帰国しました。
この一体感、
このエネルギー、
全員で「自ら、変われ!」を実践します。
イノベーションを実現します。
小さくてもいい、
継続的なイノベーション。
期待してください。
この写真の、
この意気ごみを、
貫いていきます。
さて、現地時間4月22日の朝、
6時半にホテルを出発して、
サンフランシスコ国際空港。
バスのなかで最後の講義をして、
意外にスムーズにチェックイン。
その空港内の書店。
Compass Books。
よくできた店づくり。
店頭は「ベストセラーズ」が、
平台陳列。
平和堂でいう「一丁目一番地」。
その後ろの列に2カ所、
「ノンフィクション・ベストセラーズ」。
「一丁目二番地」か。
店内は中央にレジがあって、
その周辺をカテゴリー別に、
きれいに分類されて、
選りすぐりの最新刊が陳列されている。
入り口付近には、
「Current events」のカテゴリー。
最新ニュースの新刊。
そして右壁面の最後に、
ビジネスのカテゴリー。
これも充実した品ぞろえ。
いちばん右の列の上から二段目。
その一番左に、
楽天CEOの三木谷浩史さんの本。
『Market Place 3.0』
背表紙ではなく、
表表紙がこちらを向いている。
「ミッキー」の愛称で、書いている。
一言でいえば、
「オンライン・ストアの成否は、
ホスピタリティによって決まる」。
その右端には、
『In-n-Out Burger』。
これも表表紙で陳列。
いわゆるサクセス・ストーリー本。
こちらも一言でいえば、徹底して、
マクドナルドと反対のことをやったハンバーガー店。
カリフォルニア州は200店以上、
アリゾナ州、ネバダ州、ユタ州、
そしてテキサス州に合計285の直営店を展開。
フランチャイズ方式を採用しないところも、
マクドナルドと正反対。
赤と白を基調にした店。
メニューは基本的に3種類。
ハンバーガー、チーズバーガー、
ダブルダブルチーズバーガー、
そしてフライドポテトとドリンク。
これだけのシンプルメニュー。
注文時に必ず、
玉ねぎを入れるか否かを聞かれる。
ハンバーガー製造のオペレーションがすごい。
右が3種のハンバーガー製造ライン。
左がフレッシュ・ポテトをスライスして、
揚げるライン。
作業場には、
なんと冷凍庫や電子レンジがない。
新鮮な商品を手作りし、
回転がよいから冷凍保管することもない。
きびきびと、無駄なく、
作業する店員たち。
作業者は基本的に動かない。
それがオペレーションと、
レイバー・スケジューリングの原則。
ピープル・マネジメントや、
レイバー・スケジューリングが徹底され、
店長は年収12万ドル以上とか。
店内はクレンリネスが行き届いている。
私は裏メニューのプロテイン・バーガーを注文。
ハンバーグをレタスでくるんだ逸品。
健康やカロリーを気にする人向けのアイテム。
メニュー表には書いていないが、
パティやチーズ、レタスの追加など、
自由に選ぶことができる。
パティとチーズは、
4枚ずつ入った4×4までは注文可能。
日本のモスバーガーが、
昨日の4月23日から、
「レタスバーガー」として新発売。
多分、このIn-n-Out Burgerの真似。
団員たちも食べ終わって、
ひとときの休息を楽しんだ。
In-n-Out Burgerは、
初めからドライブスルー方式を採っている。
創業者のHarry Snyderが、
双方向スピーカー活用方式を発案、導入。
昼時は行列のハンバーガー店。
私たちが今回、
研修の目的で訪れたイン・アンド・アウト。
本になっていて、感激。
さて話をサンフランシスコ空港に戻して、
書店のほかにコンビニのような店があって、
そちらには雑誌売場がある。
そこに『TIME』が並ぶ。
おもしろい雑誌で、
1冊の雑誌に表紙が5種類ある。
写真は私が売場に3種類の表紙を、
無理やり並べさせてもらって撮影。
1999年に始まった「TIME100」の特集。
毎年「影響力のある100人」が選ばれている。
この36ページに、
柳井正さんが出ている。
商人舎magazineの、
Daily商人舎は、
毎日、結城義晴のピック・アップ・ニュースを掲載。
4月19日のタイトルは、
「TIME誌『最も影響力ある100人』」。
それがこのページ。
私は先の『In-n-Out Burger』と、
『TIME』を購入。
疲れ切ってはいたが、
ひどく気分がよかった。
アメリカン航空に乗り込んで、
サンフラン上空。
南に下って、
山肌の色が変わる。
1時間後に見えてきました。
大ロサンゼルスエリア。
ロス空港で乗り換え。
私はアドミラルクラブへ。
空港が見下ろせる快適な空間で1時間。
このジャンボジェットにお世話になります。
乗り込んで、10時間。
日本列島が見えてきました。
そして到着。
成田空港の空も、
「やるぞ」という気分にさせてくれた。
そして再び、
全員の、
この決意がこもった写真。
帰国したら、
島森路子さんの訃報。
元『広告批評』編集長、66歳。
心から、黙祷。
それから将棋「電王戦」。
プロ棋士vsコンピューターソフト、
5対5の対戦。
人間側が1勝3敗1引き分け。
朝日新聞と毎日新聞、
日経新聞が巻頭コラムで取り上げた。
日経新聞一面トップには、
「小売り 米で収益拡大」の記事が躍る。
ユニクロは出店を加速し、
2014年8月期に、
米国事業が黒字転換。
セブン-イレブン・インクも、
営業利益が前期比3割増の497億円を計画。
新たに600店を出店し、
アメリカで8500店体制を築く。
この旅の始めに、
ダラス・フォートワース空港で、
高木弘和さんに遭遇した。
セブン-イレブン・インクのシニア・ディレクター。
国際的に通用する事業は、
ユニクロとセブン-イレブンであることが、
証明されるようなニュース。
島森さんと将棋は、
ちょっと辛くて、ビミョウなニュースだが、
ユニクロとセブン-イレブンは、
うれしい話題。
私たちのイノベーションへの心意気を、
後押ししてくれるような空気に迎えられた。
明日からまた頑張る!
今年の商人舎標語は、
「今日も一日、優しく、強く」。
そこんとこ、よろしく。
〈結城義晴〉