学ぶことがこれほど、
愉しいと想ったことは
いままでありませんでした。
ご教授、誠に
ありがとうございました。
永くて短い、
とても充実した日々でした。
参加者全員が、
大きな成果のあった研修だったと思います。
私も本日から、
新しい人生が始まる気持ちで
努力して参りたいと思います。
尾崎好浩さんの帰国後のfacebookから。
尾崎さんは㈱なとり高松営業所長、
第13回商人舎USA研修会参加者。
ありがとう。
商人舎のUSA研修会の意図が、
尾崎さんの言葉にすべて表現されている。
「学ぶことの愉しさ」
それが商人舎研修会の中にある。
それが自分の仕事に深く関心を持たせてくれる。
「新しい人生が始まる」
私はいつも訴える。
「自ら、変われ!」
会社に帰って、
報告するためだけに、
研修会に来るのではない。
もちろん報告もするだろう。
今回の参加企業の多くも、
帰国後に盛大な報告会が待っている。
その報告会は、
単なる印象や感覚だけでなく、
科学的な視点、
論理的な戦略、
最新の動向を分析し、
「鳥の目・虫の目・魚の目」に
基づいたものになる。
それが派遣した会社組織に、
イノベーションを促す。
しかし結城義晴が考える商人舎研修会は、
もっともっと欲張っている。
参加者全員が、
自らのbehaviorを変える。
自分の人生を変える。
それが会社に、社会に、
貢献する。
そのために商人舎USA研修会がある。
尾崎さんが覚醒したように、
第二の人生に踏み出すために、
商人舎研修会がある。
そしてそれが実は一番、
自分の職場や店や会社に、
貢献することになる。
全員がそう感じとってくれたとしたら、
結城義晴、これ以上の喜びはない。
その米国オクラホマ州を、
昨日、巨大竜巻が襲った。
日本の台風や津波ほどの被害。
昨日まで商人舎研修会で
お世話になったアメリカ。
心よりお見舞い申し上げたいし、
亡くなられた国民のご冥福を祈りたい。
いま、このことを、
絶対に忘れてはいけない。
映画「オズの魔法使い」は、
舞台がカンザス州だったが、
巨大竜巻をテーマとした。
ジュディー・ガーランド主演で1939年制作。
ジュディはライザ・ミネリの母親。
主題歌「虹の彼方に」は、素晴らしい。
Somewhere over the rainbow,
way up high♪
今でもやはり、素晴らしい。
次に映画「ウィズ」は1978年作で、
主演はダイアナ・ロス、助演はマイケル・ジャクソン。
ニューヨークは
マディソンスクウェアガーデンの映画館、
私はその1978年、たった一人で、
この映画を見た。
夜中の12時。
満員の観客は黒人ばかり。
しかし、感動した。
ただし竜巻は、そんなに、
ロマンティックなものではない。
ご冥福を祈りたい。
合掌。
さて第13回商人舎アメリカUSA研修会。
私が目覚めたラスベガス。
噴水ショーで有名なホテル・べラージオ。
私たちのホテルフラミンゴを
朝6時半に出発。
バスの中で最後のMessage。
私のテキストはA4判で376ページ。
これ以上ないほどの情報。
しかし、講義でその中身を摘出し、
強調し、理解、納得してもらう。
最後の最後まで。
空港に着いたら、
解団式。
全員で静かに、
一本締め。
それから最後の全員写真。
私が指導して・・・。
意思統一して。
ハイ、ポーズ。
右手で1、左手で3。
13回を表わす。
全員のキラキラした目を見てほしい。
みんな、「自ら、変われ!」
の決意にあふれている。
それから企業ごとに、
最後の記念写真。
最後の最後に団長と握手。
㈱ロピア取締役の福島道夫さん。
「結城先生眼鏡が光ってます。
ちょっと下を向いてください」
「ハイ」
そして旅立ち。
ラスベガスの中心街が見える。
全米小売業の縮図ラスベガス。
この10年間で最も人口増加が激しい州ネバダ。
だから1カ所で視察するには最も適していて、
イノベーションが顕著に表れたエリア。
今年3度目のラスベガスでのbasicコース。
だから連続参加の企業は、
時系列で深く学びとることができる。
連続参加だからこそ、
報告会も共有できる。
コーディネーター自身が、
初めて訪れた店ばかりで、
どうして正しい解説ができるだろうか。
私は1978年からずっと、
アメリカのチェーンストアを観察し続けている。
そして現在も、1年間に7回、8回と、
研究と視察のために
アメリカ各地を訪れる。
そのうえで、
できる限りの時間をかけて、
分析し、解説し、主張する。
故渥美俊一先生が、
渥美先生らしい言い方で、
いつも強調していた。
「現場の店長に話を聞き続けても、
ほとんど経営戦略解明には意味を持たない。
彼らは店長にしか知らさていないことを、
しゃべるだけだからだ」
しかし私は働く人たちの声を、
直接聞くことは大切だと考えている。
エンプロイーサティスファクションが、
カスタマーサティスファクションに、
どれだけ影響を与えているかを知るには、
それが大切だからだ。
だから、店長インタビューもする。
その時には参加者からの質問を最重視する。
その質問が足りない時にだけ、
私が補足インタビューをする。
私にとってアメリカ人店長たちのコメントは、
ほぼ90%予測できるし、
それは当たっている。
しかしその店長の企業の戦略構想は、
そのトップマネジメントの政策を監視し続け、
分析し続けることでしか判明しない。
日本のイオン岡田元也社長の戦略眼、
ファーストリテイリング柳井正CEOのビジョン、
本人に確かめ続けるか、
そのコメントを追い続け、考察するしか、
解明はできない。
ウォルマートのマイク・デュークも、
クローガーのデイビッド・ディロンも、
ホールフーズのジョン・マッケイも、
その思想と意図が理解できなければ、
現場の現象を解き明かすことはできない。
そして戦略やビジョンと、
戦術や現場の士気と、
どちらも欠かせないのが、
小売業やスーパーマーケットの
経営なのである。
ラスベガス空港を飛び立つと、
中心街が見えてくる。
私たちが泊まったフラミンゴを中心に、
シーザースパレス、べラージオ、
ミラージュやトレジャー・アイランドなどが見える。
そして砂漠のアメリカ国土。
岩場の山波。
雪のロッキー。
90分で、サンフランシスコのベイエリア。
埋め立てが進む。
そしてサンフランシスコ周辺のサバーブ。
サンフランシスコで降りて、
浅野秀二先生とお別れ。
それからまたフライト。
一面の千切れ雲。
10時間後に、日本の成田空港。
「今日も、雨だった♪」
お疲れ様。
成田には、
山田邦弘さんが出迎えてくれた。
奥様の久枝さんが、
参加していたからだ。
山田さんは、
ヨークベニマル出身のコンサルタント。
非常にまじめで、優れたコンサルタント。
出迎え、ありがとう。
まあ、夫唱婦随を、
これというほど見せつけられて、
ご馳走様。
お疲れ様とご馳走様。
帰国してみると、
みんなの党と日本維新の会の提携解消。
まあ、当然の成り行きか。
橋下徹代表の沖縄発言も問題だが、
「みんな」と「日本維新」は、
ネーミングもコンセプトも差異がありすぎる。
アメリカ小売業研修も、
ポピュリズムに煽られ過ぎると、
判断を誤る。
道を間違える。
さてしばらく報告していなかったが、
商人舎magazine。
特集のためのCover Messageと
Message of May「商売は科学だ」。
Daily商人舎は、
ほぼ毎日、日本と世界の情報を、
ピック・アップしてお届けする。
「食品表示法案一体化に備えよ!」
Weekly商人舎のWeekly連載では、
火曜日「常盤勝美の2週間ウェザーMD予報」
月曜日は「今週の販促企画はこれだ!」。
渡米中も、
毎日更新宣言ブログと、
Daily商人舎、Weekly商人舎の記事公開に、
日夜邁進。
意気軒高。
知識商人の
「新しい人生」と「学ぶことの愉しみ」が
かかっている。
のんびりと眠ってはいられない。
〈結城義晴〉