タイ4日目。
今日はタイの小型店特集。
小型店と言っても、
二種類ある。
第1はコンビニエンスストア。
第2はエクスプレスストア。
さまざまな統計で、
どちらもコンビニエンスストアに、
ひとくくりにされているが、
それこそ機能が違う。
役割が違う。
狙いが違う。
だから品揃えが違う。
サービスも違う。
日本のイオンがタイに進出して、
マックスバリュの名でスーパーマーケットを展開している。
小型店では、
マックスバリュ・タンジャイ。
タイのマックスバリュは、
約1,000~2,000 ㎡。
それを、顧客の生活シーンに欠かせない品々に絞り込み、
売場面積を半分以下の300 ㎡前後にコンパクトにした。
ショートタイムショッピング志向の、
都市型小型スーパーマーケット。
「タンジャイ」は、タイ語で、
「思い通りに、すばやく」という意味。
24時間営業、年中無休。
つまりこれは、
コンビニとは違うエクスプレスストア。
ライフスタイルセンターの中にあるが、
これがなかなかいい。
そういえば昨日の日経新聞。
「イオン、マレーシアでPB拡充」の記事。
現在は120品目程度にとどまっている。
食品や衣料品、生活用品を
メーカーブランドの商品に比べて
1~3割安い価格で売る。
イオンはまず、
マレーシアで14年春までに約1300品目にする。
例えば、600ミリリットル入りのミネラルウォーターは
メーカー品に比べ1~2~割安い0.49リンギ(約15円)。
14年度は、マレーシアでの売上高に占めるPBの比率を
食品で8%、衣料品で5%、生活用品で4%にする。
PB商品の売上高は、150億~200億円を見込む。
そして16年度には4000品目にする。
日本のPB商品数の3分の2に相当する。
食品ではPB商品の比率は
現在の日本並みの20%にする計画。
イオンは昨秋、
仏カルフールのマレーシア法人を買収。、
同国で首位のGCHリテールや英テスコなどと競う。
今年3月には、
イオントップバリュマレーシア(セランゴール州)を設立。
これはPB商品の開発専門会社。
価格競争力のあるPBの拡充を急ぐ。
そのイオンがタイで展開する小型店が、
マックスバリュタンジャイ。
2012年で28店舗。
当然ながらこのマレーシアのPBは、
タイのイオン勢に転用され、
強力な武器となる。
エクスプレスストア第1位は、
英国テスコのテスコ・ロータス・エクスプレス。
こちらはイギリスで1200店、
タイでも1180店の展開。
手慣れた店づくりと安定したオペレーション。
コーヒーコーナーは便利さを強調。
ハイーパーマーケット第2位のビッグCも、
エクスプレスストアに進出。
ミニ・ビッグC。
128店。
ガソリンスタンド併設型。
ロゴも目立つ。
左翼がスーパーマーケット。
右翼がサービス機能。
コーヒーコーナーは必須。
しかしオペレーションはまだまだ。
しかしタイで最も店数を増やすのが
セブン-イレブン。
2013年3月末では7041店舗。
日本の1万5218店、
アメリカの8116店に次いで、
タイのセブン-イレブン7041。
あっという間に韓国7031を超え、
タイは3位に躍り出た。
この店は最新モデルで、
パン売場を核にしている。
ローソンは、
タイの消費財大手サハグループと組んで
「サハ・ローソン」を設立。
「ローソン108」の店名で今年3月に出店。
13年度中に50店、
17年度には870店を計画する。
チキンのキャンペーン。
店員も。
タイでは、
ハイパーマーケットが第一の業態。
次が小型店。
コンビニとエクスプレスストア。
スーパーマーケットはまだまだ。
それを最後に、ホテルに戻って講義した。
私の理論を分かりやすく。
皆、真剣に聴いてくれた
意外なことに、
タイに学ぶものは多かった。
阿部俊之さんと固い握手。
アセアンジャパンコンサルティング㈱社長。
4日間、通訳を務めてくれた。
もう帰らねばならない。
ありがとう。
タイの小売業。
ありがとう。
タイの商人たち。
〈結城義晴〉