今朝の日経MJに寄稿した。
マーケティング・スキル欄。
今回のラスベガスへの旅の帰り道。
サンフランシスコ国際空港のラウンジで書き上げて、
ギリギリでデスクの白鳥和生さんに送った。
それを実に上手に編集してくれて、
それがこの紙面になった。
感謝しておきたい。
朝、新聞を開いて自己満足していると、
㈱エコス会長の平富郎さんから、
直接、電話が入った。
「日経流通、読みました」
平さんは日経MJの古いネーミングを使う。
「久しぶりに、
ほんとうにいい記事だ」
これまた、ありがたいお言葉。
「まったく結城さんの言う通りだ。
厳しい時代だ」
それから、立て続けに、
ドラッグストアの投資が、
坪あたり20万円であるのに対して、
スーパーマーケットは倍の40万であること、
最終的にコストの問題が決め手になること、
この競争を「砥石」だと心得て、
切り抜けていかねばならないこと。
平さんが、
高揚していることが、
よくわかった。
「食品スーパーマーケット
受難の時代が続く」
私はこう、記事を結んだが、
平さんはそれを励みにして、
精神を高揚させて、
その問題に立ち向かう姿勢を見せてくれた。
平富郎74歳。
しかし、
こういった読み方こそ、
ありがたい。
書き甲斐がある。
その後、昼ごろ、来客あり。
西日本の雄㈱イズミの面々。
執行役員食品部部長の藤井洋二郎さん、
営業本部食品部デイリー課課長の矢野靖二さん、
そして精肉課課長の廣瀬伸作さん。
そこへ、昨日会ったばかりの人、
㈱ロピア代表取締役社長の髙木勇輔さん。
みんなで写真。
商人舎はこんな商人が集まる舎(とねり)。
大いに喜ばしい。
イズミの創業者で現会長の山西義政さんは、
現在91歳で現役。
7時間の会議をこなすという。
イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんは89歳、
セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。
山西会長の二つ下。
イオン名誉会長の岡田卓也さんは88歳で、
ライフコーポレーション会長の清水信次さんは87歳。
ちなみに、
商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生は86歳。
現役は山西さんと清水さん。
みんな、化け物級だが、
山西さん、すごい。
私、90歳を過ぎても、
現役を続けられるか。
ちょっと自信がない。
しかしその心意気、
あやかりたい。
さて今朝の朝刊。
朝日新聞の一面トップ記事のタイトルは、
「東証暴落1143円安
13年ぶりの下げ幅、円・金利も乱高下」
何だか朝日は嬉しそうだ。
一方、日経新聞の一面タイトルは、
「過熱警戒で売り増幅
株急落、1143円安」
株価日経平均の終値は、
前日比7.32%安、
1143円28銭下がった。
こちらは警戒感丸出し。
日経は「アベノミクス相場」が、
「本格的な調整を迎えた」とする。
社説では、諭すように語る。
「市場の短期的な動きに振り回されず、
企業の成長力強化や政府の財政再建策によって
日本への信頼を保つ必要がある」
その通り。
企業経営において、
株価の乱高下には、
一喜一憂してはならない。
泰然自若がいい。
先の化け物級のみなさんは、
揃って泰然自若の人ばかり。
見習いたい。
あやかりたい。
さて今日の商人舎magazine。
Weekly商人舎では、
金曜日のWeekend News Summary。
「軽減税率調査委員会でチェーン協と新スパ、
意見分かれる?」
商人舎チーフエディター渋木克久が書く。
消費税増税のときに、
食品など生活必需品は、
税率を軽減されるのか。
Daily商人舎は、
「円安値上げの夏 製造業・小売業・消費者の心」
こちらは食品メーカーの値上げ情報。
Weekly商人舎の分析も、
Daily商人舎の記事も、
消費者が「価格に敏感」になる情報ばかり。
かくて、「価格意識」抜きの商売は、
あり得ないことになる。
もちろん、いつの時代も変わらないことだが、
とりわけ今年から来年に向けて、
それはあり得ない。
ただし価格意識が強いからこそ、
価格を超えた「価値」や「幸せ」の提供が、
強く求められる。
みなさん、それを忘れず、
週末へ。
いざ。
頑張りたい。
〈結城義晴〉