結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年06月07日(金曜日)

タイ王国バンコクで「業態からフォーマットへ」を発見した!

朝一番で、ベイブリッジを越えた。
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横浜の街に、
しばらくお別れ。

成田空港は、
ずいぶん込み合っていた。
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今回は、全日空。
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飛びあがってすぐの千葉県の上空。
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日本列島は、
厚い雲に覆われている。
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しかし東シナ海は、
あくまで青い。
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インドシナ半島上空に入った。
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ここでは雲が高い。
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そしてタイ王国。
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約6時間で到着。
バンコクのスワンナプーム国際空港。
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ドイツ人建築家ヘルムート・ヤーン設計で、
2006年9月28日に全面開港。

国際空港は、どこの国も快適で斬新。

バスで市内に入り、
インペリアル・クイーンズパークホテル。

その9階会議室で、早速セミナー。
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万代ドライデイリー会恒例の海外研修。
今回はタイの小売流通業を学ぶ。

初めに趣旨を話し、
ゲストスピーカーの紹介。
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講師はチャチャイ・トングラタナハンさん。
タイ小売業協会の専務理事。
通訳は阿部俊之さん、
アセアンジャパンコンサルティング㈱社長。
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チャチャイさんは博士で、
タイの小売業に精通している。

こちらのセブン-イレブンをはじめ、
ビックC、セントラル、ワトソン、マクロなどで、
小売実務を経験し、
現在、専務理事。

その小売理論は、
私とも通ずるものがある。
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タイの小売業と卸売業は、
GDPに占める割合が13.5%、
従業者数が15.5%で609万人。

対して、製造業はGDPシェア39.0%で、
従業者数13.6%。

農業は、これが8.6%と38.2%になる。

農業と製造業が対極的で、
商業がその中間といった概要。

とくに小売り卸売業全体の成長。
2009年がマイナス1.2%だったものの、
2010年は4.0%、
2011年は4.8%のプラス。
そして2012年予測は、6.5~7.5%。

日本から見ると、
うらやましいかぎり。

業態別に見れば、
スペシャルティストアが20%、
コンビニエンスストアが18%の成長、
ハイパーマーケット(総合スーパー)と、
スーパーマーケットは、
ともに10%の伸び率。

タイのGDPは1人あたり5000ドルを超え、
2011年で5394ドル。
もう5500ドルのラインに乗ってくるが、
こうなるといくつかの変化が見られる。

チャチャイさんの分析では、
コンビニ業態が三つに分化してきた。
つまりフォーマット化現象が起こってきた。

そしてここに、
最新のExpressstoreのトレンドが、
入り込んできている。

実に実に面白い。

この後、さらに業態別の動向や、
新しいトレンドなど、
分析と解説が加わって、
レクチャーは終了。

素晴らしかった。

そして質疑応答。

ここからは、
タナポン・タングカナナンさんが参加して、
誠実に丹念に、質問に応えてくれた。
タナポンさんはタイ小売業協会名誉顧問で、
セントラルの経営者。
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日本からの参加者は、
関西地区のメーカー・卸売業の精鋭揃いで、
質問も実に的確だった。

このあたりの詳細は、
商人舎magazineで再現したい。

チャチャイさん、タナポンさん、
そして阿部さんに、
心から感謝したい。

セミナーが終了すると懇親会。
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乾杯の音頭は、
ドライデイリー会会長の今津龍三さん。
今津株式会社代表取締役社長。
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ホテルの中華料理を囲んだが、
食事中もずっと情報交換や交流が続いた。

最後に、㈱万代社長の加藤徹さん、
監査役の黒田智さん(右)と、写真。
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私の隣は、
左にチャチャイさん、
タナポンさん、
阿部さん。

今年5月下旬に、
タイのインラック・チナワット首相が来日した。

第36代でタイ史上初の女性首相。

2011年のタイ大洪水の際にも、
洪水対策の陣頭指揮で、大活躍した。

今回の来日では、
第19回国際交流会議「アジアの未来」で講演。

日本経済がアベノミクスで成長することを、
「称賛したい」としたうえで、
「タイ経済は日本と密接な関係があり、
日本の経済が地域全体に影響を与える」

こちらでは、円安がバーツ高につながっている。
これに関しては、
「単なる資金の流入ではなく、
実質投資につながることを期待する」

円安をバックに、
日本企業のタイへの投資を要請した。

そしてその投資を、
「地域の連結強化に使うべきだ」と強調。

今回のような研修や国際交流は、
その一助となるに違いない。

意義あるツアーが始まった。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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今日の商人舎magazine。

Daily商人舎は、
「米国アマゾン・コム広告料37%の伸びの意味」
連日の「アマゾン」ネタで恐縮。
しかし凄い。
Weekly商人舎は、
金曜日のWeekend news summary。
「米国Y世代・ミレニアル世代と
日本小売サービス業の高齢化イノベーション」

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