東急ハンズ横浜店店頭。
落書きでは、ない。
アーティストを中心に、
なじみの顧客たちが書いたイラストとメッセージ。
同店が22年の幕を閉じた。
この秋の10月下旬に、
横浜駅に隣接する横浜モアーズに、
再オープンの予定。
7月15日、海の日の月曜日に閉店。
6月14日から1カ月間、
「全店20%オフ」の閉店セールを展開。
顧客の声は、
ありがたい。
店じまい、閉店は、
こうありたい。
「ありがとう、ハンズ」。
私も言っておこう。
今日の商人舎magazine。
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さて日本チェーンストア協会。
消費増税時の価格表示に関して、
「税抜き表示を基本指針とする」と表明。
基本とするということは、
違うやり方を考えている企業があるということ。
ユニーグループ・ホールディングスがそれで、
総額表示を継続しつつ、
補助的に本体価格も表示するようだ。
チェーンストア協会は、
「消費者に割高感を与えないのは外税方式」と、
判断した。
日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会は、
すでに「外税表示統一方針」を表明。
来年の8%への増税、
再来年の10%への再増税は、
長期安定政権が誕生した今、
迷わず行われるだろう。
だとすれば、今、外税方式に、
システムを変えておいた方がいい。
チェーンストア協会は、
「外税表示の恒久化」も求めている。
さてそのアベノミクス。
日経新聞コラム『大機小機』が、
「風が吹くうちに改革を」と訴える。
「衆参両院のねじれが解消した」
しかし、「アベノミクスの第3の矢が
現メニューから大きく前進するとは考えにくい」。
第3の矢とは「成長戦略」。
コラムニストが提案するのは、
「肉を切らして骨を断つ大胆な施策を
政治主導で実現しない限り
『力不足』の評価は拭えまい」
これは正論。
ここで明るい展望を披歴する。
第1は、大手小売業の第1四半期決算。
「最高益が相次いだ」
だから、
「消費は想像以上に底堅い」
小売業は円安が不利になる業種だ。
その小売業に景気回復の恩恵が及んだ。
ただし大手小売業ではあるが。
「富が国内に行き渡るには
雇用の多い内需企業の賃上げが
焦点だ」
つまり小売業・サービス業が好況を呈し、
賃上げをすれば、消費が活性化し、
経済は回ってゆく。
第2は、日本の人口減。
しかし「減少率は年0.2%」。
団塊世代はまだまだ消費の主役で、
散財してくれる。
第3は、今後10年の相続の問題。
その額、500兆円。
500億円が10年間で相続されると、
50歳代以下の購買力は高まる。
だからコラムニストの結論。
「向こう数年に限れば
日本の活力が一気に
しぼむ恐れは小さい」
最後に長期政権の使命。
「風が吹くうちに競争を拒む既得権者に切り込み、
競争と成長を軸とする国に変えられるか」
私も、競争原理は徹底されていくと思う。
だから日本の底力はまだまだ大丈夫だが、
競争は激しくなり、
強い会社、良い会社、環境対応する会社が残る。
「ありがとう、ハンズ」
閉店セールにそう言ってもらえる店は、
つぎの開店を、顧客が待っている。
〈結城義晴〉