吹き飛ばされそうな強風。
強風のパンチをかわす青りんご
〈現代俳句協会 長内博〉
月刊『商人舎』創刊から3カ月。
風が吹き荒れる中、今日は、
商人舎magazineサイトの打ち合わせ。
関係者が一堂にそろって、
17時から19時半まで。
web解析ソフトを使って、
現状を把握しながら討論。
さらにより良いものに仕上げます。
サイト構築のカギを握るのがこの二人。
㈱プラージュ社長の磯浩一郎さんと長谷川温子さん。
実に、実り多い会議だった。
右からWEBデザイナーの田中翔太さん、
プラージュの長谷川さん、磯さん。
そして私の隣が渋木克久チーフエディター。
一番左は、WEBコンサルタントの猪股信吾さん。
長谷川さんと猪股さんに、
座布団5枚ずつ。
これから1カ月、
商人舎magazineが、
また大幅にリニューアルされます。
楽しみにしてください。
「ライフ怒涛の出店!
川崎・中原井田店482坪の全貌」
商人舎ゼネラルマネジャー亀谷しづえ、
渾身の描き下ろし。
是非読んでください。
見てください。
写真60枚を使った最新店の全貌。
Daily商人舎は、2本。
①西鉄ストア、コンシェルジュサービス導入
②Wegmans本格イタリアン・レストラン開店
ますます充実。
商人舎magazine。
内容と見やすさと使い勝手。
全てよくなります。
さて、モーガン・マッコール。
南カリフォルニア大学ビジネススクール教授。
『ハイフライヤー』(プレジデント社)という本がある。
教授のことが、こう紹介されている。
「早期選抜、次世代リーダー育成、
そして経営者の脱線に関する研究の第一人者」。
リーダーシップの研究で注目されている組織が、
Center for Creative Leadershipだが、
この略称CCLの研究成果から、教授は、主張する。
「リーダーシップは
経験を通じて学ぶことができる」
そして導き出したのが、
Quantum Leap Experienceの概念。
翻訳者の神戸大学家内壽宏教授は、
「一皮むけた経験」と訳す。
『経営は「実行」』(日経新聞社刊)のなかで、
著者のラリー・ボシディは、
リーダーに必須の要素として、
「試練を潜り抜けること」と断じる。
試練に立ち向かう。
そして大きくジャンプするような経験を積む。
それがリーダーの要件となる。
日経新聞の『私の履歴書』。
テンプスタッフ創業者の篠原欣子さんが主人公。
東証一部上場の人材派遣会社。
その創業の物語。
今日は、「女の底力 給与支払い、大わらわ」
創業間もないころの綱渡りの日々。
「1978年ごろの登録スタッフは約500人だった」
「客先で仕事をするスタッフの働く期間、
毎日の労働時間、時給などはてんでんばらばらだ。
各自の働いた記録は半月ごとに
郵送されてくる『タイムシート』に記されている。
それを一枚一枚見ながら
8時間の法定労働と残業時間にわけ、
時給と割増賃金をかけて賃金総額を算出する」
「そんな計算を4人の社員がそろばんでした。
間違いは許されないから何度も検算するが、
これもそろばんだ。
電卓はあったが高価だった」
「記帳に追われながらも、
顧客からの電話が鳴れば彼女たちも応対する。
毎晩、終電が当たり前。
電車がなくなるとタクシー代を支給した。
交通機関がストを構えたりすれば、
彼女たちは貸布団屋さんから借りた布団を
床に敷いて泊まり込んだ」
「こんな日々だったが
私は楽しくて仕方がなかった。
仕事に追われているという意識はなくて、
20代から30代の社員たちの口からも
『休みたい』とか『辞めたい』という
言葉を聞いたことがない」
「私たちは社長と社員ではなく、
固く結ばれたチームだった」
今、商人舎はこの一つのチームです。
そうありたいと考えています。
篠原さんはこうして、
試練を乗り越え、
一皮むける。
そんな経験をする。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言。
今日はイノベーションの方法について述懐する。
「ぴょーんと高く跳ぶ前には、
ぐっと身を屈めます。
背伸びをした状態から、
ジャンプすることはない。
身を屈めている間は、
視線も低い位置にあるので、
遠くを見通せないとも言えるでしょう」
「ほんとうに大きなアイディアが出るときにも、
その直前には、
無力感に襲われることがあります」
「ほんとに『イノベーション』と言われるようなことは、
いままでのやり方ではできないので、
ふつうのアイディアを、
自ら却下してしまうわけです」
「そうすると、
なにもできてないという時間が過ぎていく。
落込みますよね、こういうのって」
「落ちこみとか無力感とかは、
知恵熱みたいなもので、
これなしには、
高さはつかめないんだと思うのです」
ここで糸井節。
「どうして、そんなに確信をもって言うか?
しょっちゅう、じぶんに、
そう言い聞かせてるからさ」
そして結論。
「すいすいすいっと、
好調を重ねてってできることと、
気持ちわるくなるほどの無力感のあとで
誕生を迎えるビッグアイディアと、
両方なんですよね」
まったく同感。
すいすいすいっとできることなど、
そうあるものではない。
とくに創業期には、
あっちこっち、迷い続ける。
それでも、とにかく忙しい。
その挙句、
落ち込み、無力感、
そして知恵熱。
しかしこの試練を超えて、
一皮むける経験の中から、
真のイノベーションが生まれる。
〈結城義晴〉