動かない
心を
動かすのは
あたらしい
心
〈遊子〉
ジジです。
あつい夏です。
でも、
ジャスミンの花、
あつくても、
そとで、
さいてます。
ボクはうちのなか。
うちのなかは、
すずしい。
エアコンが、
あるから。
センプーキもある。
窓も、
カーテンも、
あります。
だから、
うちのなかは、
すずしい。
だからボクは、
うちのなか。
そとには、
こんな花もさいてる。
花さん、花さん、
あついでしょう?
ユウキヨシハルのおとうさん、
きのうは軽井沢。
そのまえは、
京都と神戸。
1週間前、
バンコクから
かえってきた。
おつかれさま。
きょうはいちにち、
ボクといっしょに、
おうち。
映画をみたり、
本をよんだり。
ずっと、
さくらんぼ、
たべながら。
きょうは、
ゆっくり、
してください。
そんな時間が、
おとうさんには、
ひつようです。
きょうは、
ゆっくり。
ありがとう。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉