結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年07月02日(火曜日)

「言うべきことは言う」&ほぼ日「約束の三箇条」と「竹林舎セミナー」

朝日新聞朝刊のオピニオン。
先週土曜日に、
『桃尻娘』の作家・橋本治さんが寄稿。

「批判の声はどこに行ったか」
これが今の日本社会の心情を表現している。

イントロは、作家調。
私もこういった入り方をする。

「自民党の安倍政権は、
不思議な政権だと思う」

どう不思議なのか。

「『戦後最低』と言われた、
6割に届かない低い投票率の選挙で成立した内閣が、
半数を大きく超える支持を保っているそのこと自体が、
不思議な現象ではある」

「安倍政権の不思議さは、安倍政権よりも、
これを支持する国民の方にあるのだと思う」

「安倍政権が高い支持率を得ている理由は
いたって分かりやすくて、
この内閣がその目標を
『景気回復』の一点に絞っているからだ」

「景気回復」と「憲法改正」のセットを、
安陪内閣は引っ込めた。

橋本さんはここで言い切る。
「安倍内閣を支持する日本人の過半数は、
『景気がよくなること』にしか関心がないのだ」

私も含めて、
それはある。

「その証拠に『アベノミクス』を言う安倍内閣に対して、
批判の声がほとんど上がらない」
「内閣を批判することは、
『あなたは景気回復を望まないのか?』
と問われてしまうことにつながるからだ」

大マスコミも、これを問われると、
口をつぐんでしまう。

「誰がそれを言うわけでもない。
なんとなくそんな雰囲気になっていて、
口がつぐまれてしまう」

この後の展開が実に面白いが、
割愛して一気に結論。

政治家と違う国民の態度。

「国民というのは、
『政策は政策として、
でもなんかへんじゃないの?
疑問を解決してほしい』と
政治家に言えるもので、
政治家はその声を聞いて
事態の改善を図るべきものだ」

「その点で、批判の声はちゃんと生きている。
だから『言うだけじゃだめだ』
などという声を怖れずに、
言うべきことは言うべきだと思う」

同感。

「言うべきことが足りないから、
なんだかよく分からない状況に
なっているんじゃないだろうか。
誰もが口を開くネット時代になったんだから、
もう少し『言うべきことはなんだ?』
と考えるべきなんじゃないだろうか」

言うべきことは言う。

そして参議院選では、
きっぱりと投票する。

それが国民の在り方だ。

自分の会社や組織に対しても、
言うべきことは言う。

そのうえで、しっかりと働く。

それがいい。

ただし、仕事に関しては、
しっかりと働かずして、
言うだけではいけない。

橋本治、1948年生まれ。
面白い。

『ほぼ日刊イトイ新聞』。

その巻頭言。

〈約束についての三箇条〉。
糸井重里自身がつくった「ほぼ日」の仕事の指針。

実にわかりやすい。

私はいま、わかりやすいことは、
本当に大切だと思っている。

何だかわかりにくくわかりにくくしている者がいる。
それがカッコ良さそうにみえたりするが、
何の意味もない。

だって、みんなにわからないことは、
コミュニケーションにならない。

その約束の三カ条。
1.できるだけ約束をする。
2.できるだけ約束をして、守る。
3.約束が守れなかったら全力で謝る。

第一条、
「できるだけ約束をする」

半端じゃない。

まず否定的に入るのはダメ。
曖昧にしてごまかすのも駄目。

「『約束をする』というのは、
ただその場にいるのではなく、
当事者になることです。
これを、『できるだけする』というのは、
たくさん『はたらく』つもりでないとできません」

そして「守る」。
「相手にいい顔するために、
守れない約束をしてはダメ。
守れるかどうか、
吟味が必要になる」
そして、なんとかして「守る」。

そのあと、「守る」ことに全力を尽したように、
「謝ることに全力をつくす」

糸井さんは言う。
「『できるだけ約束をする』が、
すべてのはじまりです。
ダメなときって、
そこから逃げてるんですよねー」

まったく同感。

前向き、外向き、上向き。

「できるだけ約束する」
「守る」
「全力で謝る」

私の信条と全く同じ。

商人舎の指針にしよう。

国民として、
「言うべきことは言う」

そして、
「やるべきことはやる」

それが一番、いい。

さて今日は、
一日中、横浜商人舎オフィス。
明日からタイはバンコク。

夕方、立教大学。
太刀川記念会館3階で、
「竹林舎セミナー」。
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飯能信用金庫主催、
ビジネスデザイン研究科協力。

1カ月に2回ずつ、
2月から11月まで。
ほぼ3時間ずつ。

私は「BtoCマーケティング」。
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その後、今年3月に退任した笠原英一さんが、
「BtoBマーケティング」

飯能信用金庫の取引先の経営者が、
聴講生。
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いつものように、
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。

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「顧客は正しいのか」
「フォーマットとポジショニング」
「コモディティとノンコモディティ」
「ビッグデータ時代のCRM」

きっちり60分語った。

立教大学本館には、
スポットライトが当てられていた。
20130702205833.jpg

さて、今日の商人舎magazine。
Weekly連載は、
常盤勝美の2週間ウェザーMD予報。
これはアクセス数が多い。

Daily商人舎は、
「イオンのアジアシフトは現地幹部教育から」
Basic Management Programが、
この7月1日からスタート。

力こぶが入っています。

〈結城義晴〉

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