寒気団が押し寄せて、
風が冷たい。
だからジャケットの下に、
ユニクロのダウンベストなど着込んでいる。
4月のテキサス。
信じられない。
朝一番で、まず講義。
最初の挨拶は、松本隆さん。
㈱平和堂店舗サポート部作業改善リーダー。
松本さんの視点は鋭いし、
指摘は的を射ている。
今回の研修会の兄貴分的存在。
その後、全員が一言ずつ、
決意表明。
これもよかった。
その後、
結城義晴第1回講義。
平和堂の店舗運営部を中心にしたメンバー、
対象に合わせて、講義の内容は変わる。
強調したのは、
平和堂の今年のスローガン。
「とんがれ!」と、
私の持論「ポジショニング戦略」の、
アウトスタンディング。
まさに一致している。
その後、店舗視察。
それでも視察中ずっと、
気にかけていることがあった。
それは、これ。
HEBセントラルマーケットのTボーンステーキ。
肉質も、厚みも、カットも、
素晴らしい。
1ポンド12ドル99セント。
昨夜、完食したトレイル・ダストのステーキの上をいく。
しかしウォルマートのTボーンステーキも、
お買い得だ。
こちらは薄切りステーキ。
1ポンド8ドル47セント。
2枚入って11ドル27セント。
ん~、どっちを買うか。
それぞれに、
それぞれらしさがあって、いい。
これがコンテスト型競争。
さて最初に、
ウォルマート。
必ずと言ってよいほど、
ここから始まる。
ウォルマートが、
すべての流通業に影響を与える存在だから。
コアマネジャーにインタビュー。
内容が、素晴らしかった。
クロス・マーチャンダイジング、
ダブル・マーチャンダイジング、
ウォルマートの徹底ぶりが明らかになった。
写真で紹介したいが、
それは商人舎magazineの、
Weekly Specialで。
売場を回りながら、
丁寧に解説してくれた。
「ウォルマートは、
こんな細かなアイデアをつぎつぎに出し、
その細かなことを徹底させることによって、
46兆円の世界最大の売上高を
紡ぎ出しているんだ」
そんな感慨があった。
Retail is Detail.
サム・ウォルトンの言葉を思い浮かべた。
この日は朝から雨。
7000坪のスーパーセンターの店頭に、
傘とポンチョの4ウェイ什器が登場し、
ずいぶん売れていた。
小売りの神は細部に宿る。
ネイバーフッドマーケット。
オープンしてから7年目。
店が輝きだした。
それもポール店長の力量。
アシスタントマネジャーのジェイミーさんが、
実に丁寧に答えてくれた。
ウォルマート・グループのマネジメント、
最近はますます柔軟になってきた。
現場の人たちに会っていると、
それがビシビシと感じられる。
特にネイバーフッドマーケットは、
2015年までに倍増の500店体制に持っていく。
具体的な目標は、
人々にエネルギーをもたらす。
HEBのセントラルマーケット。
全員で写真。
3月末にイースターのプロモーションが終わると、
次は、アメリカでは5月末のメモリアルデー。
戦没将兵追悼記念日。
今年は5月27日。
コストコやサムズの売場にはもう、
星条旗が大量に陳列されている。
しかしその間、プロモーションテーマが薄れる。
そこでセントラルマーケットは、
「ブラジル・フェア」を企画した。
ファサードから入口へ、
ブラジル・フェア。
床にはペインティング。
青果売場のトップにも、
ブラジル・フェア。
この店常設のプロモーション・コーナーも、
当然ながらブラジル・プロモーション。
売場の一番最後のサービス・デリ売場でも、
ブラジル・フェア。
㈱たいらやの村上篤三郎さんの言葉。
「催事が終ったら、極めて厳しい」。
これはアメリカでも同じ。
だから自ら催事を創り出す。
それがセントラルマーケットのブラジルフェア。
ウォルマートのさまざまなマーチャンダイジングも、
セントラルマーケットの全店フェアも、
知識商人の仕事ぶりで、
私は心からうれしくなった。
ところで、セントラルマーケットの先ほどの写真。
壁に貼られた言葉。
「時に、夕食は会話です」
惣菜や食材は物財。
その物財を販売しているその売場に、
「夕食は会話です」と、
売ること自体をを否定するが如き文言。
これは、とてもいい。
〈結城義晴〉